8 / 94
第九章 錬金術師とパラサイト
目覚めた巨獣と薬の雨
しおりを挟む
オルニアル、北西部、湖水地方。
周辺の住人に寄生し己が手足とした寄生生物アウルは、飛竜を操り寄生した者の一人、最古老の男の記憶を頼りにベヒモスの鼻へと辿り着く。
寄生するには体内に侵入し脊髄から脳に根を伸ばす必要がある。
アウルは、飛竜を崖に開いた洞窟にしか見えない鼻の穴の前に下りる様命じた。
穴からは生暖かい風がゆっくりと吹き出し、やがて吸い込まれるというサイクルを繰り返している。
“ここまで巨大であれば、あの薄気味悪いゴーレムも手出し出来まい”
そう一人ごち、アウルは満足気にシリンダー内で体をうねらせる。
その後、アウルは呼び寄せていた手足にした住民達に自分の入ったシリンダーを洞窟内部へと運ばせた。
“シリンダーを開けろ”
意識を伸ばし住民に命じる。
彼の肉体は寄生という性質を得た事で、シリンダー内にある培養液から酸素と栄養を得ないと、体内の酸素や栄養を使い果たしすぐに壊死してしまう。
宿主が死ぬと程なく寄生体が黒ずみ干乾びてしまうのはそれが原因だった。
故に、これまでアウルが培養液から離れた事は無く、シリンダーは彼にとってゆりかごであり、牢獄だった。
だが、これからはこの巨大な無敵の体が自分の肉体となるのだ。
そのために少しぐらいの冒険は冒さねばならない。
“シリンダーを倒せ”
アウルの命令を受けてシリンダー上部の蓋を外した住民達は、今度は総出でシリンダーを傾けた。
横倒しになったシリンダーから培養液と共にアウルの体が流れ出る。
緑色の液体が地面にしみ込み、アウルの体を倦怠感が襲う。
“クッ……私を壁に押し付けろッ!!”
壁はベヒモスの鼻腔だ。それは粘膜で覆われている。どこでもいい、内部に侵入出来さえすれば酸素と栄養を血から得る事が出来る。
アウルは気だるい体を叱咤して巨大な獣の体内への浸食を開始した。
■◇■◇■◇■
何時間、いや何日過ぎただろうか。
アウルはベヒモスの体内で必死にもがき、巨獣の脊椎へと手を伸ばす、骨の隙間から軟骨を食い破り体の各部へ命令を送る神経へそっと触れる。
その瞬間、丘として景色の一部となっていた巨獣の体がビクリと震えた。
“いいぞ、このまま脊椎を遡り脳を支配すれば、この巨体が私の新しい体となるッ!”
それからさらに数日後、ベヒモスが蓄えていた魔力と栄養を吸収し、アウルは巨獣の肉体の支配に成功した。
“クククッ、クハハハハッ!! ふむ、この場面で笑うのは正しいだろう。ともかく肉体は得た。あとは我が同胞たちを完全に掌握し私による私の為の私だけの世界を作るのみ”
ベヒモスを操るため巨獣の体内で肥大化したアウルは、その能力も飛躍的に向上していた。
それまで所長一人を操る事で手一杯だったが、いまならこの国にいる同胞達ぐらいは簡単に操れそうだ。
“どれ…………どういう事だ?”
アウルは今まで飛竜や住民達を操っていた様に、自らの意識を分体へと伸ばそうとした。
しかし、オルニアル国内に散らばっていた筈の分体を掴む事が出来ない。
“何故だ……ベヒモス掌握に全力を向けている間に何が……”
分体の意識はアウルには光の様に感じられていた。
以前は西側を中心に満天の星空の様にそれは感じられた。しかし今は近々で同胞にした湖水地方の者達と極僅かに点在し残る者しか感じられない。
誰かが私を阻んでいる。
存在意義である増殖と拡散、それを邪魔された事でアウルは常に無い激しい怒りを覚え、我が身となった巨獣の体を持ち上げた。
その身に繁茂した草木が雪崩を起こし、美しい湖水地方に似つかわしくない土埃を巻き上げる。
「ヴァアアアアアア!!!!」
半世紀ぶりに動き出した世界で一番大きな獣はこの国で一番人の多い場所、首都カラッサを目指し歩き始めた。
■◇■◇■◇■
アウルがベヒモスの体を掌握する数日前、首都カラッサに記録的な豪雨が降った日の午後。
研究所へ戻った健太郎達をロビーでアキラと魔物研究者のコーエンが出迎えた。
「聞いたぞ、また妙な物に姿を変えたそうじゃないか?」
「なんでも雲を生み出したとか?」
「耳が早いね」
「あれだけ派手にやればな」
確かに道のど真ん中でモクモクと白い煙が立ち上っていれば嫌でも目立つだろう。
「ふぅ、そうかい……あんときゃ、どんどん空が暗くなって雨脚は強くなる一方だし、あたしゃ街が沈むんじゃないかって心配しちまったよ」
「コホー……」
すまんミラルダ、勝手に体が暴走しちゃって……。
そう言ってロミナ姿の健太郎がペコリと頭を下げると、ギャガンが鼻を鳴らした。
「全くだ。おかげで鎧も鎧下も水浸しだぜ」
健太郎を止めようとして豪雨の中に出たギャガンは鎧から水を滴らせながら顔を顰めている。
そんなギャガンにパムが相槌を打つ。
「ほんと凄かったねぇ……あの雲ってば見渡す限り空の全部を覆ってたもんねぇ」
「確かにずぶ濡れだな……当直用のシャワーがある。着替えもあるから使うといい、こっちだ」
「すまねぇな」
濡れネズミになったギャガンを見かねて、コーエンが彼を連れて研究所の奥へと消えた。
「それで、ミシマが変形したのは人工降雨装置ってとこか?」
「のようだ……あの機能で薬を雨として降らす事が出来れば……」
「なるほど、それなら広範囲に寄生体の排除薬をばら撒けるな」
「コホー……」
雨の代わりに薬を降らせるかぁ……えっと、確かあの時は雨が漏斗に入ってそれで……。
「あれかい、じゃあ、そこに薬を入れれば?」
「コホー」
うん、たぶん薬の雨を降らせる事が出来るんじゃないかなぁ。
「よし、じゃあ早速試してみようじゃないか。アキラ、薬は出来てるのかい?」
「試作品だがな。お前達が持ち帰ったサンプルには良く効いたぜ」
「そういえば、その薬は具体的にはどんな作用があるんだ?」
「特定の遺伝子を持つ粘菌。この場合はマン・パラピュレーターの系譜だが、その菌糸結合に作用し融解させる」
「融解……人に影響は出ないのか?」
「元々、あの薬は粘菌が意図せず外部に流出した場合の対処策として作ったんだ。人体に影響はない」
アキラの答えに、質問したグリゼルダはそういえばと言葉を続けた。
「お前はオルニアルを追い出された腹いせに魔王になろうとしたんだったな……何故、オルニアルにいる間に人を操る様な物を作った?」
「周囲の錬金術師共が煩わしかったからだ。アレを奴らにけしかけて自由に操れたら、さぞ気分がいいだろうと思ってな。まぁ、結果は失敗だったし、作っただけで使うつもりは無かったが」
「コホーッ」
アキラはそもそもの考え方が物騒だよ。
「確かに……さて、それじゃあアキラ、その薬を貰えるかい? 研究所の庭で試してみるからさ」
健太郎の言葉を聞いて苦笑を浮かべたミラルダは、アキラに向き直り笑みを浮かべた。
周辺の住人に寄生し己が手足とした寄生生物アウルは、飛竜を操り寄生した者の一人、最古老の男の記憶を頼りにベヒモスの鼻へと辿り着く。
寄生するには体内に侵入し脊髄から脳に根を伸ばす必要がある。
アウルは、飛竜を崖に開いた洞窟にしか見えない鼻の穴の前に下りる様命じた。
穴からは生暖かい風がゆっくりと吹き出し、やがて吸い込まれるというサイクルを繰り返している。
“ここまで巨大であれば、あの薄気味悪いゴーレムも手出し出来まい”
そう一人ごち、アウルは満足気にシリンダー内で体をうねらせる。
その後、アウルは呼び寄せていた手足にした住民達に自分の入ったシリンダーを洞窟内部へと運ばせた。
“シリンダーを開けろ”
意識を伸ばし住民に命じる。
彼の肉体は寄生という性質を得た事で、シリンダー内にある培養液から酸素と栄養を得ないと、体内の酸素や栄養を使い果たしすぐに壊死してしまう。
宿主が死ぬと程なく寄生体が黒ずみ干乾びてしまうのはそれが原因だった。
故に、これまでアウルが培養液から離れた事は無く、シリンダーは彼にとってゆりかごであり、牢獄だった。
だが、これからはこの巨大な無敵の体が自分の肉体となるのだ。
そのために少しぐらいの冒険は冒さねばならない。
“シリンダーを倒せ”
アウルの命令を受けてシリンダー上部の蓋を外した住民達は、今度は総出でシリンダーを傾けた。
横倒しになったシリンダーから培養液と共にアウルの体が流れ出る。
緑色の液体が地面にしみ込み、アウルの体を倦怠感が襲う。
“クッ……私を壁に押し付けろッ!!”
壁はベヒモスの鼻腔だ。それは粘膜で覆われている。どこでもいい、内部に侵入出来さえすれば酸素と栄養を血から得る事が出来る。
アウルは気だるい体を叱咤して巨大な獣の体内への浸食を開始した。
■◇■◇■◇■
何時間、いや何日過ぎただろうか。
アウルはベヒモスの体内で必死にもがき、巨獣の脊椎へと手を伸ばす、骨の隙間から軟骨を食い破り体の各部へ命令を送る神経へそっと触れる。
その瞬間、丘として景色の一部となっていた巨獣の体がビクリと震えた。
“いいぞ、このまま脊椎を遡り脳を支配すれば、この巨体が私の新しい体となるッ!”
それからさらに数日後、ベヒモスが蓄えていた魔力と栄養を吸収し、アウルは巨獣の肉体の支配に成功した。
“クククッ、クハハハハッ!! ふむ、この場面で笑うのは正しいだろう。ともかく肉体は得た。あとは我が同胞たちを完全に掌握し私による私の為の私だけの世界を作るのみ”
ベヒモスを操るため巨獣の体内で肥大化したアウルは、その能力も飛躍的に向上していた。
それまで所長一人を操る事で手一杯だったが、いまならこの国にいる同胞達ぐらいは簡単に操れそうだ。
“どれ…………どういう事だ?”
アウルは今まで飛竜や住民達を操っていた様に、自らの意識を分体へと伸ばそうとした。
しかし、オルニアル国内に散らばっていた筈の分体を掴む事が出来ない。
“何故だ……ベヒモス掌握に全力を向けている間に何が……”
分体の意識はアウルには光の様に感じられていた。
以前は西側を中心に満天の星空の様にそれは感じられた。しかし今は近々で同胞にした湖水地方の者達と極僅かに点在し残る者しか感じられない。
誰かが私を阻んでいる。
存在意義である増殖と拡散、それを邪魔された事でアウルは常に無い激しい怒りを覚え、我が身となった巨獣の体を持ち上げた。
その身に繁茂した草木が雪崩を起こし、美しい湖水地方に似つかわしくない土埃を巻き上げる。
「ヴァアアアアアア!!!!」
半世紀ぶりに動き出した世界で一番大きな獣はこの国で一番人の多い場所、首都カラッサを目指し歩き始めた。
■◇■◇■◇■
アウルがベヒモスの体を掌握する数日前、首都カラッサに記録的な豪雨が降った日の午後。
研究所へ戻った健太郎達をロビーでアキラと魔物研究者のコーエンが出迎えた。
「聞いたぞ、また妙な物に姿を変えたそうじゃないか?」
「なんでも雲を生み出したとか?」
「耳が早いね」
「あれだけ派手にやればな」
確かに道のど真ん中でモクモクと白い煙が立ち上っていれば嫌でも目立つだろう。
「ふぅ、そうかい……あんときゃ、どんどん空が暗くなって雨脚は強くなる一方だし、あたしゃ街が沈むんじゃないかって心配しちまったよ」
「コホー……」
すまんミラルダ、勝手に体が暴走しちゃって……。
そう言ってロミナ姿の健太郎がペコリと頭を下げると、ギャガンが鼻を鳴らした。
「全くだ。おかげで鎧も鎧下も水浸しだぜ」
健太郎を止めようとして豪雨の中に出たギャガンは鎧から水を滴らせながら顔を顰めている。
そんなギャガンにパムが相槌を打つ。
「ほんと凄かったねぇ……あの雲ってば見渡す限り空の全部を覆ってたもんねぇ」
「確かにずぶ濡れだな……当直用のシャワーがある。着替えもあるから使うといい、こっちだ」
「すまねぇな」
濡れネズミになったギャガンを見かねて、コーエンが彼を連れて研究所の奥へと消えた。
「それで、ミシマが変形したのは人工降雨装置ってとこか?」
「のようだ……あの機能で薬を雨として降らす事が出来れば……」
「なるほど、それなら広範囲に寄生体の排除薬をばら撒けるな」
「コホー……」
雨の代わりに薬を降らせるかぁ……えっと、確かあの時は雨が漏斗に入ってそれで……。
「あれかい、じゃあ、そこに薬を入れれば?」
「コホー」
うん、たぶん薬の雨を降らせる事が出来るんじゃないかなぁ。
「よし、じゃあ早速試してみようじゃないか。アキラ、薬は出来てるのかい?」
「試作品だがな。お前達が持ち帰ったサンプルには良く効いたぜ」
「そういえば、その薬は具体的にはどんな作用があるんだ?」
「特定の遺伝子を持つ粘菌。この場合はマン・パラピュレーターの系譜だが、その菌糸結合に作用し融解させる」
「融解……人に影響は出ないのか?」
「元々、あの薬は粘菌が意図せず外部に流出した場合の対処策として作ったんだ。人体に影響はない」
アキラの答えに、質問したグリゼルダはそういえばと言葉を続けた。
「お前はオルニアルを追い出された腹いせに魔王になろうとしたんだったな……何故、オルニアルにいる間に人を操る様な物を作った?」
「周囲の錬金術師共が煩わしかったからだ。アレを奴らにけしかけて自由に操れたら、さぞ気分がいいだろうと思ってな。まぁ、結果は失敗だったし、作っただけで使うつもりは無かったが」
「コホーッ」
アキラはそもそもの考え方が物騒だよ。
「確かに……さて、それじゃあアキラ、その薬を貰えるかい? 研究所の庭で試してみるからさ」
健太郎の言葉を聞いて苦笑を浮かべたミラルダは、アキラに向き直り笑みを浮かべた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる


