目が覚めたらトイレだった。

油そば

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目覚めよ勇者

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2月13日この日は、バレンタイン
俺は生まれてから25年バレンタインチョコを貰ったことがない。
その上当たり前だが、彼女おろか女友達も碌に作れず25年を生きてしまった。
そんな俺も今日で誕生日を迎え26歳を迎える。
26歳といえば、社会的には言えばもう子供ではなく立派な大人と見られる年齢だ。
中学生、高校生の頃は自分はいつか、彼女ができ、恋人ができ、結婚ができると思っていた。
だがしかし、現実はそうではなかった。
全く行動してなかった言えば、そうでもない、マチアプを開き、デートまで行き、告白するも何回も振られた。
振られた数は3桁に及ぶが、成功した回数は一回もない。
こんなことを友人に話すと、話を盛ってるなどと言われ、怪しまれるが、実際は本当のことなんだ。
事実は小説より奇なりというが、この言葉は間違っていないとおもう。
そんなことを思いながらも、俺はベットの毛布をたたみ、眠たい目をこすりながら
洗面台へと向かった。
洗面台に向かい、冷たい蛇口を捻り
眠い顔に冷水をかけた。
「つめて!」という情けない言葉と同時に
目もシャッキリと覚めた気がした。
俺はそのまま覚めた目で、冷蔵庫の中を開き、ジャムとパンを取り出し
パンにジャムを付け立ちながら食べた。
「うめぇ」
朝からこんなにうまいジャムが食えるなんて最高だ。
やはり、高いジャムを買って良かった。
たまに、どうせ腹に入るものだったら安いも高いも買わんねぇよ!と言ってくる
輩もいるが、俺はそうは思わない。
少しでも、食にお金をかけることで、一日のモチベが上がるからだ。
ちなみに、俺が買ったジャムは、山梨の老夫婦から10000円で取り寄せた、リンゴジャムだ。
リンゴということもあり、かなり
香りが強く。ハイになることができる。
俺は改めて、渋沢栄一に感謝した。
パンを食べ終えると、時刻は7時30を迎えていた。
会社の始業は8時、会社から家まではチャリで、15分だが、あいにく自転車は
パンクしており、今日は歩いて行くしかない。
急がないと
俺は、急いで、クローゼットから、
スーツを取り出し、ネクタイを締め
ズボンを着て、急いで寝癖を治して
会社へと向かった。
早く!早く!
こんなに急いだのは、高3の頃
知らない家にピンポンダッシュして、全力で逃げた頃以来だ。
「やばい!!
早く!!ネクタイが!!」
ネクタイが全然上手く決まらない、そして
寝癖も碌に決まらない!!
クソ!、しかもよりによって便意が!
「漏らすか、、、」
俺は、薄茶色の天井を見上げて、力がスッと抜けたかのように脱糞をした。
漏らし終えると、俺は急いでトイレに行き
スーツにこびりついた、
うんこをトイレットペーパーが拭き取った。
拭き取り終えると、時刻は7時50分を迎え、間に合わないことを悟り、しばらくトイレで呆然と立ち尽くしていた。
「きみぃ!社会人何年目!?」
会社に着くと、俺は上司に遅刻したことが原因で説教をくらっていた。
「3年目です、、、」
「3年目って、、高校生なら高校生活終わってるよ」
「はい、、、すいません」
「すいません!じゃなくて、どうすんの!?」
「えっと、、明日から6時には起きます」

「そうだよね!というか、遅刻しないで来れる!君が遅刻したら、こっちに迷惑かかるんだよ、あんだーすたん?」

「いえす、、、」

「俺は遅刻したということもあり、午後は
飯を食えずにいた。
うぅ、、さっきの課長の言葉、腹にくるぅぅ、、腹いてぇ」

俺はしばらく、机で飯を食っていると
どこからか、俺の同僚の小林がやって来た

「で、お前、遅刻したんだって?笑」

「うるせぇよw」

「にしても、お前が遅刻するとは珍しいな
なんかあったん?」

「うんこ漏らした」

「は???」

やはり、当然の反応だった。
25歳の男性がうんこ「漏らしたから遅刻したというのは、普通のことではあまりないらしい。

「お前まじか、、、」

小林の手は震えていた。
その証拠に小林が手に持っている、ミートボールは、尋常じゃないほど、震えていた。
例えるなら、生まれたての子鹿の手バージョンって言った方がいいのかもしれない。

昼休みが終わり、また仕事が始まった。

「じゃあ、この業務やっててね」

うぅ、、俺は課長から、渡された
よくわからない業務を延々とやっていた。

「はぁ、、にしても眠い」
昼ごはんを食べたばかりということもあり、血糖値が上昇してるせいか、めちゃくちゃ眠くなっていた。
にしても、アイツ、俺がうんこを漏らしたと言って、絶句してたな
あの顔なんかじわる
写真撮ってラインのトプ画にしておけば良かったな。

はぁ、やれやれ

そして延々と業務をやること6時間
時間を見ると、7時を迎えていた。
「よっし!そろそろ、この業務を終わったことだし帰ろうかな」

そうして、俺はオフィスから出た。

オフィスから出ると、冷たい風が吹いていた。
うぅ、寒い、季節は冬
やはり、冬ということで、雪が降っていた。

「はぁぁ」
息を吐くと、白い息が出ていた。
さっむ!

早く帰ろう、俺はあまりの寒さに耐えられず、早く歩いた。

急げー!急げ!ー!!!

俺は走った、めちゃくちゃ走った
走った

途中信号が赤になったが、車が来てなかったので、俺はどうせバレないだろうと思い信号無視をした

急げ!!

すると、どこからか、推定時速100キロで俺の方へ向かってくる、軽自動車がやって来た。

その後の記憶はあまり覚えてなかった。



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