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夕食の時間になり、呼ばれるとおねえちゃんが食堂まで連れて行ってくれた。
「本日からここがお食事をされる場所になります。時間になりましたらお呼びしますので」
「は、はい…」
すでにテーブルには多くの料理が並んでいる。食べられるかなあ。
「お、ようやく来たな。早く座れ!」
見るとニケ様もヴェイン様もすでに席についておられるようだ。
「すぐ行きます!」
慌てて私は椅子に座る。
「急がせてはダメよヴェイン。そんなことではいつまでたっても女性をエスコートできませんよ」
「すみません…」
みんなそろったところで食事をとる。私も簡単なマナーは学んでいるので、何とかきちんととれたかな?
「あら、ライザ。なかなかきれいな食べ方ね。こっちにいる間はもう少し学んでもらうけど心配なさそうね」
「はい、ところでニケ様、学園のことなんですけど…」
私は気になっていた魔法学園の件を聞いてみる。どんな人がいるのか実はワクワクしている。
「その件なんだけど、明日会えるように手配したからみんなで一緒に学園に行きましょう」
「今から楽しみです!」
よーし、明日が楽しみだ。そう思うと食事も進む。マナーに気を配りつつ、私は次々と料理を食べていった。さすがにちょっと多いかな。後でこっそり言っておこう。
食事も終わり自室へと下がる。下がり際におねえちゃんにこっそり耳打ちする。
「ちょっと食事の量減らしてもらえるようにお願いします」
「あら、やっぱり多かったですか?」
「贅沢だとは思うんですが、毎日はちょっと…」
「料理長も奥様が来られて張り切っていたようでしたから、明日以降は同じようにならないようこっそり言っておきます」
「ありがとう、おねえちゃん!」
うれしくて私はつい抱き着いてしまった。落ちないようにぎゅっとしてくれたけど重くなかったかな?
「ライザ様、はしたないですわ」
そういってにっこり微笑むおねえちゃんの笑顔に癒されて私は部屋に戻った。明日からは忙しくなるかもと思ったけれど、所詮は7歳児。体力なんてそんなにあるわけがなかった。
「もう、限界…」
私はベッドに入り込むと即すやすやと寝息を立て始めた。
「ライザ様、朝ですよ」
カシャ
音がしたと思うとカーテンが開いたのか一気に光が差し込む。
「う、ううん」
眠気眼をこすりながらふわぁ~とあくびをして体を起こす。
「あらあら、寝起きはまだまだ修行が必要ですわね」
「う?」
頭もまだまだ働かない中で、椅子に座る。いつもはここから自分で髪をささっと整えていたのだが―――。
「さあ、今日はお出かけもしますし綺麗に致しますよ。まずは髪からですね」
おねえちゃんはそういうと、私の髪を掬い上げ櫛を通していく。少しずつさらさらしていくのが分かる。何か液体も付けているようでふんわりといい香りもする。スンスン。
「あら、ライザ様はこの香りお好きですか?」
「うん!いい香り~、これは何の匂い?」
「バラの香水ですよ。薄めて香りを弱くしているんです」
「そうなんだ、優しい香りがする」
「ふふっ、ライザ様はやわらかめの香りがお好みみたいですね。今後はそういうものを中心に見繕います」
「ありがとう」
その後はかわいい服や小物などに変わり、次々と飾り付けられていく。鏡に映る自分がどんどん別人のようになっていき、最後にはこれ誰と言いたくなるほどだ。
「なんか、自分じゃないみたい」
「これまでそんなにお化粧とかしてこられなかったからですよ。何もなくてもお可愛いですし、化粧をすれば印象も変わるところもありますから」
そうは言われてもしばらくは慣れそうにないなあと思いながら私は、自分の姿を見ていた。
「本日からここがお食事をされる場所になります。時間になりましたらお呼びしますので」
「は、はい…」
すでにテーブルには多くの料理が並んでいる。食べられるかなあ。
「お、ようやく来たな。早く座れ!」
見るとニケ様もヴェイン様もすでに席についておられるようだ。
「すぐ行きます!」
慌てて私は椅子に座る。
「急がせてはダメよヴェイン。そんなことではいつまでたっても女性をエスコートできませんよ」
「すみません…」
みんなそろったところで食事をとる。私も簡単なマナーは学んでいるので、何とかきちんととれたかな?
「あら、ライザ。なかなかきれいな食べ方ね。こっちにいる間はもう少し学んでもらうけど心配なさそうね」
「はい、ところでニケ様、学園のことなんですけど…」
私は気になっていた魔法学園の件を聞いてみる。どんな人がいるのか実はワクワクしている。
「その件なんだけど、明日会えるように手配したからみんなで一緒に学園に行きましょう」
「今から楽しみです!」
よーし、明日が楽しみだ。そう思うと食事も進む。マナーに気を配りつつ、私は次々と料理を食べていった。さすがにちょっと多いかな。後でこっそり言っておこう。
食事も終わり自室へと下がる。下がり際におねえちゃんにこっそり耳打ちする。
「ちょっと食事の量減らしてもらえるようにお願いします」
「あら、やっぱり多かったですか?」
「贅沢だとは思うんですが、毎日はちょっと…」
「料理長も奥様が来られて張り切っていたようでしたから、明日以降は同じようにならないようこっそり言っておきます」
「ありがとう、おねえちゃん!」
うれしくて私はつい抱き着いてしまった。落ちないようにぎゅっとしてくれたけど重くなかったかな?
「ライザ様、はしたないですわ」
そういってにっこり微笑むおねえちゃんの笑顔に癒されて私は部屋に戻った。明日からは忙しくなるかもと思ったけれど、所詮は7歳児。体力なんてそんなにあるわけがなかった。
「もう、限界…」
私はベッドに入り込むと即すやすやと寝息を立て始めた。
「ライザ様、朝ですよ」
カシャ
音がしたと思うとカーテンが開いたのか一気に光が差し込む。
「う、ううん」
眠気眼をこすりながらふわぁ~とあくびをして体を起こす。
「あらあら、寝起きはまだまだ修行が必要ですわね」
「う?」
頭もまだまだ働かない中で、椅子に座る。いつもはここから自分で髪をささっと整えていたのだが―――。
「さあ、今日はお出かけもしますし綺麗に致しますよ。まずは髪からですね」
おねえちゃんはそういうと、私の髪を掬い上げ櫛を通していく。少しずつさらさらしていくのが分かる。何か液体も付けているようでふんわりといい香りもする。スンスン。
「あら、ライザ様はこの香りお好きですか?」
「うん!いい香り~、これは何の匂い?」
「バラの香水ですよ。薄めて香りを弱くしているんです」
「そうなんだ、優しい香りがする」
「ふふっ、ライザ様はやわらかめの香りがお好みみたいですね。今後はそういうものを中心に見繕います」
「ありがとう」
その後はかわいい服や小物などに変わり、次々と飾り付けられていく。鏡に映る自分がどんどん別人のようになっていき、最後にはこれ誰と言いたくなるほどだ。
「なんか、自分じゃないみたい」
「これまでそんなにお化粧とかしてこられなかったからですよ。何もなくてもお可愛いですし、化粧をすれば印象も変わるところもありますから」
そうは言われてもしばらくは慣れそうにないなあと思いながら私は、自分の姿を見ていた。
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