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あじさい作
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あれは3月の終わり。
いつもと同じ帰り道で見かけたあじさい。雨に濡れて青いあじさいが凛と輝いて見えた。
「きれい...」
思わず見とれてしまった。
ただ、今は3月。あじさいが咲くのは梅雨あたりだから5月、6月あたりだろう。なぜ3月のまだ春が来ていない時期にあじさいが咲いているのだと疑問には思いはしたがあえて口には出さなかった。
「それ造花ですよ。」
きれいな透き通った声が後ろから聞こえた。
同じ制服を着た少し背の高い女子。後ろまで下げている黒髪はきれいに整えられている。
いかにも優等生といった感じだ。
「そうなの?すごい再現度ですね。...確かにそう言われれば。」
この娘はよくここを通るのだろうか、まぁ確かによく見たら本物じゃないのが分かる。
というかわざわざ造花だなんて言わないでほしいものだ。
「私この店の娘なもので。ちなみにそれ、私が置いたんですよ。」
中々、趣味がいいらしいなこの娘。私は青いあじさいが大好きなのだ。
「少し見ていきますか?」
「はい。」
手招きしながら彼女は店の中に入っていった。
「同じ学校の方ですよねそれ、春宮の制服。」
近くで話すと私より3センチ程高いのだろう、かなりの身長差を感じる。174ぐらいかな。
「ね!私も思いました!何年生です?」
「一年生です。」
「あ、じゃあ後輩だぁ。背高いね!」
「よく言われます。」
後輩だと聞いて、身長差で一方的に抱いていた劣等感が和らいだ。
「部活は?私帰宅部。」
「無所属です。」
「じゃ、同じだね。」
帰宅部では無い、と言いたげな視線が彼女から注がれているのが分かる。
「放課後忙しいので、部活をしている時間が無いんです。」
家の手伝いでもしているのかと思ったが、それならこんな遅い時間に帰宅するわけがない。
「先輩は?」
「私は遊び人だから。にー!」
にっと口角を上げて指でピースを作った。
「カラオケ...とかですか?」
「ん?まぁ、そんな感じ?」
いつもと同じ帰り道で見かけたあじさい。雨に濡れて青いあじさいが凛と輝いて見えた。
「きれい...」
思わず見とれてしまった。
ただ、今は3月。あじさいが咲くのは梅雨あたりだから5月、6月あたりだろう。なぜ3月のまだ春が来ていない時期にあじさいが咲いているのだと疑問には思いはしたがあえて口には出さなかった。
「それ造花ですよ。」
きれいな透き通った声が後ろから聞こえた。
同じ制服を着た少し背の高い女子。後ろまで下げている黒髪はきれいに整えられている。
いかにも優等生といった感じだ。
「そうなの?すごい再現度ですね。...確かにそう言われれば。」
この娘はよくここを通るのだろうか、まぁ確かによく見たら本物じゃないのが分かる。
というかわざわざ造花だなんて言わないでほしいものだ。
「私この店の娘なもので。ちなみにそれ、私が置いたんですよ。」
中々、趣味がいいらしいなこの娘。私は青いあじさいが大好きなのだ。
「少し見ていきますか?」
「はい。」
手招きしながら彼女は店の中に入っていった。
「同じ学校の方ですよねそれ、春宮の制服。」
近くで話すと私より3センチ程高いのだろう、かなりの身長差を感じる。174ぐらいかな。
「ね!私も思いました!何年生です?」
「一年生です。」
「あ、じゃあ後輩だぁ。背高いね!」
「よく言われます。」
後輩だと聞いて、身長差で一方的に抱いていた劣等感が和らいだ。
「部活は?私帰宅部。」
「無所属です。」
「じゃ、同じだね。」
帰宅部では無い、と言いたげな視線が彼女から注がれているのが分かる。
「放課後忙しいので、部活をしている時間が無いんです。」
家の手伝いでもしているのかと思ったが、それならこんな遅い時間に帰宅するわけがない。
「先輩は?」
「私は遊び人だから。にー!」
にっと口角を上げて指でピースを作った。
「カラオケ...とかですか?」
「ん?まぁ、そんな感じ?」
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