9 / 19
1
9
しおりを挟む
教会に着いた私はそーっと中を見てみる。もうほとんどの子が検査を受けた後みたいだ。でも、ここの周辺は領都だけど産業とかもないから、あんまり人も多くない。領主様の家族も一家以外は王都側に行ってしまうから魔力の多い子もほとんど向こうだと聞いたことがある。
「次!」
神父様が次々と他の子の検査をされている。ほとんどの子は全く反応しない。わずかに反応する子もいるみたいだけど、その後話を聞いてがっかりしている。きっと思うほど魔力がなかったのだろう。
「あら、ライザも来たの?」
「エリー!どうだった」
「予想通り全然ね。まあ、私は裁縫とか詩集が好きだし、それに生かせないなら別にいらないからよかったけどね」
「確かに。無理やりさせられちゃうかもしれないしね」
「そういうこと!じゃあね。結果教えてよ!」
「バイバイ!」
私はエリーと別れて後ろに並ぶ。最後の子が終わったところで、もう最後ですねと神父様が声をかけて、門を閉じる。神父様の横には領主様一家も座っている。
「お疲れ様です。長く座られて大変だったでしょう?」
「いや、別に苦ではないよ。ヴェインは君の結果を見たくてそわそわしてたけどね」
「父上、そんな俺は…」
「駄目よあなた、からかっては。それにあなたも気になっているのでしょう?」
「まあな、この領地では君以来の適性結果かもしれないし」
「それでは、ライザの適性検査をこれから始めます。始める前にこの結果については、私と領主様預かりとなる旨を皆さん誓っていただきます」
神父様がそういうと皆さん誓いの礼をする。
「よろしい。では、まず見本として、ヴェイン様お願いします」
「はい、魔法玉よ。力を表せ!」
ヴェイン様の声とともに、水晶?が光り輝き始める。そして赤と黄土色に光って文字が浮かび上がる。
「ふむ、火がB、土がB、スキルは土防御特性ですね。立派です」
Bってことは結構すごいのかな。やっぱりSとかあるのかな?
「これって最高は何なんですか?あと、ランクって今の状態ですか?」
「ランクはSまでとされている。また、今の強さには関係なく才能のみを測るものだ。王都にのみ現在の状態を測るものがある。では、同じようにやってみなさい」
「魔法玉よ、力を表して!」
私が声をかけて水晶に手を置くと、光始める。白・黒・青・緑、色が混ざり合っていく。
「これは…」
「初めて見るわ……」
しばらくのちに、さっきと同じように文字が浮かび上がる。
「て、適正。光S、闇S,水S、風S スキル、苦手属性Cランク引き上げ及び、消費増大無し、複合詠唱+、神秘のヴェール」
あっ、これダメな奴だ。回れ右して逃げよう…。
「おい、どこ行くんだよ?」
「ちょっと胃が…」
「これはちょっと問題ね…」
「報告せんわけにはいかんな」
「父上、どういう…」
「この検査は、私たち貴族が優秀な魔法使いを探すためだけど、もう一つ目的があるの。それが聖女の捜索」
「聖女?」
やばい、これきっとめんどくさいやつだ。
「我が王国だけでなく、各国でもこの適性検査は行われている。そして、この検査で光の属性でSの適性結果が出たものを聖女と認定しているのだ」
「とはいってもAランクのものですらほぼいなくて、聖女代理としてAランクの人から優秀なものを立てるのが通例なの」
「隣国には一人おられますが、すでに50を超えられており、この国では80年ぶりですね」
「100年以上出ないこともあるのです」
「じゃあ、私は総本山的なところに連れてかれちゃうの?」
「次!」
神父様が次々と他の子の検査をされている。ほとんどの子は全く反応しない。わずかに反応する子もいるみたいだけど、その後話を聞いてがっかりしている。きっと思うほど魔力がなかったのだろう。
「あら、ライザも来たの?」
「エリー!どうだった」
「予想通り全然ね。まあ、私は裁縫とか詩集が好きだし、それに生かせないなら別にいらないからよかったけどね」
「確かに。無理やりさせられちゃうかもしれないしね」
「そういうこと!じゃあね。結果教えてよ!」
「バイバイ!」
私はエリーと別れて後ろに並ぶ。最後の子が終わったところで、もう最後ですねと神父様が声をかけて、門を閉じる。神父様の横には領主様一家も座っている。
「お疲れ様です。長く座られて大変だったでしょう?」
「いや、別に苦ではないよ。ヴェインは君の結果を見たくてそわそわしてたけどね」
「父上、そんな俺は…」
「駄目よあなた、からかっては。それにあなたも気になっているのでしょう?」
「まあな、この領地では君以来の適性結果かもしれないし」
「それでは、ライザの適性検査をこれから始めます。始める前にこの結果については、私と領主様預かりとなる旨を皆さん誓っていただきます」
神父様がそういうと皆さん誓いの礼をする。
「よろしい。では、まず見本として、ヴェイン様お願いします」
「はい、魔法玉よ。力を表せ!」
ヴェイン様の声とともに、水晶?が光り輝き始める。そして赤と黄土色に光って文字が浮かび上がる。
「ふむ、火がB、土がB、スキルは土防御特性ですね。立派です」
Bってことは結構すごいのかな。やっぱりSとかあるのかな?
「これって最高は何なんですか?あと、ランクって今の状態ですか?」
「ランクはSまでとされている。また、今の強さには関係なく才能のみを測るものだ。王都にのみ現在の状態を測るものがある。では、同じようにやってみなさい」
「魔法玉よ、力を表して!」
私が声をかけて水晶に手を置くと、光始める。白・黒・青・緑、色が混ざり合っていく。
「これは…」
「初めて見るわ……」
しばらくのちに、さっきと同じように文字が浮かび上がる。
「て、適正。光S、闇S,水S、風S スキル、苦手属性Cランク引き上げ及び、消費増大無し、複合詠唱+、神秘のヴェール」
あっ、これダメな奴だ。回れ右して逃げよう…。
「おい、どこ行くんだよ?」
「ちょっと胃が…」
「これはちょっと問題ね…」
「報告せんわけにはいかんな」
「父上、どういう…」
「この検査は、私たち貴族が優秀な魔法使いを探すためだけど、もう一つ目的があるの。それが聖女の捜索」
「聖女?」
やばい、これきっとめんどくさいやつだ。
「我が王国だけでなく、各国でもこの適性検査は行われている。そして、この検査で光の属性でSの適性結果が出たものを聖女と認定しているのだ」
「とはいってもAランクのものですらほぼいなくて、聖女代理としてAランクの人から優秀なものを立てるのが通例なの」
「隣国には一人おられますが、すでに50を超えられており、この国では80年ぶりですね」
「100年以上出ないこともあるのです」
「じゃあ、私は総本山的なところに連れてかれちゃうの?」
1
あなたにおすすめの小説
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
悪役令息の婚約者になりまして
どくりんご
恋愛
婚約者に出逢って一秒。
前世の記憶を思い出した。それと同時にこの世界が小説の中だということに気づいた。
その中で、目の前のこの人は悪役、つまり悪役令息だということも同時にわかった。
彼がヒロインに恋をしてしまうことを知っていても思いは止められない。
この思い、どうすれば良いの?
裏庭係の私、いつの間にか偉い人に気に入られていたようです
ルーシャオ
恋愛
宮廷メイドのエイダは、先輩メイドに頼まれ王城裏庭を掃除した——のだが、それが悪かった。「一体全体何をしているのだ! お前はクビだ!」「すみません、すみません!」なんと貴重な薬草や香木があることを知らず、草むしりや剪定をしてしまったのだ。そこへ、薬師のデ・ヴァレスの取りなしのおかげで何とか「裏庭の管理人」として首が繋がった。そこからエイダは学び始め、薬草の知識を増やしていく。その真面目さを買われて、薬師のデ・ヴァレスを通じてリュドミラ王太后に面会することに。そして、お見合いを勧められるのである。一方で、エイダを嵌めた先輩メイドたちは——?
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
魔法使いとして頑張りますわ!
まるねこ
恋愛
母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。
そこからは家族ごっこの毎日。
私が継ぐはずだった伯爵家。
花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね?
これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。
2025年に改編しました。
いつも通り、ふんわり設定です。
ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m
Copyright©︎2020-まるねこ
私と義弟の安全は確保出来たので、ゆっくり恋人を探そうと思います
織り子
恋愛
18歳で処刑された大公家の令嬢、セレノア・グレイス。
目を覚ますと――あの日の6年前に戻っていた。
まだ無邪気な弟ルシアン、笑う両親。
再び訪れる“反逆の運命”を知るのは、彼女だけ。
――大公家に産まれた時点で、自由な恋愛は諦めていた。だが、本当は他の令嬢達の話を聞くたびにうらやましかった。人生1度きり。もう少し花のある人生を送りたかった。一度でいいから、恋愛をしてみたい。
限られた6年の中で、セレノアは動き出す。
愛する家族を守るため、未来を変えるために。
そして本当の願い(恋愛)を叶えるために。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる