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気付いた
週末の土曜日、オレは駅前にある大きな【soar】のポスターが貼られた看板の傍に立ち千里と円香を待っていた。バス停や建物の壁にもツアーを告知するポスターが貼ってあり、視線を動かすたびに三人の姿が目に入る。
十分くらい前からここにいるけど、女子高生とかOLさんとかがそのポスターを眺めててずっとはしゃいでた。
「やっぱ【soar】の顔面強過ぎ」
「志摩さんのこの微笑みヤバ~」
「真那くんの顔、ホント国宝レベルだよね」
「風音くんのダンス、カッコイイ!」
「ってか、この真那くんのメイク良くない?」
「キラキラ度増してて最高!」
「真那くん、無表情で無気力だけどそこが堪んないよねー」
「あー、真那くんの顔が好きすぎるー」
スマホを弄る振りをして女の子たちの会話を聞いてるけど、真那を褒められるたび何でかニヤつきそうになる。
真那は自分を偽らずにアイドルをやってるから、ファンの間では〝ダウナー系アイドル〟とか言われててちょっと面白い。笑わないし騒がないし、盛り上がってる場面でさえも不動だけど、みんなそこがいいんだと。デビュー当初からそうだったから、ファンにとって真那は笑わないのが当たり前なんだよな。
そういえば、あの楽屋で会ってからどれくらい経ったっけ?
「王子様じゃなくて、真那に会いたいな…」
ポスターに写る真那はオレの知らない真那だ。ファンの為に存在する、アイドルグループ【soar】の三枝真那。
何か、すっごくモヤモヤする。
「あ、陽向くーん!」
眉を顰めてポスターを眺めていると、少し遠い場所から円香の声が聞こえてきた。そっちを向くと大きく手を振る円香と優雅に歩く千里がいて、対象的なのに整った顔立ちの二人に周りの男たちが見惚れてる。
「おはよう。ごめんなさいね、少し遅くなったわ」
「寝坊しちゃったー」
「まだ時間来てないし大丈夫」
「ありがとー!」
「わ!」
寝坊なんで誰でも一度はするし、女の子は準備に時間がかかるのも知ってる。それに約束の時間まではまだ五分もあるから気にしなくていいって意味を込めて首を振ると、円香がピョンッと飛び付いてきた。
円香は華奢で軽いから少しよろけるくらいで済んだけど、女の子のいい匂いと柔らかな感触に一気に顔が赤くなる。
前から思ってたけど円香は人との距離が近い。
「ま、ま、円香…!」
「やだ、陽向くんいい匂いがする! 何かつけてたりする?」
「え? や、ううん」
「うっそ、こんなにいい匂いなのに?」
首筋に鼻を近付けて嗅いでくる円香を引き剥がす事も出来ずに困惑していると、円香の両肩に手を置いた千里がぐいっと後ろに引っ張って離してくれた。
「ダメよ、円香。陽向くんは三枝先輩の恋人なんだから」
「あ、そっか。ごめんね、つい」
「う、ううん…って、恋人じゃないから」
「あら、違うの? てっきり付き合ってるのかと」
「付き合ってないよ」
告白はされたけどという言葉は飲み込んで、服のシワを伸ばしボディバッグの位置を戻す。火照った顔を仰いで冷ましつつ苦笑を漏らして答えると何でか二人は残念そうな顔をした。
「片思いには見えなかったのだけど…」
「自覚がないとか?」
「鈍そうだものね」
二人が顔を突き合わせてコソコソ話し始める。オレに対しての何かを言ってるのは分かるんだけど、聞こえないから内容は全く分からない。とりあえず話が終わるまで待つ事にして自販機に向かった。
千里はストレートの紅茶で、円香はいちごオレ。一緒にお昼を食べるようになって日は短いけど、飲んでるのを良く見かけるから恐らく好きなんだろうしとオレのミルクティも買って戻ると、二人はにこにこしながら待ってた。
「はい」
「ありがとう」
「ありがとー」
差し出すと笑顔で受け取ってさっそくとばかりに一口飲み、二人とも下げていたカバンにしまってオレの両側に立つ。何か、この位置が当たり前になりつつあるな。
「それで、先輩の誕生日プレゼントの目星はついてるの?」
「あ、うん。スマホリングにしようと思って」
「意外」
「そう? 何かお揃いのものが欲しいって言われたんだけど、下手なもので揃えるとファンにバレちゃうだろ? スマホ持ってる姿ってオフショでもない限りファンは見えないし、一般人のスマホリングなんて気にもしないから」
「お揃いのもの?」
「え? うん」
どうしてそこを聞き返すのか不思議に思い目を瞬きながらも頷くと、円香は心底怪訝そうな顔をしてオレを覗き込んできた。
「本当に付き合ってないの?」
「ないって」
何度聞かれても正真正銘オレと真那は恋人じゃない。その関係を真那に望まれてるのは分かってるけど、まだ応えられるほどオレの気持ちはハッキリしてないんだ。
それでも納得いってないのか、円香は人差し指を顎に当てて首を傾げる。
「陽向くんは三枝先輩の事好きだよね?」
「そりゃ幼馴染みだし、小さい頃から一緒だからな」
「んー、それって幼馴染みとしての好きなの?」
「まぁ…」
「じゃあ陽向くん、三枝先輩に恋人が出来ても気にならないんだ?」
「え」
真那に恋人? そんなの考えた事もなかった。
だってずっとオレと一緒にいたし、彼女とかいた事なかったしその気配もなかったから、真那はこのままずっと変わらずにオレの傍にいてくれるって漠然と思ってたし。
告白はされたけど、もしオレが真那に同じ気持ちを返せなかったらそうなる未来もあるって事、だよな。
「……」
「こら、意地悪言わないの。気にしなくていいのよ、陽向くん」
「あ、うん…」
「ごめんね、何だかもどかしくなっちゃって」
「人には人のペースがあるんだから、踏み入っちゃダメ」
「ごめんね陽向くん~」
「大丈夫だから、そんな謝んなくていいって」
凄く申し訳なさそうに謝る円香に笑って首を振るけど、オレの内心はいろんな意味でドキドキしてた。あんな事を聞かれて、真那の隣にオレ以外の誰かがいる事を想像して正直愕然としたし、ショックを受けてる。
そこはオレの居場所で、オレだけが真那に触っていいんだ。
「……!」
ん? あれ? もしかしてオレ、真那と同じ事思ってないか?
他の誰にも触らないで欲しい、オレ以外に触らせないで欲しい。オレだけに触れて、オレだけに触らせて。
これって……。
「あら?」
「陽向くん?」
さっき円香に抱き着かれた時以上に顔が…いや、顔どころか全身熱い気がする。
絶対耳まで赤くなってるだろう顔を見られたくなくて両手で顔を覆うと二人がクスリと笑った声が聞こえた。
「……こんな単純な事だったのか……」
よくよく考えてみれば分かる事だった。頭撫でるだの抱き締められるだのはともかく、キスなんて好きじゃなきゃ出来ないじゃん。だって真那以外とキス出来るか? …いやいや、無理だろ。想像するのも無理。
例え両側にいる二人が相手だとしても真那以外とは無理だ。
「……ありがとう、円香」
「え? あ、うん。どういたしまして」
「ふふ、陽向くんって本当に可愛いわね」
二人の声音から笑顔なんだろうなってのは分かるんだけど、オレは今だに顔から手が離せないでいる。
自分の事なのに気付かないとか、我ながら鈍いにもほどがある。でもずーっと幼馴染みとして見てたんだから、気付かなくても仕方ないと思わないか? 真那だってずっと好きだったって言ってたけど、告白して来たのはつい最近だし。
「それじゃあ行きましょうか」
「私たちが引っ張って行ってあげる」
「…お世話かけます」
両側にいた二人の細い腕がオレの腕に絡まり、情けないながらもそのまま引っ張られて歩き始める。傍から見たら可愛い子二人に挟まれて赤面してるようにしか見えないだろうけど、オレの頭の中はいっぱいいっぱいで足を動かすのに必死だった。
いつからかは分からないけど、オレはどうやらちゃんと恋愛的な感情で真那の事が好きらしい。
こんな自覚の仕方、あり?
十分くらい前からここにいるけど、女子高生とかOLさんとかがそのポスターを眺めててずっとはしゃいでた。
「やっぱ【soar】の顔面強過ぎ」
「志摩さんのこの微笑みヤバ~」
「真那くんの顔、ホント国宝レベルだよね」
「風音くんのダンス、カッコイイ!」
「ってか、この真那くんのメイク良くない?」
「キラキラ度増してて最高!」
「真那くん、無表情で無気力だけどそこが堪んないよねー」
「あー、真那くんの顔が好きすぎるー」
スマホを弄る振りをして女の子たちの会話を聞いてるけど、真那を褒められるたび何でかニヤつきそうになる。
真那は自分を偽らずにアイドルをやってるから、ファンの間では〝ダウナー系アイドル〟とか言われててちょっと面白い。笑わないし騒がないし、盛り上がってる場面でさえも不動だけど、みんなそこがいいんだと。デビュー当初からそうだったから、ファンにとって真那は笑わないのが当たり前なんだよな。
そういえば、あの楽屋で会ってからどれくらい経ったっけ?
「王子様じゃなくて、真那に会いたいな…」
ポスターに写る真那はオレの知らない真那だ。ファンの為に存在する、アイドルグループ【soar】の三枝真那。
何か、すっごくモヤモヤする。
「あ、陽向くーん!」
眉を顰めてポスターを眺めていると、少し遠い場所から円香の声が聞こえてきた。そっちを向くと大きく手を振る円香と優雅に歩く千里がいて、対象的なのに整った顔立ちの二人に周りの男たちが見惚れてる。
「おはよう。ごめんなさいね、少し遅くなったわ」
「寝坊しちゃったー」
「まだ時間来てないし大丈夫」
「ありがとー!」
「わ!」
寝坊なんで誰でも一度はするし、女の子は準備に時間がかかるのも知ってる。それに約束の時間まではまだ五分もあるから気にしなくていいって意味を込めて首を振ると、円香がピョンッと飛び付いてきた。
円香は華奢で軽いから少しよろけるくらいで済んだけど、女の子のいい匂いと柔らかな感触に一気に顔が赤くなる。
前から思ってたけど円香は人との距離が近い。
「ま、ま、円香…!」
「やだ、陽向くんいい匂いがする! 何かつけてたりする?」
「え? や、ううん」
「うっそ、こんなにいい匂いなのに?」
首筋に鼻を近付けて嗅いでくる円香を引き剥がす事も出来ずに困惑していると、円香の両肩に手を置いた千里がぐいっと後ろに引っ張って離してくれた。
「ダメよ、円香。陽向くんは三枝先輩の恋人なんだから」
「あ、そっか。ごめんね、つい」
「う、ううん…って、恋人じゃないから」
「あら、違うの? てっきり付き合ってるのかと」
「付き合ってないよ」
告白はされたけどという言葉は飲み込んで、服のシワを伸ばしボディバッグの位置を戻す。火照った顔を仰いで冷ましつつ苦笑を漏らして答えると何でか二人は残念そうな顔をした。
「片思いには見えなかったのだけど…」
「自覚がないとか?」
「鈍そうだものね」
二人が顔を突き合わせてコソコソ話し始める。オレに対しての何かを言ってるのは分かるんだけど、聞こえないから内容は全く分からない。とりあえず話が終わるまで待つ事にして自販機に向かった。
千里はストレートの紅茶で、円香はいちごオレ。一緒にお昼を食べるようになって日は短いけど、飲んでるのを良く見かけるから恐らく好きなんだろうしとオレのミルクティも買って戻ると、二人はにこにこしながら待ってた。
「はい」
「ありがとう」
「ありがとー」
差し出すと笑顔で受け取ってさっそくとばかりに一口飲み、二人とも下げていたカバンにしまってオレの両側に立つ。何か、この位置が当たり前になりつつあるな。
「それで、先輩の誕生日プレゼントの目星はついてるの?」
「あ、うん。スマホリングにしようと思って」
「意外」
「そう? 何かお揃いのものが欲しいって言われたんだけど、下手なもので揃えるとファンにバレちゃうだろ? スマホ持ってる姿ってオフショでもない限りファンは見えないし、一般人のスマホリングなんて気にもしないから」
「お揃いのもの?」
「え? うん」
どうしてそこを聞き返すのか不思議に思い目を瞬きながらも頷くと、円香は心底怪訝そうな顔をしてオレを覗き込んできた。
「本当に付き合ってないの?」
「ないって」
何度聞かれても正真正銘オレと真那は恋人じゃない。その関係を真那に望まれてるのは分かってるけど、まだ応えられるほどオレの気持ちはハッキリしてないんだ。
それでも納得いってないのか、円香は人差し指を顎に当てて首を傾げる。
「陽向くんは三枝先輩の事好きだよね?」
「そりゃ幼馴染みだし、小さい頃から一緒だからな」
「んー、それって幼馴染みとしての好きなの?」
「まぁ…」
「じゃあ陽向くん、三枝先輩に恋人が出来ても気にならないんだ?」
「え」
真那に恋人? そんなの考えた事もなかった。
だってずっとオレと一緒にいたし、彼女とかいた事なかったしその気配もなかったから、真那はこのままずっと変わらずにオレの傍にいてくれるって漠然と思ってたし。
告白はされたけど、もしオレが真那に同じ気持ちを返せなかったらそうなる未来もあるって事、だよな。
「……」
「こら、意地悪言わないの。気にしなくていいのよ、陽向くん」
「あ、うん…」
「ごめんね、何だかもどかしくなっちゃって」
「人には人のペースがあるんだから、踏み入っちゃダメ」
「ごめんね陽向くん~」
「大丈夫だから、そんな謝んなくていいって」
凄く申し訳なさそうに謝る円香に笑って首を振るけど、オレの内心はいろんな意味でドキドキしてた。あんな事を聞かれて、真那の隣にオレ以外の誰かがいる事を想像して正直愕然としたし、ショックを受けてる。
そこはオレの居場所で、オレだけが真那に触っていいんだ。
「……!」
ん? あれ? もしかしてオレ、真那と同じ事思ってないか?
他の誰にも触らないで欲しい、オレ以外に触らせないで欲しい。オレだけに触れて、オレだけに触らせて。
これって……。
「あら?」
「陽向くん?」
さっき円香に抱き着かれた時以上に顔が…いや、顔どころか全身熱い気がする。
絶対耳まで赤くなってるだろう顔を見られたくなくて両手で顔を覆うと二人がクスリと笑った声が聞こえた。
「……こんな単純な事だったのか……」
よくよく考えてみれば分かる事だった。頭撫でるだの抱き締められるだのはともかく、キスなんて好きじゃなきゃ出来ないじゃん。だって真那以外とキス出来るか? …いやいや、無理だろ。想像するのも無理。
例え両側にいる二人が相手だとしても真那以外とは無理だ。
「……ありがとう、円香」
「え? あ、うん。どういたしまして」
「ふふ、陽向くんって本当に可愛いわね」
二人の声音から笑顔なんだろうなってのは分かるんだけど、オレは今だに顔から手が離せないでいる。
自分の事なのに気付かないとか、我ながら鈍いにもほどがある。でもずーっと幼馴染みとして見てたんだから、気付かなくても仕方ないと思わないか? 真那だってずっと好きだったって言ってたけど、告白して来たのはつい最近だし。
「それじゃあ行きましょうか」
「私たちが引っ張って行ってあげる」
「…お世話かけます」
両側にいた二人の細い腕がオレの腕に絡まり、情けないながらもそのまま引っ張られて歩き始める。傍から見たら可愛い子二人に挟まれて赤面してるようにしか見えないだろうけど、オレの頭の中はいっぱいいっぱいで足を動かすのに必死だった。
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