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ザガルバ編
75.大臣閣下に報告するよ
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試食をはじめその日することをひと通り終えた俺たちは、展開したサウナで1日の汚れと疲れを落とした後通信用魔道具の前に座っていた。今まで簡単に済ませていたことが多かった日課だが、今日は少しばかりちゃんとしないといけない。
そう――マジェリア公国内務大臣、マジェリ=ベアトリクスへの報告である。
「閣下への報告っていつもひと言ふた言で終わってたから、いざちゃんとした報告をするとなると意外と緊張するものね……」
「ぶっちゃけ給料泥棒って言われてもおかしくないことしてたもんね俺たち……」
まあ、閣下本人からの話にもある通り、そこまでがっつりと信用も期待もされてるわけじゃないとは思うんだけど、それはそれで何か寂しいというか。
「とにかく、報告をしてから閣下の意見を聞こう。もしかしたら閣下も知らないことがあるかもしれないから、こっちもあまり期待しないでおいた方が精神衛生上いいとは思うけど……ね」
「トーゴさんも結構辛辣よね……」
もとい。
そういう訳でまずは通信用魔道具とスピーカーのスイッチを入れて、周波数のつまみを印に合わせて……と。
「レディオチェック、マルキバイス、ディスイズダブルスリー、オーバー」
『ダブルスリー、ディスイズマルキバイス、ラウデンクリア、オーバー』
「……お疲れ様です、毎回毎回こんなに遅い時間に申し訳ございません」
『いえ、こちらもオフィスにいる時間なので大丈夫ですよ。そちらはいかがですか、相変わらず美味しいものを作っていますか?』
相変わらずってどういう評価だ。……とはいえこれが一応符丁なのだから仕方ない。
「今日は新しいお菓子を作りまして。生クリームと卵と生チーズで質のいいものが入手出来たので、クレームブリュレとクレームダンジュを」
『……何ですかそれは、響きだけで美味しそうな感じが凄くしますが』
「どちらも卵をふんだんに使ったお菓子です。こちらでは癖のない糖蜜が安いので、そういったお菓子が作りやすいように思います」
『くっ、何故かとんでもなく悔しいです……!』
それはさておき、と魔道具の向こうで大臣閣下が雰囲気を変える。そう、ここからが本題だ。
『ところで……何かありましたか、ダブルスリー?』
「もしかしたら、お耳に入れておいた方がいいかと思うことが」
――この通信において、俺たちと大臣閣下は俺たちがマジェリアにいるうちにいくつか符丁を決めていた。
そのうちのひとつが、今のやりとり。国外ではお互いをコードネーム……閣下はマルキバイス、俺たち夫婦はダブルスリーと呼び合い、国境都市を越えて他国内に入ってから最初の通信ではレディオチェックと頭に付け、それ以外ではコードネームを2回呼ぶ。
その後「相変わらずおいしいものを作っていますか」と大臣閣下が問い、それに対して「はい、相変わらずです」と最初に付けてから返答した場合は目立った報告なし、それ以外の返答では重要かもしれない報告。その会話の中で専売対象の品を安いものとして呼ぶことで、どの国にいるかを指し示すのだ。
ちなみに緊急の符丁もあるにはあるが、それはなるたけ使いたくないなあ……
それはともかく。
「その前にひとつ。魔道具が発達ぶりについて、エスタリス以外は似たり寄ったりということだったと記憶していますがそれに間違いはありませんか?」
『そう……ですね。上がっている報告でもそういうことのようです。それにつきましては外務省の方が詳しいと思いますが……』
「そうですか……その情報ですが、どうも不十分というか怪しそうですよ」
『……どういうことです?』
「この国ですが、新しいお菓子を作るべくお菓子を食べ歩いていて一番目立ったのがアイスクリームなんです。それもかなり売れていそうでした」
『アイスクリーム、ですか?』
「ええ、牛乳と卵を使った氷菓子なんですけどね」
『それが何か……いえ、待ってください? つまりそういうことなんですね?』
「はい。それ以外にも自動で開く扉もありますし、今日読んだ報道センター発行の新聞ではゴムタイヤの輸入量減少というニュースが1面見出しにありました。
逆に繊維関係は質が均一すぎて、高級品と一般品の区別がマジェリアよりつきにくかったです」
そこまで言うと、閣下からの返答がしばらく途絶えてしまった。この感じだと、おそらくマジェリアにはこのあたりの話は通っていないんだろう。これは正直、物凄い問題だと思う。
何しろ今挙げた全ての事柄が、優れた魔導工学技術を持っていない国だと実現不可能なのだから。そしてマジェリア側は、ウルバスクがそうなっていることを知らなかった。大使館や各商人は一体何をやっているんだ?
『……これは責任者を呼んで事実関係を確認した方がよさそうですね。それと共に、こちらでも不審な点がないかどうか調べてみます』
「それがよろしいかと。こちらでももう少し報道センター発行の新聞を読んでみます。それとそちらの方でも報道センターに似た機関を作るべきかと」
『そうですね、検討しましょう。……報告と提案感謝します、ダブルスリー』
「いえ、このくらいは」
……お金もらって諜報やる以上は流石にね。しかし1年間の契約でよかった、これずっとやり続けてたらおそらく……
『ダブルスリー? 報告は以上ですか?』
「ああ、申し訳ございませんマルキバイス。これにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
これにて、通信終了。周波数のつまみを回し、魔道具のスイッチを切る。……それにしても厄介なことになってるな……
「トーゴさん、実はマジェリア結構まずい?」
「うん。まあまずいのがマジェリアなのかウルバスクなのか、それともこの一帯の国なのかは今の時点でははっきりわからないけどね……」
「え? ……ああそうか、そういうことよね」
マジェリアの大使館が機能していない、というのは間違いないような気がする。各商人がちゃんと周辺国の情報を周知していないのも問題だろう。はっきり言って、それだけでもマジェリアにとっては十分問題だ。
何しろ、これらはマジェリアに対する明確な悪意がなければありえない。自然に入ってきそうな情報を、意図的に遮断しているに他ならないのだ。
しかしもっと問題なのは、これがマジェリアだけにとどまらない可能性が非常に高いということだ。
マジェリアに対する情報開示を意図的に拒むにはウルバスク側の協力もほぼ必須。ならウルバスクはウルバスクで、同じように他国の情報をちゃんと受け取れていない可能性があるということでもあるわけで。
「……つまり、誰かというかどこかが裏で手を引いている可能性があると?」
「状況証拠にすぎないけどね」
言ってて嫌なことを思い出した。そういえば前世の日本でも、同じような感じの話があったな。どこに行っても誰がいても、やることや考えることは似通ってくるもんなんだな……
「エリナさん、さっき閣下にも言ったけどしばらくこの国で情報を追ってみよう。俺は報道センターの記事と街中の噂話を追ってみるけど、エリナさんはどうする?」
「私は、そうね……ここにも冒険者ギルド、じゃなかった冒険者組合があるわけだし、そっちの依頼をいくつか受けてみるわ。そっち関係の噂話も聞ければ、結構いい情報になりそうだし……」
「よし、それで決まりかな」
エリナさんの言う通りで、基本的に外に出て活動する冒険者は独自の情報ラインを持っている。もしかしたら国境――俺たちが来たバイロディンとは別方向の国境近くの状況もわかることがあるかもしれない。
何しろここら一帯は、小さな国が連合を結んでいるようなところだ。状況次第でどういう方向に流れていくか、わかったものではない。
「さてと、そうと決まれば明日に備えて寝るとするか」
「ええ、でもその前に――」
「明日からね!」
欲望に流されて翌日目が覚めたら日が高くなってました、なんてナジャクナのアレだけで十分だから!
……もちろん俺の願いは聞き入れられることなどなく。翌日、俺はこの日の発言をめちゃくちゃ後悔することになるんだけどそれはまた別の話にて。
---
そして安定のエッッッッッッッリナさんじゃないですかー!!!
ちなみに夫婦のコードネームがダブルスリーなのは、ミ(3)ズモトとサン(3)タラからという割とくだらない理由だったりします。
次回更新は04/19の予定です!
そう――マジェリア公国内務大臣、マジェリ=ベアトリクスへの報告である。
「閣下への報告っていつもひと言ふた言で終わってたから、いざちゃんとした報告をするとなると意外と緊張するものね……」
「ぶっちゃけ給料泥棒って言われてもおかしくないことしてたもんね俺たち……」
まあ、閣下本人からの話にもある通り、そこまでがっつりと信用も期待もされてるわけじゃないとは思うんだけど、それはそれで何か寂しいというか。
「とにかく、報告をしてから閣下の意見を聞こう。もしかしたら閣下も知らないことがあるかもしれないから、こっちもあまり期待しないでおいた方が精神衛生上いいとは思うけど……ね」
「トーゴさんも結構辛辣よね……」
もとい。
そういう訳でまずは通信用魔道具とスピーカーのスイッチを入れて、周波数のつまみを印に合わせて……と。
「レディオチェック、マルキバイス、ディスイズダブルスリー、オーバー」
『ダブルスリー、ディスイズマルキバイス、ラウデンクリア、オーバー』
「……お疲れ様です、毎回毎回こんなに遅い時間に申し訳ございません」
『いえ、こちらもオフィスにいる時間なので大丈夫ですよ。そちらはいかがですか、相変わらず美味しいものを作っていますか?』
相変わらずってどういう評価だ。……とはいえこれが一応符丁なのだから仕方ない。
「今日は新しいお菓子を作りまして。生クリームと卵と生チーズで質のいいものが入手出来たので、クレームブリュレとクレームダンジュを」
『……何ですかそれは、響きだけで美味しそうな感じが凄くしますが』
「どちらも卵をふんだんに使ったお菓子です。こちらでは癖のない糖蜜が安いので、そういったお菓子が作りやすいように思います」
『くっ、何故かとんでもなく悔しいです……!』
それはさておき、と魔道具の向こうで大臣閣下が雰囲気を変える。そう、ここからが本題だ。
『ところで……何かありましたか、ダブルスリー?』
「もしかしたら、お耳に入れておいた方がいいかと思うことが」
――この通信において、俺たちと大臣閣下は俺たちがマジェリアにいるうちにいくつか符丁を決めていた。
そのうちのひとつが、今のやりとり。国外ではお互いをコードネーム……閣下はマルキバイス、俺たち夫婦はダブルスリーと呼び合い、国境都市を越えて他国内に入ってから最初の通信ではレディオチェックと頭に付け、それ以外ではコードネームを2回呼ぶ。
その後「相変わらずおいしいものを作っていますか」と大臣閣下が問い、それに対して「はい、相変わらずです」と最初に付けてから返答した場合は目立った報告なし、それ以外の返答では重要かもしれない報告。その会話の中で専売対象の品を安いものとして呼ぶことで、どの国にいるかを指し示すのだ。
ちなみに緊急の符丁もあるにはあるが、それはなるたけ使いたくないなあ……
それはともかく。
「その前にひとつ。魔道具が発達ぶりについて、エスタリス以外は似たり寄ったりということだったと記憶していますがそれに間違いはありませんか?」
『そう……ですね。上がっている報告でもそういうことのようです。それにつきましては外務省の方が詳しいと思いますが……』
「そうですか……その情報ですが、どうも不十分というか怪しそうですよ」
『……どういうことです?』
「この国ですが、新しいお菓子を作るべくお菓子を食べ歩いていて一番目立ったのがアイスクリームなんです。それもかなり売れていそうでした」
『アイスクリーム、ですか?』
「ええ、牛乳と卵を使った氷菓子なんですけどね」
『それが何か……いえ、待ってください? つまりそういうことなんですね?』
「はい。それ以外にも自動で開く扉もありますし、今日読んだ報道センター発行の新聞ではゴムタイヤの輸入量減少というニュースが1面見出しにありました。
逆に繊維関係は質が均一すぎて、高級品と一般品の区別がマジェリアよりつきにくかったです」
そこまで言うと、閣下からの返答がしばらく途絶えてしまった。この感じだと、おそらくマジェリアにはこのあたりの話は通っていないんだろう。これは正直、物凄い問題だと思う。
何しろ今挙げた全ての事柄が、優れた魔導工学技術を持っていない国だと実現不可能なのだから。そしてマジェリア側は、ウルバスクがそうなっていることを知らなかった。大使館や各商人は一体何をやっているんだ?
『……これは責任者を呼んで事実関係を確認した方がよさそうですね。それと共に、こちらでも不審な点がないかどうか調べてみます』
「それがよろしいかと。こちらでももう少し報道センター発行の新聞を読んでみます。それとそちらの方でも報道センターに似た機関を作るべきかと」
『そうですね、検討しましょう。……報告と提案感謝します、ダブルスリー』
「いえ、このくらいは」
……お金もらって諜報やる以上は流石にね。しかし1年間の契約でよかった、これずっとやり続けてたらおそらく……
『ダブルスリー? 報告は以上ですか?』
「ああ、申し訳ございませんマルキバイス。これにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
これにて、通信終了。周波数のつまみを回し、魔道具のスイッチを切る。……それにしても厄介なことになってるな……
「トーゴさん、実はマジェリア結構まずい?」
「うん。まあまずいのがマジェリアなのかウルバスクなのか、それともこの一帯の国なのかは今の時点でははっきりわからないけどね……」
「え? ……ああそうか、そういうことよね」
マジェリアの大使館が機能していない、というのは間違いないような気がする。各商人がちゃんと周辺国の情報を周知していないのも問題だろう。はっきり言って、それだけでもマジェリアにとっては十分問題だ。
何しろ、これらはマジェリアに対する明確な悪意がなければありえない。自然に入ってきそうな情報を、意図的に遮断しているに他ならないのだ。
しかしもっと問題なのは、これがマジェリアだけにとどまらない可能性が非常に高いということだ。
マジェリアに対する情報開示を意図的に拒むにはウルバスク側の協力もほぼ必須。ならウルバスクはウルバスクで、同じように他国の情報をちゃんと受け取れていない可能性があるということでもあるわけで。
「……つまり、誰かというかどこかが裏で手を引いている可能性があると?」
「状況証拠にすぎないけどね」
言ってて嫌なことを思い出した。そういえば前世の日本でも、同じような感じの話があったな。どこに行っても誰がいても、やることや考えることは似通ってくるもんなんだな……
「エリナさん、さっき閣下にも言ったけどしばらくこの国で情報を追ってみよう。俺は報道センターの記事と街中の噂話を追ってみるけど、エリナさんはどうする?」
「私は、そうね……ここにも冒険者ギルド、じゃなかった冒険者組合があるわけだし、そっちの依頼をいくつか受けてみるわ。そっち関係の噂話も聞ければ、結構いい情報になりそうだし……」
「よし、それで決まりかな」
エリナさんの言う通りで、基本的に外に出て活動する冒険者は独自の情報ラインを持っている。もしかしたら国境――俺たちが来たバイロディンとは別方向の国境近くの状況もわかることがあるかもしれない。
何しろここら一帯は、小さな国が連合を結んでいるようなところだ。状況次第でどういう方向に流れていくか、わかったものではない。
「さてと、そうと決まれば明日に備えて寝るとするか」
「ええ、でもその前に――」
「明日からね!」
欲望に流されて翌日目が覚めたら日が高くなってました、なんてナジャクナのアレだけで十分だから!
……もちろん俺の願いは聞き入れられることなどなく。翌日、俺はこの日の発言をめちゃくちゃ後悔することになるんだけどそれはまた別の話にて。
---
そして安定のエッッッッッッッリナさんじゃないですかー!!!
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