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本編
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大歓声に包まれた先には一人の青年が立っている。青年の名はガーランド。先ほど今回の騎士団戦を見事勝ち抜いた若き剣士だ。その姿は家にいる時とは違ってみんなの視線を、歓声を一身に受けている。
「なんだか遠くにいったみたい…」
「どうしたのティアナ?あなたのガーランド様がせっかく勝ったのに」
そう、ガーランド様は王国最強と言われる剣豪ギルバート様に勝ってしまったのだ。私も稽古をつけさせてもらっているけど、まさかこんな日が来るなんて思いもしなかった。
「うん。そりゃ勝って欲しかったけど、まさか本当に勝つと思わなかったから別人みたいで…」
「ふふふっ、そうね。昨日まではただの騎士だったのがきっと明日からは最強の騎士なんて言われるわね。学園でも大騒ぎよ」
「レミリア様そんな…」
「いいえ、絶対に噂になりますわ。見る目のある令嬢としてティアナ様自身も」
「ですが彼は騎士爵ですわ。そんなに…」
「今はそうですわね。まあ、見ていましょう」
意味ありげにレミリア様がおっしゃられるが、私は気にせずにガーランド様のインタビューを聞いていた。とってもガーランド様らしくて思わず笑みがこぼれる。私はせめて気付いて欲しくて大きく手を振るとわずかにだけどこっちに手を振ってくれた気がした。その後、今回の騎士団戦の優勝について褒美が国王陛下から言い渡される。その内容は思いもよらぬものだった。
「~~~であるが、この度の見事な試合を評価し今後も我が国に寄与すると認め、領地はないが子爵位を与えることとする!」
「な、なんですと…」
「あらどうしたのティアナ?当り前じゃない。歴代の優勝者は多くが騎士団長になって、領地はあったり、なかったりだけれど皆、伯爵待遇よ。それも今までは名家の出が多かったり、事前の戦功があったりで爵位の授与は最近はなかったけど慣例からいうと当然よ」
「そ、そんな馬鹿な…」
「ティアナ様どうされたのかしら?」
「やはり内心では子爵家から騎士爵というのは思うところがあったのでしょうね…」
「ティアナ…言いたいことがあるとは思うけどうまく飲み込むのよ」
私はコクコクとサーラの発言に頷く。ルミナリア様の言う騎士爵に思うところがないわけではない。しかし、それはこれで社交界から切り離された生活ができるというものだ。それがまさかまさかここにきてお父様と同じ子爵家とは。それもレミリア様のいう事が正しければ、ガーランド様の腕をもってすれば将来騎士団長は確実だろう。ひょっとして家は伯爵家にでもなってしまうのだろうか?そりゃ、ガーランド様は大好きだけど、ここにきて手のひらを返された気分だ。
「まあ、これで実家にも帰りやすいし、いいことがないわけでもないわよきっと」
ぽんぽんと肩を叩かれながら慰められる。みんなは感動で打ち震えているように思っているらしい。普通はそうなんだろうけど…。それから、出場者がぐるりと1周観客席の周りをまわって出ていった。その時、ちらりと見たガーランド様のお顔はとてもうれしそうだった。…褒めないといけないだろうなぁ。すっごく頑張ってくれたのも事実だし。
「そういえばこれからどうしますの?」
「選手の皆様はこの後も色々話があるようですのでお時間がかかると思いますわ。お茶でもして帰りません事?」
「ええ」
そのレミリア様の言葉をもって私たちもこの会場を後にする。向かった先は何とレミリア様の住んでおられる侯爵家の屋敷だった。調度品も茶葉もうちとは(子爵家の方)えらい違いでちょっと不審者になってしまった。そこで飲んだ紅茶もお菓子もおいしくて思いがけない体験だった。
「あら、もうこんな時間ですのね」
「そうですね。さすがにこれ以上長居はできませんわ」
では、とみんなレミリア様の屋敷を後にする。私もそのまま帰ろうとしたが、今日の主役なんだからと侯爵家の馬車で送ってもらうことになった。家紋付きの馬車なんてお父様が乗っているのを見るだけだったのでとても緊張した。道行く人たちも何で大貴族も住まないこんなところにと、とっても目立ってしまった。ううう…噂にならなきゃいいけど。降りるときには御者の方に改めてお礼を言い降ろしてもらう。ガーランド様はまだ帰ってらっしゃらないだろうから2人に知らせてあげなくちゃ。そう思って私は屋敷のドアを開けた。
「ただいま帰りました」
「「おかえりなさいませお嬢様」」
カレンさんとロイさんに迎えられる。
「どうでしたか旦那様は?流石に1回戦負けはないと思うのですが?」
「カレン、仮にも主の負けを予想するなど…。それでティアナ様、何回戦まで進まれましたか?」
2人とも優勝したとはつゆほども思っていないようだ。まあ、私だって結果を目にするまでは信じられなかったし、仕方ないことかもしれません。
「…勝です」
「もう一度お願いします」
カレンさんの耳にはうまく入っていかなかったらしい。
「優勝ですよ!2人とも!今日は美味しいものをお願いします!」
むにー
カレンさんとロイさんがお互いの頬をつねっている。自分の頬をつねらないところがポイントなのだろうか…。
「ま、真でございますか?」
「ええ、私も見ていて興奮しました。旦那さまったらガイザル様もギルバート様にも勝ったんですよ!」
私もついつい興奮して話してしまう。
「本当ですか。旦那様がそのような快挙を成し遂げられるとは。ご家族も天よりお喜びでしょう。それにしても旦那さまですか…」
「えっ、あ、こ、これはそのはずみで…」
「私と同じ呼び方になってしまいますし変えましょうか?」
「いいえ、カレンさんはカレンさんですのでそのままで」
「しかし、まさか優勝なさるとは。大変喜ばしいことですが、これからちと大変ですな」
「ロイさん何かありますか?」
「いえ、確か優勝すると十中八九、騎士団長までなられるものですから領地はなくとも最終的に伯爵位にはつくでしょうな」
「それなら使用人の増員が必要ですね。私の方でもメイドのつてを頼んでみます」
「そうしてください。私も執事を何人か探さなくてはなりません」
「2人ともそんなに急がなくても…」
「いえいえ、こういうことは早くしないとろくでもないものが来たりしますから」
「そうですか…。では、お父様にもお話してみますわ」
「…そうですね。将来有望とはいえ今は騎士爵であれば、子爵家推薦を頂く方がいいかもしれません」
「でも何より、まずは旦那さまのお迎えです。きっと疲れているはずです」
「そうでしたな。年甲斐もなく興奮してしまいました」
それからは2人ともてきぱきと準備をしてくれる。私もラフな格好に着替えて手伝う。何分4人暮らしの私たちからすると食事を豪華にするにも手が足りないのだ。
「ふむ、これで完成ですな」
「では、並べていきましょう」
食器を並べていく。そしてすべての準備が整って10分余り経つとドアが開いた。
「今帰った」
バッと勢いよく私は玄関へと走る。今日ぐらいはちょっと大目に見て欲しい。
「旦那さまおかえりなさい」
私はガーランド様の胸に飛び込んだ。
「うわっ!…あぶないよティアナ」
「えへへ、ごめんなさい。でも、今日は試合中も心配だったし、あんまりおしゃべりもできなかったから…」
「悪かった。でも、心配してくれてうれしいよ」
「今、みんなで食事の用意を済ませたところなんです。さあさあ、早く!」
私はガーランド様の腕を取って食堂へと案内する。カレンさんとロイさんは温かい目で見守ってくれる。私はこの家に来ることができて本当に良かったと思う。食事の最中は身振り手振りで私がこうでこう!と説明すると、はしたないとロイさんに注意されたが、カレンさんに次はどうだったのです?と聞かれ次は~とまた違うポーズを取るを繰り返していた。この日は忘れられない一日になった。
「なんだか遠くにいったみたい…」
「どうしたのティアナ?あなたのガーランド様がせっかく勝ったのに」
そう、ガーランド様は王国最強と言われる剣豪ギルバート様に勝ってしまったのだ。私も稽古をつけさせてもらっているけど、まさかこんな日が来るなんて思いもしなかった。
「うん。そりゃ勝って欲しかったけど、まさか本当に勝つと思わなかったから別人みたいで…」
「ふふふっ、そうね。昨日まではただの騎士だったのがきっと明日からは最強の騎士なんて言われるわね。学園でも大騒ぎよ」
「レミリア様そんな…」
「いいえ、絶対に噂になりますわ。見る目のある令嬢としてティアナ様自身も」
「ですが彼は騎士爵ですわ。そんなに…」
「今はそうですわね。まあ、見ていましょう」
意味ありげにレミリア様がおっしゃられるが、私は気にせずにガーランド様のインタビューを聞いていた。とってもガーランド様らしくて思わず笑みがこぼれる。私はせめて気付いて欲しくて大きく手を振るとわずかにだけどこっちに手を振ってくれた気がした。その後、今回の騎士団戦の優勝について褒美が国王陛下から言い渡される。その内容は思いもよらぬものだった。
「~~~であるが、この度の見事な試合を評価し今後も我が国に寄与すると認め、領地はないが子爵位を与えることとする!」
「な、なんですと…」
「あらどうしたのティアナ?当り前じゃない。歴代の優勝者は多くが騎士団長になって、領地はあったり、なかったりだけれど皆、伯爵待遇よ。それも今までは名家の出が多かったり、事前の戦功があったりで爵位の授与は最近はなかったけど慣例からいうと当然よ」
「そ、そんな馬鹿な…」
「ティアナ様どうされたのかしら?」
「やはり内心では子爵家から騎士爵というのは思うところがあったのでしょうね…」
「ティアナ…言いたいことがあるとは思うけどうまく飲み込むのよ」
私はコクコクとサーラの発言に頷く。ルミナリア様の言う騎士爵に思うところがないわけではない。しかし、それはこれで社交界から切り離された生活ができるというものだ。それがまさかまさかここにきてお父様と同じ子爵家とは。それもレミリア様のいう事が正しければ、ガーランド様の腕をもってすれば将来騎士団長は確実だろう。ひょっとして家は伯爵家にでもなってしまうのだろうか?そりゃ、ガーランド様は大好きだけど、ここにきて手のひらを返された気分だ。
「まあ、これで実家にも帰りやすいし、いいことがないわけでもないわよきっと」
ぽんぽんと肩を叩かれながら慰められる。みんなは感動で打ち震えているように思っているらしい。普通はそうなんだろうけど…。それから、出場者がぐるりと1周観客席の周りをまわって出ていった。その時、ちらりと見たガーランド様のお顔はとてもうれしそうだった。…褒めないといけないだろうなぁ。すっごく頑張ってくれたのも事実だし。
「そういえばこれからどうしますの?」
「選手の皆様はこの後も色々話があるようですのでお時間がかかると思いますわ。お茶でもして帰りません事?」
「ええ」
そのレミリア様の言葉をもって私たちもこの会場を後にする。向かった先は何とレミリア様の住んでおられる侯爵家の屋敷だった。調度品も茶葉もうちとは(子爵家の方)えらい違いでちょっと不審者になってしまった。そこで飲んだ紅茶もお菓子もおいしくて思いがけない体験だった。
「あら、もうこんな時間ですのね」
「そうですね。さすがにこれ以上長居はできませんわ」
では、とみんなレミリア様の屋敷を後にする。私もそのまま帰ろうとしたが、今日の主役なんだからと侯爵家の馬車で送ってもらうことになった。家紋付きの馬車なんてお父様が乗っているのを見るだけだったのでとても緊張した。道行く人たちも何で大貴族も住まないこんなところにと、とっても目立ってしまった。ううう…噂にならなきゃいいけど。降りるときには御者の方に改めてお礼を言い降ろしてもらう。ガーランド様はまだ帰ってらっしゃらないだろうから2人に知らせてあげなくちゃ。そう思って私は屋敷のドアを開けた。
「ただいま帰りました」
「「おかえりなさいませお嬢様」」
カレンさんとロイさんに迎えられる。
「どうでしたか旦那様は?流石に1回戦負けはないと思うのですが?」
「カレン、仮にも主の負けを予想するなど…。それでティアナ様、何回戦まで進まれましたか?」
2人とも優勝したとはつゆほども思っていないようだ。まあ、私だって結果を目にするまでは信じられなかったし、仕方ないことかもしれません。
「…勝です」
「もう一度お願いします」
カレンさんの耳にはうまく入っていかなかったらしい。
「優勝ですよ!2人とも!今日は美味しいものをお願いします!」
むにー
カレンさんとロイさんがお互いの頬をつねっている。自分の頬をつねらないところがポイントなのだろうか…。
「ま、真でございますか?」
「ええ、私も見ていて興奮しました。旦那さまったらガイザル様もギルバート様にも勝ったんですよ!」
私もついつい興奮して話してしまう。
「本当ですか。旦那様がそのような快挙を成し遂げられるとは。ご家族も天よりお喜びでしょう。それにしても旦那さまですか…」
「えっ、あ、こ、これはそのはずみで…」
「私と同じ呼び方になってしまいますし変えましょうか?」
「いいえ、カレンさんはカレンさんですのでそのままで」
「しかし、まさか優勝なさるとは。大変喜ばしいことですが、これからちと大変ですな」
「ロイさん何かありますか?」
「いえ、確か優勝すると十中八九、騎士団長までなられるものですから領地はなくとも最終的に伯爵位にはつくでしょうな」
「それなら使用人の増員が必要ですね。私の方でもメイドのつてを頼んでみます」
「そうしてください。私も執事を何人か探さなくてはなりません」
「2人ともそんなに急がなくても…」
「いえいえ、こういうことは早くしないとろくでもないものが来たりしますから」
「そうですか…。では、お父様にもお話してみますわ」
「…そうですね。将来有望とはいえ今は騎士爵であれば、子爵家推薦を頂く方がいいかもしれません」
「でも何より、まずは旦那さまのお迎えです。きっと疲れているはずです」
「そうでしたな。年甲斐もなく興奮してしまいました」
それからは2人ともてきぱきと準備をしてくれる。私もラフな格好に着替えて手伝う。何分4人暮らしの私たちからすると食事を豪華にするにも手が足りないのだ。
「ふむ、これで完成ですな」
「では、並べていきましょう」
食器を並べていく。そしてすべての準備が整って10分余り経つとドアが開いた。
「今帰った」
バッと勢いよく私は玄関へと走る。今日ぐらいはちょっと大目に見て欲しい。
「旦那さまおかえりなさい」
私はガーランド様の胸に飛び込んだ。
「うわっ!…あぶないよティアナ」
「えへへ、ごめんなさい。でも、今日は試合中も心配だったし、あんまりおしゃべりもできなかったから…」
「悪かった。でも、心配してくれてうれしいよ」
「今、みんなで食事の用意を済ませたところなんです。さあさあ、早く!」
私はガーランド様の腕を取って食堂へと案内する。カレンさんとロイさんは温かい目で見守ってくれる。私はこの家に来ることができて本当に良かったと思う。食事の最中は身振り手振りで私がこうでこう!と説明すると、はしたないとロイさんに注意されたが、カレンさんに次はどうだったのです?と聞かれ次は~とまた違うポーズを取るを繰り返していた。この日は忘れられない一日になった。
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