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ウルバスク入国編
66.色々問い合わせするよ
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ナジャクナに到着した翌日、俺は店をエリナさんに任せて総合職ギルドの支部を訪れていた。ここに来たのはウルバスクへ出国するのが目的だ、となると当然それについての説明を受けなければならない。
それにしても、昨日は案外あっさり泊まる宿が見つかってよかった。エリナさんの希望でサウナは絶対外せないってことだったけど、むしろサウナがついていない宿の方がなかったからな……エステルでは結構安くてサウナどころか水道も満足にない宿とかもあった中、ここは本当に栄えてると思う。
下手したらブドパスくらいあるんじゃないのかとも思ったけど、駐車場の人に聞くとさすがにそこまで大きくはないらしい。エステルとブドパスの中間よりも若干ブドパス寄り程度の経済規模なんだとか。
しかし、そう考えるとやっぱり気になるよな……っと、言ってる間に到着か。
「すいません」
「はい、いらっしゃいませ。本日はどういったご用件でしょうか」
「国境越えについての情報と、この街の情報について教えてほしいんですけど」
「承りました。行き先はウルバスク共和国でよろしいですね?」
「はい、少し離れたところの橋から出入国するんですよね」
「その通りです。ウルバスク共和国入国についてですが、こちらから国境を越える場合相手方の都市はバイロディンとなります。バイロディンは道幅がナジャクナよりもさらに広く取られていて、魔動車で回るには最適の都市となっています。
首都ザガルバまでは距離にしておよそ82キロ、馬車と魔動車では割合的にやや魔動車が多い印象です。
バイロディンに入った後、魔動車や馬車がある場合はそれも一緒に、出入国管理事務所に赴いてください。ウルバスクにおいてマジェリアにおける総合職ギルドと同じ役目を果たす機関は公務オフィスと呼ばれており、また都市名にブランチとつけることで支部であることを意味します。
出入国管理署は公務オフィスバイロディンブランチ内にありますので、そちらに行ってください。ウルバスク国内における我が国の総合職ギルドカードの効力等につきましては協定により相手方国民の身分証明書と同格となっておりますが、詳しいことはあちら側にお問い合わせください。
ここまでで何か質問ございますか?」
「……いえ、問題ありません。むしろ情報をお伝えいただきありがとうございます」
「いえいえ、これも私の仕事ですので。……それと後はこの街に関する情報ですね。色々ありますが、何についてのご質問でしょうか」
「このナジャクナについてなんですけど、エステルとは比べ物にならないくらい栄えた街ですよね。その割には検問脇の駐車場に魔動車や馬車の姿がないような気がしたんですが……どうなっているんですか?」
このナジャクナが歴史的にどういった土地で、どのくらいの歴史と実力があるか。そしてどういった役割を与えられた街なのか、そんな製本ギルドでも仕入れられる情報には興味がない。
むしろ今の情報をとる習慣をつけておかないと、ここから先満足に依頼をこなすことも出来やしない。そんなことを思いつつ聞いてみたのだけど。
「ああ、その件ですか。おそらくそれは時期から外れていたからだと思います。基本的にウルバスクからマジェリアに輸入されるものは食品でないか、食品であっても割と日持ちのするものなので、一度に大量の輸送をされることが多いんです」
「日持ちのする食品……具体的には?」
「小麦とトウモロコシ。要するに穀物ですよ。小麦はともかくトウモロコシについてはマジェリアにおいては多く見ない穀物ではありますけど……ただこれだけの穀物を輸出するだけあって、それらに関しては農業的にも恵まれているようです」
なるほど、これで食品についてはウルバスクとの貿易的にはあまり期待出来ないということのようだ。マジェリアにおいても珍しくもないものを大量に輸入していることになるのだから。
となるとそれとは別方向、要は用途としては食品ではなく工業用か醸造用か何かなんだろう。
「……まあ、その話はともかくとして。つまり昨日はそういう日ではなかった、と」
「平たく言えばその通りです。ただあなた方は運がいいですよ、それにぶち当たるとこの辺りの道路が全て通行止め状態になりますので……」
「うわあ」
正直想像したくなかったよ……
「大体輸入される日は月末になりまして、その日は街中大騒ぎですよ。3、4か月後の秋は特にひどくて、我々は秋の収穫祭と呼んでいるんですが、初物が出荷される影響で1週間はお祭り騒ぎで、その間当然のように交通がマヒしますから」
「あ、いいです。その辺りはもう手に取るようにわかるのでいいです」
それにしても他国からの輸入でそれだけ騒げるなんて、この国はそこまで農業が弱いわけでもなかろうに……あれか? ウルバスク産の穀物の質が良かったりブランド力が強かったりするのか、それともウルバスクの習慣がこの街限定で流れて来てるのか……
……まあ後者だろうな。トウモロコシがそれほどマジェリア国内で見ない穀物だとは言っても、そこまで狂喜乱舞するようなものでもあるまいし。所詮はトウモロコシだし。トウモロコシ農家の人に怒られるか、こんなこと言ったら。
「とにかくありがとうございました。それとバイロディン側にもマジェリア公国の領事館ってあるんですよね? どこらへんにありますか?」
「はい、大使館はザガルバに行かないとありませんが、領事館であれば国境都市にひとつはあります。総合職ギルドの業務は領事館の方でも一部代行しておりますので、お困りでしたらご利用下さい。場所としてはバイロディン中央広場からひとつ路地を入ったところにありますので、詳細については現地でご確認お願いします」
「はい、ありがとうございます。その時は立ち寄らせていただきます」
そんな感じで、俺は総合職ギルドを辞した。……閣下への報告も、おそらく可能な限り領事館からするようにした方がいいのかもしれないな。
「……さて」
これで1か所目は終わった。時間的には……もう1か所が限度かな、エリナさんばかりに店を任せているわけにもいかないし。ええと、確か仕入れた情報によると総合職ギルドの前の大通りを西に行って、大通り交差点の手前の通りを左に曲がってすぐのところにあったはずだな……
「ああ、あったあった、ここだ」
しばらく歩いて到着した建物の表札には、「ウルバスク共和国領事館」の文字。と言ってもマジェリア公国の国民として登録されている俺たちはウルバスクに行くのにビザに類する許可証は必要ないんだけど、それとは別に用がある。
というわけで、さっそく建物の中に入る。守衛さんらしき人に挨拶すると案外あっさり通してくれた。……今日は人が少ないみたいだけど、結構訪れる人がいるんだろうか。
建物内に入ったら、割とすぐ窓口に出た。フロアは小さいけど銀行みたいだな。……さてと。
「すみません、こちらウルバスク共和国の領事館でよろしいですか? 明日か明後日にバイロディンからウルバスクに入国予定なんですが、観光情報はこちらで入手可能ですか? それか政府観光局のようなところがあればそちらを紹介していただきたいのですが」
「初めまして。観光情報ですか? それでしたら我が国の場合は領事館及び大使館で承っておりますので、こちらでお伺いいたしますよ。
それにしてもウルバスク語がお上手ですね、我が国の方ですか?」
「いえ、マジェリア人です。言語の勉強が趣味でして、色々な国の言葉を喋れるようになるのが好きなんです。と言っても、どれも日常会話としてもまだ拙いものばかりですが」
「いえいえ、それだけ話せて拙いなどととんでもない! てっきりネイティブと勘違いするほどですよ!」
まあ自動翻訳があるから当たり前なんだけどな。それでも流暢にしゃべってしまうと逆に警戒される可能性もあるので、ある程度はたどたどしさを見せながらちゃんと伝わるように話してるんだけど……
それはそれとして、観光情報はやっぱり領事館で管理していたか。この世界に転生してきてからこっち、政府観光局の存在を全く聞かないからおかしいとは思ってたんだ。
それでなぜこんなところまで来て観光情報が必要なのかというと、そういった情報には町や自然や地理的条件のヒントがふんだんに隠されているからだ。もちろん製本ギルドの図書館でも情報は手に入るけど、やっぱりある程度体当たりで行かないと正確な情報はなかなか得られそうにない。
そして何より、俺たちふたりが平和に暮らせる住まいをどこに作るか。その判断をする一助となるに違いないのだ。……最近色々ありすぎてその目的を忘れがちだけど、これはあくまでそういう放浪なのだから。
---
交易品の内容によって都市間に温度差が出ることってあるよね?
とはいえ月に一度はにぎわうし、年に一度の収穫祭だとお祭り騒ぎだけどな!
次回更新は03/23の予定です!
それにしても、昨日は案外あっさり泊まる宿が見つかってよかった。エリナさんの希望でサウナは絶対外せないってことだったけど、むしろサウナがついていない宿の方がなかったからな……エステルでは結構安くてサウナどころか水道も満足にない宿とかもあった中、ここは本当に栄えてると思う。
下手したらブドパスくらいあるんじゃないのかとも思ったけど、駐車場の人に聞くとさすがにそこまで大きくはないらしい。エステルとブドパスの中間よりも若干ブドパス寄り程度の経済規模なんだとか。
しかし、そう考えるとやっぱり気になるよな……っと、言ってる間に到着か。
「すいません」
「はい、いらっしゃいませ。本日はどういったご用件でしょうか」
「国境越えについての情報と、この街の情報について教えてほしいんですけど」
「承りました。行き先はウルバスク共和国でよろしいですね?」
「はい、少し離れたところの橋から出入国するんですよね」
「その通りです。ウルバスク共和国入国についてですが、こちらから国境を越える場合相手方の都市はバイロディンとなります。バイロディンは道幅がナジャクナよりもさらに広く取られていて、魔動車で回るには最適の都市となっています。
首都ザガルバまでは距離にしておよそ82キロ、馬車と魔動車では割合的にやや魔動車が多い印象です。
バイロディンに入った後、魔動車や馬車がある場合はそれも一緒に、出入国管理事務所に赴いてください。ウルバスクにおいてマジェリアにおける総合職ギルドと同じ役目を果たす機関は公務オフィスと呼ばれており、また都市名にブランチとつけることで支部であることを意味します。
出入国管理署は公務オフィスバイロディンブランチ内にありますので、そちらに行ってください。ウルバスク国内における我が国の総合職ギルドカードの効力等につきましては協定により相手方国民の身分証明書と同格となっておりますが、詳しいことはあちら側にお問い合わせください。
ここまでで何か質問ございますか?」
「……いえ、問題ありません。むしろ情報をお伝えいただきありがとうございます」
「いえいえ、これも私の仕事ですので。……それと後はこの街に関する情報ですね。色々ありますが、何についてのご質問でしょうか」
「このナジャクナについてなんですけど、エステルとは比べ物にならないくらい栄えた街ですよね。その割には検問脇の駐車場に魔動車や馬車の姿がないような気がしたんですが……どうなっているんですか?」
このナジャクナが歴史的にどういった土地で、どのくらいの歴史と実力があるか。そしてどういった役割を与えられた街なのか、そんな製本ギルドでも仕入れられる情報には興味がない。
むしろ今の情報をとる習慣をつけておかないと、ここから先満足に依頼をこなすことも出来やしない。そんなことを思いつつ聞いてみたのだけど。
「ああ、その件ですか。おそらくそれは時期から外れていたからだと思います。基本的にウルバスクからマジェリアに輸入されるものは食品でないか、食品であっても割と日持ちのするものなので、一度に大量の輸送をされることが多いんです」
「日持ちのする食品……具体的には?」
「小麦とトウモロコシ。要するに穀物ですよ。小麦はともかくトウモロコシについてはマジェリアにおいては多く見ない穀物ではありますけど……ただこれだけの穀物を輸出するだけあって、それらに関しては農業的にも恵まれているようです」
なるほど、これで食品についてはウルバスクとの貿易的にはあまり期待出来ないということのようだ。マジェリアにおいても珍しくもないものを大量に輸入していることになるのだから。
となるとそれとは別方向、要は用途としては食品ではなく工業用か醸造用か何かなんだろう。
「……まあ、その話はともかくとして。つまり昨日はそういう日ではなかった、と」
「平たく言えばその通りです。ただあなた方は運がいいですよ、それにぶち当たるとこの辺りの道路が全て通行止め状態になりますので……」
「うわあ」
正直想像したくなかったよ……
「大体輸入される日は月末になりまして、その日は街中大騒ぎですよ。3、4か月後の秋は特にひどくて、我々は秋の収穫祭と呼んでいるんですが、初物が出荷される影響で1週間はお祭り騒ぎで、その間当然のように交通がマヒしますから」
「あ、いいです。その辺りはもう手に取るようにわかるのでいいです」
それにしても他国からの輸入でそれだけ騒げるなんて、この国はそこまで農業が弱いわけでもなかろうに……あれか? ウルバスク産の穀物の質が良かったりブランド力が強かったりするのか、それともウルバスクの習慣がこの街限定で流れて来てるのか……
……まあ後者だろうな。トウモロコシがそれほどマジェリア国内で見ない穀物だとは言っても、そこまで狂喜乱舞するようなものでもあるまいし。所詮はトウモロコシだし。トウモロコシ農家の人に怒られるか、こんなこと言ったら。
「とにかくありがとうございました。それとバイロディン側にもマジェリア公国の領事館ってあるんですよね? どこらへんにありますか?」
「はい、大使館はザガルバに行かないとありませんが、領事館であれば国境都市にひとつはあります。総合職ギルドの業務は領事館の方でも一部代行しておりますので、お困りでしたらご利用下さい。場所としてはバイロディン中央広場からひとつ路地を入ったところにありますので、詳細については現地でご確認お願いします」
「はい、ありがとうございます。その時は立ち寄らせていただきます」
そんな感じで、俺は総合職ギルドを辞した。……閣下への報告も、おそらく可能な限り領事館からするようにした方がいいのかもしれないな。
「……さて」
これで1か所目は終わった。時間的には……もう1か所が限度かな、エリナさんばかりに店を任せているわけにもいかないし。ええと、確か仕入れた情報によると総合職ギルドの前の大通りを西に行って、大通り交差点の手前の通りを左に曲がってすぐのところにあったはずだな……
「ああ、あったあった、ここだ」
しばらく歩いて到着した建物の表札には、「ウルバスク共和国領事館」の文字。と言ってもマジェリア公国の国民として登録されている俺たちはウルバスクに行くのにビザに類する許可証は必要ないんだけど、それとは別に用がある。
というわけで、さっそく建物の中に入る。守衛さんらしき人に挨拶すると案外あっさり通してくれた。……今日は人が少ないみたいだけど、結構訪れる人がいるんだろうか。
建物内に入ったら、割とすぐ窓口に出た。フロアは小さいけど銀行みたいだな。……さてと。
「すみません、こちらウルバスク共和国の領事館でよろしいですか? 明日か明後日にバイロディンからウルバスクに入国予定なんですが、観光情報はこちらで入手可能ですか? それか政府観光局のようなところがあればそちらを紹介していただきたいのですが」
「初めまして。観光情報ですか? それでしたら我が国の場合は領事館及び大使館で承っておりますので、こちらでお伺いいたしますよ。
それにしてもウルバスク語がお上手ですね、我が国の方ですか?」
「いえ、マジェリア人です。言語の勉強が趣味でして、色々な国の言葉を喋れるようになるのが好きなんです。と言っても、どれも日常会話としてもまだ拙いものばかりですが」
「いえいえ、それだけ話せて拙いなどととんでもない! てっきりネイティブと勘違いするほどですよ!」
まあ自動翻訳があるから当たり前なんだけどな。それでも流暢にしゃべってしまうと逆に警戒される可能性もあるので、ある程度はたどたどしさを見せながらちゃんと伝わるように話してるんだけど……
それはそれとして、観光情報はやっぱり領事館で管理していたか。この世界に転生してきてからこっち、政府観光局の存在を全く聞かないからおかしいとは思ってたんだ。
それでなぜこんなところまで来て観光情報が必要なのかというと、そういった情報には町や自然や地理的条件のヒントがふんだんに隠されているからだ。もちろん製本ギルドの図書館でも情報は手に入るけど、やっぱりある程度体当たりで行かないと正確な情報はなかなか得られそうにない。
そして何より、俺たちふたりが平和に暮らせる住まいをどこに作るか。その判断をする一助となるに違いないのだ。……最近色々ありすぎてその目的を忘れがちだけど、これはあくまでそういう放浪なのだから。
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交易品の内容によって都市間に温度差が出ることってあるよね?
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