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第4章 青い竜の村
64話 大きな子供のわがまま
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日が空の一番高いところに登る頃、村の外れにある開けた場所にオレはいた。
村のヤツらが闘技場の壁のように円を作り、オレと相手の戦士を囲んでいる。
「大丈夫、アナタはガーウェイの義弟だもの。負けたりなんてしない」
オレはヒザにアズを乗せ、姉さんに顔や体に化粧をされながら、相手の戦士を見る。
離れた向かいの場所にいる戦士が顔や体に化粧をされ、同じようにオレを見ていた。オレが長の前で話をしていた時、オレの手を見たヤツだ。
みんなはいるのかと思い周りを見渡すと、レーテとカルロはすぐに見つかった。
長や長老たちのそば、椅子に座らされてる。長や長老たち以外はみんな立っているのに椅子に座らされてるってことは、あの二人は村の客ってことだ。じゃあ、よほどのことがない限りアイツらは大丈夫だ。
ダネル、というより黒い鱗のやつは一人もいなかった。まあ、この村のヤツじゃないから来てないか、呼ばれてないか、それとも来ない方がいいと思ったから来てないかのどれかだろうな。
オレに化粧を終えた姉さんが、オレの額に額をこすり合わせる。
「心配しないでくれ、姉さん。オレは死にに行くわけでもないし、死ぬつもりもない」
オレのヒザに乗って見上げてくるアズの頭を撫でてやる。
「アズにオレが強いところを見せるって約束したんだもんな」
アズが尾を揺らしながら、嬉しそうに頷く。
「それに昨日、姉さんやアズと一緒に飯を食ってて思ったんだ。また家族一緒に暮らしたいって」
別に大したものを食べたわけじゃない。保存用の肉を入れた粥。正直なところ量も味も、レーテに会ってから食った物の方が美味いし量だって食った。
けれど昨日、姉さんたちと食事をしてわかった。美味いものを腹いっぱい食うのも好きだけど、オレは誰かと食事をするのがもっと好きなんだ。
食事だけじゃない、オレは一人が嫌なんだ。オレは寂しがり屋の子供のまんまなんだ。
だからゴメン、義兄さん。オレ少し子供みたいにわがままになる。
オレは生きたい。オレに生きて欲しいと言ってくれたみんなと、一緒にいたい。
義兄さんが今オレのことをどう思っているのか、正直わからない。でもオレは、まだ生きていたい。
「そろそろか」
相手の戦士が立ち上がると剣を受け取り、こちらへと近づいてくる。
オレもヒザの上のアズを下ろして立ち上がると剣を受け取り、村のヤツラが囲む円の中央へと進む。
相手の戦士と体がぶつかるくらい近づき、相手の顔を、体を見る。
顔立ちはまだ若いが、体はオレと同じくらいに傷だらけだった。噛み傷、爪で裂かれた傷、角で疲れた傷。恐らく全て、魔獣と戦ってできた傷だ。
少なくとも傷の数だけ戦って魔獣を狩ってきたことのある相手だ。甘く見ていい相手は来ないと思ってたが、首を取るつもりでかからなきゃ、オレが首を取られる。
「しかし久しぶりに会ったのに、こうして剣を交えることになるなんてな」
「悪い、久しぶりって言われても、みんなガキの頃と人相が代わりすぎててどいつがどいつだか、正直よくわかんねえんだ」
「だろうな。オレもお前がゴーヴァンだって言われなきゃ誰だか分からなかったからな
ハウエルだ。マウルの子ハウエルだよ」
「はぁ? ハウエル? あのチビのか」
目の前の男が牙を向いて笑う。ああ、この笑い顔は覚えてる。
オレの思い出の中のハウエルは同い年の中でも体が特に小さくて泣きべそで、いつもオレの後をついて来る弟みたいなやつだった。
それが今じゃ、オレと頭半分くらいしか変わらないくらい背丈も伸びてるし、体付きも鍛えられた戦士の体だ。
「今じゃ年の近い中じゃ一番体が大きくなったんだが、ゴーヴァンの方がまだ大きいだなんてな」
「みんなも元気なんだよな」
「ああ、あの頃遊んだヤツらはみんな、な。これが終わったらみんなで酒でも飲みながら、今までのことでも話そうか。
とは言え、手を抜くつもりはないぞ」
ハウエルの顔つきが変わる。
目の前に立っているのはガキの頃遊んだハウエルじゃない、青の氏族の戦士ハウエルだ。
「オレだって負けるつもりはカケラもねえ。ガキの頃みたいに泣きべそかいても知らねえぞ」
「それはお前もだ」
互いに尾を強く振り下ろす。
背を向け合い、数歩あるき向かい合う。
剣を構え、剣を構える相手の隙きを探る。
武器は同じ、体格はオレの方が多少有利。
なら後は攻めるだけだ。
距離を詰め、剣を振り下ろす。
相手の剣にオレの一撃は防がれ、受け流される。
体制を崩して倒れかけたところを狙った次の一撃が来るが、尾を振って体制を立て直す。
「ぅぐっ!」
立て直しついでに尾をハウエルの横っ腹に叩きつける。だがハウエルの一撃は止まること無くオレの肩を斬りつけていた。
一度距離を取る。
手に力を込め、剣を握り直す。剣を握るのに問題はないから、肩の傷は大したことはない。
周囲から歓声のような声が湧く。
相手の次の出方を待つ前に大きく前に踏み出し、切り上げ切り結ぶ。
「あの頃は木の枝持ってこうやって遊んだっけ」
「しょっちゅうケガしちゃ怒られてたな」
ハウエルの体勢を崩してもさっきのオレみたいに、尾の一撃で反撃に出られる。
でもそれは向こうも同じだ。
互いに尾を踏み鳴らし、剣を切り結んだまま動けない状態が続く。
だがそれじゃあダメだ。オレが臆病者でないことだって示さなきゃならない。
切り結んだ剣を受け流し、腹に拳の一撃。
体を折ったハウエル突きを繰り出すが、素早く体をさばかれ肩を浅く斬るだけに留まる。
「ちぃっ!」
体勢を戻しながらハウエルの繰り出した一撃に、胸を浅く斬られる。
踏みとどまるな。引き下がるな。
前へ一歩踏み出し振り下ろした剣を返し、一気に振り上げる。
骨までいった手応えはない。だが、浅くもない。
ハウエルが胸から流す血を、目を見る。
まだやれる顔だ。オレだって同じだ。
「戦士同士で戦うってのは、こういうものなんだな」
「いいだろう、こうして剣を交えるのも」
言葉を返す代わりに互いに剣を交わし合う。
捌き、捌かれ、斬り、斬られ。
すぐに手が届くくらい近づいたかと思えば、剣の先が触れるかどうかくらいまで離れる。
互いの尾を打ち合わせ、腹を殴ったかと思えば顔を殴られる。
ハウエルの体に塗られた化粧が流れる血で描き変えられる。
オレも同じだろう。斬られた感覚はあるが、不思議と痛みは感じていない。
顔が自然と笑ってくるのが自分でわかる。
楽しい? 違う。
オレは今、八年を取り戻してるんだ。
姉さんと一緒に飯を食って、あの頃の友達とこうして向かい合って今日までの八年間を示し合う。
嬉しいんだ、無くした何かがオレの中に帰ってくるみたいで。
「もういい、二人とも剣を収めよ!」
長の声で、オレとハウエルは剣を振るうのを止めた。
周りが怖いくらいに静かになる
「ロイドの子ゴーヴァン、おぬしは戦士としての戦いを我らに示した。
ここに裁定を下す。
おぬしに罪はなきものとする。
おぬしは義兄であるガーウェイと望まぬ戦いを強いられた。
我ら青の氏族はその卑劣なる者共にいずれ、我らが剣を振り下ろすことを誓おう」
怒号にも近い声があちこちから上がる。
「だが今は一人の同胞の帰還を祝おう。
新しい戦士の誕生とこの地への帰還を、我らが祖霊に感謝を!」
歓声が上がった。
村のヤツらが闘技場の壁のように円を作り、オレと相手の戦士を囲んでいる。
「大丈夫、アナタはガーウェイの義弟だもの。負けたりなんてしない」
オレはヒザにアズを乗せ、姉さんに顔や体に化粧をされながら、相手の戦士を見る。
離れた向かいの場所にいる戦士が顔や体に化粧をされ、同じようにオレを見ていた。オレが長の前で話をしていた時、オレの手を見たヤツだ。
みんなはいるのかと思い周りを見渡すと、レーテとカルロはすぐに見つかった。
長や長老たちのそば、椅子に座らされてる。長や長老たち以外はみんな立っているのに椅子に座らされてるってことは、あの二人は村の客ってことだ。じゃあ、よほどのことがない限りアイツらは大丈夫だ。
ダネル、というより黒い鱗のやつは一人もいなかった。まあ、この村のヤツじゃないから来てないか、呼ばれてないか、それとも来ない方がいいと思ったから来てないかのどれかだろうな。
オレに化粧を終えた姉さんが、オレの額に額をこすり合わせる。
「心配しないでくれ、姉さん。オレは死にに行くわけでもないし、死ぬつもりもない」
オレのヒザに乗って見上げてくるアズの頭を撫でてやる。
「アズにオレが強いところを見せるって約束したんだもんな」
アズが尾を揺らしながら、嬉しそうに頷く。
「それに昨日、姉さんやアズと一緒に飯を食ってて思ったんだ。また家族一緒に暮らしたいって」
別に大したものを食べたわけじゃない。保存用の肉を入れた粥。正直なところ量も味も、レーテに会ってから食った物の方が美味いし量だって食った。
けれど昨日、姉さんたちと食事をしてわかった。美味いものを腹いっぱい食うのも好きだけど、オレは誰かと食事をするのがもっと好きなんだ。
食事だけじゃない、オレは一人が嫌なんだ。オレは寂しがり屋の子供のまんまなんだ。
だからゴメン、義兄さん。オレ少し子供みたいにわがままになる。
オレは生きたい。オレに生きて欲しいと言ってくれたみんなと、一緒にいたい。
義兄さんが今オレのことをどう思っているのか、正直わからない。でもオレは、まだ生きていたい。
「そろそろか」
相手の戦士が立ち上がると剣を受け取り、こちらへと近づいてくる。
オレもヒザの上のアズを下ろして立ち上がると剣を受け取り、村のヤツラが囲む円の中央へと進む。
相手の戦士と体がぶつかるくらい近づき、相手の顔を、体を見る。
顔立ちはまだ若いが、体はオレと同じくらいに傷だらけだった。噛み傷、爪で裂かれた傷、角で疲れた傷。恐らく全て、魔獣と戦ってできた傷だ。
少なくとも傷の数だけ戦って魔獣を狩ってきたことのある相手だ。甘く見ていい相手は来ないと思ってたが、首を取るつもりでかからなきゃ、オレが首を取られる。
「しかし久しぶりに会ったのに、こうして剣を交えることになるなんてな」
「悪い、久しぶりって言われても、みんなガキの頃と人相が代わりすぎててどいつがどいつだか、正直よくわかんねえんだ」
「だろうな。オレもお前がゴーヴァンだって言われなきゃ誰だか分からなかったからな
ハウエルだ。マウルの子ハウエルだよ」
「はぁ? ハウエル? あのチビのか」
目の前の男が牙を向いて笑う。ああ、この笑い顔は覚えてる。
オレの思い出の中のハウエルは同い年の中でも体が特に小さくて泣きべそで、いつもオレの後をついて来る弟みたいなやつだった。
それが今じゃ、オレと頭半分くらいしか変わらないくらい背丈も伸びてるし、体付きも鍛えられた戦士の体だ。
「今じゃ年の近い中じゃ一番体が大きくなったんだが、ゴーヴァンの方がまだ大きいだなんてな」
「みんなも元気なんだよな」
「ああ、あの頃遊んだヤツらはみんな、な。これが終わったらみんなで酒でも飲みながら、今までのことでも話そうか。
とは言え、手を抜くつもりはないぞ」
ハウエルの顔つきが変わる。
目の前に立っているのはガキの頃遊んだハウエルじゃない、青の氏族の戦士ハウエルだ。
「オレだって負けるつもりはカケラもねえ。ガキの頃みたいに泣きべそかいても知らねえぞ」
「それはお前もだ」
互いに尾を強く振り下ろす。
背を向け合い、数歩あるき向かい合う。
剣を構え、剣を構える相手の隙きを探る。
武器は同じ、体格はオレの方が多少有利。
なら後は攻めるだけだ。
距離を詰め、剣を振り下ろす。
相手の剣にオレの一撃は防がれ、受け流される。
体制を崩して倒れかけたところを狙った次の一撃が来るが、尾を振って体制を立て直す。
「ぅぐっ!」
立て直しついでに尾をハウエルの横っ腹に叩きつける。だがハウエルの一撃は止まること無くオレの肩を斬りつけていた。
一度距離を取る。
手に力を込め、剣を握り直す。剣を握るのに問題はないから、肩の傷は大したことはない。
周囲から歓声のような声が湧く。
相手の次の出方を待つ前に大きく前に踏み出し、切り上げ切り結ぶ。
「あの頃は木の枝持ってこうやって遊んだっけ」
「しょっちゅうケガしちゃ怒られてたな」
ハウエルの体勢を崩してもさっきのオレみたいに、尾の一撃で反撃に出られる。
でもそれは向こうも同じだ。
互いに尾を踏み鳴らし、剣を切り結んだまま動けない状態が続く。
だがそれじゃあダメだ。オレが臆病者でないことだって示さなきゃならない。
切り結んだ剣を受け流し、腹に拳の一撃。
体を折ったハウエル突きを繰り出すが、素早く体をさばかれ肩を浅く斬るだけに留まる。
「ちぃっ!」
体勢を戻しながらハウエルの繰り出した一撃に、胸を浅く斬られる。
踏みとどまるな。引き下がるな。
前へ一歩踏み出し振り下ろした剣を返し、一気に振り上げる。
骨までいった手応えはない。だが、浅くもない。
ハウエルが胸から流す血を、目を見る。
まだやれる顔だ。オレだって同じだ。
「戦士同士で戦うってのは、こういうものなんだな」
「いいだろう、こうして剣を交えるのも」
言葉を返す代わりに互いに剣を交わし合う。
捌き、捌かれ、斬り、斬られ。
すぐに手が届くくらい近づいたかと思えば、剣の先が触れるかどうかくらいまで離れる。
互いの尾を打ち合わせ、腹を殴ったかと思えば顔を殴られる。
ハウエルの体に塗られた化粧が流れる血で描き変えられる。
オレも同じだろう。斬られた感覚はあるが、不思議と痛みは感じていない。
顔が自然と笑ってくるのが自分でわかる。
楽しい? 違う。
オレは今、八年を取り戻してるんだ。
姉さんと一緒に飯を食って、あの頃の友達とこうして向かい合って今日までの八年間を示し合う。
嬉しいんだ、無くした何かがオレの中に帰ってくるみたいで。
「もういい、二人とも剣を収めよ!」
長の声で、オレとハウエルは剣を振るうのを止めた。
周りが怖いくらいに静かになる
「ロイドの子ゴーヴァン、おぬしは戦士としての戦いを我らに示した。
ここに裁定を下す。
おぬしに罪はなきものとする。
おぬしは義兄であるガーウェイと望まぬ戦いを強いられた。
我ら青の氏族はその卑劣なる者共にいずれ、我らが剣を振り下ろすことを誓おう」
怒号にも近い声があちこちから上がる。
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