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神様っているんですね2

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「其方が幸せになればいい」

「はい?」


幸せって…私もう死んじゃってるんですけど?
何言ってんだこの神様は…


「残念ながら私の力を持ってしても、人を生き返らせることはできぬ」

「はぁ…」

「だが別の世界へ転生させられることはできる!!」


転生…ってあの異世界物語とかによくある転生?


「そう、その転生だ」

「え…でもそれで幸せになるってどういう…」

「其方の妹も其方の幸せをいつも願っておった、特に恋人面でかなり心配しておったようだ」

うっ…それはあんまり触れてほしくないかも…
だって小さい頃男の子に意地悪されてばっかりだったし、ブスだから目みんなとか言われつづけて伊達メガネつけるようになったし、前髪だって伸ばしてなるべく目を合わさないように気をつけてた。
結果的にそのせいで彼氏いない=年齢で死んじゃったんだけどね。


「はぁ…其方は勘違いしておる」

「へ?ひゃあっ…!?」


腕を掴まれてひっぱられた


「何するんです…か…っ!?」


いきなり神様の美形がどあっぷで近づいてる?!
腰を片腕で掴まれて前髪をさらりと上げられた


「や、やめてください!私ブスだからやめて!!」


離してほしくて必死に逃げようとするけど力が強くて逃げれない
じわっと涙が出てくる


「あぁ、やはりな其方は可愛い」

「へ?」

今…この神様なんて言った?

「可愛いと言ったが?」

「な、なななななな!?」


顔が暑くなるのを感じる
絶対嘘!!この神様目おかしんじゃないの?!


「失礼な!私は嘘など言わないぞ、其方は可愛い」

「ま、また!?」


か、可愛いってそんなこと家族とかにしか言われたことないし、小さいときは周りも言ってくれる人はいたけど…


「あぁ、其方は思春期にありがちな男にある現象に巻き込まれただけだ。
皆照れて可愛いなどと言えなかっただけだ」

「そんなはずない…」

だってずっと彼氏なんて出来なかったし…

「そりゃあ前髪もそんなに伸ばして眼鏡なんてかけて素顔を隠していればな…
素顔を晒せば誰でも言い寄ってくるとおもうぞ、私も可愛いと思うくらいだ」

「なっ、また可愛いって…」


可愛いってお世辞だとしてもこんな美形の人に言われたら本気にしちゃいますって!!


「其方本当に…中身も可愛いな…」

「また…んぅっ!?」


神様の顔が近づいてきたと思ったら口に柔らかい感触が…

え…これってもしかしてキスされてる?!




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