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釘を刺されました

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「アルディス様!ここを開けてください!!」


ドンドンドンッ


せ、セバスチャンさんの声…


「…ちっ、いい所でいつもいつも邪魔ばかり…」


ひぃいい、アルディス様が物凄く不機嫌みたいです
はっ…というか私…今下着姿!?


「アルディス様のいて下さい!!」


グッと肩を押して起き上がる

セバスチャンさんにこんな姿を見られるわけにはいかない!
猛スピードで着替える




ガチャッ
 


アルディス様が扉を開けると、ニコニコ顔の目が笑っていないセバスチャンさんが入って来た


「アルディス様…鍵までかけて何をなさるおつもりだったんですか?」

「何とはだろ」

「あまり強引な手を使ってるとウェルスニード様に近づけないようにしますよ?」

「ぐ…」


ひぃいい、ニコニコしてるけどセバスチャンさんめちゃくちゃ怒ってますよね??
というか、この部屋鍵かかってたんですか!?


「さぁ、ウェルスニード様も持ち場に戻りましょう」

「は、はい!」

「俺も行「アルディス様は書斎で山積みの書類を片付けてくださいね」


ティータイムにまた行きたかったのかがっくり項垂れるアルディス様
まぁ、本当は旦那様の仕事なのに1人で引き受けて可哀想だよね


「アルディス様、頑張ってください!」


グッと胸元で両手で拳を作ってエールをおくる


「ふっ…あぁ、頑張れそうだ」


目の前には満面の笑みを浮かべた太陽の貴公子がいらっしゃいました
うぅ…変態だと分かっていてもやっぱり美形の笑顔は眩しすぎる…



セバスチャンさんと一緒にヴィヴィお嬢様の元に向かう途中、あまりアルディス様を信用するな、2人っきりにならないようにと釘を刺されました

なりたくてなってる訳じゃないんですけどね…


「そうそう、明日はヴィヴィお嬢様が婚約者候補である、王太子殿下がお目見えになります」


「お、王太子殿下!?」


悪役令嬢が婚約者候補ってまさか…この小説のメインヒーローであり、私の推し、この国の第二王子の…


「知りませんか?ディーンアデライト・トラバルト王子ですよ」


やっぱり!!
転生して三日目でメインヒーローに会えるってまじですか!?

明日は絶対転けたりしないようにしなきゃ…
なるべく目立たないように隅っこで王子様を観察してよっと
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