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親睦偏
イチャイチャを求められました
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「アキラさんは一線を越えさえすれば、きっと私の期待通りのご主人様になってくれるはずなんですよ。でも一線を越えるにはあまりにも、心の底から童貞すぎるんです。もう体中から童貞臭がぷんぷんしていて臭いばかりか、アキラさん自身がそれを良しとしちゃってるくらいですから」
童貞臭云々は置いておくとしても、童貞であることを望んでいる自覚は無いのだけれども。
しかし本気で童貞を捨てたいのならば、風俗でとっくに捨てているだろう。
それこそ、例え同性であっても、もっとツキを抱く思考に偏っていていいはずだ。
童貞であることを望んでいるというのは言い過ぎにしても、
童貞であることに価値を覚えているという意味では、ツキの考察通りなのだろう。
「だから、いざって感じで抱かれるのを期待してたらいつまで経っても抱いてくれなさそうなので、なし崩しに抱いてもらおうと思ってたんです。今もお酒でほろほろしてますし、また変に難しく考えすぎてるのかどこか上の空ですし、でも本気で私とのセックスを嫌がってる素振りもないですから。流れで押せば、堕ちてくれそうだなーって」
ツキの見立ては間違っていない。
現に翠は、今日ツキと一線を越えることになっても仕方ないと考えていた。
ツキを抱くことを受け入れる覚悟はできていた。
もしもツキがこのままなし崩しに抱かれようとしていたのなら、翠はツキを抱いて童貞を卒業していただろう。
「……それなら、なんでここで流れを変えることにしたんだ?」
「アキラさんが言ったんじゃないですか。そういう雰囲気じゃなくなっちゃったって。私も、このまま流れでセックスする気分じゃなくなっちゃったので、だったらもう蕩けるくらい甘やかしてもらう仲直りセックスしかないかなって」
「いや、どうしてそうなるんだよ……。雰囲気が変わったのなら、場を改めるんじゃだめなのか?」
「……人の事を傷つけておいて、それでいいんですか?」
「うっ……」
「私はアキラさんのせいで嫌な気持ちになりました。こんな傷心のツキちゃんをほったらかして解散なんて……アキラさんはそれでいいんですか?」
意図していなかったとはいえ。
知らなかったとはいえ。
ツキの触れられたくないことに触れたのは事実だ。
知らなかったのだから仕方ないと開き直ることはできるけれど。
できることならツキ相手にそんなことはしたくない。
許されるのならば許されたいし、仲直りができるならしておきたい。
こんな些細なことが切っ掛けで絶縁状態になるなんて、それこそ最悪の結末だ。
「……俺はどうすればいいんだ?」
「甘やかしてくれるんですか?」
「まあ、一応……償いってことで……。できることまでしかしないけど……」
ツキは当たり前にセックスまで望んでいるけれど、翠がそこまで踏み出せるかどうかは流れ次第だろう。
まだ翠の思考は纏まっていない。
本当に今日ツキと一線を越えるのかどうか、自分でも曖昧な状態なのだから。
「いいですよ、それでも。今から私とアキラさんはラブラブカップルですから。大好きな彼氏相手に、無理やりさせるなんてことはしません。でも大好きな彼女が甘えてきたら、彼氏さんはきっと狼さんになってしまうのでしょうけれどね……?」
「……」
「くすっ……♡ それじゃあ、まずは――」
童貞臭云々は置いておくとしても、童貞であることを望んでいる自覚は無いのだけれども。
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それこそ、例え同性であっても、もっとツキを抱く思考に偏っていていいはずだ。
童貞であることを望んでいるというのは言い過ぎにしても、
童貞であることに価値を覚えているという意味では、ツキの考察通りなのだろう。
「だから、いざって感じで抱かれるのを期待してたらいつまで経っても抱いてくれなさそうなので、なし崩しに抱いてもらおうと思ってたんです。今もお酒でほろほろしてますし、また変に難しく考えすぎてるのかどこか上の空ですし、でも本気で私とのセックスを嫌がってる素振りもないですから。流れで押せば、堕ちてくれそうだなーって」
ツキの見立ては間違っていない。
現に翠は、今日ツキと一線を越えることになっても仕方ないと考えていた。
ツキを抱くことを受け入れる覚悟はできていた。
もしもツキがこのままなし崩しに抱かれようとしていたのなら、翠はツキを抱いて童貞を卒業していただろう。
「……それなら、なんでここで流れを変えることにしたんだ?」
「アキラさんが言ったんじゃないですか。そういう雰囲気じゃなくなっちゃったって。私も、このまま流れでセックスする気分じゃなくなっちゃったので、だったらもう蕩けるくらい甘やかしてもらう仲直りセックスしかないかなって」
「いや、どうしてそうなるんだよ……。雰囲気が変わったのなら、場を改めるんじゃだめなのか?」
「……人の事を傷つけておいて、それでいいんですか?」
「うっ……」
「私はアキラさんのせいで嫌な気持ちになりました。こんな傷心のツキちゃんをほったらかして解散なんて……アキラさんはそれでいいんですか?」
意図していなかったとはいえ。
知らなかったとはいえ。
ツキの触れられたくないことに触れたのは事実だ。
知らなかったのだから仕方ないと開き直ることはできるけれど。
できることならツキ相手にそんなことはしたくない。
許されるのならば許されたいし、仲直りができるならしておきたい。
こんな些細なことが切っ掛けで絶縁状態になるなんて、それこそ最悪の結末だ。
「……俺はどうすればいいんだ?」
「甘やかしてくれるんですか?」
「まあ、一応……償いってことで……。できることまでしかしないけど……」
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まだ翠の思考は纏まっていない。
本当に今日ツキと一線を越えるのかどうか、自分でも曖昧な状態なのだから。
「いいですよ、それでも。今から私とアキラさんはラブラブカップルですから。大好きな彼氏相手に、無理やりさせるなんてことはしません。でも大好きな彼女が甘えてきたら、彼氏さんはきっと狼さんになってしまうのでしょうけれどね……?」
「……」
「くすっ……♡ それじゃあ、まずは――」
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