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夢の天使と悪夢ちゃん
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ある国の、ある地方に、幸せな夢を見せてくれる天使のリリスと、悪夢を見せて楽しんでる悪魔のリリムがいました。
けれど2人はケンカをしているワケではありません。
お互いをジャマするワケでもなく、鉢合わせる事もほとんどなく、だけれどお互いを全く知らないワケでもありませんでした。
2人はそれぞれ別々の事をしていながら、人々をよく見ています。
リリスは
「今日はこの人が良い事をしたなぁ。よし、ご褒美をあげよう。」
と飛んでいき、
リリムは
「こいつめ!悪い事をしたな。こいつにお仕置きしてやろう。」
と飛んでいきます。
2人が飛んでいくのはいつも別々の方なので、ほとんど鉢合わせる事がないのです。
良い事をすればリリスが来ます。
悪い事をすればリリムが来ます。
ある時、リリムが一人の男を見つけます。
「おや?こいつ、オレが悪夢を見せてるワケでもないのに、うんうん唸ってやがるぞ?どうなってんだ?よし、こいつの頭の中を覗いてやろう。」
するとビックリ!
男は恐ろしい病気にかかってるじゃありませんか。
リリムは言います。
「こいつはひでぇ。こりゃ助からねぇや。仕方ない。リリスを呼んできてやるか。」
リリムに呼ばれてリリスがやって来ました。
リリムは言います。
「こいつはもう助からねぇ。せめて最後に幸せな夢を見せてやれよ。」
リリスは言われた通りに、男に幸せな夢を見せてあげました。
男は静かにこの世を去りました。
リリスがリリムに言いました。
「いつも悪夢を見せて喜んでる悪趣味なあなたが、珍しい事もあるのね。」
リリムは口をとがらせて言い返します。
「フンッ。何でもねぇや。オレが悪夢を見せて、うんうん唸ってりゃ楽しいが、悪夢を見せてもないのに勝手に死なれちゃ迷惑なんだよ!」
リリスはクスッと笑って
「まぁ何でも良いわよ。私は私の好きな事をするだけ。」
リリムも笑って
「へっ、お互い様だね。」
と言い、またどこかへ飛んでいきました。
~完~
けれど2人はケンカをしているワケではありません。
お互いをジャマするワケでもなく、鉢合わせる事もほとんどなく、だけれどお互いを全く知らないワケでもありませんでした。
2人はそれぞれ別々の事をしていながら、人々をよく見ています。
リリスは
「今日はこの人が良い事をしたなぁ。よし、ご褒美をあげよう。」
と飛んでいき、
リリムは
「こいつめ!悪い事をしたな。こいつにお仕置きしてやろう。」
と飛んでいきます。
2人が飛んでいくのはいつも別々の方なので、ほとんど鉢合わせる事がないのです。
良い事をすればリリスが来ます。
悪い事をすればリリムが来ます。
ある時、リリムが一人の男を見つけます。
「おや?こいつ、オレが悪夢を見せてるワケでもないのに、うんうん唸ってやがるぞ?どうなってんだ?よし、こいつの頭の中を覗いてやろう。」
するとビックリ!
男は恐ろしい病気にかかってるじゃありませんか。
リリムは言います。
「こいつはひでぇ。こりゃ助からねぇや。仕方ない。リリスを呼んできてやるか。」
リリムに呼ばれてリリスがやって来ました。
リリムは言います。
「こいつはもう助からねぇ。せめて最後に幸せな夢を見せてやれよ。」
リリスは言われた通りに、男に幸せな夢を見せてあげました。
男は静かにこの世を去りました。
リリスがリリムに言いました。
「いつも悪夢を見せて喜んでる悪趣味なあなたが、珍しい事もあるのね。」
リリムは口をとがらせて言い返します。
「フンッ。何でもねぇや。オレが悪夢を見せて、うんうん唸ってりゃ楽しいが、悪夢を見せてもないのに勝手に死なれちゃ迷惑なんだよ!」
リリスはクスッと笑って
「まぁ何でも良いわよ。私は私の好きな事をするだけ。」
リリムも笑って
「へっ、お互い様だね。」
と言い、またどこかへ飛んでいきました。
~完~
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