18 / 19
1
18
しおりを挟む
夕食の時間になり、呼ばれるとおねえちゃんが食堂まで連れて行ってくれた。
「本日からここがお食事をされる場所になります。時間になりましたらお呼びしますので」
「は、はい…」
すでにテーブルには多くの料理が並んでいる。食べられるかなあ。
「お、ようやく来たな。早く座れ!」
見るとニケ様もヴェイン様もすでに席についておられるようだ。
「すぐ行きます!」
慌てて私は椅子に座る。
「急がせてはダメよヴェイン。そんなことではいつまでたっても女性をエスコートできませんよ」
「すみません…」
みんなそろったところで食事をとる。私も簡単なマナーは学んでいるので、何とかきちんととれたかな?
「あら、ライザ。なかなかきれいな食べ方ね。こっちにいる間はもう少し学んでもらうけど心配なさそうね」
「はい、ところでニケ様、学園のことなんですけど…」
私は気になっていた魔法学園の件を聞いてみる。どんな人がいるのか実はワクワクしている。
「その件なんだけど、明日会えるように手配したからみんなで一緒に学園に行きましょう」
「今から楽しみです!」
よーし、明日が楽しみだ。そう思うと食事も進む。マナーに気を配りつつ、私は次々と料理を食べていった。さすがにちょっと多いかな。後でこっそり言っておこう。
食事も終わり自室へと下がる。下がり際におねえちゃんにこっそり耳打ちする。
「ちょっと食事の量減らしてもらえるようにお願いします」
「あら、やっぱり多かったですか?」
「贅沢だとは思うんですが、毎日はちょっと…」
「料理長も奥様が来られて張り切っていたようでしたから、明日以降は同じようにならないようこっそり言っておきます」
「ありがとう、おねえちゃん!」
うれしくて私はつい抱き着いてしまった。落ちないようにぎゅっとしてくれたけど重くなかったかな?
「ライザ様、はしたないですわ」
そういってにっこり微笑むおねえちゃんの笑顔に癒されて私は部屋に戻った。明日からは忙しくなるかもと思ったけれど、所詮は7歳児。体力なんてそんなにあるわけがなかった。
「もう、限界…」
私はベッドに入り込むと即すやすやと寝息を立て始めた。
「ライザ様、朝ですよ」
カシャ
音がしたと思うとカーテンが開いたのか一気に光が差し込む。
「う、ううん」
眠気眼をこすりながらふわぁ~とあくびをして体を起こす。
「あらあら、寝起きはまだまだ修行が必要ですわね」
「う?」
頭もまだまだ働かない中で、椅子に座る。いつもはここから自分で髪をささっと整えていたのだが―――。
「さあ、今日はお出かけもしますし綺麗に致しますよ。まずは髪からですね」
おねえちゃんはそういうと、私の髪を掬い上げ櫛を通していく。少しずつさらさらしていくのが分かる。何か液体も付けているようでふんわりといい香りもする。スンスン。
「あら、ライザ様はこの香りお好きですか?」
「うん!いい香り~、これは何の匂い?」
「バラの香水ですよ。薄めて香りを弱くしているんです」
「そうなんだ、優しい香りがする」
「ふふっ、ライザ様はやわらかめの香りがお好みみたいですね。今後はそういうものを中心に見繕います」
「ありがとう」
その後はかわいい服や小物などに変わり、次々と飾り付けられていく。鏡に映る自分がどんどん別人のようになっていき、最後にはこれ誰と言いたくなるほどだ。
「なんか、自分じゃないみたい」
「これまでそんなにお化粧とかしてこられなかったからですよ。何もなくてもお可愛いですし、化粧をすれば印象も変わるところもありますから」
そうは言われてもしばらくは慣れそうにないなあと思いながら私は、自分の姿を見ていた。
「本日からここがお食事をされる場所になります。時間になりましたらお呼びしますので」
「は、はい…」
すでにテーブルには多くの料理が並んでいる。食べられるかなあ。
「お、ようやく来たな。早く座れ!」
見るとニケ様もヴェイン様もすでに席についておられるようだ。
「すぐ行きます!」
慌てて私は椅子に座る。
「急がせてはダメよヴェイン。そんなことではいつまでたっても女性をエスコートできませんよ」
「すみません…」
みんなそろったところで食事をとる。私も簡単なマナーは学んでいるので、何とかきちんととれたかな?
「あら、ライザ。なかなかきれいな食べ方ね。こっちにいる間はもう少し学んでもらうけど心配なさそうね」
「はい、ところでニケ様、学園のことなんですけど…」
私は気になっていた魔法学園の件を聞いてみる。どんな人がいるのか実はワクワクしている。
「その件なんだけど、明日会えるように手配したからみんなで一緒に学園に行きましょう」
「今から楽しみです!」
よーし、明日が楽しみだ。そう思うと食事も進む。マナーに気を配りつつ、私は次々と料理を食べていった。さすがにちょっと多いかな。後でこっそり言っておこう。
食事も終わり自室へと下がる。下がり際におねえちゃんにこっそり耳打ちする。
「ちょっと食事の量減らしてもらえるようにお願いします」
「あら、やっぱり多かったですか?」
「贅沢だとは思うんですが、毎日はちょっと…」
「料理長も奥様が来られて張り切っていたようでしたから、明日以降は同じようにならないようこっそり言っておきます」
「ありがとう、おねえちゃん!」
うれしくて私はつい抱き着いてしまった。落ちないようにぎゅっとしてくれたけど重くなかったかな?
「ライザ様、はしたないですわ」
そういってにっこり微笑むおねえちゃんの笑顔に癒されて私は部屋に戻った。明日からは忙しくなるかもと思ったけれど、所詮は7歳児。体力なんてそんなにあるわけがなかった。
「もう、限界…」
私はベッドに入り込むと即すやすやと寝息を立て始めた。
「ライザ様、朝ですよ」
カシャ
音がしたと思うとカーテンが開いたのか一気に光が差し込む。
「う、ううん」
眠気眼をこすりながらふわぁ~とあくびをして体を起こす。
「あらあら、寝起きはまだまだ修行が必要ですわね」
「う?」
頭もまだまだ働かない中で、椅子に座る。いつもはここから自分で髪をささっと整えていたのだが―――。
「さあ、今日はお出かけもしますし綺麗に致しますよ。まずは髪からですね」
おねえちゃんはそういうと、私の髪を掬い上げ櫛を通していく。少しずつさらさらしていくのが分かる。何か液体も付けているようでふんわりといい香りもする。スンスン。
「あら、ライザ様はこの香りお好きですか?」
「うん!いい香り~、これは何の匂い?」
「バラの香水ですよ。薄めて香りを弱くしているんです」
「そうなんだ、優しい香りがする」
「ふふっ、ライザ様はやわらかめの香りがお好みみたいですね。今後はそういうものを中心に見繕います」
「ありがとう」
その後はかわいい服や小物などに変わり、次々と飾り付けられていく。鏡に映る自分がどんどん別人のようになっていき、最後にはこれ誰と言いたくなるほどだ。
「なんか、自分じゃないみたい」
「これまでそんなにお化粧とかしてこられなかったからですよ。何もなくてもお可愛いですし、化粧をすれば印象も変わるところもありますから」
そうは言われてもしばらくは慣れそうにないなあと思いながら私は、自分の姿を見ていた。
1
あなたにおすすめの小説
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
悪役令息の婚約者になりまして
どくりんご
恋愛
婚約者に出逢って一秒。
前世の記憶を思い出した。それと同時にこの世界が小説の中だということに気づいた。
その中で、目の前のこの人は悪役、つまり悪役令息だということも同時にわかった。
彼がヒロインに恋をしてしまうことを知っていても思いは止められない。
この思い、どうすれば良いの?
裏庭係の私、いつの間にか偉い人に気に入られていたようです
ルーシャオ
恋愛
宮廷メイドのエイダは、先輩メイドに頼まれ王城裏庭を掃除した——のだが、それが悪かった。「一体全体何をしているのだ! お前はクビだ!」「すみません、すみません!」なんと貴重な薬草や香木があることを知らず、草むしりや剪定をしてしまったのだ。そこへ、薬師のデ・ヴァレスの取りなしのおかげで何とか「裏庭の管理人」として首が繋がった。そこからエイダは学び始め、薬草の知識を増やしていく。その真面目さを買われて、薬師のデ・ヴァレスを通じてリュドミラ王太后に面会することに。そして、お見合いを勧められるのである。一方で、エイダを嵌めた先輩メイドたちは——?
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
魔法使いとして頑張りますわ!
まるねこ
恋愛
母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。
そこからは家族ごっこの毎日。
私が継ぐはずだった伯爵家。
花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね?
これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。
2025年に改編しました。
いつも通り、ふんわり設定です。
ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m
Copyright©︎2020-まるねこ
私と義弟の安全は確保出来たので、ゆっくり恋人を探そうと思います
織り子
恋愛
18歳で処刑された大公家の令嬢、セレノア・グレイス。
目を覚ますと――あの日の6年前に戻っていた。
まだ無邪気な弟ルシアン、笑う両親。
再び訪れる“反逆の運命”を知るのは、彼女だけ。
――大公家に産まれた時点で、自由な恋愛は諦めていた。だが、本当は他の令嬢達の話を聞くたびにうらやましかった。人生1度きり。もう少し花のある人生を送りたかった。一度でいいから、恋愛をしてみたい。
限られた6年の中で、セレノアは動き出す。
愛する家族を守るため、未来を変えるために。
そして本当の願い(恋愛)を叶えるために。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる