転生特典に魔力をいただきました

弓立歩

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教会に着いた私はそーっと中を見てみる。もうほとんどの子が検査を受けた後みたいだ。でも、ここの周辺は領都だけど産業とかもないから、あんまり人も多くない。領主様の家族も一家以外は王都側に行ってしまうから魔力の多い子もほとんど向こうだと聞いたことがある。

「次!」

神父様が次々と他の子の検査をされている。ほとんどの子は全く反応しない。わずかに反応する子もいるみたいだけど、その後話を聞いてがっかりしている。きっと思うほど魔力がなかったのだろう。

「あら、ライザも来たの?」

「エリー!どうだった」

「予想通り全然ね。まあ、私は裁縫とか詩集が好きだし、それに生かせないなら別にいらないからよかったけどね」

「確かに。無理やりさせられちゃうかもしれないしね」

「そういうこと!じゃあね。結果教えてよ!」

「バイバイ!」

私はエリーと別れて後ろに並ぶ。最後の子が終わったところで、もう最後ですねと神父様が声をかけて、門を閉じる。神父様の横には領主様一家も座っている。

「お疲れ様です。長く座られて大変だったでしょう?」

「いや、別に苦ではないよ。ヴェインは君の結果を見たくてそわそわしてたけどね」

「父上、そんな俺は…」

「駄目よあなた、からかっては。それにあなたも気になっているのでしょう?」

「まあな、この領地では君以来の適性結果かもしれないし」

「それでは、ライザの適性検査をこれから始めます。始める前にこの結果については、私と領主様預かりとなる旨を皆さん誓っていただきます」

神父様がそういうと皆さん誓いの礼をする。

「よろしい。では、まず見本として、ヴェイン様お願いします」

「はい、魔法玉よ。力を表せ!」

ヴェイン様の声とともに、水晶?が光り輝き始める。そして赤と黄土色に光って文字が浮かび上がる。

「ふむ、火がB、土がB、スキルは土防御特性ですね。立派です」

Bってことは結構すごいのかな。やっぱりSとかあるのかな?

「これって最高は何なんですか?あと、ランクって今の状態ですか?」

「ランクはSまでとされている。また、今の強さには関係なく才能のみを測るものだ。王都にのみ現在の状態を測るものがある。では、同じようにやってみなさい」

「魔法玉よ、力を表して!」

私が声をかけて水晶に手を置くと、光始める。白・黒・青・緑、色が混ざり合っていく。

「これは…」

「初めて見るわ……」

しばらくのちに、さっきと同じように文字が浮かび上がる。

「て、適正。光S、闇S,水S、風S スキル、苦手属性Cランク引き上げ及び、消費増大無し、複合詠唱+、神秘のヴェール」

あっ、これダメな奴だ。回れ右して逃げよう…。

「おい、どこ行くんだよ?」

「ちょっと胃が…」

「これはちょっと問題ね…」

「報告せんわけにはいかんな」

「父上、どういう…」

「この検査は、私たち貴族が優秀な魔法使いを探すためだけど、もう一つ目的があるの。それが聖女の捜索」

「聖女?」

やばい、これきっとめんどくさいやつだ。

「我が王国だけでなく、各国でもこの適性検査は行われている。そして、この検査で光の属性でSの適性結果が出たものを聖女と認定しているのだ」

「とはいってもAランクのものですらほぼいなくて、聖女代理としてAランクの人から優秀なものを立てるのが通例なの」

「隣国には一人おられますが、すでに50を超えられており、この国では80年ぶりですね」

「100年以上出ないこともあるのです」

「じゃあ、私は総本山的なところに連れてかれちゃうの?」


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