雪杜ナインプレイス 〜キミと雪見酒と、声にならない好き〜

乾為天女

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第13話 深夜ラーメンと颯馬の作戦

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 観光案内所のシャッターを下ろしたときには、時計の針が九時を少し回っていた。

 昼はラジオの中継で駅前がにぎわい、夕方には朝ごはん頂上決戦の片づけ。九つの場所の地図の前で、「次はどこから回ればいいですか」と聞かれるたびに、颯馬と瑠奈は笑顔で答え続けた。

 「さすがに今日は、脳みそのほうが先にギブアップしそう」

 瑠奈が、肩をぐるぐる回しながら言う。

 「歩数より、説明回数でへとへとになる日もあるんだな」

 颯馬も、ポケットから出した万歩計を見て苦笑した。数字は予想どおり高い。けれど、それ以上に「どの順番で歩くと楽しいか」を考え続けた疲労が重くのしかかっていた。

 「こういう日は、あれしかないね」

 「……あれって、まさか」

 「ラーメン」

 迷いのない一言に、颯馬の口角が上がる。

 「異議なし」

    *

 商店街のはずれにある「ラーメン北の星」は、九つの場所とは別枠で、メンバーの間でひそかに「第十の場所」と呼ばれていた。

 古い暖簾をくぐると、カウンター席が八つと、奥に小さなテーブルが二つ。壁には、色あせたポスターと手書きのメモが並んでいる。

 『夜勤明けの一杯に救われました』
 『受験の前夜、ここで腹ごしらえしました』

 その隙間を縫うように、ラーメンの湯気が立ちのぼっていた。

 「お、今日は大人数だな」

 カウンターの向こうで、店主の星野が顔を上げる。年季の入った鍋を片手で揺らしながら、目だけで「おかえり」と言ってくる。

 「五人です。……あとで一人合流します」

 颯馬が指を折りながら答える。

 カウンターには、すでに龍護が座っていた。仕事帰りらしく、ネクタイをゆるめ、手元にはお冷と餃子の皿がある。

 「遅いぞ。スープが『締めの時間』に入ってる」

 「締めの時間?」

 「今日一日の集大成ってこと」

 「その説明、説得力あるようなないような」

 瑠奈が笑いながら、隣に腰を下ろす。続いて亜矢菜、琉央、樹佳がカウンターを埋め、店内は一気に「九つの場所会議室」の延長のような空気になった。

 「ラーメン、いつもの?」

 星野が、出入口のほうを一瞥しながら聞く。

 「俺は味噌チャーシューの固めで」

 「私は塩バター。あと、野菜多めだと嬉しいです」

 「しょうゆふつうで、メンマ多め」

 「私は、最初の一杯はノーマルのしょうゆで。途中から唐辛子を足す」

 「じゃあ私は、スープの味見係として、ひと口ずつ」

 「それ、さりげなく一番得してない?」

 好き勝手に飛び出す注文を、星野は何もメモを取らずにさばいていく。

 「遅くなりました」

 息を弾ませながら入ってきたのは、地元タクシー会社の運転手・佐久間だった。案内所にもよく乗り入れてくる常連で、九つの場所の「裏道事情」にやたら詳しい。

 「今日もずいぶん駅前に人がいましたねえ。タクシーの中で『朝ごはんの票、入れそこねた』って悔しがってるお客さんもいましたよ」

 「その人、明日の朝も連れてきて」

 颯馬が即座に返す。

 「ついでに、タクシーでどんな回り方してるかも聞きたい」

 「回り方?」

 「今日、何組かに『全部回るのはきつい』って言われたんだよ」

 ラーメンが届くのを待ちながら、颯馬は昼間のことを思い出していた。

 「時間は二時間くらい。けど、足腰に自信はあんまりない。でも、九つの場所のうち、どこか一つは外したくない。そういう相談が増えてきてさ」

 「なるほど。贅沢な悩みですねえ」

 佐久間は、カウンターの端に腰を下ろしながら笑う。

 「じゃあ、聞いてみますか。『自分なら、どう回るか』って」

    *

 湯気と共に運ばれてきたラーメンの丼が、カウンターにずらりと並んだ。味噌の香り、しょうゆの香ばしさ、塩のすっきりとした匂い。そこに、にんにくや焦がしネギの香りが重なっていく。

 「……この匂いの中で、真面目な話ができる自信がない」

 「だからこそ、いい案が出るんじゃない?」

 「まずは食べろってことですよ」

 星野が短く言って、丼の縁にチャーシューを整えた。

 ひと口すすると、体の芯から一気に力が抜けていくようだった。今日一日、九つの場所を行ったり来たりした足の疲れが、スープの温度に溶けていく。

 「……生き返る」

 琉央が、あまり表情を変えないまま、ひとつため息をもらした。

 「これ、九つの場所マップに入れたい」

 「『第十の場所・深夜ラーメン』?」

 「『宿に帰る前の給湯ポイント』かな」

 亜矢菜の言葉に、カウンターの奥で星野が肩をすくめる。

 「うちのラーメンを給湯と言うな」

 「心の給湯です」

 「それなら、まあいい」

 そんな会話がひと段落ついたところで、颯馬は手元の紙ナプキンを引き寄せた。ポケットからペンを取り出し、すばやく線を引き始める。

 「さて、本題」

 「ラーメンが本題じゃなかったんだ」

 「ラーメンは燃料。本題は、その燃料の使い道」

 紙ナプキンの上に、簡略化した雪杜の地図が現れる。駅、川沿い、旧小学校、足湯、酒蔵、りんご園、岬、商店街。九つの場所が、丸印で示された。

 「今までの案内って、『全部回る前提』で組んでたんだよな」

 「でも実際は、時間も体力もそれぞれ違う。だったら、最初から『選べるコース』として用意したほうがいいんじゃないかって思ってさ」

 「コース?」

 樹佳が、スープをひと口飲んでから首を傾げる。

 「たとえば?」

 「甘いもの多めコース、とか」

 颯馬は、紙ナプキンの端に小さなハート……の代わりに、湯気の立つマークを描いた。

 「駅前からスタートして、商店街の和菓子屋、りんご園、足湯の牛乳ソフト。最後は酒蔵の甘酒か、ラジオで紹介したプリンで〆」

 「甘いものしか出てこない」

 「そこが売り」

 「カロリー表示、必須だね」

 樹佳が、すかさずメモ帳を取り出した。

 「『甘いもの多めコース』は、一回で何キロカロリーくらいになるか、あとで計算しておく」

 「数字の人がいる安心感よ」

 瑠奈が、しみじみと言う。

 「じゃあ、坂道少なめコースは?」

 「それは、タクシー部門の出番ですね」

 佐久間が、どんぶりを置いて身を乗り出した。

 「旧小学校の裏の坂と、岬へ行く途中の心折れポイントは、なるべく避けるルートにしましょう。駅から川沿い、足湯、商店街、それから酒蔵まではほぼ平坦ですから」

 「川沿いのベンチに、『ここで引き返しても九つのうち五つ制覇です』って書いておくのもいいかも」

 亜矢菜が、ラジオ用のメモ帳にさらさらと書き込む。

 「それなら、体力に不安がある人も、『途中でやめてもいいんだ』って思えますし」

 「やめるっていうか、そこで一回区切るだけだな。『今日は川と足湯の日』『今日は岬とりんごの日』って」

 「そのほうが、何回も来たくなるかもしれない」

 瑠奈が、箸を休めて頷く。

 「今日の朝も、『次は孫を連れてきます』って言ってくれたお客さんいたし」

 「孫連れコースも作るか」

 「遊具のある公園と、転んでも平気な芝生の広場も入れたいところ」

 「公園は九つの場所には入ってないけど、途中の寄り道として書いておけばいいな」

 「ラーメン屋から始まるコースはないのか?」

 龍護が、餃子の最後の一個を箸で摘みながら言う。

 「『夜の締めラーメンと酒蔵見学コース』とか」

 「締めが最初に来てない?」

 「夜だから逆再生なんだよ」

 「それ、観光とは別の世界線に行きそう」

 瑠奈が苦笑した。

 「でも、『夜の商店街コース』はありかもしれない。灯りのついた商店街と、足湯の夜景とか」

 「駅前の時計台もライトアップしてるしな」

 颯馬が、その案も紙ナプキンの片隅に書き込む。

 「日中の九つの場所とは、ちょっと違う顔だし」

    *

 「なあ、うちのコースも入れてくれよ」

 作業着姿の運送屋がどんぶりを抱えながら言う。

 「自分なら、『朝の九つの場所トラック目線コース』かな。駅の裏の搬入口からスタートして、川沿いの橋の下をくぐって、商店街の裏通り抜けて、足湯の横の狭い道を通るんですよ。観光の人、あんまり通らないでしょう?」

 「それ、裏側コースとして面白そう」

 「『九つの場所の舞台裏』ってタイトルでブログ書けそうです」

 「じゃあ、ラジオでもやるか」

 柏木が、小型マイクをちらりと見せる。

 「仕事帰りの一杯ついでに、『自分ならこう歩く』を集める企画、面白いかもしれません」

 「ラーメン屋でやるアンケートか」

 颯馬は、紙ナプキンの一角に新しい枠を描いた。

 「『あなたの九つの場所ルートを教えてください』って印刷した紙ナプキン、作れないかな」

 「印刷所に頼めば、なんとかなるだろうな」

 龍護が、顎に手を当てて考える。

 「ついでに、酒蔵のロゴも端っこに……」

 「さりげなく宣伝挟むのやめてもらえます?」

 「さりげなく、って言ってる時点で全然さりげなくないよ」

 笑いながら、冗談半分、本気半分の案が積み重なっていく。

 「でも、本当に紙ナプキンに印刷するの、ありだと思う」

 颯馬は、描き込んだ線を眺めながら、小さく息を吐いた。

 「こうやって聞いてると、九つの場所って『決める』ものじゃなくて、『集まってくる』ものなんだな」

 「どういうこと?」

 「俺たちが『これが正解のルートです』って一つに決めるんじゃなくてさ。町の人や観光客が『自分ならこう歩きたい』って言ってくれたものを、少しずつ地図に足していく感じ」

 紙ナプキンの上の線は、もう最初のシンプルな地図とは別のものになっていた。

 「そのほうが、九つの場所の『余白』も残るしな」

 龍護が、空になったどんぶりの底を見ながら言う。

 「でも、うちのスープは飲み干さなくていい。塩分がな」

 カウンターに笑いが広がる。

    *

 ラーメンの丼が空になり、紙ナプキンの地図も書き込みでいっぱいになったころ、店の時計は十一時半を指していた。

 「そろそろ、お開きだな」

 星野が言うと、全員が名残惜しそうに立ち上がる。カウンターの上には、重ねられたどんぶりと、インクのしみた紙ナプキンが残った。

 「これ、持ち帰ってもいい?」

 颯馬が、紙ナプキンをそっと持ち上げた。

 「もちろん。あとで清書して、ちゃんとした地図にしな」

 「清書係は?」

 「そこは、チームで」

 瑠奈が笑いながら、紙ナプキンの端をつまんだ。

 「甘いものコースは私が担当するから」

 「坂道少なめコースは、タクシー組と一緒にやります」

 佐久間が手を挙げる。

 「カロリー計算は、任されました」

 樹佳も、メモ帳を軽く掲げた。

 「ブログとラジオでの紹介は、私と柏木さんで」

 「じゃあ、木札は俺だな」

 琉央が、ぽつりと言った。

 「コースごとに、ちょっとずつ違う焼き印つける」

 「そんなことしたら、コンプリートしたくなるじゃない」

 亜矢菜が、目を丸くした。

 「それが作戦」

 颯馬は、片目をつぶってみせた。

 「最初から全部回るんじゃなくて、『今日はこのコース』『次はあっち』って、何回も九つの場所に来たくなるようにする。そのための、深夜ラーメン作戦」

 「ラーメンは、どこに入ってるの?」

 「もちろん、全部のコースの途中に」

 「それ、完全に作戦じゃなくて誘惑だよね」

 店の外に出ると、夜の空気がひんやりと頬を撫でた。

 颯馬は、紙ナプキンを折りたたんで胸ポケットにしまった。

 「……明日の朝、頭がラーメンスープになってないといいけど」

 瑠奈のぼやきに、龍護が肩をすくめる。

 「大丈夫だ。明日の朝には、また味噌汁の匂いが勝つ」

 ラーメンの湯気の向こうで生まれた紙ナプキンの地図は、やがて九つの場所のパンフレットに新しいページを増やすことになる。その夜はまだ誰も知らないけれど、深夜のラーメン屋の湯気が静かに町の次の一歩を温め始めていた。

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