小鳥遊医局長の恋

月胜 冬

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Asitation

絡め取られる理性

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――― 学会会場。

薄暗い会場内。
ふゆはかっちりとしたスーツとタイトなスカートに着替え、壇上の小鳥遊たかなしを静かにそれを見守っていた。

…先生。

つい先ほどまで、その形の良い唇が、とうこの花弁の中の小さな蕾を愛撫し、卑猥な言葉を何度も耳元で囁いていた。

獣の様に肉欲を貪り続けていた小鳥遊たかなしの、今は泰然自若たいぜんじじゃくに知性を纏う姿を冬は眺めている。

…あぁ。

まだ乾かぬ下半身がじわりと熱くなるのを感じて、冬は慌てて静かに足を組んだ。
ミニスカートからチラリと除くガーター・ベルト。

隣に座った医師らしき中年男性が、脂ぎった瞳でその脚を舐めるように見つめていた。

冬の姿は、まるで仕事が出来る美しい秘書のように見えて、周囲の男性達の眼を引いていた。

冬は男性がこちらを見ていることに早くから気が付いていたが、脚を組み続けないと、先程まで大きな小鳥遊を咥え込んでいた下半身が、熱を持ち、駄々を捏ねる子供のようにむずがって落ち着かなかった。

…こんな経験は初めて。

愛し合った今は、スーツの上からでも、小鳥遊の体型を容易に思い浮かべる事が出来た。

いやらしいとは思いつつも、先ほどの行為の事が頭からこびり付いて離れない。

…一体どうしちゃったの?

頬がだんだんと紅潮し、耳がしもやけでも出来たかのように真っ赤になるのが分かった。

パワーポイントの画面を指すその大きな手は、冬の中で、いやらしい音を立てながら蜜を幾度も掻きまわしていた。

喘ぐたびにそれは変化し、太腿が不随意に蠢いた。

…何か変だ。

冬が脚をゆっくりと組み替えると、今まで周囲から聞こえていた小さな雑音、資料のページを捲る音が、一瞬だけ周囲から消えた。

自分が酷く淫乱な女になってしまったような気がした。

壇上の小鳥遊と何度も目が合い、
そのたびにとうこは優しく微笑んだ。
長いと数秒 視線が絡みあった。

真剣なまなざしに冬はときめいてしまった。

…先生。私はもう…貴方の身体に溺れています。

低く透き通った声が会場に静かに広がるが、その声がつい先ほどまで、冬の身体の上で甘く喘ぎ自分の為だけに発せられていたのだ。

出来ることなら、小鳥遊と何度もしたかった。

初めて”イク”という経験をさせてくれた。
あの感覚を冬は何度も味わいたいと思った。


大きなため息をついて、再び足を組み替えると、隣の男性が今度は躊躇うことなく、マジマジと冬の足にその視線を絡み付けた。

…自分からもっと愛し合いたいと言ったら、はしたないと思われるだろうか。

突然盛大な拍手が起こり、冬は、ハッとした。

妄想と現実を彷徨っている間に、
終わってしまったらしい…。

質疑応答が終わると、小鳥遊は深々とお辞儀をしてから、壇上から降りてきた。

…すぐに外へ出ましょう。

通路側に座っていた冬の腕を掴むと小鳥遊は外へと連れだした。

冬は揃えた書類に不備があったのかと思いその後を慌ててついていった。

…打ち合わせの通りだったし,必要なものは全て揃えた筈だけど。

師長代理のサポート役で来ていたはずなのに、しまったと思ってみても遅かった。

冬は長い脚で速足で歩く小鳥遊の後を、小走りについて行った。

ロビーに出ると、次の演者が始まったばかりということもあり、殆ど人はいなかった。

「先生…何か不手際がありましたでしょうか?」

小鳥遊に声を掛けたが答えず、どんどん先へと歩き、その背中からは、小鳥遊の感情は読み取れなかった。

男性トイレの入り口まで歩くと、さっさと中に入ってしまった。

冬の不安はますます広がり、落ち着かなかった。

数秒もしないうちに小鳥遊はトイレから出てきて、冬の腕をグイッと引っ張り、男性用トイレの中へと連れ込んだ。

…えっ?

足がもつれて転びそうになりながらも、冬は小鳥遊に個室に押し込められた。

「あなた…周囲の男性を誘惑してましたね?」

冬の足をちらちらと見ていた中年男性の事だ。

小鳥遊は冬のジャケットを脱がし、荷物掛け用のフックに引っ掛けると、ブラウスのボタンをさっさと外し始めた。

…あの暗い会場の中でそれが見えてたの?

冬が驚き何か言おうとするより早く、スカートをめくり上げ、小鳥遊はズボンを下ろし、便座の上に座った。

「男性とあなたを見て居たら、またムラムラと来てしまって…スピーチ中も困りました。」

小鳥遊は少し困った様に微笑むが、その目は艶めかしく光っていた。

「僕は…あなたの…ここ…を想像してばかりいましたよ。」

そういうと、冬のTバックをさっとずらすと、指をぬるりと滑り込ませた。

冬が動くたびにハイヒールのカツカツという音がトイレに響いた。

「あっ。せんせ…駄目。」

冬のその唇を塞ぎながら、小鳥遊の指が熱を帯びたそこをかき混ぜた。

「人が…来たら…困ります…」

冬は小鳥遊の耳元で、熱い吐息とともに囁いた。

「あなたは、人に見せるのが趣味ですか?」

コンドームを素早くつけると、冬を自分の上に向かい合わせに立たせた。

「そ…そんな…違います。」

あれだけ愛した筈の小鳥遊のそれは、しっかりとそそり立っていた。

「僕は胸がチリチリする様な感覚と、苛立ちを覚えました。」

冬の臀部を鷲掴みにしつつ、胸の谷間に顔を埋めた。

「とてもおかしな気持ちです。」

小鳥遊が、胸の谷間に吸い付くとチクッとした小さな痛みを感じた。

「あっ…。」

赤く咲いた小さな花…キスマーク。

「自分で挿れてごらん。」

掠れた熱い吐息で小鳥遊は耳元で囁いた。

「ゆっくりで良いからね。」

小さな手では包み込むことが出来ないそれを、後ろ手に触れながら、小鳥遊の首に腕を絡めると、小鳥遊は細くしなやかな冬の腰をその熱い大きな手で支えた。

「あなたが静かにしていれば大丈夫。誰にもばれませんよ。」

冬の秘部は、蠢く指の繊細な愛撫に敏感に答えていた。

…さっきもしたばかりなのに…身体が疼く。

冬はゆっくりと小鳥遊の上に腰を沈めていく。

…ああ。

先ほどの甘美な刺激が貫いた。

誰がいつ来るかも判らない男性用トイレでの背徳行為は,とてもふたりを興奮させた。

「うぅ…。」

冬はくぐもった声をあげた。少し動くだけで、最も簡単に、快楽の深淵迄押し流されてしまいそうになった。

「先生…お願い…キスで…塞いで…。」

「ダメです…。」

小鳥遊は、意地悪く笑った。

「ん…あっ…。おね…がい…。」

小鳥遊の上で快感を避けようと、身を捩った。

「いけません…。」

冬の腰をがっしりと固定し、小鳥遊は大きくゆっくりと動いた。

「せんせ…。」

冬が動くたびに、ヒールの音がトイレに響いた。 

「ああ…本当に温かくて気持ちが良いね。」

そして冬をゆっくり持ち上げ上下させた。

ああ…

冬は慌てて自分の掌で口を塞いだ。

ーーーーカツーン。

冬の両足のヒールがするりと脱げて、
床に転がり鋭い音を立てた。

接続部から、迸り始めた快感が、火花の様に全身へと飛び始めた。

突然数人の男性がトイレに入って来た。楽しそうに何か会話をしている。小鳥遊は動きを止めるどころか、冬を激しく深く突き動かした。

…だ…めよ。せん…せ…こえが…でちゃうぅぅ。

この状況に、小鳥遊は酔っていた。冬が声を出すのを必死で堪えている顔が堪らなく淫靡で、益々欲情を掻き立てた。

…キスで塞いで

冬の口をしっかりと塞いだが、時々小さな喘ぎが口元から零れ落ちた。

それでも男性たちは気が付かないで、大声で話しながら笑っている。

…早く…早く出て行って…でないと…私…。

冬は気が付かないうちに、小鳥遊の唇を激しく貪った。

笑い声が入り口の方へ消えていった瞬間。

…快感が…。

冬の大腿部がガクガクと震えた。

開かれた花弁の中で腫れた蕾を前後に強く深く擦りつける様に無意識のうちに腰を動かしていた。

艶かしく動く腰と接続部、そして快感を必死に押し留めようとする冬の顔を、小鳥遊は交互に眺めていた。

接続部からは、独特のセックスの香りが冬を酔わせた。

ふわふわとし始めた上半身を冬は前面の壁に手をつき支えた。

両腕の中の小鳥遊と見つめ合い、微笑んだ。

「僕は…あなたに…狂おしい程に…欲情しています。」

長く甘美な快感は、冬をより一層艶めかしくみせた。


(…せんせ…もう私…我慢できません…。)

激しく肉欲の音が響く。

(では…僕も…)

小鳥遊は冬をしっかりと強く抱きしめつつ、全ての欲情を解放した。

「うぅぅ…。」

2人が同時に長い吐息を漏らした。

冬を楽しませている拍動する快感は、膣を伝わり、小鳥遊自身にも感じ取れた。

膣が痙縮し、小鳥遊の欲望を優しく全て吸い付いあげるように全体を締め上げた。

…せんせ…。

浅い呼吸をしながら自分に全てを預け、凭れ掛かる冬に愛らしさを一瞬感じた。

そして、動けない冬をそっと抱き上げ,ずらしたショーツを戻した。

「あなたとは…これからも色々な所で楽しみたいんです。」

小鳥遊は冬の上気した顔に優しいキスをした。

…ええ。先生。

冬は朦朧とする意識の中で、小鳥遊の心臓の音を聞いていた。

そして冬の意識がしっかりと戻るまで、優しく静かに背中を撫で続けた。


やっとの思いで、トイレから出ると
ふたりはホテルの部屋へと戻る道姿、冬は時々ふらつき、小鳥遊の大きな腕に支えらる事があった。

月性げっしょうさん…大丈夫ですか?あなた昼間から、酒でも飲みましたか?顔が真っ赤ですよ?」

小鳥遊は、意地悪く笑った。

「…先生が…あんなこと…するから…。」

とうこはまだ先ほどの熱気から、覚めやらぬ紅潮した顔で、小鳥遊を睨んだ。

「そんな可愛いらしい顔で、僕を睨むなんて…もっとお仕置きが必要そうですね。」

小鳥遊は、冬の腰に手を回し、まるで具合の悪い同僚を支えて、歩いている様に装っている。

…この人は、確信犯。

「…先生…もっと手加減して下さい…あんなに激しすぎたら…。」

「激しすぎたら?」

「…四六時中…いやらしいこと…考えちゃいますって…。」

小鳥遊が、嬉しそうに微笑んだ。

「僕は、控えめにしているつもりですが…。あなたが、あまりに淫らで可愛らしいので、ついつい…。」

「もう少し、“節度のある”愛し方をして頂かないと、私の身が持ちません。」

少しずつ熱も収まり、いつもの冬が戻ってきた。

「おかしいですね…僕とあなたは、“節度のないコト”をする為に、ここに来たのでは無かったでしたっけ?」

「違います!小鳥遊先生は、学会での講演、私は先生の助手をする為に来ましたっ。」

冬の腰を支える、小鳥遊の腕を振り解こうとすると、腕にぐっと力が入って動けなかった。

「僕は、何となく高橋先生の気持ちが、判る気がしてきました。」

小鳥遊は、優しい目で冬を見つめて笑った。



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学会開催中は、暇さえあればとうこを抱いた。

朝、出かける前にまだ寝ている冬を抱き、大学教授や他院の医師達の昼食会の後、部屋に戻って来ては抱き、一緒に夕食へ出かける前に抱いた。

その後は何食わぬ顔をして、レストランで冬に微笑みかけながら、食事を摂る姿…は、

病院で見る普段のクールで素敵な小鳥遊たかなしの印象そのものだ。

向かい側に座る小鳥遊の彫りの深い整った顔を見つめながら、ベッドと普段との違いに冬は完全に蕩けた。

「トーコさん…どうかなさいましたか?」

…白昼夢を見るってこんな感じなのかも知れない…今は夜だけど。

冬は纏まらない考えをかき集めて答えを探す。

それはガラクタの中に散らばってしまった小さな宝石のカケラの様で、拾い集めるのに時間を要した。

「先生は、どちらの姿が、ホンモノなんですか?」

冬は目の前の白い皿に乗った ミディアム・レアのフィレ・ミニョンを見つめた。

もし今 小鳥遊たかなしと目を合わせてしまったら、またバターのように自分が、溶けだしてしまう気がする。

「どちらの…とは?」

来たばかりのステーキに添えられていたクレソンを皿の端に除け、小鳥遊は笑った。

「病院の渋くて非の打ち所がない素敵な小鳥遊医局長と…している時の先生。どちらが本当の先生ですか?」

病院とは違う…日常から離れているからだろうか?遊びだと割り切っているつもりでも、どんどん惹かれてしまう自分に、冬は戸惑いを感じた。

「簡単です…答えは、どちらも僕です。」

小鳥遊は冬の反応を見て面白そうに笑った。

「それより…僕はあなたのことをトーコさんと呼んだことに気が付きましたか?」

…しかも突然投げかけて来る、良く分からない質問も謎だ。

「はい…気が付いてました。先生が私の名前をご存じだったとは思いませんでした。」

考えてみれば、同僚にはトーコと呼ばれてたりするし、同じ病棟に永く居れば覚えてしまうかも知れない。

「僕は貴女が脳外に来た当初から、素敵だなぁと密かに思って居ましたからね。」

小鳥遊は、今も素敵ですが、それは初々しくって童顔なのにスタイルが良くって…とにっこりと笑った。

…そんな素振り全く見せなかったし、気が付かなかった。

「それにゲッショウさん…月のサガなんて…あなたにピッタリですけれど、僕はトーコさんという響きも素敵だと思います。」

…何を言っているんだ…この人は。

冗談なのか、ぼけているのか,どうでも良い会話なんて病院では全くしないのに、冬の頭は非常に混乱していた。

潤んだ目で小鳥遊をぼーっと眺めている冬に、しっかりと食べないと、夜お腹が空きますよと微笑んだ。

そして食事から帰って来ると、再び底なしの快楽へと突き落とされて、それは小鳥遊が、疲れ果てる迄続いた。


冬は小鳥遊が部屋を出ている間、
風呂に入り、ベッドで睡眠不足と疲れを補った。

…先生と旅行は危険。

ずっとセックスしてないと死んじゃうんです僕…と隙をみて肉欲を貪る小鳥遊だった。

…いやそれは絶対無い。

相手が傍にいなければ居ないで平気だった。小鳥遊は妻と離婚後も、別段したいとも思わなかったが、一度付き合いだすと、四六時中していないと気が済まず、歯止めが効かなくなった。

離婚の理由も、それが原因だった…と聞いて冬は驚いたのと同時に納得もした。

「先生の心と体…全てに溺れてしまいそうで…怖い。」

こんな覚えたての高校生でもしないような…いや、それを遥かに上回る濃厚セックスを毎日…だとしたら身が持たない。

「僕の腕の中でいっぱい溺れて下さい。」

その言葉を聞き、小鳥遊は今迄で一番嬉しそうな笑みを浮かべた。

…とんでもない人と付き合ってしまった。

しかし冬はすっかり小鳥遊に夢中で、肉欲を貪りコンドームは3日間でふた箱以上無くなった。

…普段の生活ではどうしているんだろう。一緒にいなければ大丈夫ってことは、姿を見なければ良いんだろうか?それとも二人っきりになった時だけムラムラ来るのだろうか?

「困りました…妻との時は一日1回でも何とか我慢が出来ましたが、あなたとは相性が良過ぎて…のべつ幕なしに何回もしたくなるんです…どうしましょう?」

…どうしましょう?と聞かれても…それは私も困ります。

学会からの帰り道、最寄り駅迄帰っては来たものの、翌日から小鳥遊にどう接して良いのか冬は悩んでいた。


小鳥遊は病院近くの高級マンションに住んでいた。

学会参加以降、小鳥遊の強い勧めで冬は、週に1から2度は、小鳥遊のところで過ごす生活を始めた。

部屋はとても綺麗だったが、大きな本棚にびっしりと本が並んでおり、それ以外は生活感がまるでない部屋だった。

散らかす暇も無く働いているからだろう。

ただ…ベッドだけが物凄く大きく、キングサイズよりも大きな特注品だった。

小鳥遊の“やる気”を垣間見た気がした。


冬は緊急入院やオペがあり、日勤が遅くなった時などに、小鳥遊のマンションを利用していた。

病院から近いので、弁当を作ったり、新人のレポートを見たりする時間も増えた。

小鳥遊の部屋には文献も沢山あり、手掛けていた看護研究も思った以上に早く仕上がりそうだった。

別段頼まれた訳でも無いが、食事は冬が作り置きし、小鳥遊の分も一緒に作って冷蔵庫の中に入れて置き、小鳥遊が気が向いた時に食べる…様な生活だった。

小鳥遊が早く帰って来れた日には、一緒に夕食を食べたりした。勉強相手になって貰えるし、話が出来る相手が居るのもなんだか良いなと冬は思った。

「トーコさんも一緒にお風呂に入りませんか?」

夕食の片づけをしている冬に小鳥遊が声を掛けた。

「先生お先にどうぞ。ここを片付けてから入りますから。」

冬はそっけなかった。

「駄目です…一緒に入って下さい。」

小鳥遊は冬をひょいと抱き上げ有無を言わさず風呂へ連れて行った。

「僕は我慢が出来ません。」

シャワーを浴びながらキスをしたり指で愛撫されて果てた。

「トーコさんが好きな場所は覚えましたから…。」

小鳥遊は嬉しそうだった。寝る前に何度も愛され、夜は疲れてぐっすり眠れるようになった。

小鳥遊が病院から帰って来た時に冬が居ないと、必ず連絡が来た。

(次はいつ会えますか?寂しい青年医師より)

…何か束縛されたくないし、したくないだ。

冬はしっかり 束縛されていた。

自分から小鳥遊へ連絡をすることは無かった…何故なら、冬がする前に小鳥遊からメールが来たからだ。


「暫く…同棲すると言うのは如何でしょう?」

小鳥遊は、今思いついたばかりだったが、さも熟慮してたどり着いた答えだと言うようなそぶりで冬に言った。

「え?先生…真面目に言ってるの?」

冬はきょとんとした。

「ハイ…僕は至って真面目です。」

「私…と?」

…だって大人の関係って言ってたじゃ無い。

「え…あなた以外に、僕が誰と同棲するっていうんですか?」

あなたは面白いことを聞きますねと小鳥遊は笑った。

…いや…笑ってる場合じゃ無い。

仕事人間の小鳥遊医局長が、こんな…悪く言えば、高校生も真っ青なエロ変態…だったなんて。

小鳥遊の方が辺縁系が肥大化してるんじゃ無いかと真剣に思う冬だった。

休みが殆ど無いことは知っていが、それでも頻繁に求められている。

その中で同棲して、セックス?それで、毎日求められたりしたら?

…死ぬ。

冗談だと思いたかったが、現実は物凄いを通り越して、酷かった。


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