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追及偏

襲われました

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「えっ……冗談、ですよね……?」

 その行為自体は知っている。
 男性同士のセックスが体のどの器官を使用するのかは、知識としては知っている。

 しかしそれは自分とは関係の無い世界の話であり――
 そこはそもそも何かを入れるための場所ではなく――
 多分特別な訓練をした人間だけに許された行為であって――

「えへへっ……冗談だと思いますか……♡」
「ひっ!?」

 臀部に当たっている硬く大きく立ち上がった男性器の存在は紛れもない現実で――
 そのおぞましさに寒気を感じているのに1ミリも逃げ出せないのも現実だった。

「やっ、止めてください……! それ以上をしたら、1円だって払いませんよ」
「……くすっ♡ まだ私がお金目的だと思ってるんですか?」

 ダメ元で言ってみた言葉だったが、やはりツキはお金に流されるようなことはなかった。
 そもそも、お金目的ならもっとスマートなやり方があっただろう。

 ツキが見せてきた顔は全部演技の偽物だったけれども、その好意だけは本物だったらしい。
 こんな状況では、少しも嬉しくはないけれども。

「アキラさんはひどい人です。こんなに可愛い子が好きだって言ってるのに、抱いてくれないどころか、キスすらもしてくれないなんて……。涙まで流してるのに、男には冷たくするなんて男女差別です。……だから、こんな天罰が当たっちゃうんですね♡」

 ツキの言っていることはめちゃくちゃだ。
 その言葉には理屈の理の字も無い。

 それはわかっているというのに、どうしてかツキの言葉が心に刺さった。
 男性に生まれながら男性の体を求めるその心と、
 そんなツキを拒絶した男がいるという事実に、
 感情を動かされずにはいられなかった。

「っ……レイプは立派な犯罪ですよ。被害者が男だって、強姦は強姦です。ツキさんはそれをわかってるんですか?」
「アキラさんの方こそ、ラブホテルまで来ておいてそんな言い分が通用するとお思いですか?」
「それは……」
「それに、良く言うじゃないですか。勃ったら和姦だって♡」
「っ!?」

 ツキの手が体の下に滑り込んできた、

「安心はできないかもしれないですけど、期待はしてくれていいですよ? お尻でするのって、すっごく気持ちいいですから……♡」

 ツキの指がすっかり柔らかくなったモノをさわさわと撫で始める。
 それは勃起を促すような動きではなく、あるで慈しむような指の動きだった。

「知ってますか? お尻だと、男でも何回でも連続でイけちゃうんです。それこそ女の子みたいに。だから、今日はいっぱいイって、たくさんびゅーびゅーして……私無しじゃ満足できない体になっちゃいましょうね♡」

 全身に鳥肌が立って――
 その一つ一つを愛でるようにツキの手が撫でて――

 喚いて――
 精一杯に暴れて――
 それでもツキの動きは止められなくて――

 そして、ついにツキのモノの先端が穴の淵にあてがわれた。

「それじゃあ……いただきまーす♡」
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