徒花無双 ~オネェだって冒険したいっ~

月岡雨音

文字の大きさ
38 / 47
第一章

27 偵察

しおりを挟む
 なんだかんだいつものごとく笑って誤魔化され、暫く話したあとで宿の部屋へと戻された。
 まぁ別にいいんですけどね? 確かに助かってはいるし、ありがたいわよ?
 だからって色々盛りすぎじゃなぁい? あたしが悪い人間だったらどうするのよ。
 ……もう言っても仕方ないけど。あたしが気を付ければいいのよね。
 だけどどの辺までが一般的なのかとか、それくらいは教えてくれても良かったんじゃないのかしら?

「まったく、気が休まる暇がないわねぇ」

 テーブルの上の書き置きと荷物を片付け、魔法の鞄にストックしてある屋台ご飯でおなかを満たしたあたしは、少し休んでいようとカウチに転がりエルトを喚び出した。
 あぁ~んお鼻ヒクヒクさせちゃってもうかぁわいいわねぇ~
 荒んだ心が一気に和むわぁ~

「兎の脚、ふたつ貰ってくれば良かったかしら。エルトは返さなきゃだし、もうひとつも婆さんが使うんでしょうし……」

 ふあぁ。気が緩んだら眠くなってきちゃったわ。
 色々疲れたし、ランディが戻ってくるまで少し寝てようかしら。
 もう本っ当にくたびれちゃったもの……。

 そうしてしばらく休んでいると、入り口の鍵が開く音がして、ランディが帰ってきた。
 ぼんやり目を開けてみるとエルトが外に出そうになっていて、「わっ、こら!」とランディが焦った声をあげ、やおら鬼ごっこが始まってしまった。
 なに面白いことやってるのかしら。エルトは喚べば帰ってくるから大丈夫よランディ。

「レイ? 寝てたのか」
「ぉかえりぃ~……」

 エルトを無事捕獲したランディに声をかけられて、あたしは半分寝たまま返事をして、また目を閉じてしまう。
 ダメだわ。【真眼まなこ】使ったとき以上に精神削られてるかもしれないわ。

「大丈夫か?」
「えぇ……大丈夫よ」
「頼まれたやつ、買ってきたけど後のがいいか?」
「あ~、ありがとう、起きる。貰うわ」

 そうね。後で慌てるのも面倒だもの、やることやっちゃいましょう。
 ランディが買ってきてくれたのは、ニットみたいな伸縮性のある生地の、輪っか状のなにか。

「……腹巻き、にしては少し大きいかしら」
「腹巻き?」
「オウム返しされても困っちゃうわよ。なぁにこれ?」
「襟巻きだ。こうやって二重にして首に巻く。目の下まで持ち上げれば顔も隠せる」
「あぁ、なるほどね」

 ランディが実演して見せてくれたわ。これは全く飾り気も洒落っ気もないスヌードなのね。
 そういえばクマ子がバイクに乗るとき、似たようなのを使っていたかも。
 寒さも凌げて顔も隠せる、一石二鳥の盗賊シーフ系冒険者御用達アイテムなんですって。

「ありがとうランディ、助かったわ」
「それで良かったか? 着け外しが楽なやつって言うから、少し悩んだ」
「あー、それね。ごめんなさい、着けたままでも大丈夫だったみたいなのよ」
「そうなのか?」
「さっき婆さんに教わりながらひとつ試しに作ってみたのよ。そしたら魔力で発動の切り替えが出来るものが作れちゃって」
「軽く言うなぁ」
「いいじゃない。便利に越したことはないわよ」

 苦笑いのランディは放っておいて、さっきやったことを思い出しながら魔法をかけていく。
 渡しに行くのはまた今度でいいかしらね。数はあるから、あたし達も一枚ずつ持っていきましょう。



「レイ、こっちは準備出来たぞ」
「はぁい。これ、ランディの分ね。着けてみて」
「あぁ、ありがとう」
「うふふ、似合ってるわ。じゃあ魔力を通してみてちょうだい」
「……こうか?」
「えぇ、大丈夫みたいね。さ、エルトもいらっしゃい。じゃあ行きましょう!」

 あたしはにっこり笑ってランディの手を取った。

 日のあるうちに町に入っていた方がいいという彼に従って出発準備を整えたあたし達は、オクトの町へとして、町外れにある『拐い屋』のアジトへ真っ直ぐ向かった。
 あたしも既にスヌードを巻いて気配を断っているから、堂々とその小屋の前で立ち止まる。肩に乗ったエルトも心なしかふんすとドヤ顔だわ。

「レイ、流石にこれはない」
「うふ?」
「いくらなんでもいきなり……」
「あ、誰か来るわね」
「しっ! レイ、こっちに!」
「大丈夫よぉ」

 あたしを物陰へ引っ張ろうとするランディを止めて、こちらへ来た人物が目の前を通り過ぎるのを、ひらひら手を振りながら「はぁーい」と笑顔でお見送り。
 そんなあたしをちらりとも見ずに小屋へ入っていく男の背中を見て、ランディが詰めていた息を吐き出した。

「ね? 声も姿も隠れてるでしょう?」
「……色々心臓に悪すぎるだろ。本当にとんでもないよなレイって」

 婆さんに比べたらかわいいものじゃない。
 さっきの『転移テレポート』だって、エルト越しに婆さんに誘導してもらったんだから。
 馬に乗って二時間とか無理だもの。お尻痛くなっちゃう。まぁその分魔力がごっそり減ってちょっと疲れちゃったけど。

「そんな理由で転移テレポートしたのか?」
「それだけじゃないわよ。どこで誰に見られてるかもわからないでしょう? ノットにもまだこいつらの仲間がいたかも知れないし、馬を借りたのだってブラフよ」
「ブラフ?」
「敵を欺くにはまず味方からってね。馬を借りた姿を誰かに見られていたとして、宿から馬が出てなきゃまだ動いてないって思わせられるでしょ?」
「確かにそうだが」
「こいつらもあんのクソ隊長様もまとめてぎゃふんと言わせてやるんだもの。使える手はなんだって使わなきゃ!」
「っはは、なんだレイ、怒ってたのか」
「あったり前よ!」

 あたしだってねぇ、あんな言われ方して許せるほど心広くないのよ!
 あの時はみんなを思って引こうとしただけだし、引かなくていいならガンガンやるに決まってるじゃない。
 ニーネちゃんを一日も早く取り戻すためにも省ける手間は全部省いてやるわ!

「ありがとう、頼りにしてる」
「んふふ。ほら行くわよ」

 あたしはランディの背中をぽんと叩き、小屋へと近付いた。
 腹を括ったのか、顔付きを変えたランディも一緒に、少し開いた窓から中の様子を窺う。

「五人か……」
「もっと大勢いるかと思ったわ」
「多分奥にいるのがボスだな。俺がやられたのは右側のふたり。盗賊シーフがいないな……。あとのふたりは初めて見る」
「じゃあ最低でも六人はいるのね」

 あたしも中を視ながら連中の会話に耳をそばだてる。どうやらランディが知らないと言ったふたりの内ひとりは、密売屋との連絡係みたい。
 盗賊シーフがいないのを気にするランディに何故かを聞いてみると、盗賊シーフというのは、索敵や鍵開け、身を隠して偵察したりなんかを得意とする人のことらしいの。
 だから、もしかしたらどこかでここを見張っているか、それかまだノットにいるのかもしれないと話してくれた。

「連絡係がそこにいるから、密売屋の方には行っていないと思うが……」
「向こうも隠蔽を使うのよね?」
「あぁ。レイほど完璧な隠蔽じゃなかったが、それでも戦闘中気付けない程度には腕が立つ。あいつに背後から攻撃されて、その隙で魔法を浴びたんだ」
「魔術師も腕が立つのよね確か。なんでそんな人達が拐い屋なんてやっているのかしら」
「性根が悪いからだろ」
「……それもそうね」

 どこの世界にも、悪事をそれとわかっていて進んで手を染める悪人はいるものなのね。
 平和だって聞いていたけれど、単に戦争がないだけでやっぱり人の世はそうそう穏やかにはいられないのねぇ。嫌になっちゃうわ。

「それにしても、なんか普通に飲み食いしてるだけじゃなぁい?」
「もうは終わってるんだろう。取引の日までは動かない可能性が高い」
「じれったいわねぇ」
「偵察なんてそういうものだろ。そう都合よくこちらの欲しい情報が転がってなんか来ないさ」

 これは長丁場になりそうだわ。
 何か……ニーネちゃんに繋がるような何かをさっさと話しなさいよもう!
 窓枠を掴みながらじりじりしていると、肩で大人しくしていたエルトがちょいちょいとあたしの頬をつついてきた。

「なぁにエルト、どうしたの?」

 振り向くと、エルトはその小さな鼻をぴとりと頬にくっつけてきた。
 やぁだかわいいと和みそうになった瞬間、そんなあたしの癒しは脆くもぶち壊されてしまった。

『まどろっこしいね』
「え」

 ちょっとやめてよもぉ~!!
 こんなにかわいらしいエルトから婆さんの声がするとかどんな悪夢よ!!

『ヒヒッ』
「笑ってんじゃないわよもう、何よいきなり」
『屋根裏に見張っている坊やがいるよ』
「えっ、屋根裏? 盗賊シーフの人かしら」
「ど、どうした?」
「なんか婆さんが、屋根裏に見張りがいるって」
盗賊シーフか?」
「わからないわ。でも状況的にはそうよね」
『ほれ、とっとと行っておいでな』

 婆さんに急かされて屋根裏の辺りに意識を集中させて視ると、確かにひとり、外と下の様子を窺っている小柄な男の姿が視えた。
 婆さんが積極的に協力してくれるのはなんだか謎だしあとが怖いけど、今はこっちが先よね。

「いたわ。行くわよランディ」
「えっ」

 あたしはランディの手を取って、再び『転移テレポート』した。
 よぉし、気付かれてないわね。

「この男が盗賊シーフで間違いない?」
「……あぁそうだ。ていうかいきなりやるなよ」
「行くわよって言ったじゃない」
「……はぁ、まぁいいや。それで、こいつをどうするんだ?」
「ちょーっと色々お話してもらいましょ」

 ふふふ、ほぉら、あたしの質問に答えなさぁい?
 あたしは目の前で外を警戒する男に精神誘導の魔法をかけて、ついでにその場に遮音もかける。
 これで何を聞いてもぜーんぶ答えてくれるわよ。さ、どうぞランディ。
 そう手で促すと、何かを諦めた顔のランディが、座り込んだ男の前に膝をついた。

「ひと月前、シュライルンの王都でニーネという大猫族の子供を拐ったのはお前らか?」
「……そうだ」
「その子は今どこだ?」
「……売った」
「売った先は?」
「……知らない」

 ふらふらと視線を彷徨わせながら答える男に、ランディはギリッと握った拳を震わせながら、少しずつ情報を聞き出していく。
 けれどニーネちゃんの売却先はわからなくて、今にも噛みつきそうな顔をして男を睨み付ける。
 そんな彼の肩に手を添えながら、あたしは小屋の中を色々と探った。

「ランディ、地下に小さい気配がふたつあるわ」
「それも拐った子供か?」
「……そうだ」
「取引はいつだ」
「……三日後」
「どこで、何時だ」
「……魔魚の巣窟四辻裏、岩場のタギの三本目、潮が根元に届く頃」
「なぁにそれ」
「暗号か? タギは木の名だ」
「もっと明確に場所と時間を言いなさい」
「……クユ島、夜中」

 その男はそれ以上のことは知らされてないみたいで、何度聞いても明確な時間はわからなかった。
 だけど場所は前に婆さんが教えてくれた島と同じだわ。だったら当日そこで張るのもひとつの手だとは思うけれど。

「どうする? ランディ」
「……下の奴らにもこれをやるのは無理か?」
「さすがに全員は難しいわねぇ。帰れなくなっちゃうわよ」
「そうか……」
「密売屋にも聞いてみましょう。ここでこいつらを叩いたら逃げられる可能性もあるし、三日後その島に乗り込むわよ」
「だが三日後は、レイは帰ってしまうだろう?」

 ……あ、言い忘れてたわ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

処理中です...