酒の流れる川で君を待つ

乾為天女

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第8話 限界を超えたいランナーの再出発

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 夕方の「川べり文庫」は、まだ客の気配が薄い。
 川沿いの通りには、ランニングウェアのまま歩く人たちがちらほら見える。川沿いのコースを走ってきたのだろう、額に汗を光らせながらペットボトルの水を傾けている。
 店の中では、包丁の音と水の音が重なっていた。
 「玉ねぎ、あと一袋いける?」
 厨房から顔だけ出した絵斗が、まな板に視線を向ける。
 「いけます。涙出ても、手は止めません」
 阿紗美は、タオルで手のひらを一度拭き、残りの玉ねぎの袋を引き寄せた。
 包丁を構えたとき、右足首の内側にうっすらとした張りを感じる。
 (……まだ大丈夫)
 白い薄切りがリズミカルに積み上がる。
 ときどき目をぎゅっとつむりながらも、手は迷わない。
 「すごいスピードだね」
 シンク側で葉物を洗っていた璃音が、感心したように言う。
 「見てるだけで、なんかタイム計りたくなる」
 「計ったら、緊張して遅くなりますよ」
 阿紗美は笑い、切り終えた玉ねぎをバットに移した。
 「でも、リズム取るのは得意かもしれません。スタートラインで、ピストル待ってるときの感じに似てるので」
 「ピストル?」
 「陸上の時の話です。立ってるだけなんですけど、全身が『行くよ』って構えてるあの時間」
 そう言いながら、右足のつけ根に視線を落とす。
 ジャージの下、縫い跡のある部分が、天気のせいか少しうずいていた。
 仕込みが一段落したころ、ホールから花春がひょいと顔を出した。
 「今日は、川沿いで走ってる人、多いみたいね」
 「川の水、昨日の雨で増えてましたから、気持ちいいんでしょうね」
 阿紗美は、シンクの水を止めてタオルを絞る。
 「さっき通った人たち、ゼッケンっぽいの付けてました。どこかで記録会とかあったのかも」
 「なるほど。それでうちの予約に『走ったあとに軽く飲みたい』とか書いてあったのね」
 花春は、予約表を軽く掲げて見せた。
 「二名様、『ランニング帰り』ってメモしてある。足元、よく拭けるようにマット増やしとこうか」
 「はい。タオル、多めに出しておきます」
 阿紗美は、ホール用のタオルを束ねながら、一瞬だけ胸の奥がざわつくのを感じた。
 (走ったあとに飲む一杯、か……)
 それは、以前の自分にとって、ご褒美のような時間だった。
 練習帰り、汗を拭きながら飲んだスポーツドリンクの味。
 試合の前日、少しだけ許された甘いジュースの炭酸の弾ける感覚。
 今は、誰かが走ったあとの一杯を運ぶ側にいる。
 そのことが、ほんの少しだけ心をきゅっとさせる。
     ◇
 開店からしばらくは、川沿い散歩の帰りらしいカップルが数組。
 七時を回ると、予約の二人組が扉を開けた。
 「いらっしゃいませ」
 阿紗美は、入口に向かって一歩進み出る。
 入ってきたのは、ランニングウェア姿の男女だった。
 足首まであるタイツに、薄手のパーカー。どちらも靴ひもがしっかり結び直され、脛にはテーピングがちらりと見える。
 「こちらへどうぞ。奥の方が、川がよく見えます」
 彼らをテーブルに案内しながら、さりげなく足元に視線を滑らせる。
 ソールの減り方、かかとの使い方。
 (かなり走ってる人だ……)
 椅子を引き、メニューを渡したとき、男性客が「さっきの川沿い、気持ちよかったですね」と話しかけてきた。
 「走られたんですね」
 「はい。ここまでジョグで来て、そのまま飲んで帰るっていうのが、最近の楽しみで」
 「いいですね」
 阿紗美は、自然と笑みがこぼれる。
 「距離、どれくらい走られたんですか」
 「今日はゆっくり十キロくらい。——あ、すみません、つい話しちゃって」
 「いえ、聞くの好きなので」
 女性客も笑い、「この人、走った距離自慢したがるんですよ」と肩をすくめる。
 「じゃあ、とりあえずビールと、軽いおつまみもらえますか。走った分、飲んでいいってことで」
 「かしこまりました。走った分、おいしく感じていただけるように、しっかり冷やしてお持ちしますね」
 注文を取り終えてカウンターに戻ると、凱理が「ランナーさん?」と興味津々な顔をしていた。
 「そうみたいです。十キロ走ってからここに来たそうです」
 「十キロ!? 自分なんか、駅までの坂で死にそうになるのに」
 「坂はきついですからね」
 阿紗美は、笑いながらも右足の重さを意識する。
 店の中を何往復もするうちに、古傷のあたりがじわじわと熱を帯びてきていた。
 (まだ、スタートしたばかりなのに)
 心の中で苦笑いしつつ、トレイの位置を微調整する。
 負担の少ない歩き方を身体が探しているのが、自分でも分かる。
     ◇
 その夜は、予想以上に店が賑わった。
 川沿いで走った帰りらしい客が他にも現れ、スーツ姿の二人組も「さっき駅から全力ダッシュしてきました」と笑いながらビールを頼んでいく。
 「今日は走った人率、高めだね」
 花春が、ホールを見回しながら言う。
 「うち、いつの間にか『走ったあとに寄る店』になってません?」
 「川沿いだから、そういう日があってもいいのかも」
 阿紗美は、テーブルを拭きながら答えた。
 ただ、その言葉と裏腹に、右足の奥の方で鈍い痛みがじわりと広がっていく。
 立っているだけなら、まだ平気。
 けれど、走るような速さでホールを行き来する時間が長くなるほど、足首から上にじんわりと疲労が溜まっていく。
 「阿紗美ちゃん、ドリンク三番テーブルお願いできる?」
 「はい!」
 トレイを持って一歩踏み出した瞬間、足裏の感覚が少し揺れた。
 (あ、まずい)
 転びそうなほどではない。
 けれど、以前なら感じなかった「踏みしめ直し」が必要になるような、わずかなズレ。
 テーブルにグラスを置き終え、戻ろうとしたとき、カウンター席のランナー客がふと声をかけてきた。
 「……足、どこか痛めてます?」
 阿紗美は、一瞬だけ動きを止めた。
 「え?」
 「さっきから、右足だけ、重心変えて歩いてる感じがしたから」
 男性客は、悪気のない声で言う。
 「僕も故障持ちなので。そういう歩き方、よく覚えてて」
 「すごい観察力ですね」
 阿紗美は、表情を崩さないように口角だけを上げた。
 「少し古傷があるだけです。仕事には支障ないので、大丈夫です」
 「ならいいんですけど。無理しすぎないでくださいね。走り過ぎて戻れなくなるの、ランナーあるあるなので」
 「……気をつけます」
 そう答えながら、胸の奥で何かがちくりと刺さる。
 (戻れなくなったこと、もう一回言われたみたいだ)
 店の奥へ戻る足取りが、ほんのわずかに重くなる。
     ◇
 忙しさのピークは、九時過ぎにやってきた。
 注文票がホワイトボードを埋め、厨房からはフライパンの音と絵斗の声が飛び交う。
 「四番、前菜オールアップ! 五番のメイン、あと五分!」
 「了解、五番ドリンク追加入りまーす!」
 「阿紗美ちゃん、洗い場手伝ってから、二番の追加行ける?」
 「はい、行きます!」
 阿紗美は、洗い場で皿をざっとすすぎ、ラックに並べる。
 流し台の水滴が跳ねて、ジャージの裾が少し濡れた。
 立ち上がったとき、右足の内側に、鋭い痛みが走る。
 「……っ」
 歯を食いしばり、シンクの縁を片手でつかむ。
 痛みはすぐに引いていくが、足首からふくらはぎにかけて、筋がきしむような感覚が残った。
 (限界、どこに引いてたっけ)
 怪我をしたとき、医者は「全力疾走は控えめに」と言った。
 トラックも、スタートラインも、そこから先は「過去」の景色になった。
 けれど、店に立つようになってからは、違う線が生まれた。
 走らなくてもいい代わりに、立ち続けること。
 短距離じゃなくて、長い時間を走り抜けるような仕事の仕方。
 その線を、いつの間にか自分で狭めていたのかもしれない。
 「阿紗美ちゃん?」
 洗い場の入り口から、花春が心配そうに覗き込む。
 「大丈夫?」
 「はい。ちょっと足がびっくりしただけです」
 阿紗美は、深呼吸を一つしてから、足を一度だけ強く踏みしめた。
 「さっきのお客様、デザート迷ってたので、早めに声かけしたいなと思って」
 「分かった。でも、ペースは自分で決めてね」
 花春は、短くそう言うと、ホールへ戻っていった。
 阿紗美は、洗い場から一歩踏み出したところで、心の中でそっと線を引き直す。
 (全力疾走はできなくても、最後まで走ることはできる)
 足の速さではなく、リズムで勝負する。
 そう決めて、歩幅をわずかに狭くした。
 その代わり、目の動きと手の動きを早める。
 どのテーブルが何を待っているか、どのグラスが空になりかけているか、視線で拾う情報を増やす。
 駆け足ではなく、一定のテンポ。
 水音と、グラスの触れ合う音と合わせて、自分の足音を刻んでいく。
     ◇
 忙しさが少しずつ落ち着いた頃、ランナー客のテーブルから声がかかった。
 「すみませーん」
 「はい、どうなさいましたか」
 「デザート、何かおすすめあります?」
 男性客がメニュー表を指でとんとんと叩く。
 「走ったあとだと、重すぎない方がいいかな」と隣の女性が笑う。
 「でしたら——」
 阿紗美は、一瞬だけ厨房の方を振り返った。
 「今日の柑橘のシャーベットと、小さな焼き菓子のセットがおすすめです。走ったあとの体に優しい酸味で、でも少しだけ頑張ったご褒美な感じで」
 「いいですね、それ二つください」
 「かしこまりました。今日走った距離分、おいしく感じていただけますように」
 注文を伝えに戻ると、璃音が「走った距離分、っていいですね」と小声で言った。
 「私なら、距離を聞かれた時点で、『今日はやめときます』って言いそうですけど」
 「距離聞かなくても、おいしいですよ」
 そう言いながらも、心の中でさっきの客の言葉を反芻する。
 「無理しすぎないでくださいね」
 (どこまでが無理で、どこからが「超えたい」なんだろう)
 シャーベットの皿をトレイに乗せながら、阿紗美は、トラックを走っていた頃の自分を思い出す。
 自己ベストを一秒でも縮めたくて、脚が鉛のようになってもラスト一本をやめなかった日。
 その結果、足の中で何かが「切れる」音を聴いた瞬間。
 あのときは、線を越えてしまった。
 でも今なら、少し手前で気づける。
 (だったら、今度は、自分で線を引き直せばいい)
 そう思いながら、トレイをしっかり両手で支え、ランナー客のテーブルへ向かった。
     ◇
 閉店後。
 椅子を上げて、床をモップで拭き終えた頃、店内にはスタッフの足音だけが残っていた。
 阿紗美は、カウンターの端に腰を下ろし、ペットボトルの水を一口飲んだ。
 右足首に触れると、少し熱を持っている。
 「氷、持ってこようか?」
 隣に座った花春が、柔らかい声で言う。
 「さっきから、ちょっと気にしてたでしょう」
 「バレてました?」
 「ホールの動き、全部見てるからね」
 花春は、カウンターの中から袋入りの氷を取り出し、タオルでくるんで差し出した。
 「ありがとうございま——冷たっ」
 足首に乗せた瞬間、阿紗美は少しだけ体をすくませる。
 「今日はよく動いたからねえ。ランナーさん、多かったし」
 「そうですね」
 氷の冷たさが、じわじわと痛みを和らげていく。
 しばらく沈黙が落ちたあと、花春がぽつりと口を開いた。
 「走りたくなった?」
 阿紗美は、驚いて顔を上げた。
 「どうして分かるんですか」
 「さっき、ランナーさんの靴、じーっと見てたから」
 花春は、少し茶化すように笑う。
 「私、昔の喫茶店でも、常連さんのカップばっかり見てて、『お客さんの顔も見なさい』って怒られたことあるんだ。好きなものって、目が勝手に追いかけちゃうんだよね」
 「……そうかもしれません」
 阿紗美は、足首の上の氷を少しだけずらした。
 「私、ずっと、あのトラックが自分の場所だと思ってました。
 ラインを蹴ってスタートして、ゴールテープ切るまでが、自分の一日の全部で」
 「うん」
 「でも、怪我してから、『もう走れません』って言われたとき、なんか全部終わった気がして」
 言葉が喉に引っかかる。
 それを、ゆっくりほどきながら続ける。
 「走れないなら、自分の限界も何も、関係なくなるのかなって思ったんです。
 頑張らなくていい理由ができたみたいで、ほっとした自分もいて。……そのあと、空っぽになりましたけど」
 花春は、相槌も挟まず、ただ静かに聞いていた。
 「でも、ここで働き始めてから、ちょっと変わりました」
 阿紗美は、カウンターの木目を指でなぞる。
 「ホールって、意外と『ラップ』があるんですよ。
 開店してから最初のピークまでの一時間とか、八時から九時の混み方とか。
 そこをどう走るかで、最後の片付けのしんどさが変わるんです」
 「確かに」
 「だから、店内のどこを何周回るか、頭の中で勝手にトラックにしてしまって」
 自分で言って、少し照れ笑いがこぼれる。
 「さっきも、『ここがラスト一周だ』って思ってました。足は痛かったですけど」
 「ラスト一周、ちゃんと走り切ったね」
 花春は、穏やかに言う。
 「でも、トラックと違うのは、ここはゴールテープ張らないってことかな」
 「え?」
 「だって、明日も開くでしょう。この店」
 その言葉に、阿紗美はハッとする。
 「ここでは、一日ごとにスタートとゴールはあるけど、
 全体で見たら、ずっと続いてる長距離走みたいなものかもしれない」
 花春は、自分の手元のマグカップを軽く揺らした。
 「だから、どこでペース落とすかも、どこでちょっとだけ無理するかも、自分で決めていい。
 誰も、『このタイムで走れ』ってストップウォッチを突きつけてこないからね」
 「……そうかもしれません」
 阿紗美は、足首の上の冷たさを確かめる。
 「今日、途中で足が痛くなったとき、『もうここでやめてもいいかな』って一瞬思ったんです。
 でも、そのすぐあと、『ここでやめたら、たぶん明日走るの怖くなる』って思って」
 言葉を選びながら、ゆっくり続ける。
 「だから、ペースだけ落として、最後まで残りました。
 それで今、ちゃんとこうして座れてるなら——」
 視線を上げる。
 カウンターの向こうには、片付けを終えたグラスが並び、窓の外には川の灯りが揺れている。
 「今はここで、自分の走り方を試してみたいです」
 阿紗美は、少し照れたように笑った。
 「トラックじゃなくて、ホールと洗い場と厨房の間を、どう走るか。
 限界を『もう走れない』ところじゃなくて、『明日も走れる』ところに引き直す感じで」
 「いいね、それ」
 花春は、嬉しそうに頷いた。
 「『明日も走れる』ところに線を引くって、すごくいい考えだと思う。
 じゃあ、明日の仕込みのとき、その線の位置、教えてね」
 「いいんですか?」
 「いいよ。ホールリーダーとして、阿紗美ちゃんのペース配分も知っておきたいし」
 そう言って、花春は立ち上がる。
 「とりあえず今夜は、その線よりちょっと手前で終わりにしようか。氷、もう少し当てたら、上がっていいよ」
 「ありがとうございます」
 阿紗美は、足首に当てた氷を見つめながら、静かに息を吸った。
 窓の外では、川面に映る灯りがゆっくり流れている。
 走っている人の影はもう見えないが、さっきまでの息づかいだけが、夜風の中にまだ残っているような気がした。
 (明日は、今日より少しだけ長く走れるかもしれない)
 そんな予感を胸の奥にしまい込みながら、彼女は氷の冷たさを受け止め続けた。
 限界は、一度決めたきりの線じゃない。
 そのことを、酒の流れる川のほとりで、もう一度確かめ直した夜だった。
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