終わらない

油そば

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初体験

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誰も興味ないとは、思うが、私の初体験の話をしよう。
私の初体験は19歳のちょうど大学生の頃だった。
当時の私は初体験おろか、恋人など居らず燻っていた。
どれくらい燻っていたのかと言うと、男女のカップルが私の前を横切りると、足の下に落ちていた。
石をカップルの女の子の方にクリティカルに投げるほどかなり捻くれていた。
この表現はだいぶ誇張しすぎていたが、実際には5m程度の小石を投げるくらいだ。
話は戻り、私は初めてソープに行った。
初めては、基本何でも緊張するのではないだろうか
初めての学芸会、初めての運動会然り
初めてと言うものはものすごく緊張する。
私は性交渉という人生で1番緊張したのかもしれない。
勿論こっちは、3万3000円と学生にしてはそこそこの金額を払っているので、プロが来ると思うが、やはり緊張する。
女の子の陰毛、女の子の恥骨
そして女の子の大事なオマントニクス
全てがエロ動画でしかみたことがなかった。
ずっと21年間生きていて、ついに俺にも経験ができるのか、、
そう思いながら、私は待合室で精神統一をしていたのだ。
やはり客といえど、下心は出さないようにせねば、こう言う店に来てる時点で下心マシマシなのだが、やはり、相手も一人間
物ではなく人としてて扱わねば失礼極まりない。
私は待合室にあった爪切りで、爪を丁寧に切り、ヤスリで整えた。
もしこの手で女の子を傷つけてしまうことがあれば、この手は切断しよう
それくらいの気持ちで私は初体験と向き合うことにした。
時計の針が刻一刻と進むが、やはりまだ呼ばれない、どうやら混んでいるらしい。
落ち着け俺
そうだ、人という字を手のひらに書けば
緊張が治るとか、治らないとか言っていたな
よし、人、人、人、人、入
間違えた、緊張のあまり入を手のひらに書いてしまった。
そうだ、水を飲もう。
私はバックから水を取ろうとしたが、私の腕はプルプルと、生まれたての子鹿のように震えていた。
きっと、これは武者古いに違いない。
そう自分に言い聞かせ、私は自分の心を落ち着かせた。
時計の針がカチカチとなる。
まだ、10分しか経っていない。
おかしい、俺の体感ではもう入って60分くらい経つのだが、こんなにも時間が進まないことがあるのか。
そうだ、緊張しているのは俺だけじゃないはず、周りを見渡そう。
私は自分の気持ちを落ち着かせるため、周りにいる同胞たちを探した。
しかし、そこにいる同胞達は見た目からして、歴戦の猛者達だった。
仁王立ちしている。40、50代のおじさん
そして、手の震えもなければ、息一つ書かずに、スマホゲームに夢中になっているおっさん。
俺はその人らをみて深く落ち込んだ。
やはり、こういう店は、初心者に良くないのだろうか、それとも経験者向けの店なのか、童貞は入ることすら許されないのか
俺は自分の情けなさに自分を責めるばかりだった。
そうこうしている間に、私の番号が呼ばれた。
もう、結構時間が経ったのだろうか
気がつけば、前私が時計を見てから50分ほど経っていた。
まさかこの自己肯定感の無さというか、
マイナスな面が時間潰しになったのか
不思議だったが、今は自分の性格に感謝した。
ボーイに呼ばれてから俺はボーイに何も考えずに着いていき、500メートルくらい距離を歩き、どこかの建物に入っていた。
私もついでに入ったのだが、やはり緊張してしまった。
もしかしたら、ここで拉致監禁されて
財布の銀行のパスワードを言わされるのか、それとも身代金を要求されるのか
全てがマイナスの方に考えてしまった。
まぁ、そんなわけあるわけなく、普通にキャッチは俺に3階まで上がってくださいと言ったのだ。
ふぅ、、改めて気持ちを落ち着かせ
俺は3階へと上がった。
3階に上がるとなんとそこには、お世辞には可愛いと言える女の子がいたのだ。
だが、その時の俺は全てが新しくそして
光って見えていたと言うこともあり、彼女がクレオパトラにも並ぶほどの絶景の美女だと思ってしまった。
彼女は俺に対して、「寒かなった?」
と優しい言葉をかけてくれた。
俺は、その瞬間涙が溢れてしまいそうになった。
幼稚園から小中高、そして大学生になって今まで女性に対して優しくされた経験があまりない分好きになってしまいそうだった。
しかし、相手は営業
これは忘れてはならない。
ちょっと拗れたような事を言うが、
彼女からすれば、俺もまた有象無象いる客にしかすぎない。
だが、しかし、彼女にとって俺は有象無象でそこら辺にいる、アリ程度の人間だが
俺にとっては彼女は初めての相手なのだ。
ここだけの話、このソープに行く前日
俺は童貞ながらも、立ちバックについて色々と調べたのだ。
これが、こうなのか、この角度はあっているのだろうか。
ちゃんと調べて予習もしていたはずなのだが、実際に女性を見ると俺はそんな忘れてしまい、緊張で胸が飛び出てしまいそうだった。
俺は彼女の問いに「いえ!全然寒くないですよ!」と痩せ我慢をしながら答えた。
すると彼女は「うっそぉ!強いね!」
と、俺を少し揶揄っているのか、それとも
本当に俺の厚い脂肪をみて言っているのか
わからなかった。
彼女は俺を見て「すごい経験者っぽいね!」
など、俺をおちょくっているのか、本当にそう思っているのか、わからなかったが、
俺は彼女の発言一つ一つが俺の心を見透かされているようなそんな気がした。
俺は彼女には心を見透かされてしまったのか、つい自分が童貞であると言うことをCOしてしまった。
「すみません、僕童貞なんです。」
すると彼女は、笑いながら
「そうなんだ!」と優しく俺の童貞COにも優しく対応してくれたのだ。
「じゃあ!まずは脱ごうか!」
どうやら、この店のサービスかは知らないが、この店は客の着ている服を脱がしてくれるサービスがあるらしいのだ。
俺は一瞬そのサービスを受けようと思ったが、やはり、自分の理性が勝ってしまったのだ。
もし、ここで彼女に俺が着ている服を脱がしてしまったなら、俺は人間としての尊厳を失うのかもしれないのではないだろうか。
そつ思い、俺は彼女のからのサービスを断った。
そして、全裸になったら我々はシャワーへと向かった。
シャワーは、いい感じにあったかく、体感で42°と冬場には心地よい良さの気持ちよさだった。
俺はあまりの気持ちよさに眠ってしまいそうだったが、なんと彼女が直で俺の陰部や
足を洗ってくれたのだ。
俺はあまりにも女性に免疫がなかったせいか、このサービスに涙を少しこぼした。
体が終わり、俺は湯船へと、向かわされた。
これまたこの湯船も気持ちが良かった。
何回も言うが、やはり冬場ということもあり、体の芯が温まる。
このまま、あと40分くらい過ごしてもいいのかもしれないな、、、
そんな事も思っていたが、やはり
自分の性欲には抗うことができず、俺の股間はギンギンに勃っていた。
すると、彼女は俺の股間を見て「勃ってるジャーン!」と言い俺は少し涙を流した。
しばらく、俺が湯船に浸かっていると、彼女は俺に歯ブラシを渡した。
どうやら、衛生面を考えているらしい。
確かに、人の口内の細菌は数十億に及ぶ数が、ウヨウヨと潜んでいるが、やはり
そこら辺も気をつけているのだろう。
俺は彼女から、歯ブラシを、受け取り
なるべく、歯石を残らないように丁寧に磨いた。
俺の歯に対する丁寧さを見て彼女は
少し驚き、結構磨くね!と言い
俺は「小さい頃虫歯18本!あったんから!」と嘘っぽいような本当の返しをして彼女を驚ろかせた。
若干彼女は、少し驚いていたが、俺の股間は彼女の驚き顔を見てまた一段間が大きくなった。
そして、全身を洗い終え、入念なストレッチも終わりいざ本番へと向かった。
やはり、彼女はプロということもあり
童貞の俺に優しくコースを説明しれた。
攻めと受けどっがあるか、など
俺は自分で言うのもアレだが、まぁまぁドMで、蒸れたパンストに踏まれたいという欲望も少しあるが、ここはSになってみたい気もしないでもないということで、俺はSを選んだ。
Sを選んで5分経った頃やはり俺には実践の知識がないあまり、ただ虚しく腰を振っていた。
なんだ、これは、そんなに気持ちよくない。
にしても彼女は優しかった。
童貞の俺の腰の振り方を見て、セルフアンアンを言ってくれるなんて、俺はまた涙がこぼれ落ちた。
俺は、自分の腰が振り終わり、しばらくした頃、やっぱMがいいです。と言い
彼女に手取り足取り教えてもらった。
俺はあまりの性体験のなさに情けなさを感じていたのだが、その情けなさもあいまり俺の股間はまた、大きくなっていた。
そして、時間がラスト10分を迎えた頃
彼女に好きなプレイがあるか、提案され俺は脇を舐めたいと言い、無我夢中に彼女の脇を舐め、窒息しそうになった。
そしてプレイ時間は終わり、俺は服を着替え、彼女に深々と礼を言い、イクことができなかったできない自分の不甲斐なさを痛感した。


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