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ザガルバ編
85.スティビアの情報をもっと手に入れるよ
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「さて、次に観光情報に関してですが、これについては何かしら本をお読みでしたらそちらの方がもしかしたら詳しいかもしれません。何分観光の目玉になるものが多すぎて、私共では的を絞り切れないのが現状でして」
「なるほど……」
自慢かよ。と思わなくもないけど、確かにこの一帯ではスティビアほどに芸術に力を入れている国はないはずだ。それは絵画にしても音楽にしても彫刻にしても、はたまた各種日曜工芸品にしても……である。
「とは言え出来れば簡単な仕事もしたいんですけどね……滞在費を稼ぐ目的ってのもアレですけど」
「仕事ですか。失礼ですが何か資格はお持ちになっていますか?」
「資格というのは、マジェリア国内のでもよろしいですか?」
「マジェリア国内の専門職ギルドカードだけではダメです。諸国連合ライセンスを取得の上、改めて申請の方お願いします」
「諸国連合ライセンス、ですか?」
「ええ、中部諸国連合の方で発行している職業ライセンスです。諸国連合ライセンスは国際職域ディプロマと互換性があるので、取得しておけば大体の国で就労可能となります。希望すれば各職専門院の入学資格ないし卒業資格にもなりますし」
「へえ……ありがとうございます、マジェリア大使館で確認してみます」
口ぶりからすると、希望すればといっても資格自体は自動付与なんだろう。というか最初に行ってたんだからその辺りのことは聞いておけばよかったかな……いや、ギルドカードだけで行けると思い込んでたらそれも無理か。
「ありがとうございます、ではこの冊子、ありがたく頂いていきます」
「よろしくお願いします」
「……という訳だったんだよ」
「へえ、やっぱり所変われば制度も変わるのね……それであんなちょうどいい時間に冒険者組合に来たんだ、トーゴさん」
「ああうん、本当はもうちょっと早くに行くはずだったんだけど、結果的にはちょうどよかったのかな」
その日の夜、営業と報告を終えて後は寝るだけとなったところでエリナさんにそう話をする。結局あの後マジェリア大使館に戻って、その後もう一度スティビア大使館の方面に向かう道を戻って冒険者組合に行ったのだから、面倒でしょうがなかった。
「それで、ライセンスは取れそうなの?」
「ああうん、技術職関連はそういうマニュアルがあるらしくて、それこそ申請したその場で取れたよ。
エリナさんの冒険者は……即日っていう訳じゃないみたいだけど」
「どのくらい期間がかかるの?」
「3日から1週間、だって。本人が申請して本人が受け取る……っていうのはまあ、当たり前の話だけどね」
連合旅券の方は俺が申請しても大丈夫だったけど、こっちのライセンスはそうもいかないみたいだったんだよな……もっともその話を大使館の人にしたら、
『でしたら明日申請していただければ、旅券発給と同じ日にライセンスが交付されるように手配いたしますので』
なんて言われたんだけど、そんな融通利くものなのか……?
「そういう訳でエリナさん、明日マジェリア大使館に行ける?」
「ええ、冒険者組合の方は特に予定があるわけでもないし……情報も達成報酬もそれなりにたまってきたところだから、結構余裕はあるわよ。
明日1日くらい休んでも、特に問題はないと思うわ」
「よし、それじゃ明日はそういうことでよろしく」
よし、これでスティビアに行く準備は滞りなく行えそうだ。手続きが面倒であっても、ずっとここに足止めされているという状況にはならないだろう。
それにしても――情報か。
「ねえエリナさん、さっきの話は割と頻繁に聞いた話なの?」
「さっきの話? ああ、ここウルバスクに入国してきている外国人の分布に最近変化が生じてきているってアレ? うん、ここ最近は世間話レベルだけどたまに聞く感じではあるわね」
「……そっか。いや、似たような話を結構前に聞いたような気がしてさ……アレは出稼ぎの話だったけど」
「ああ、あのエスタリスへのジェルマからの出稼ぎが相対的に減ってきているっていう話だったっけ?」
「……うん」
ああよかった、やっぱりエリナさんも覚えてくれてたか。
エリナさんが聞いた話によると、最近街中で見る外国人の絶対数がかなり減っているとのことだった。特にジェルマやエスタリスから来る人が激減した影響で、相対的にチェスキアやスービジなどといった中部諸国連合の中でも比較的中堅の国の人が多くなっているらしい。
「それ絡みでスティビアの話は聞けた?」
「んー……スティビアの人たちはもともとあまりウルバスクには来ないみたいで、詳しい話は何もなかったかな」
「……そう、それならいいんだ」
まあスティビアは話に聞く限りでは結構裕福な国のようなので、わざわざこっちに来てまで仕事だなんだとは言わないだろう。海を挟んですぐ向こうの国なら、観光としても期待出来ないだろうしな。
となると、目立った大国で激減しているのはやっぱりジェルマということになる。海外に出るジェルマ人が少なくなった、ということは、内需に傾いたかそれとも戦争準備でもしてるのかという感じなんだけど……
「まあただ、数少ないジェルマ人やエスタリス人は結構羽振りがいいとか、商売する人たちは喋ってるわね。まあ実際商人としては、そっちの方が目立つんでしょうけど……」
「……ザガルバで羽振りがいい人が目立つって?」
「ええ……というかその辺はさっき大臣閣下への報告でも言ったはずだけど」
「ああうん、確かにその通りなんだけど……」
……何だろう。
さっき報告をした段階では、そういうものなのかと思って特に気にしてなかったんだけど……よくよく考えたらそれって結構おかしいんじゃないかな。
「ねえ、ジェルマ人やエスタリス人はこのウルバスクに何しに来てると思う?」
「え? ええと……ここまでの話を総合すると、観光が多いんじゃないかな。ほら、ジェルマからエスタリスへの出稼ぎが相対的に減ったって話じゃない。ということは、ジェルマが内需に傾いているっていうことだから……」
「そうだよね、普通はそう考えるよね」
「……どういうこと?」
「いや、観光目的ならなおのことザガルバで羽振りのよさそうな人たちが目立つのはおかしいじゃない。もっと明確な観光都市であるセパレートの方が、ジェルマやエスタリスとの国境からも近いのに」
「……ああ! 言われてみれば!」
そう、このザガルバという都市は、入国してからここまでの印象通りどちらかというと政治および経済の中心地という性格が強い場所だ。だから羽振りがよさそうな人がいるとなると、普通に考えればバイロディンやその他国境都市までの中継に訪れている交易商人またはそれに類するような人ということになる。
しかし今この街には、おそらくそう言った人種は多くいない。それはナジャクナやバイロディンの状況を見ても分かる。あれだけ国境都市に人がいないということは、当然中継地点であるここにもいないということになる。
にも拘らず、本来あり得ないような装いや振る舞いをしているジェルマ人やエスタリス人がここで目立っているというのは……
「……その辺りのこと、追加で報告しておいた方がいいんじゃない?」
「うん、そのつもり。大臣閣下はもしかしたら気付いてるかもしれないけど……」
言いつつ俺はもう一度通信用魔道具のスイッチを入れる。1日に2回以上方向をしちゃいけないとは言われてないし、問題ないだろう。
……通信がつながった直後、何故か閣下が若干怯え気味だったけど……まあ気にしちゃいけないよねうん。
---
基本的に情報を集めるとなった段階できな臭い話が多くなるのは当然のことなのです。
それはそれとして資格認証に関しては中部諸国連合では相当に簡素化されている感じです。ギルド制度を保持するマジェリアでは職業学校がない代わりに疑似的な徒弟制度があるので、より上位のランクの職人が保証する、みたいな感じで。
次回更新は05/19の予定です!
「なるほど……」
自慢かよ。と思わなくもないけど、確かにこの一帯ではスティビアほどに芸術に力を入れている国はないはずだ。それは絵画にしても音楽にしても彫刻にしても、はたまた各種日曜工芸品にしても……である。
「とは言え出来れば簡単な仕事もしたいんですけどね……滞在費を稼ぐ目的ってのもアレですけど」
「仕事ですか。失礼ですが何か資格はお持ちになっていますか?」
「資格というのは、マジェリア国内のでもよろしいですか?」
「マジェリア国内の専門職ギルドカードだけではダメです。諸国連合ライセンスを取得の上、改めて申請の方お願いします」
「諸国連合ライセンス、ですか?」
「ええ、中部諸国連合の方で発行している職業ライセンスです。諸国連合ライセンスは国際職域ディプロマと互換性があるので、取得しておけば大体の国で就労可能となります。希望すれば各職専門院の入学資格ないし卒業資格にもなりますし」
「へえ……ありがとうございます、マジェリア大使館で確認してみます」
口ぶりからすると、希望すればといっても資格自体は自動付与なんだろう。というか最初に行ってたんだからその辺りのことは聞いておけばよかったかな……いや、ギルドカードだけで行けると思い込んでたらそれも無理か。
「ありがとうございます、ではこの冊子、ありがたく頂いていきます」
「よろしくお願いします」
「……という訳だったんだよ」
「へえ、やっぱり所変われば制度も変わるのね……それであんなちょうどいい時間に冒険者組合に来たんだ、トーゴさん」
「ああうん、本当はもうちょっと早くに行くはずだったんだけど、結果的にはちょうどよかったのかな」
その日の夜、営業と報告を終えて後は寝るだけとなったところでエリナさんにそう話をする。結局あの後マジェリア大使館に戻って、その後もう一度スティビア大使館の方面に向かう道を戻って冒険者組合に行ったのだから、面倒でしょうがなかった。
「それで、ライセンスは取れそうなの?」
「ああうん、技術職関連はそういうマニュアルがあるらしくて、それこそ申請したその場で取れたよ。
エリナさんの冒険者は……即日っていう訳じゃないみたいだけど」
「どのくらい期間がかかるの?」
「3日から1週間、だって。本人が申請して本人が受け取る……っていうのはまあ、当たり前の話だけどね」
連合旅券の方は俺が申請しても大丈夫だったけど、こっちのライセンスはそうもいかないみたいだったんだよな……もっともその話を大使館の人にしたら、
『でしたら明日申請していただければ、旅券発給と同じ日にライセンスが交付されるように手配いたしますので』
なんて言われたんだけど、そんな融通利くものなのか……?
「そういう訳でエリナさん、明日マジェリア大使館に行ける?」
「ええ、冒険者組合の方は特に予定があるわけでもないし……情報も達成報酬もそれなりにたまってきたところだから、結構余裕はあるわよ。
明日1日くらい休んでも、特に問題はないと思うわ」
「よし、それじゃ明日はそういうことでよろしく」
よし、これでスティビアに行く準備は滞りなく行えそうだ。手続きが面倒であっても、ずっとここに足止めされているという状況にはならないだろう。
それにしても――情報か。
「ねえエリナさん、さっきの話は割と頻繁に聞いた話なの?」
「さっきの話? ああ、ここウルバスクに入国してきている外国人の分布に最近変化が生じてきているってアレ? うん、ここ最近は世間話レベルだけどたまに聞く感じではあるわね」
「……そっか。いや、似たような話を結構前に聞いたような気がしてさ……アレは出稼ぎの話だったけど」
「ああ、あのエスタリスへのジェルマからの出稼ぎが相対的に減ってきているっていう話だったっけ?」
「……うん」
ああよかった、やっぱりエリナさんも覚えてくれてたか。
エリナさんが聞いた話によると、最近街中で見る外国人の絶対数がかなり減っているとのことだった。特にジェルマやエスタリスから来る人が激減した影響で、相対的にチェスキアやスービジなどといった中部諸国連合の中でも比較的中堅の国の人が多くなっているらしい。
「それ絡みでスティビアの話は聞けた?」
「んー……スティビアの人たちはもともとあまりウルバスクには来ないみたいで、詳しい話は何もなかったかな」
「……そう、それならいいんだ」
まあスティビアは話に聞く限りでは結構裕福な国のようなので、わざわざこっちに来てまで仕事だなんだとは言わないだろう。海を挟んですぐ向こうの国なら、観光としても期待出来ないだろうしな。
となると、目立った大国で激減しているのはやっぱりジェルマということになる。海外に出るジェルマ人が少なくなった、ということは、内需に傾いたかそれとも戦争準備でもしてるのかという感じなんだけど……
「まあただ、数少ないジェルマ人やエスタリス人は結構羽振りがいいとか、商売する人たちは喋ってるわね。まあ実際商人としては、そっちの方が目立つんでしょうけど……」
「……ザガルバで羽振りがいい人が目立つって?」
「ええ……というかその辺はさっき大臣閣下への報告でも言ったはずだけど」
「ああうん、確かにその通りなんだけど……」
……何だろう。
さっき報告をした段階では、そういうものなのかと思って特に気にしてなかったんだけど……よくよく考えたらそれって結構おかしいんじゃないかな。
「ねえ、ジェルマ人やエスタリス人はこのウルバスクに何しに来てると思う?」
「え? ええと……ここまでの話を総合すると、観光が多いんじゃないかな。ほら、ジェルマからエスタリスへの出稼ぎが相対的に減ったって話じゃない。ということは、ジェルマが内需に傾いているっていうことだから……」
「そうだよね、普通はそう考えるよね」
「……どういうこと?」
「いや、観光目的ならなおのことザガルバで羽振りのよさそうな人たちが目立つのはおかしいじゃない。もっと明確な観光都市であるセパレートの方が、ジェルマやエスタリスとの国境からも近いのに」
「……ああ! 言われてみれば!」
そう、このザガルバという都市は、入国してからここまでの印象通りどちらかというと政治および経済の中心地という性格が強い場所だ。だから羽振りがよさそうな人がいるとなると、普通に考えればバイロディンやその他国境都市までの中継に訪れている交易商人またはそれに類するような人ということになる。
しかし今この街には、おそらくそう言った人種は多くいない。それはナジャクナやバイロディンの状況を見ても分かる。あれだけ国境都市に人がいないということは、当然中継地点であるここにもいないということになる。
にも拘らず、本来あり得ないような装いや振る舞いをしているジェルマ人やエスタリス人がここで目立っているというのは……
「……その辺りのこと、追加で報告しておいた方がいいんじゃない?」
「うん、そのつもり。大臣閣下はもしかしたら気付いてるかもしれないけど……」
言いつつ俺はもう一度通信用魔道具のスイッチを入れる。1日に2回以上方向をしちゃいけないとは言われてないし、問題ないだろう。
……通信がつながった直後、何故か閣下が若干怯え気味だったけど……まあ気にしちゃいけないよねうん。
---
基本的に情報を集めるとなった段階できな臭い話が多くなるのは当然のことなのです。
それはそれとして資格認証に関しては中部諸国連合では相当に簡素化されている感じです。ギルド制度を保持するマジェリアでは職業学校がない代わりに疑似的な徒弟制度があるので、より上位のランクの職人が保証する、みたいな感じで。
次回更新は05/19の予定です!
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