2 / 8
第一章
ステータスのカンスト
しおりを挟む
ステータスのほとんどがカンストしてる原因は恐らくあの神のせいだろう。
少し悲しいがコツコツ異世界生活が失われたのはまだいい、受付の人にこのえげつないステータスをどうやって見せろと言うのか。
隠蔽できるスキルがあればなんとかなったかもしれないが、今はスキルは二つしかない。
てか、そもそも紙に書くのだから嘘を書けばいいだけじゃないか。
うん!そうしよう!!
我ながら罪悪感を微塵も感じることがないのに恐怖を憶えつつ、嘘のステータス情報を書いた紙を渡して冒険者カードを作ってもらった。
「キョクチ様はLv1からですのでランクはEになります。」
E…恐らく底辺のランクだろう。
さて、初っ端からクエストを受ける気は起こらないな…
それにダンジョン攻略となるとソロでは受けられないものもあるからな、パーティーメンバーでも募集するか。
俺はギルドでメンバーを募集してもらっている間に街を改めて散策することにした。
いろんな店が街に並んでいる中、特に目立つのは食べ歩きを目的とした店だ。
どの店からもとてもいい匂いがする。
だが、今俺には金がない、まったく持っていない。
「…クエスト受けるか」
俺はやはりクエストを受けることにした。
ちょうど腹も空いてきた所だし早く食事を取らなければならない。
受付の人が言うには自分のランクに見合ったクエストを受けれるらしい、これは安全上の問題だとか。
「Eランクのキョクチ様はこちらの三つのクエストが受けられますよ。」
そう言ってクエストの内容を書いた紙を見せてきた。
・薬草20以上の収穫、どの種類でも可。報酬は成果に応じて。
・オーク1体の討伐。500パルー
・隣の街へ荷物を届ける 5000パルー
明らかに最後のクエストの報酬が他のクエストに比べ高い、難易度も高くない、これにしよう。
「最後のクエストでお願いします。」
「分かりました、ではこちらの荷物をこの紙に書いてある場所まで届けてください。」
なんだ、それだけか、簡単じゃないか、おつかいのようなものだろう。
俺は紙に書いてある場所に向けて、出発した。
しばらく街道を歩くと、あまり整備されていないと思われる道に出た。
…特に今まで問題は無い、問題は無いのだが、モンスターとの遭遇率が低すぎる気がする。
ここは、人里に近いとはいえ立派な森の中である、異世界である以上、モンスターとも遭遇する、はずだ。
『この先、B級モンスター生息地帯のため、注意!』
道中にこんなことを書いている立札を見つけた。
B級って結構強敵じゃないか、ここはあえてこっちの道を選んで、街に行こう、結構近道だし。
道中B級とやらのランク分けされているモンスターに出会ったが、難無く倒せてしまう。
それも素手のストレート一発で。
『ガオガッ…!!』
目の前で頭部を大きく損傷し、倒れていくモンスターを見ながら、虚しさを感じる。
「…つまらねぇ、今の結構手加減したんだけど…クリティカルヒット当たるし…ほぼ一発で終わるな。」
今度はデコピン縛りするか…
そんなことを思いつつ進んでいくといつの間にか街に出ていた。
「話には聞いたが…なかなかの街だな…」
『ようこそ!!魔王軍討伐第7拠点都市、ルトバルトへ!!』
ここから…俺の冒険が…始まってもつまらんだろうなぁ…カンストしてるし、色々と。
俺は溜息を吐くと、街門へと歩を進めた…
少し悲しいがコツコツ異世界生活が失われたのはまだいい、受付の人にこのえげつないステータスをどうやって見せろと言うのか。
隠蔽できるスキルがあればなんとかなったかもしれないが、今はスキルは二つしかない。
てか、そもそも紙に書くのだから嘘を書けばいいだけじゃないか。
うん!そうしよう!!
我ながら罪悪感を微塵も感じることがないのに恐怖を憶えつつ、嘘のステータス情報を書いた紙を渡して冒険者カードを作ってもらった。
「キョクチ様はLv1からですのでランクはEになります。」
E…恐らく底辺のランクだろう。
さて、初っ端からクエストを受ける気は起こらないな…
それにダンジョン攻略となるとソロでは受けられないものもあるからな、パーティーメンバーでも募集するか。
俺はギルドでメンバーを募集してもらっている間に街を改めて散策することにした。
いろんな店が街に並んでいる中、特に目立つのは食べ歩きを目的とした店だ。
どの店からもとてもいい匂いがする。
だが、今俺には金がない、まったく持っていない。
「…クエスト受けるか」
俺はやはりクエストを受けることにした。
ちょうど腹も空いてきた所だし早く食事を取らなければならない。
受付の人が言うには自分のランクに見合ったクエストを受けれるらしい、これは安全上の問題だとか。
「Eランクのキョクチ様はこちらの三つのクエストが受けられますよ。」
そう言ってクエストの内容を書いた紙を見せてきた。
・薬草20以上の収穫、どの種類でも可。報酬は成果に応じて。
・オーク1体の討伐。500パルー
・隣の街へ荷物を届ける 5000パルー
明らかに最後のクエストの報酬が他のクエストに比べ高い、難易度も高くない、これにしよう。
「最後のクエストでお願いします。」
「分かりました、ではこちらの荷物をこの紙に書いてある場所まで届けてください。」
なんだ、それだけか、簡単じゃないか、おつかいのようなものだろう。
俺は紙に書いてある場所に向けて、出発した。
しばらく街道を歩くと、あまり整備されていないと思われる道に出た。
…特に今まで問題は無い、問題は無いのだが、モンスターとの遭遇率が低すぎる気がする。
ここは、人里に近いとはいえ立派な森の中である、異世界である以上、モンスターとも遭遇する、はずだ。
『この先、B級モンスター生息地帯のため、注意!』
道中にこんなことを書いている立札を見つけた。
B級って結構強敵じゃないか、ここはあえてこっちの道を選んで、街に行こう、結構近道だし。
道中B級とやらのランク分けされているモンスターに出会ったが、難無く倒せてしまう。
それも素手のストレート一発で。
『ガオガッ…!!』
目の前で頭部を大きく損傷し、倒れていくモンスターを見ながら、虚しさを感じる。
「…つまらねぇ、今の結構手加減したんだけど…クリティカルヒット当たるし…ほぼ一発で終わるな。」
今度はデコピン縛りするか…
そんなことを思いつつ進んでいくといつの間にか街に出ていた。
「話には聞いたが…なかなかの街だな…」
『ようこそ!!魔王軍討伐第7拠点都市、ルトバルトへ!!』
ここから…俺の冒険が…始まってもつまらんだろうなぁ…カンストしてるし、色々と。
俺は溜息を吐くと、街門へと歩を進めた…
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。
死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった!
呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。
「もう手遅れだ」
これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる