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兄と弟
媚薬を用いた挿入
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「あっ、あっ…はっ、うっ…だっ、だめっ…ああぁぁっ!」
一昨日と違って、今回の挿入はとてもスムーズだった。
玲が硬さにこだわったおかげか。
媚薬のぬめりのおかげか。
それとも玲が汚名を返上しようと気合を入れているおかげなのか。
理由はなんにせよ、腰を下ろした途端に性器はずぶずぶと玲の中に飲み込まれていって――
玲の喘ぎ様と慌て様は、その速度を想定していなかったように思えた。
「っ……っ、っ……っっ!」
ぴったりと腰を密着させた状態で、玲はふるふると体を痙攣させている。
快感を逃すように口をパクパクとさせている。
今、少しでも腰を動かしたら玲は射精してしまうのではないだろうか。
「しょっ、少々……おまちくださっ、いっ……かずひろさま……」
案の定、さっそく玲は腰の動きを止めてしまった。
俺の体にしがみついて、少しでも体が動かないように必死になっている。
しかし、それを咎める気は俺にはない。
そもそも、そんな余裕がない。
予想外にスムーズな挿入によって面を食らったのは玲だけじゃない。
「っ……」
手コキの時にも実感した、媚薬による快感の加速度の上昇。
それが玲への挿入時にも牙を向いてきた。
玲の掌よりも柔らかい粘膜。
うねうねと蠢くそれが、媚薬に塗れた性器を一気に飲み込んで扱きあげる感覚。
玲が両手を使っても大きく勃起した性器の表面を隈なく刺激することはできない。
それが挿入時には先端から根元まで隙間なくみっちりと擦られた。
「くっ……」
潤滑液が唾液から媚薬に変わるだけでここまで変わるとは。
たった一回腰を下ろしただけで、射精したばかりの性器がもう精液を吐き出したがっている。
玲が動かなくても、脈動する粘膜が止まることは無い。
鼓動と、呼吸と、痙攣に合わせて絶えず刺激は生まれ続けていて――
多分、俺も玲と変わらないような表情をしているに違いない。
「んっ……あぅっ……うっ、動きますね……んぅっ」
一昨日の叱咤を気にしているのか、玲はまだ落ち着いていないだろうに上下運動を開始した。
まるで地雷原を歩くかのように慎重に、ゆっくりと。
喘ぎ声を吐息と共に漏らしながら、
媚薬を水音と共に腰から漏らしながら、
玲は少しずつ腰を持ち上げていく。
まるで何人もの玲に舌で責められていて、
同時に掌で握られて擦られているような感覚。
ゆっくりとした動作でも、媚薬が混ざるだけで十分に射精感が高まってしまう。
「はっ…はっ…はっ…はっ……んんっぅぅっ!」
性器の先端まで腰を持ち上げた玲が、今度は腰を下ろしていく。
それは地獄のような心地だった。
気持ちいいことは間違いない。
その快感の大きさに文句もない。
ただ、それ以上に強い欲望が、心の中で渦巻き始めている。
玲が動かなくたって気持ちがいい。
玲がゆっくり動いている今も気持ちがいい。
でも、最初の挿入が一番気持ちよかった。
快感とは結局は摩擦だ。
粘膜をどれだけ早く、強く擦るかが快楽の大きさにおいては重要だ。
しかし摩擦が強すぎては痛みが生じる。
湿度が十分でなくてはいけない。
速度が速すぎてはいけない。
圧力が高すぎてはいけない。
そして、媚薬はそれらの上限を遥か高みまで上げてくれる。
媚薬に塗れた状態であれば湿度は十分すぎる。
どれだけ速度をあげようとも媚薬が守ってくれる。
強く締め付けられても媚薬で滑るだけ。
もしも最初の挿入を何度も繰り返すことができたなら。
一昨日のように玲の動きを補助するだけでなく、好きにその体を扱うことができたのなら。
「…………」
「あっ、あっ…いっ……んっふっ…………か、かずひろさま……? なにを――」
一昨日と違って、今回の挿入はとてもスムーズだった。
玲が硬さにこだわったおかげか。
媚薬のぬめりのおかげか。
それとも玲が汚名を返上しようと気合を入れているおかげなのか。
理由はなんにせよ、腰を下ろした途端に性器はずぶずぶと玲の中に飲み込まれていって――
玲の喘ぎ様と慌て様は、その速度を想定していなかったように思えた。
「っ……っ、っ……っっ!」
ぴったりと腰を密着させた状態で、玲はふるふると体を痙攣させている。
快感を逃すように口をパクパクとさせている。
今、少しでも腰を動かしたら玲は射精してしまうのではないだろうか。
「しょっ、少々……おまちくださっ、いっ……かずひろさま……」
案の定、さっそく玲は腰の動きを止めてしまった。
俺の体にしがみついて、少しでも体が動かないように必死になっている。
しかし、それを咎める気は俺にはない。
そもそも、そんな余裕がない。
予想外にスムーズな挿入によって面を食らったのは玲だけじゃない。
「っ……」
手コキの時にも実感した、媚薬による快感の加速度の上昇。
それが玲への挿入時にも牙を向いてきた。
玲の掌よりも柔らかい粘膜。
うねうねと蠢くそれが、媚薬に塗れた性器を一気に飲み込んで扱きあげる感覚。
玲が両手を使っても大きく勃起した性器の表面を隈なく刺激することはできない。
それが挿入時には先端から根元まで隙間なくみっちりと擦られた。
「くっ……」
潤滑液が唾液から媚薬に変わるだけでここまで変わるとは。
たった一回腰を下ろしただけで、射精したばかりの性器がもう精液を吐き出したがっている。
玲が動かなくても、脈動する粘膜が止まることは無い。
鼓動と、呼吸と、痙攣に合わせて絶えず刺激は生まれ続けていて――
多分、俺も玲と変わらないような表情をしているに違いない。
「んっ……あぅっ……うっ、動きますね……んぅっ」
一昨日の叱咤を気にしているのか、玲はまだ落ち着いていないだろうに上下運動を開始した。
まるで地雷原を歩くかのように慎重に、ゆっくりと。
喘ぎ声を吐息と共に漏らしながら、
媚薬を水音と共に腰から漏らしながら、
玲は少しずつ腰を持ち上げていく。
まるで何人もの玲に舌で責められていて、
同時に掌で握られて擦られているような感覚。
ゆっくりとした動作でも、媚薬が混ざるだけで十分に射精感が高まってしまう。
「はっ…はっ…はっ…はっ……んんっぅぅっ!」
性器の先端まで腰を持ち上げた玲が、今度は腰を下ろしていく。
それは地獄のような心地だった。
気持ちいいことは間違いない。
その快感の大きさに文句もない。
ただ、それ以上に強い欲望が、心の中で渦巻き始めている。
玲が動かなくたって気持ちがいい。
玲がゆっくり動いている今も気持ちがいい。
でも、最初の挿入が一番気持ちよかった。
快感とは結局は摩擦だ。
粘膜をどれだけ早く、強く擦るかが快楽の大きさにおいては重要だ。
しかし摩擦が強すぎては痛みが生じる。
湿度が十分でなくてはいけない。
速度が速すぎてはいけない。
圧力が高すぎてはいけない。
そして、媚薬はそれらの上限を遥か高みまで上げてくれる。
媚薬に塗れた状態であれば湿度は十分すぎる。
どれだけ速度をあげようとも媚薬が守ってくれる。
強く締め付けられても媚薬で滑るだけ。
もしも最初の挿入を何度も繰り返すことができたなら。
一昨日のように玲の動きを補助するだけでなく、好きにその体を扱うことができたのなら。
「…………」
「あっ、あっ…いっ……んっふっ…………か、かずひろさま……? なにを――」
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