重槍士は褐色毒ショタに出会う

papporopueeee

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出会い

ルカテと言います

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魔物が棲む森の中

「これで終わりだな」

 盾で殴りつけ昏倒させた魔物の心臓に槍を突き立てる。群れだったら厄介だったが、子供を襲っていた魔物は2体だけだったようだ。近くに他の魔物が居る気配は無いし、ひとまずは子供を守りきれたと考えてよさそうだ。

「あ、あのっ……ありがとうございました。命を助けていただいて……なんてお礼を言ったらいいのか……」

 褐色の肌に青みのある銀髪が印象的な子供が尻もちをついたまま頭を下げた。見た目の幼さの割には落ち着いた振舞いをしている。童顔なのか、もしくはその年で作法が必要な家柄なのか。

「子供がそんなこと気にするな。怪我は……してるみたいだな」

 泥まみれの細い手足に、所々赤色が混ざっている。痛々しくはあるが、後遺症が残るようなものでは無さそうだ。

「立てるか? 手当てをしてやりたいところだが、まずはこの場を離れたい」

「はい、大丈夫でっ、つっ!」

「無理するな、運んでやる」

「いえ、そこまでお世話になるわけにはいきません。泥で汚してしまいますし、歩くくらいなら……くっ!」

「よく見たら裸足じゃないか。逃げてる最中に脱げたか?」

「いっ、いえ……靴は最初から……いたっ!」

「訳ありか。とりあえずは甘えておくといい。裸足の子供を歩かせるのは心苦しいからな」

 ランスと盾を背負い、遠慮する子供を両手で抱き上げた。その見た目通りとても軽く、抱っこした状態でも移動に支障は無さそうだ。

「っ……すっ、すみません……本当に、何から何まで……」

「俺がこうしたいだけだ。森の外に川があったから、とりあえずはそこを目指すとしよう。それと、首に腕を回していいから、もっとしがみついてもらえるか?」

「っ……首に傷などはありませんか?」

「傷? 無傷だが、何か気にすることがあるのか?」

「いえ……泥だらけの腕で傷を汚してはと……傷が無いのなら、大丈夫です。こっ、こうでいいですか?」

「ああ、道中で魔物に襲われないとも限らない。念の為に片腕は自由にしておきたくてな」

「でも、その……」

「ん? どうした?」

「……嫌ではありませんか?」

「嫌? ……何がだ?」

「いえ……なんでもありません」

 その声色は何か事情がありそうではあったが、今は詳しく聞くべきでもないだろう。まだ安全地帯ではないし、他人に話せる事情とも限らない。

「ところで名前は?」

「ルカテと言います」

「俺はガルだ」

「ガルさん……」

「さんはいらない。ガルと呼んでほしい」

「ガル……わかりました。森の外まで、よろしくお願いいたします」

「こちらこそよろしくな、ルカテ」
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