女として兄に尽くすよう育てられた弟は、当たり前のように兄に恋をする

papporopueeee

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兄と弟

射精、二回目

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「あっ……はっ……っ!」

 玲の体がびくっと跳ねる度に、精液が漏れ出している。
 指の隙間から、水鉄砲のように白濁液が飛び出している。

 寸止めを繰り返していたせいだろうか。
 快感の余韻が長く続いているらしく、玲はしばらく体を震わせながら精液を吐き出し続けた。

「っ……ぁっ……んくっ……」
「ほら」
「っ……あっ、ありがとう……ございます……」

 ティッシュ箱を取ってやると、玲は覚束ない動きで数枚のティッシュを手に取って性器を拭き始めた。
 俺のと違って粘度の低い精液はどんどんとティッシュに吸収されていって、精液を含んだティッシュのクズが玲の手と性器にひっついている。

「あっ……んっ……」

 射精直後の性器を丁寧に拭いながら、玲が視線をきょろきょろと動かす。

 俺は玲が事前に用意していた濡れタオルの内、まだ使用していない物を取って玲に渡してやった。

「これか?」
「あっ、ありがとうございます……」
「礼はいい。それより、掃除するならさっさと済ませてくれ。こっちは待たされっぱなしだからなっ」
「はうぅっ!」

 玲の中で大きくなったままの性器を思い出させるように、腰を動かしてやる。

 玲は射精して、満足して、もう終わったような雰囲気を出しているが、肝心の俺がまだ射精できていない。
 むしろ、結局玲が射精している間は夜伽が中断されてしまい、お預けされている状況だ。

 俺を放って呑気に性器の掃除なんてしている玲を見ていたら、このままガンガンに突いてしまいたくもなるというものだ。

「動きながらでも性器は拭けるよな? それとも、またこうしてやった方がいいか?」
「いひぃっ! うっ、動きますっ! 動きますぅっ!」

 乳首を抓ってやると、玲はスイッチが入ったかのように腰を動かし始めた。

「はっ、はっ……あっ、あぁっ、んぅっ、んぐぅっ……!」

 ずっと玲の中に注がれ続けていた分泌液。
 もう玲の中は摩擦なんて感じられないくらいにぬるぬるで。
 そのくせ締め付ける力はどんどん強くなる一方で。
 加速する腰の動きと合わさって、みるみる内に快感が溜まってくるのが分かった。

「くっ……そうだっ……。いいぞ……」
「あっ、あっ、まっ、またっ……んぅっ!」

 玲の右手。
 タオルを持った手に包まれた中で、玲の性器がまた大きくなっているのが見えた。

 射精直後の性器は敏感だ。
 絹のタオルで拭かれるだけでも、下手したら痛みを感じるほどに。

 しかし、勃起をすれば話は変わる。
 勃起中の性器はとにかく性的刺激に敏感で、少しくらいの痛みなら快感に変換してしまうほどだ。

 つまり、何が言いたいかと言うと――
 玲がタオルを持ったまま性器を握りしめているのは、
 腰が跳ねて上下運動しているのも相まって、
 突かれながら自慰をしているのに等しいということだ。

「あぁっ、あぁっ…! いっ、いぅっ……かっ、かずひろさまぁっ……まっ、また……」

 勃起をしたばかりだというのに、もう玲はイきそうらしい。
 嬌声をさえずりながら、すがるように俺のことを見ている。

「待てっ……俺もっ……もう少しだ……!」

 玲をせっついたおかげで、快感が完全に引く前に再開できている。
 もう体は射精の準備に入っていて、後は快感が溜まりさえすれば玲の中に精液を吐き出せる状態だ。

 あと10回。
 いや、あと7回も玲の腰が往復すれば、あとは余韻だけでも――

「あっ、あっ、ご、ごめっ、ごめんなさいっ…いぃっ…っっ!!」

 しかし往復は5回目で止まってしまった。

 玲は両手で自らの性器を握り締めながら、
 俺の性器を一番深くまで飲み込んで、
 大きく体をビクつかせた。

 一回目の射精から五分も経っていないんじゃないだろうか。

「あっ…あっ…はっ……あぁ……」

 性器に被せたタオルを膨らませながら、さっきよりも水っぽい精液が俺の腰に垂れてくる。

 玲は気持ちよさそうに息を吐いて、俺の胸に倒れ込んできた。

「……っ……もっ、申し訳、あっ、ありませっ……んっ」
「っ…………くそっ」
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