20 / 132
異世界転生編
19.結構深刻な問題だったよ
しおりを挟む
それはこの村に入った時から……いや、この世界に転生した時から抱いていた違和感だった。
仮に転生者が日本人だけだったとして、神様のあの口ぶりだと日本人という集団が多神教的な信仰を獲得した時期を起点としているはずだから……日本人の転生が始まったのが2600年以上前――よりは後としても4桁の年数は経っているはず。
昔の日本の人口とか転生先の選択肢の多さなど諸々あったにしても、この世界にだって俺がいた頃の日本の人口と同じくらい日本人がいないとおかしい。こんな集落と言ってもいい規模の村に30人程度が細々と暮らしているなんてことがあるとは思えない。
世界中に散らばっているにしても、この村ひとつとってももっと規模が大きくていいはずだ。
それもこれも転生特典としての不老不死がデフォルトになっているからこそ生じた疑問だけど、一体どういうことなんだろう。
「その質問に答える前にひとつ確認させてください。水元さんは転生者が皆等しく不老不死であることは把握しているのですね?」
「もちろんです、転生前にそう説明を受けましたから」
今更にすぎる話だ。でも何で今そんな確認を?
「そうですか……いえ、確かに我々転生者は不老不死と不可視インベントリを皆等しく持たされてこの世界に転生してきます。後は個別に望んだスキルを、制約はそれなりにあれど比較的自由に、ですね。
しかし――それだけの話なのです」
「それだけの話?」
「ええ。ほとんどの転生者が誤解していることなのですが、我々はただ単に我々が不老不死であるというだけ。あらゆる病気にかからない程度の耐性はありますが、例えば崖から落ちて体を強く打ったり誰かに刺されたりすれば普通に死亡します。
そして転生者同士でも子孫を残すことは可能ですが、その子孫には不老不死は受け継がれません。彼らは普通の長さの寿命で死にますし、病気で死ぬことも多々あります」
「……は? え、それってつまり」
不老不死は普通に不老不死であるだけ、普通に過ごしていればたとえ子孫をなしても自分を残して先に死んでしまう。しかも他の地域とのコミュニケーションをとれないコミュニティで生まれた子孫は、ここから出ることも能わず。
そんな人生を延々と続けている、いや続けなければならない転生者は結果として――
「ええ、最終的に転生者はこの村を去ります。他の人に迷惑をかけまいと、自分の死に場所を他の土地に探しに。
首を吊るか崖から飛び降りるか割腹か……彼らがどういう死に方を選んだのかは我々には分かりかねますが」
つまり、ここに住んでいる転生者たちはそれこそ本当の生き地獄を体験しているということだ。いや、ここにいる人たちの場合は既にそんな時期を過ぎて諦めの境地に入っているのかもしれない。生まれ変わった先でも人に置いていかれ続けるって、正直気が狂ってもおかしくない。
……っていうか神様、色欲にまみれた世界の話で死ぬことすら許されないとか言ってたじゃん! 死ねるんじゃん! 今のところ死ぬ気はないけど。
「つまりこの村は、本来もっと人口が多かったんですね。それで多くの人が孤独に耐え切れず、転生者の受け入れ数を上回るペースで自害や事故で命を落とした結果これほど小規模になったと」
「そういうことです。……正直、水元さんが羨ましいですよ。と同時に、先程も言いましたが自分自身を責めたい気持ちでいっぱいです。何故コミュニケーションを重視しなかったのかとね」
……気持ちはわかる。
俺だって万が一のことを考えて希望を出さなければ、村長のようになっていた可能性が非常に高かったんだ。言語にかかるコミュニケーションも、集団の中にいるはずなのに何故か覚える強烈な孤独感も。
その差は結局、ちょっとした運と判断でしかなかったんだ。
そして多分、情報交換と称してなされているこの会話も、村長にとっては――
「……長々と引き留めて申し訳ございませんでした。水元さんからもたらされた情報は、村の皆で共有させていただきます。その程度はお許しいただけますね?」
「ええ、もちろん」
「よかったです。ペトラ杉は表に5本用意してありますので、確認してお持ちください。いずれまたどこかでお会い出来ることを願っています」
それは、諦めの中にも寂しさを感じさせる、村長の穏やかな声だった。
ペトラ杉を不可視インベントリに収納し、村に皆に挨拶をしてからエステルの街へと魔動車を走らせる。思いの外依頼が早く終わって外もまだ太陽が昇り切っていないにも関わらず、何故か物凄く時間が経っている気がしてならなかった。
村にいた間ずっと蚊帳の外状態だったエリナさんには、車内で先程の話を聞かせた。正直この話は、自分ひとりで抱えるにはきつすぎる……自分の辛さを彼女にも背負わせようとしているようで気は引けたけど、説明はしておいた方がいいと思ったんだ。
「そう……そういうことだったんですね……」
一通り話を聞いたエリナさんは、車の窓から外を眺めてぽつりとそうつぶやいた。思えばエリナさんは、俺よりずっと彼らに近い――いや、ほんのひとつの偶然を除いては完全に同じ立場だったんだから色々複雑なんだろう。
「話が通じない人間や集団だと思われるのって、私が想像していたよりもずっと絶望的だったんですね……今朝、ギルドから飛び出していった人がいましたよね?」
「ああ」
「あの人も、ああいった村にたどり着いて同じ人生を歩むんでしょうか」
「……かもね。もしかしたら何か違う人生があるかもしれないけど」
そのやり取りの後、しばし訪れる沈黙。しょうがないかもしれないけど、あまり精神衛生上いい沈黙じゃないな……なんて思ってふと見ると、肩を震わせてすすり泣きをしているエリナさんの姿があった。
「エリナさん……?」
「ごめん、なさい……ごめんなさい……!」
「え、突然どうしたの!?」
「トーゴさん……お願いです……! わたしのこと、捨てないでください……! 何でもしますから……! 何されてもいいですから……!」
「言われなくても捨てないよ! 何でそういう方向に行った!?」
「だ、だって……わたし、ここのこと何も知らなくて……絶対、トーゴさんの足引っ張っちゃう……! 役立たずだって見捨てられちゃうんじゃないか、って……!」
「いや、だからね……?」
……もっとも、エリナさんがこういう思考に至った気持ちも痛いほどわかるからあまり下手なことは言えないんだけど……でも不安は拭ってやった方がいいな、本当に精神衛生上よくない。
「あのね、俺がエリナさんのことを捨てるなんて絶対あり得ないから。そもそも何でエリナさんだけ助けたと思ってんの」
「……え、気まぐれとかじゃないんですか……?」
「単純に一目惚れだったからだけど」
「ひとっ……お? おー!?」
「シルバーブロンドの可愛い女の子が天然に見えてしっかり物事考えてるとか俺にとっては中身までどストライク過ぎて動揺するレベルなんだけど。だからこそ立場を盾にはしたくないんだよね。捨てるなんてもってのほかだ」
「あ……あ……んー……!」
眼だけでなく顔まで赤くしたエリナさんは、気持ちが落ち着かないのかうんうんうなり始めた。……これで少しは落ち着いてくれるといいんだけど。
なんて思ってたら、こちらに満面の笑みを向けて言ってくれた。
「マンガで見た日本人男性そのものですね、トーゴさんって!」
「え、それどういう意味!?」
「褒めてるんです! ……ありがとうございます、トーゴさん。元気づけるために、そんなふうに言ってくれて嬉しいです」
「お、おう」
やべ、今度はこっちがちょっと上ずった。そのセリフと顔は反則だ反則。
にしてもこの子どんだけ自己評価低いんだ……あながち全部嘘ってわけでもないのに。
---
何という地獄なのか、そしてそんな中でラヴをぶっこもうとするのはいかがなものなのか(他人事
次回更新は11/02の予定です。
仮に転生者が日本人だけだったとして、神様のあの口ぶりだと日本人という集団が多神教的な信仰を獲得した時期を起点としているはずだから……日本人の転生が始まったのが2600年以上前――よりは後としても4桁の年数は経っているはず。
昔の日本の人口とか転生先の選択肢の多さなど諸々あったにしても、この世界にだって俺がいた頃の日本の人口と同じくらい日本人がいないとおかしい。こんな集落と言ってもいい規模の村に30人程度が細々と暮らしているなんてことがあるとは思えない。
世界中に散らばっているにしても、この村ひとつとってももっと規模が大きくていいはずだ。
それもこれも転生特典としての不老不死がデフォルトになっているからこそ生じた疑問だけど、一体どういうことなんだろう。
「その質問に答える前にひとつ確認させてください。水元さんは転生者が皆等しく不老不死であることは把握しているのですね?」
「もちろんです、転生前にそう説明を受けましたから」
今更にすぎる話だ。でも何で今そんな確認を?
「そうですか……いえ、確かに我々転生者は不老不死と不可視インベントリを皆等しく持たされてこの世界に転生してきます。後は個別に望んだスキルを、制約はそれなりにあれど比較的自由に、ですね。
しかし――それだけの話なのです」
「それだけの話?」
「ええ。ほとんどの転生者が誤解していることなのですが、我々はただ単に我々が不老不死であるというだけ。あらゆる病気にかからない程度の耐性はありますが、例えば崖から落ちて体を強く打ったり誰かに刺されたりすれば普通に死亡します。
そして転生者同士でも子孫を残すことは可能ですが、その子孫には不老不死は受け継がれません。彼らは普通の長さの寿命で死にますし、病気で死ぬことも多々あります」
「……は? え、それってつまり」
不老不死は普通に不老不死であるだけ、普通に過ごしていればたとえ子孫をなしても自分を残して先に死んでしまう。しかも他の地域とのコミュニケーションをとれないコミュニティで生まれた子孫は、ここから出ることも能わず。
そんな人生を延々と続けている、いや続けなければならない転生者は結果として――
「ええ、最終的に転生者はこの村を去ります。他の人に迷惑をかけまいと、自分の死に場所を他の土地に探しに。
首を吊るか崖から飛び降りるか割腹か……彼らがどういう死に方を選んだのかは我々には分かりかねますが」
つまり、ここに住んでいる転生者たちはそれこそ本当の生き地獄を体験しているということだ。いや、ここにいる人たちの場合は既にそんな時期を過ぎて諦めの境地に入っているのかもしれない。生まれ変わった先でも人に置いていかれ続けるって、正直気が狂ってもおかしくない。
……っていうか神様、色欲にまみれた世界の話で死ぬことすら許されないとか言ってたじゃん! 死ねるんじゃん! 今のところ死ぬ気はないけど。
「つまりこの村は、本来もっと人口が多かったんですね。それで多くの人が孤独に耐え切れず、転生者の受け入れ数を上回るペースで自害や事故で命を落とした結果これほど小規模になったと」
「そういうことです。……正直、水元さんが羨ましいですよ。と同時に、先程も言いましたが自分自身を責めたい気持ちでいっぱいです。何故コミュニケーションを重視しなかったのかとね」
……気持ちはわかる。
俺だって万が一のことを考えて希望を出さなければ、村長のようになっていた可能性が非常に高かったんだ。言語にかかるコミュニケーションも、集団の中にいるはずなのに何故か覚える強烈な孤独感も。
その差は結局、ちょっとした運と判断でしかなかったんだ。
そして多分、情報交換と称してなされているこの会話も、村長にとっては――
「……長々と引き留めて申し訳ございませんでした。水元さんからもたらされた情報は、村の皆で共有させていただきます。その程度はお許しいただけますね?」
「ええ、もちろん」
「よかったです。ペトラ杉は表に5本用意してありますので、確認してお持ちください。いずれまたどこかでお会い出来ることを願っています」
それは、諦めの中にも寂しさを感じさせる、村長の穏やかな声だった。
ペトラ杉を不可視インベントリに収納し、村に皆に挨拶をしてからエステルの街へと魔動車を走らせる。思いの外依頼が早く終わって外もまだ太陽が昇り切っていないにも関わらず、何故か物凄く時間が経っている気がしてならなかった。
村にいた間ずっと蚊帳の外状態だったエリナさんには、車内で先程の話を聞かせた。正直この話は、自分ひとりで抱えるにはきつすぎる……自分の辛さを彼女にも背負わせようとしているようで気は引けたけど、説明はしておいた方がいいと思ったんだ。
「そう……そういうことだったんですね……」
一通り話を聞いたエリナさんは、車の窓から外を眺めてぽつりとそうつぶやいた。思えばエリナさんは、俺よりずっと彼らに近い――いや、ほんのひとつの偶然を除いては完全に同じ立場だったんだから色々複雑なんだろう。
「話が通じない人間や集団だと思われるのって、私が想像していたよりもずっと絶望的だったんですね……今朝、ギルドから飛び出していった人がいましたよね?」
「ああ」
「あの人も、ああいった村にたどり着いて同じ人生を歩むんでしょうか」
「……かもね。もしかしたら何か違う人生があるかもしれないけど」
そのやり取りの後、しばし訪れる沈黙。しょうがないかもしれないけど、あまり精神衛生上いい沈黙じゃないな……なんて思ってふと見ると、肩を震わせてすすり泣きをしているエリナさんの姿があった。
「エリナさん……?」
「ごめん、なさい……ごめんなさい……!」
「え、突然どうしたの!?」
「トーゴさん……お願いです……! わたしのこと、捨てないでください……! 何でもしますから……! 何されてもいいですから……!」
「言われなくても捨てないよ! 何でそういう方向に行った!?」
「だ、だって……わたし、ここのこと何も知らなくて……絶対、トーゴさんの足引っ張っちゃう……! 役立たずだって見捨てられちゃうんじゃないか、って……!」
「いや、だからね……?」
……もっとも、エリナさんがこういう思考に至った気持ちも痛いほどわかるからあまり下手なことは言えないんだけど……でも不安は拭ってやった方がいいな、本当に精神衛生上よくない。
「あのね、俺がエリナさんのことを捨てるなんて絶対あり得ないから。そもそも何でエリナさんだけ助けたと思ってんの」
「……え、気まぐれとかじゃないんですか……?」
「単純に一目惚れだったからだけど」
「ひとっ……お? おー!?」
「シルバーブロンドの可愛い女の子が天然に見えてしっかり物事考えてるとか俺にとっては中身までどストライク過ぎて動揺するレベルなんだけど。だからこそ立場を盾にはしたくないんだよね。捨てるなんてもってのほかだ」
「あ……あ……んー……!」
眼だけでなく顔まで赤くしたエリナさんは、気持ちが落ち着かないのかうんうんうなり始めた。……これで少しは落ち着いてくれるといいんだけど。
なんて思ってたら、こちらに満面の笑みを向けて言ってくれた。
「マンガで見た日本人男性そのものですね、トーゴさんって!」
「え、それどういう意味!?」
「褒めてるんです! ……ありがとうございます、トーゴさん。元気づけるために、そんなふうに言ってくれて嬉しいです」
「お、おう」
やべ、今度はこっちがちょっと上ずった。そのセリフと顔は反則だ反則。
にしてもこの子どんだけ自己評価低いんだ……あながち全部嘘ってわけでもないのに。
---
何という地獄なのか、そしてそんな中でラヴをぶっこもうとするのはいかがなものなのか(他人事
次回更新は11/02の予定です。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生貴族の領地経営〜現代知識で領地を豊かにして成り上がる
初
ファンタジー
ネーデル王国の北のリーディア辺境伯家には天才的な少年レイトがいた。しかしその少年の正体は現代日本から転生してきた転生者だった。
レイトが洗礼を受けた際、圧倒的な量の魔力やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のレイトを辺境伯領の北の異種族の住むハーデミア領を治める領主とした。しかしハーデミア領は貧困に喘いだ貧乏領地だった。
これはそんなレイトが異世界の領地を経営し、領地を豊かにして成り上がる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる