ムキムキのギルマスが可愛すぎる!

toranon

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付き合ってるの、バレました1

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 カイトとマリーと僕で、カウンター前のテーブルに座り、依頼について話していた。
 ギルはカウンターで、頬杖をついて僕を見つめていた。
 そんな時に金髪の騎士が入ってきて、マリーの前に立った。

「やぁ、マリー、見ぃつけたっ。城から出て行くなんて、驚いたよ。」

 騎士はマリーの手を取り、チュッと口をつけた。
 マリーは「ひぃっ」と悲鳴をあげ、手を振りほどき、急いで手をゴシゴシ拭いた。

「冒険者なんて、弱い君には無理だ。前から言ってるけど、俺の愛人になれよ。贅沢出来るし、楽しく暮らせるぞ。それにたっぷり気持ち良い事してやるよ。」

 騎士は、他の人が存在しないかのように、偉そうにマリーにだけ話をした。

「お断りよ、気持ち悪い。貴方に興味無いから。さっさと帰って!」

 いつものマリーとは違う、キツイ言い方でハッキリ断った。

「相変わらず、釣れないねえ。マリーは可愛いのに勿体ないよ。」
「…。」

 マリーはもう騎士を無視をすることにした。

「そうか…。君達はマリーの仲間かい?ふ~ん、君は強そうだね。」

 騎士は、マリーに相手にされなくて、カイトに話しかけた。カイトは顔を背け、話す気が無いことを態度で示した。
 こいつ何なんだ?マリーに聞くか…。

「ねえマリー、こいつ知り合いなの?」
「知り合い以下よ。城に居た時によく絡まれてたの。」

 マリーは苦々しい顔で言った。

「今のマリーなら追い払えると思うけど、やらないの?」
「そんなことしたら、大変なのよ…。」

 マリーは長く、はぁーっと溜め息をついて、頭を抑えた。

「くくっ、よく分かってるじゃないか。俺はこの国の第3王子だからな。」

 なるほど、こいつに危害を加えると、国から狙われるって訳ね。それじゃあ力ずくで、なんて出来ないな。ってことは、超面倒臭いやつじゃないか!

「それで?君もマリーの仲間?」

 肩まである髪を掻き上げ、今度は僕に話しかけてきた。

「そうだよ。」
「ははっ、子どもじゃないか!余程仲間になる奴が居なかったんだね、可哀想なマリー。パーティーも、ギルドで一番弱いのだろう?この子は無理に誘ったのか?そっちの奴は、まさか身体を使って?だとしたら、俺にくれればいいのに。」

 下衆だし、ムカつくし、面倒臭えー!
 マリーは、テーブルをバン!と叩いた。

「バカにしないで!ルーク君は私の魔法の先生だし、カイトは戦闘能力が高いのよ!マスターもメンバーなの!最強のパーティーなんだから!」

 王子を睨み付けて啖呵をきった。

「はぁ?最強?マスターもだと?そういえば、報告にあったな…。お前か、マスターが可愛いがってる子どもは。ふむ、可愛らしい顔立ち…、これなら美形に育つだろう。そうなれば楽しめそうだな…。よし、お前俺のモノになれ。じっくり調教して、俺好みに育ててやる。」

 王子は舌舐めずりして、じっとりとした目でルークを見つめた。
 王子ってこんなもんなのか?気持ち悪い、くそ野郎じゃないか。マリーに同意だな。

「断る。」
 僕はハッキリ、キッパリ断った。
 断られると思って無かった王子は、目を見開き、口をポカンと開けた。

「何故だ?美しい私に愛でられるなんて、光栄だろ?私を楽しませるだけで、贅沢な暮らしが出来るなんて、最高の幸せだ。そんなむさ苦しい奴といるより、遥かに良いだろう?」

 王子はルークの顎を指先でクイッと上げ、顔を近づけた。
 うわ、気持ち悪い!でも攻撃するわけには…。
 ギルが勢い良く立ち上がり、椅子がガタンッ!と後ろに倒れた。

「やめろ!ルークは俺のだ!たとえ王子でも渡さない!」

 わぁ~ギル、格好いい!抱いて~!あっ、僕が抱く方だった、抱かせて~!
 王子はルークから手を離し、髪を掻き上げた。

「お前、王子の俺に逆らうのか?そうか、ではお前の家族も含め、罰を与えることになるな。」
「なっ!」

 ギルの怯えた表情を見て、王子はニヤリと笑った。

「だが、俺は優しいからな。こいつを俺に差し出すなら、お前の家族を罰しない。さぁ、どうする?」

 僕か家族か選べだと!?ギルは優しいんだ、選べるわけないだろ!
 ギルを見ると、絶望したような表情で、身体が震えていた。
 ギル…。仕方がない、一回捕まってから、逃げれば良いか。

「ギル、家族を選ぶんだ。僕は大丈夫だから。」

 ギルに安心して欲しくて、ニコッと微笑んだ。

「微笑ましいな、自ら犠牲になるとは。では、この子の味見をするとしよう。」

 王子は僕の脇に手を入れて持ち上げ、逃げられないようにして、顔を近づけてきた。
 うわー!これは予定して無い!気持ち悪い!もう、攻撃して良いかな?でもギルの家族が…。

「やめろ!」

 ギルが大きな声をだした。

「やめてくれ!ルークに手を出すな!家族は関係ない、罰は俺が受ける。ルークは、俺のだ…。俺の…大事な…恋人なんだ…。だから…やめてくれ…。」

 王子に必死に叫ぶ内に、ギルの目から涙が溢れた。
 あ…ギル…泣かせたな!?

「『変身』!」

 大人の姿になって、王子の顔を手加減無しで殴った。王子はガタガタンッと椅子と共に床に転がった。王子の左頬は赤くなり、口から血が垂れた。

「な、俺は王…。」

 喋ろうとした王子をカイトが掴み、口を塞いだ。

「死にたくなかったら、黙ってろ。」

 カイトの睨みに王子は、ブルブルと震えた。
 ルークはギルに走り寄り、両手をギルの頬へ添えた。

「ギル、大丈夫だから泣かないで。」
「ルーク…。」
「ごめんね。捕まってから逃げようと思ったんだけど、心配させちゃって。」
「うん…。」
「俺強いから、あんな奴にやられたりしないよ。」
「うぅ…ルークっ…俺のなのにぃ…。」

 涙がポロポロ流れて、止まる気配がない。

「うんうん。そうだね、俺は全部ギルのものだよ。ふふっ。」

 独占欲出てきたギル可愛くて、最高だね!

「なんで…笑ってるの…?」
「だって、ギルがメチャクチャ可愛くて。もう、ギルが言っちゃったから、良いよね?」

 ギルの唇に唇を優しく合わせ、離すと、抱き締めた。

「え…?ルーク…ここギルド…?」

 ギルは驚きで涙が止まり、混乱した。

「ギルがさっき恋人宣言したでしょ?」

 多分ギルは必死で、後のこと考えて無かったんだろうけど。折角の機会は、利用しないとね。

「え?そ、そんな?俺…あ…言って…あぅ。」

 真っ赤になって、俺の肩で、顔を隠した。

「あはは。バレちゃったね。でも、俺としては嬉しいけど。さぁてと。」

 ギルの背中をポンポンとして、身体を離した。

「片付けてくるから、ちょっと待っててね。」

 ギルにウインクしたら、顔を押さえてしゃがみこんだ。
 可愛いなぁ。よし、さっさとやろう!

「落ち着いたか、ルーク?」

 王子を押さえてるカイトが、呆れ混じりに言った。

「はぁー、BL良い…。」

 アホマリーは放っておこう…。

「うん、カイトありがとう。さて、こいつどうしようかなぁ~?」

 殺気を込めて王子を睨み付けた。すると、王子はガクガク震えて、下からジャバっと漏らした。
 この程度の奴なのに、偉そうにしてたのか…。はぁ、汚いな。そうだ、こいつの美意識を変えてやろう。俺は良い案が浮かんで、ニヤリと笑った。

「こいつ、どうするか決まったか?」
「あぁ。こいつを洗脳して、美意識を真逆にする。いつか解けた時にぶっ壊れるだろうな。」

 想像したら、すごく楽しくなってきた。

「はい、ルーク君!折角だから、男が好きになるようにして!そしたら、もう絡まれなくなるし、ショックも大きいでしょ?」

 こいつ…適当言ってBL見たいだけじゃねぇか…。まあ、より面白そうだから乗るか。
 王子は震えながらも、話を聞いて首を横に激しく振った。

「ははっ、嫌か?だが、洗脳状態だと、おかしいなんて思うことすらない。安心して、落ちていけ。『洗脳』」
「うっ、ぐあぁあ!」

 王子はガクっと、気を失った。このまま帰すと面倒だな。

「『回復』」

 殴った傷は綺麗に消えた。あとはこれをどう城に帰すか…?

「ルーク君、そいつは私が引き受けるわ。」

 成り行きを見守っていたミーナさんが、走ってきた。

「これどうするの?」
「騎士団に連絡すれば引取に来るわ。もちろん、急に具合が悪くなって、気を失ったって事でね。」

 流石、ミーナさん!スペシャリストだね!

「だから…、ルーク君はあそこのマスターをお願いね?」
「分かった。ありがとうミーナさん!」

 カウンター裏へ行くと、ギルが顔を隠してプルプルしてた。俺はしゃがんで目線を合わせ、頬杖をついた。

「ふふっ、可愛いギル、どうしたのかな?」
「恥ずかし…、もう無理…。」

 顔を隠したまま、ボソッと呟いた。

「そっか。じゃあ、帰ろうね。」

 ギルを持ち上げ、お姫様抱っこした。

「わぁ、ルークっ!余計恥ずかしい!降ろして、お願いだ!」

 ギルの言葉は無視して、扉に向かった。

「大丈夫だよ。これよりもっと恥ずかしい、公開チューしたでしょ?」
「あぁっ…、もう明日から仕事なんて出来ない…。」

 大人しくなったギルと一緒に、宿へ帰った。
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