補佐官である俺の彼女は艦長

うまチャン

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第3話 朝チュン

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ジリリ……!

「う、ん……」

 俺は布団に包まったまま、机の上にある目覚まし時計を止めた。
目を開けると、そこにはティナが気持ち良さそうに寝ていた。
素っ裸で。

「――――っ!」

 俺は昨日の夜の様子が頭に過ぎった。
あの後俺とティナは大人の階段を1段また1段と登っていき、お互い完全に止められなくなってしまった挙げ句、俺とティナは体を交わせるところまで行ってしまった。
 ――――とっても良かった。
にしても、ティナがあれだけ求めてくるとは思わなかった。
息を荒らげて大きく体を動かしてきたり、舌を入れてきたり、終わってもすぐに、

『ヴァル、もっと……もっとほしい』

 と言って、何回戦にも及んだ。

「――――お茶入れるか」

 時計を見るとまだ朝5。
仕事が開始になるまでまだ時間があるため、俺は朝のお茶を入れることにした。
 服を着たあと、ポットに水を入れ、コンロに火をつけて温める。
このまま3分くらいすれば、水は沸騰し始める。
俺は火を止めて、ティーバッグを入れたカップにお湯を注いだ。

「すう……すう……」

「はは、気持ち良さそうに寝てるな……」

 ティナの方を見ると、まだスヤスヤと心地よさそうに寝ている。
余程疲れてしまっていたようだ。
 ティナの寝顔を見て毎回思うが、彼女の寝顔は本当に可愛らしく、まるで小さい子どもを見ているような気分になる。
ティナは俺よりいくつか年上だが、そう思わせないくらい幼い――――ロリっ子のような見た目だ。
吊り目が特徴的な彼女は目付きが悪くて、怒らせたらヤバいみたいな噂があるが、実はかなり優しくて思いやりが強い、とても良い人なのだ。
 だから、俺はそれを知った瞬間ティナに惚れてしまったのだ。
見た目とか関係なく、彼女と関わっていくうちに好意を寄せるようになっていった。
ティナの前で自分の想いを伝えたあの日は本当に忘れられない……。

「う、ん……」

「――――なんだ寝返りか。起きたと思ったんだけどな」

 起きたかと思えば、ティナは寝返りを打っただけなようで、またスヤスヤと眠り始めた。
俺は飲み終わったカップをテーブルの上に置き、またティナの寝顔を拝む。
ティナは仰向けになって寝ているため、寝顔が真正面になっている。
おかげでまじまじとティナの可愛い寝顔を観察できる。
 俺はちゃんと布団をかけ直してあげて、頭を持ち上げて俺の太ももに乗せた。
すると、ティナは嬉しそうな顔をした。
勿論、彼女は夢の中だが、俺に膝枕されているのは分かっているのだろう。

「はは……。全く……察しが良いな」

 そう独り言を言いながら、俺はまたティナを観察し始める。
肩まで伸びた細くて綺麗な青い髪。
触ると本当に触り心地が良くて、かなり手入れしてることが分かる。
それに良い匂いがふわりと俺の鼻まで運ばれた。
 長いまつ毛……目付きの悪い吊り目の彼女からは想像できないであろう、長くて綺麗なまつ毛だ。
これが、彼女の魅力をさらに引き出している。
 頬……まるで赤ちゃんのようにふっくらしていて、柔らかくてもちもちしている。
これがまた触り心地が良くて、いつまでもぷにぷにと触ってしまいそうだ。
 口……少しだけ開いた小さい口が本当に可愛らしい。
寝ている隙きを狙ってキスしたいと思ったが、察しの良いティナがすぐに目を覚ましてしまいそうなのでやめておこう。
 体は布団で隠れてちゃんとは見えないが、布団が体のラインに沿って浮いているため、何となく見える。
細い首から足に向かって視線を動かしていく。
 控えめな2つの膨らみがあって細いお腹があって、さらに下に辿っていくと、細くて長い脚が布団から出ている。

(ティナってスレンダーで結構脚細いんだよな……)

 ティナの脚は本当に細くて長い、そして綺麗だ。
女性にとっては一番理想の形なのかもしれない。
あくまで同僚から聞いた話だからわからないが、話を聞いた限りでは恐らく、ティナのこの脚が理想形なのだろう。

「えへへ……むにゃむにゃ……」

 楽しい夢でも見ているのだろうか、涎が垂れてしまいそうになりながらニヘラっと笑いながら寝言を言っているティナ。
どうしよう……久しぶりにティナの寝顔を見たが、やっぱり可愛すぎる……!
 今日で彼女と恋人同士になってからめでたいことに丸2年経つが、本当に俺みたいな男にティナのような人が恋人で良いのだろうかと未だに疑いたくなるくらいだ。

「ん――――ふわあ……」

 ティナの顔を見ながらそう思っていると、ティナが目を覚ました。
仰向けになったまま背伸びをして大きなあくびをした。

「おはようティナ。よく眠れたか?」

「――――」

 まだ寝ぼけているらしく、虚ろな目のままでゆっくりと体を起こした。
しかし、布団を被っているだけなので体を起こした途端に布団がはだけ、ティナの裸が露わになってしまい、俺は思わず視線をそらした。
 ティナはしばらくぼーっと前を見つめたままだったが、やがて俺に視線を移す。
――――何だかとても色気があるように見えるのは気のせいだろうか。
俺は喉をゴクリと鳴らした。

「――――ん? 何だか体がすうすうするような……」

「ティ、ティナ……。全部見えてるからちょっと隠してもらえると助かるんだけど」

「――――っ!」

 ティナは自分の体を見つめた途端に布団に潜り込んで自分の体を隠した。
そして頬を赤くしながら俺を睨みつけてる。
みんなは怯えるだろうけど、俺からすれば何も怖いと感じないし、逆にもっと可愛く見えてしまう。

「ま、まさかずっと見てたとか……ないよね……?」

「すまん、ずっとティナの寝顔を観察してた。まあ……その他《ほか》も色々見てたけど」

「――――っ!? もう! ヴァルのバカバカバカあ!」

 ティナは布団に包まりながら俺の頭をポカポカと叩いた。
しかし、叩かれてもあまり痛くないということは満更でもないということだ。
俺の頭を叩いているうちにまた布団がはだけて落ちてしまうと、ティナはすぐに顔を真っ赤にして、バッとすぐに布団を取って自分の体を隠した。

「てか! 何ですぐに起こしてくれなかったの!?」

「えっと……。ティナの寝顔があまりにも可愛かったから……」

「ふぇっ……!?」

 俺は正直にそう伝えると、ティナは不意打ちを食らったような声を出して反応し、頭から煙が出始めた。
あまりにも恥ずかしくなりすぎてオーバーヒートしてしまったのだろう。
 少しやりすぎたか?
どうしてもティナが困っている表情を見たい一心で、つい攻めすぎてしまうのが俺の悪いところだな……。

「もう……ヴァルは本当にずるいと思う! いつもわたしに不意打ちばかりして!」

「でも、結局は嬉しいんだろ?」

「そ、それはそうだけど……」

 そうやってすぐに押し負けてつい肯定してしまうところが、本当に俺にとっては恋の矢が何本も刺さる。
 完全に俺に押し返されてしまったティナは諦めたらしく、俺の肩に頭を置いてきた。
幸せそうな顔をしているティナの顔を見ながら、俺は彼女の頭を優しく撫でた。

「またしばらく会えなくなるね」

「そうだな……。でも、また夜になったら来るから」

「うん……。お仕事頑張ってねヴァル」

「ティナも早く制服に着替えて、仕事頑張れ」

「――――っ! そうだったあ!」

 ティナは慌てて自分の制服を手に取ると、顔を真っ赤に染めながら自分のシャワールームへと走っていった。
俺は彼女を見送り、残りのお茶を飲み干した。
そして洗い場でカップを洗い、俺は艦長室を後にして仕事場へと向かっていった。
今日はいつもより気分が高まって仕事が捗りそうだ。
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