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先輩
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とある日の放課後。
好感度が十分に達したと判断した私は、先輩を自宅にお呼びしたのでした。
「ちょ、ちょっと、キリちゃん?」
「はい、どうしました先輩?」
「な、なんか近くない?」
「そうですか? 私、お友達を家に呼んだときはいつもこうですし、他の皆もこれくらいくっつきますけど……先輩は違うんですか?」
「えっ!? ……あぁ、そ、そういえば、まあ、そうかも……?」
このリアクションだと友達を家に呼んだことも、家に招かれたのもこともなさそうだ。
本当に先輩は私にとって都合の良い事この上ない。
「はい、そうですよ先輩。ほら、もっとくっついてください!」
「ぁっ、う、うん……」
初心な反応だ。同性でここまで照れることができるとは。
中学時代の男子でもこんなに固くなる相手はいなかった。
「先輩、どこを見てるんですか? ほら、こっち向いてください」
「だ、だから顔が近いわよっ……」
「私たち友達ですよね、先輩?」
「え、う、うん、そうね……っ」
先輩は嬉しそうに頬を緩ませている。これから自分がどうなるかも知らずに、本当に幸せそうだ。
先輩にとっては私は念願の友達のはずだ。それも先輩を慕っていて、優越感を刺激する存在だ。
そんな私が、実は先輩の体目当てだったと知ったらどんな顔に変わるだろうか。
きっと絶望するのだろう。この世のどんなことも信じられなくなってしまうかもしれない。
でも、安心してくださいね先輩。私は体目的ですけど、先輩も満足させてあげますので。
それに、先輩を好きだって気持ちも本当ですし。ただ、感情が性欲に寄っているだけなんです。
「だったら、いいですよね?」
「い、いいって……?」
「とぼけないでください。わかってますよね? ほら、おでこがくっつきました」
「っ?」
額と額がくっついて、こつんと硬い音が脳に響く。
ほんの少し脳が揺れただけでも酔ってしまいそうな気分だ。
「熱いですね。先輩、とっても熱くなってます。火照ってるんですか? ……私も、熱くなってきちゃいました」
「だ、だったらエアコンを着ければ……っちょ、ちょと、なんで脱ぎ始めてるの!?」
「先輩、キスってしたことありますか?」
「へっ!?」
「まあ、どっちでもいいですけど……。でも初めてだったとしたら、私は嬉しいです」
先輩のあごをつまみあげる。
優しく、割れ物を扱うような手つきで、有無を言わさずにその唇を固定する。
「ひっ、まっ?」
「目、閉じてください。私だって、恥ずかしいんですから……」
我ながらなんて嘘くさい言葉が吐けるのだろうかと感心してしまう。
言うまでもなく私にキスの羞恥心なんてない。狼狽する先輩の顔を楽しみ、その反応からこの先のシミュレーションを数パターン思考するくらいには私は性欲の獣だし、過去にもずっとそうしてきた。
ぎゅっと先輩の瞼が強く閉じられる。力んでいるのか体全体が縮こまって震えている。
愛らしい。こんな可愛い女性が今から性に乱れると思うと堪らない。
しかし焦ってはならない。先輩は処女なのだから。
甘く、優美に、蠱惑的に。徹底的なイチャラブエッチを演出しなければならない。
今日を最後にしないために、自信が満足するよりも先輩を蕩けさせることを最優先にするのだ。
「……や、やめてっ!」
強い拒絶の言葉。
先輩の体は相変わらず自身を守るように縮こまっているが、その目と口は明確に反抗の意思を示していた。
好感度が十分に達したと判断した私は、先輩を自宅にお呼びしたのでした。
「ちょ、ちょっと、キリちゃん?」
「はい、どうしました先輩?」
「な、なんか近くない?」
「そうですか? 私、お友達を家に呼んだときはいつもこうですし、他の皆もこれくらいくっつきますけど……先輩は違うんですか?」
「えっ!? ……あぁ、そ、そういえば、まあ、そうかも……?」
このリアクションだと友達を家に呼んだことも、家に招かれたのもこともなさそうだ。
本当に先輩は私にとって都合の良い事この上ない。
「はい、そうですよ先輩。ほら、もっとくっついてください!」
「ぁっ、う、うん……」
初心な反応だ。同性でここまで照れることができるとは。
中学時代の男子でもこんなに固くなる相手はいなかった。
「先輩、どこを見てるんですか? ほら、こっち向いてください」
「だ、だから顔が近いわよっ……」
「私たち友達ですよね、先輩?」
「え、う、うん、そうね……っ」
先輩は嬉しそうに頬を緩ませている。これから自分がどうなるかも知らずに、本当に幸せそうだ。
先輩にとっては私は念願の友達のはずだ。それも先輩を慕っていて、優越感を刺激する存在だ。
そんな私が、実は先輩の体目当てだったと知ったらどんな顔に変わるだろうか。
きっと絶望するのだろう。この世のどんなことも信じられなくなってしまうかもしれない。
でも、安心してくださいね先輩。私は体目的ですけど、先輩も満足させてあげますので。
それに、先輩を好きだって気持ちも本当ですし。ただ、感情が性欲に寄っているだけなんです。
「だったら、いいですよね?」
「い、いいって……?」
「とぼけないでください。わかってますよね? ほら、おでこがくっつきました」
「っ?」
額と額がくっついて、こつんと硬い音が脳に響く。
ほんの少し脳が揺れただけでも酔ってしまいそうな気分だ。
「熱いですね。先輩、とっても熱くなってます。火照ってるんですか? ……私も、熱くなってきちゃいました」
「だ、だったらエアコンを着ければ……っちょ、ちょと、なんで脱ぎ始めてるの!?」
「先輩、キスってしたことありますか?」
「へっ!?」
「まあ、どっちでもいいですけど……。でも初めてだったとしたら、私は嬉しいです」
先輩のあごをつまみあげる。
優しく、割れ物を扱うような手つきで、有無を言わさずにその唇を固定する。
「ひっ、まっ?」
「目、閉じてください。私だって、恥ずかしいんですから……」
我ながらなんて嘘くさい言葉が吐けるのだろうかと感心してしまう。
言うまでもなく私にキスの羞恥心なんてない。狼狽する先輩の顔を楽しみ、その反応からこの先のシミュレーションを数パターン思考するくらいには私は性欲の獣だし、過去にもずっとそうしてきた。
ぎゅっと先輩の瞼が強く閉じられる。力んでいるのか体全体が縮こまって震えている。
愛らしい。こんな可愛い女性が今から性に乱れると思うと堪らない。
しかし焦ってはならない。先輩は処女なのだから。
甘く、優美に、蠱惑的に。徹底的なイチャラブエッチを演出しなければならない。
今日を最後にしないために、自信が満足するよりも先輩を蕩けさせることを最優先にするのだ。
「……や、やめてっ!」
強い拒絶の言葉。
先輩の体は相変わらず自身を守るように縮こまっているが、その目と口は明確に反抗の意思を示していた。
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