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追及偏
またからかわれました?
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来たる衝撃に備えて、ぎゅっと目を瞑る。
かちかちと音を鳴らしそうになる歯を噛みしめる。
何も入ってこれないようにお尻に力を入れる
「っ…………?」
しかし、衝撃はいつまで経ってもやってこなかった。
お尻に当たっている硬いモノはすりすりと臀部の肉を撫でるばかりで、一向に侵入を試みようとすらしない。
「……なーんちゃって♡」
「っ!?」
耳元に吐息を吹きかけながら、ツキはそう口にした。
「えへへっ、本当に処女を奪われちゃうと思いました?」
「っ……奪わないんですか?」
「そんなことしないですよ。慣れていない人に無理やりなんて、お互い痛い思いをするだけですから。私はアキラさんに酷いことしたいわけじゃないんです」
ツキの言葉に思わず安堵のため息が漏れた。
人のことを問答無用で拘束しているけれども、まだツキにも一握りの良心は残っているようだ。
「でも、アキラさんがお尻に力を入れてきゅってさせたりするものだから……可愛くて……♡ つい無理やり押し入れたくなっちゃいましたけどね♡」
「っ……」
無駄な抵抗によって、危うくツキの冗談が本当になりかけていたらしい。
もしもそうなっていたらと想像するだけで鳥肌が立って、身震いしてしまった。
「そんなに怯えなくて大丈夫ですよ。私の目的がアキラさんの体なのは間違いないですけど、痛いこととか酷いことをするのは趣味じゃないですから。むしろ、アキラさんには死んじゃうくらい気持ちよくなって欲しいんです……♡」
死ぬほどの快楽を与えるというのも十分酷いことだろう。
拷問として性的快楽を与えるというのはエロ漫画では鉄板のシチュエーションだ。
「だっ、だったら、何をするつもりですか? まさか、手や口でしてくれるとでも言うつもりですか?」
「……アキラさんがして欲しいならそれもいいですよ♡ 私、そっちにも自信がありますから。少なくとも、アキラさんの右手よりは満足させてあげられます♡」
そう言いながら、ツキは耳元でちゅるっと舌を鳴らした。
音を聴いただけでも快感を想起させられる妖艶さだ。
「でも……それよりも気持ちいいことしたくないですか? お手てよりも、お口よりも……私の中に入れたくないですか?」
「そっ、それって……」
「えいっ♡」
「っ!?」
突然、体の下に腕を差し込まれたかと思うと、そのまま転がされた。
うつ伏せから仰向けへ。
ベッドしか映っていなかった視界にはホテルの内装が現れ――
目の前にはいつの間にかバスローブを脱ぎ去っているツキが居て――
――その体は、一目見ただけでわかるほどに興奮していた。
「安心していいですよ。私は入れられる側には慣れていますから。私も、アキラさんも……ふたりいっしょに気持ちよくなれますから……♡」
かちかちと音を鳴らしそうになる歯を噛みしめる。
何も入ってこれないようにお尻に力を入れる
「っ…………?」
しかし、衝撃はいつまで経ってもやってこなかった。
お尻に当たっている硬いモノはすりすりと臀部の肉を撫でるばかりで、一向に侵入を試みようとすらしない。
「……なーんちゃって♡」
「っ!?」
耳元に吐息を吹きかけながら、ツキはそう口にした。
「えへへっ、本当に処女を奪われちゃうと思いました?」
「っ……奪わないんですか?」
「そんなことしないですよ。慣れていない人に無理やりなんて、お互い痛い思いをするだけですから。私はアキラさんに酷いことしたいわけじゃないんです」
ツキの言葉に思わず安堵のため息が漏れた。
人のことを問答無用で拘束しているけれども、まだツキにも一握りの良心は残っているようだ。
「でも、アキラさんがお尻に力を入れてきゅってさせたりするものだから……可愛くて……♡ つい無理やり押し入れたくなっちゃいましたけどね♡」
「っ……」
無駄な抵抗によって、危うくツキの冗談が本当になりかけていたらしい。
もしもそうなっていたらと想像するだけで鳥肌が立って、身震いしてしまった。
「そんなに怯えなくて大丈夫ですよ。私の目的がアキラさんの体なのは間違いないですけど、痛いこととか酷いことをするのは趣味じゃないですから。むしろ、アキラさんには死んじゃうくらい気持ちよくなって欲しいんです……♡」
死ぬほどの快楽を与えるというのも十分酷いことだろう。
拷問として性的快楽を与えるというのはエロ漫画では鉄板のシチュエーションだ。
「だっ、だったら、何をするつもりですか? まさか、手や口でしてくれるとでも言うつもりですか?」
「……アキラさんがして欲しいならそれもいいですよ♡ 私、そっちにも自信がありますから。少なくとも、アキラさんの右手よりは満足させてあげられます♡」
そう言いながら、ツキは耳元でちゅるっと舌を鳴らした。
音を聴いただけでも快感を想起させられる妖艶さだ。
「でも……それよりも気持ちいいことしたくないですか? お手てよりも、お口よりも……私の中に入れたくないですか?」
「そっ、それって……」
「えいっ♡」
「っ!?」
突然、体の下に腕を差し込まれたかと思うと、そのまま転がされた。
うつ伏せから仰向けへ。
ベッドしか映っていなかった視界にはホテルの内装が現れ――
目の前にはいつの間にかバスローブを脱ぎ去っているツキが居て――
――その体は、一目見ただけでわかるほどに興奮していた。
「安心していいですよ。私は入れられる側には慣れていますから。私も、アキラさんも……ふたりいっしょに気持ちよくなれますから……♡」
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