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第4章 青い竜の村
93話 おとうさん、だいきらい
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ゴーヴァンおにいちゃんが大ケガをした。
ぼくが、おじさんとなかよくしてたせいだ。
「どうした、アズ。お腹でも痛いのか?」
おとうさんが、ぼくのことを見る。
ゴーヴァンおにいちゃんが大ケガをして、どこかへ行ったかわりに、おとうさんが帰ってきた。
ゴーヴァンお兄ちゃんをケガさせたのはおじさんだけど、おとうさんがケガさせたみたいだって思った。
「おなか、いたくない」
「そうか? なんだか難しい顔をしてたからな……少し、休むか」
おとうさんが、ぼくの頭をなでる。
どうしてだろう、おかあさんやゴーヴァンおにいちゃんやカルロおにいちゃんになでてもらえるとうれしいのに、おとうさんだとうれしくない。
いつもゴーヴァンおにいちゃんといっしょにやってた剣の訓練を、今はおとうさんとやってる。
いつもはすごく楽しいのに、おとうさんとだと楽しくない。
「ゴーヴァンのことが、心配なのか?」
「うん」
「アズ、自分のせいでゴーヴァンが怪我をしたと思ってないか?」
「……うん」
おとうさんが、ぼくのあたまをなでる。
ぼくにさわってほしくないのに、ぼくにさわる。
「ゴーヴァンは、アズを守りたくて戦ったんだ。
守るべきものを守って戦った戦士を、そんなふうに思うんじゃない。
その行いに感謝し、次は自分が守れるくらい強くなるんだ」
ぼくが、ゴーヴァンおにいちゃんを……できるのかな、なりたいな。
あの時みたいな、すごくいたくなってるのはいやだけど、あぶなくなったゴーヴァンおにいちゃんを助けるのか。
そうなったら、ゴーヴァンおにいちゃん、よろこんでくれるかな。
「良かった。やっと笑ってくれたな」
だって、うれしいんだもん。
ゴーヴァンおにいちゃんみたいに、つよくなりたい。
ゴーヴァンおにいちゃんみたいに、大きくなりたい。
おとうさんを見る。
ゴーヴァンおにいちゃんより、弱い。
ゴーヴァンおにいちゃんより、小さい。
「どうかしたか?」
みんな、おとうさんはつよいって言ってたのに、つよくなんてなかった。
おとうさんにあいたいって、なんどもおもったのに、今はいっしょにいるのがいやだ。
なんで。この人がおとうさんなんだろう?
やっぱり、ゴーヴァンおにいちゃんが、おとうさんがよかった。
「どうして、いるの?」
「なにがだ?」
「おとうさんは、どうして、いるの?」
おとうさんの体がかたくなる。
「おかあさん、まいにち、まいにち休まないで、はたらいてたんだよ。
きらいな子たち、おとうさんはマジュウに食べられたんだって、ずっと言ってたよ」
「すまない、アズ。ずっと寂しい思いをしてたんだな」
おとうさんが、ぼくをだきしめる。
いやだ!
「はなれて!」
ぼくがおとうさんをつきとばすと、おとうさんはかんたんに、ぼくからはなれた。
「おかあさんとぼくに、さみしいことさせたおとうさんなんて、大きらい!
ゴーヴァンおにいちゃんよりよわいおとうさんなんて、大きらい!」
おとうさんが、なきそうなかおをしてた。
ぼくにさわろうと、手を出してきたから、たたいてやった。
ああ、おじさんの言ってたとくべつな魔法って、いま言えばいいんだ。
「おまえなんておとうさんじゃない! おまえなんて、いらない!」
おとうさんが、ぼくのかおをじっとみていた。
なんで、そんなかおするの?
やだよ、そんなかおで見ないでよ。
「よく言えたね、アズ」
だれかが、ぼくのかたをつかんだ。
うしろを見ると、おじさんがいた。
ぼくが、おじさんとなかよくしてたせいだ。
「どうした、アズ。お腹でも痛いのか?」
おとうさんが、ぼくのことを見る。
ゴーヴァンおにいちゃんが大ケガをして、どこかへ行ったかわりに、おとうさんが帰ってきた。
ゴーヴァンお兄ちゃんをケガさせたのはおじさんだけど、おとうさんがケガさせたみたいだって思った。
「おなか、いたくない」
「そうか? なんだか難しい顔をしてたからな……少し、休むか」
おとうさんが、ぼくの頭をなでる。
どうしてだろう、おかあさんやゴーヴァンおにいちゃんやカルロおにいちゃんになでてもらえるとうれしいのに、おとうさんだとうれしくない。
いつもゴーヴァンおにいちゃんといっしょにやってた剣の訓練を、今はおとうさんとやってる。
いつもはすごく楽しいのに、おとうさんとだと楽しくない。
「ゴーヴァンのことが、心配なのか?」
「うん」
「アズ、自分のせいでゴーヴァンが怪我をしたと思ってないか?」
「……うん」
おとうさんが、ぼくのあたまをなでる。
ぼくにさわってほしくないのに、ぼくにさわる。
「ゴーヴァンは、アズを守りたくて戦ったんだ。
守るべきものを守って戦った戦士を、そんなふうに思うんじゃない。
その行いに感謝し、次は自分が守れるくらい強くなるんだ」
ぼくが、ゴーヴァンおにいちゃんを……できるのかな、なりたいな。
あの時みたいな、すごくいたくなってるのはいやだけど、あぶなくなったゴーヴァンおにいちゃんを助けるのか。
そうなったら、ゴーヴァンおにいちゃん、よろこんでくれるかな。
「良かった。やっと笑ってくれたな」
だって、うれしいんだもん。
ゴーヴァンおにいちゃんみたいに、つよくなりたい。
ゴーヴァンおにいちゃんみたいに、大きくなりたい。
おとうさんを見る。
ゴーヴァンおにいちゃんより、弱い。
ゴーヴァンおにいちゃんより、小さい。
「どうかしたか?」
みんな、おとうさんはつよいって言ってたのに、つよくなんてなかった。
おとうさんにあいたいって、なんどもおもったのに、今はいっしょにいるのがいやだ。
なんで。この人がおとうさんなんだろう?
やっぱり、ゴーヴァンおにいちゃんが、おとうさんがよかった。
「どうして、いるの?」
「なにがだ?」
「おとうさんは、どうして、いるの?」
おとうさんの体がかたくなる。
「おかあさん、まいにち、まいにち休まないで、はたらいてたんだよ。
きらいな子たち、おとうさんはマジュウに食べられたんだって、ずっと言ってたよ」
「すまない、アズ。ずっと寂しい思いをしてたんだな」
おとうさんが、ぼくをだきしめる。
いやだ!
「はなれて!」
ぼくがおとうさんをつきとばすと、おとうさんはかんたんに、ぼくからはなれた。
「おかあさんとぼくに、さみしいことさせたおとうさんなんて、大きらい!
ゴーヴァンおにいちゃんよりよわいおとうさんなんて、大きらい!」
おとうさんが、なきそうなかおをしてた。
ぼくにさわろうと、手を出してきたから、たたいてやった。
ああ、おじさんの言ってたとくべつな魔法って、いま言えばいいんだ。
「おまえなんておとうさんじゃない! おまえなんて、いらない!」
おとうさんが、ぼくのかおをじっとみていた。
なんで、そんなかおするの?
やだよ、そんなかおで見ないでよ。
「よく言えたね、アズ」
だれかが、ぼくのかたをつかんだ。
うしろを見ると、おじさんがいた。
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