恋のガパオライス

油そば

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恋のガパオライス

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私が中学生の頃aちゃんという好きな女の子がいました
aちゃんは明るく、優しく、クラスの人気者で私やクラスの男子を虜にしていました
ある日の総合の授業でaちゃんと一緒にペアを組みました
私はaちゃんとペアを組めるということを内心ガッツポーズしてました
それからしばらくaちゃんと二人っきりでした
私はあの憧れのaちゃんと対面で喋れるなんて私はとても嬉しく思い心臓がバクバクで今にも叫びそうでした
私はaちゃんに話しかけてみようと思い
aちゃんに好きな食べ物は何かと聞きました。すると彼女はガパオライスが好きだといいました
それを聞いた私は料理家になろうと決意しました
私が作るガパオライスで彼女を笑顔にしたいと思い、私は学校が終わった日の放課後急いで家に帰り姉と一緒にガパオライスを作りました
姉と一緒に作ったガパオライスは見栄えがとても悪く例えるならドラクエのバブルスライムみたいな見た目でした
私は世界一うまいガパオライスを作ろうとそう決意し起きている時間はガパオライスに捧げました
初めはとても難しく何度も挫折しそうになったり諦めようかと考えましたが私は彼女を笑顔にしたいという気持ち一心で諦めずに努力しました
どこがダメなのか赤ピーマンの量が少ないのか多いのか私は何度も試行錯誤を繰り返してようやく完成しました
これが私のガパオライス
私は完成したガパオライスを食べて少し考えた後スプーンを置き
これはガパオライスじゃない!
そう叫び私は急いでガパオライス発祥の地タイへ向かいました
日本から2時間ほど離れた場所タイに着いた私は
ガパオライス専門店に行きアポなしで厨房へ行き
作業員にガパオライスの作り方を教えてほしいと懇願しました
すると彼は私の目を見ると快く承諾してくれました
私は学校をやめる覚悟で本場のガパオライスを学びました
そこでの修行は想像を絶するほど過酷なものでした
人食いワニのいる池へ泳いでいかないといけないなど生死に関わることをやっていました
私は辛くなり早く故郷の日本に帰りたいという気持ちいっぱいで辞めることばっかり考えてました。しかしaちゃんのことを考えたら私はまだ頑張れると思い努力をしました
そう考えているうちに三年の月日が経ち私はタイから帰国し日本へ戻りました
家に帰ると姉が家の門に立っており私におかえりと声をかけてくれました
私はタイで学んだ本場のガパオライスを姉に振る舞うと姉は私のガパオライスを一口食べると彼女の目から涙が溢れ美味しいという声が聞こえ私の努力が報われたようなそんな気がしました
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