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第27話 攻略後の後始末
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ロワとのパーティーの解散後、俺に待っていたのは忙しい日々だった。
まず大ダンジョン完全攻略者として、オルコギルド長が編成したパーティーに案内人として組み込まれ、俺はひと月以上、再び大ダンジョン内に潜っていた。
先の大規模パーティーの倍以上のレベルで編成したパーティーは流石に隙がなく、負傷者を出さずに最下層まで到達した。
大ダンジョンの主人であった『竜』は再び現れる事なく、第60階層はカラのままでロワと『竜』との壮絶な戦いの痕跡だけが残っていた。
この時点で、俺とロワのパーティーが大ダンジョンの完全攻略者であると正式に認定された。
ダンジョンの攻略者にはその名誉だけではなく、ギルドからそこそこの金も与えられた。
ロワの分はどうするのかとオルコギルド長に訊けば、「今度来た時にお渡します」と何でもない事のように返された。
……………その『今度』がいつになるのか、俺には分からなかったが…………。
「あのっ、大ダンジョンを完全攻略したラントさんですよね!?」
冒険者ギルドで俺に声を掛けてきたのは、まだいかにも「新人です!」といった感じの初々しいパーティーの少年だった。
おそらく彼がこのパーティーのリーダーなのだろう。
少年の背後には同い年くらいの少年少女が4人、キラキラした瞳で俺を見つめている。
「ああ、そうだけど……俺に何の用?」
そう問い返したものの、彼らの用件はだいたい予想がつく。
「あ、あのっ! 俺達のパーティーに入ってください!」
「お願いします!」
「私達、まだ駆け出しだけど、中ダンジョンまでは行けたんです。だから、これから大ダンジョンに挑みたくて、それで———」
予想はしてたが、予想以上に直球で畳み掛けてきた。
新人を指導するのも先輩冒険者としての役目だから、彼らの提案を了承するつもりではあるが———
「いいよ。俺でよければ君達のパーティーに加わろう」
「やっ、やったーっっ!! ありがとうございます!!」
「ただし」
喜び浮かれる少年少女達に俺は少し水を差す。
「俺はあくまで『荷物持ち』だ。基本、魔物の対処は君達でやるように」
「え? 何でですか??」
「君達の目に俺は、輝かしいダンジョン完全攻略者に映ってるかもしれないけど、実際その功績のほとんどは俺の相棒のものだよ」
あからさまにガッカリはしないけど、彼らの顔に戸惑いが広がる。
うん。ここで過剰な期待を持たせる方が罪深いからな。俺は敢えて真実を伝える。
「もともと俺は『レベル10』までしかなかった『荷物持ち』だから」
「で、でも! 大ダンジョンに挑んで『レベル30』に上がったって聞きました!」
「あー、うん、それはそうなんだけど………な」
まだ穢れない少年少女達に嘘をつくのは少し躊躇われるが、現在の俺は『レベル67』だ。
これは最後のロワとの濃厚な性交の賜物であって、俺の実力とは言い難い。実際、魔力を放出すれば減る数字だ。
冒険者カードの偽造は許される事ではないが、今はオルコギルド長公認で『レベル30』の数字を刻印されたカードの方を他人には見せるようにしている。
「とにかく! あくまでパーティーの主体は君らで、俺は『荷物持ち』として補助する形で参加するって事で」
俺の宣言に、彼らは顔を見合わせ相談し始めた。
「どうする?」
「俺達だけで大ダンジョン行ってみるか?」
「でも私達の手に負えない魔物が出たら?」
「そりゃあ……その時は逃げるんだよ!」
「だけど、その判断は? 逃げどきを間違えたらパーティー全滅するぞ。小ダンジョンや中ダンジョンとは違うんだから」
「確かに。私達のレベルだと、その可能性が無いとは言い切れないよね………」
「うーん…………………………」
しばし無言が続いた後、彼らは再びお互いの顔を見て頷き合った。
「ラントさん。それじゃあ『荷物持ち』での参加をお願いします!」
「よし、決定だ」
俺の言葉に、ワイワイはしゃぐ新人冒険者の少年少女達。
俺もこう言う時期があったかなと、冒険者の先輩としては微笑ましく見守る。
「………………」
大ダンジョン完全攻略後、ロワとのパーティーを解消して1人になった俺に、幾つかのパーティーから勧誘があった。
俺は大ダンジョンで大幅にレベルが上がったと言う理由で、表向きには『レベル30』だと公言しているから、パーティーメンバーとして加入条件を満たしたのだろう。
精気もロワに十分貰ったから、今は無意識に『魅了』を垂れ流すことも無い。『壊し屋』の汚名返上だ。
パーティーの勧誘には何故かあのゴルフォもいたが、「入れてやってもいい」と上から目線だったので、これは考える余地無くお断りした。
他に誘われたパーティーは、以前の俺だったら二つ返事で喜んで入っていた事だろう。
でも結局、俺はそれらの誘いを断った。
臨時の『荷物持ち』としてならともかく、ずっと行動を共にするパーティーメンバーとなると、俺の秘密がバレるかもしれないと言う懸念が主な理由だ。
他の理由は………俺の気分的な問題だ。
ダンジョンに挑み、艱難辛苦をパーティーメンバーと乗り越える。
それが俺の理想の生き方だった。今の俺なら容易に叶う事も知っている。
俺自身の価値は『レベル10』だった頃と比べれば雲泥の差だ。
だけど、彼を———ロワと共に過ごした日々を振り返ると、俺を欲してくれる他の冒険者の手を取る事が躊躇われた。
今更ながら、俺にとってロワは最高の相棒だったと思い知らされる。
どこかの貴族のお抱え魔法使いである彼が、冒険者として活動する理由はもう無いだろう。
ロワと過ごしたダンジョンでの日々は、俺の冒険者人生の中でも最高の思い出として、のちに振り返る事になるんだろうな……………。
だから俺は大ダンジョンから帰還し、完全攻略者として認定された後は、どこかのパーティーに所属する事なく、『荷物持ち』として臨時で参加する他は、新人冒険者の教育に日々明け暮れた。
それは平和だが変わり映えのしない毎日だった。
歳を取って身体が動かなくなり、冒険者として引退するまで、俺はこのままなんだろうなと達観し始めた頃———ロワと別れてから、ちょうど半年の月日が過ぎたくらいに、異変は前触れも無く訪れた。
「うん?」
いつものように冒険者ギルドで掲示板に貼られた依頼を見ていると、不意に外が騒がしくなった。
視線を入り口に向けると同時に、男が1人屋内に入って来た。
明らかに魔法職だと分かるローブ。しかも遠目からも仕立ての良さが分かる。
年齢は……25、6だろうか?
華やかに欠けるが嫌味のない上品な顔立ちで、ちょっとした振る舞いにも育ちの良さがうかがえる。
要するに、この冒険者ギルドに似つかわしく無い人物だった。
彼は自分に不躾にぶつけられる視線もなんのその、平気な顔でギルド内をぐるりと見回すと、ひたりと俺に目を止める。
「失礼ですが、あなたがラント様で間違いないでしょうか?」
穏やかな声で問い掛けられるが、俺の記憶にこんないかにも上流階級の知り合いはいない。
「そうだけど………あんたは?」
俺の不信感を露わにした答えにも、男は気を悪くした風も無く、むしろにこりと微笑んだ。
「ああ、申し訳ありません。自己紹介が遅れました。私はリスト・タールス。ロワ様の侍従です」
「ロワの!?」
いや、その前にこの男は家名を名乗った!
平民でも大きな商家は家名を名乗る事を許されているが、普通は貴族以上の特権だ。
だとすると、見立て通り彼は貴族という事になる。
そして、その貴族を侍従に持つロワは一体———
しかし俺の思考は目の前の男——リスト・タールスによって打ち切られた。
「ロワ様の命によりお迎えに参りました。是非我等とご同行頂ければ幸いです。ラント様」
まず大ダンジョン完全攻略者として、オルコギルド長が編成したパーティーに案内人として組み込まれ、俺はひと月以上、再び大ダンジョン内に潜っていた。
先の大規模パーティーの倍以上のレベルで編成したパーティーは流石に隙がなく、負傷者を出さずに最下層まで到達した。
大ダンジョンの主人であった『竜』は再び現れる事なく、第60階層はカラのままでロワと『竜』との壮絶な戦いの痕跡だけが残っていた。
この時点で、俺とロワのパーティーが大ダンジョンの完全攻略者であると正式に認定された。
ダンジョンの攻略者にはその名誉だけではなく、ギルドからそこそこの金も与えられた。
ロワの分はどうするのかとオルコギルド長に訊けば、「今度来た時にお渡します」と何でもない事のように返された。
……………その『今度』がいつになるのか、俺には分からなかったが…………。
「あのっ、大ダンジョンを完全攻略したラントさんですよね!?」
冒険者ギルドで俺に声を掛けてきたのは、まだいかにも「新人です!」といった感じの初々しいパーティーの少年だった。
おそらく彼がこのパーティーのリーダーなのだろう。
少年の背後には同い年くらいの少年少女が4人、キラキラした瞳で俺を見つめている。
「ああ、そうだけど……俺に何の用?」
そう問い返したものの、彼らの用件はだいたい予想がつく。
「あ、あのっ! 俺達のパーティーに入ってください!」
「お願いします!」
「私達、まだ駆け出しだけど、中ダンジョンまでは行けたんです。だから、これから大ダンジョンに挑みたくて、それで———」
予想はしてたが、予想以上に直球で畳み掛けてきた。
新人を指導するのも先輩冒険者としての役目だから、彼らの提案を了承するつもりではあるが———
「いいよ。俺でよければ君達のパーティーに加わろう」
「やっ、やったーっっ!! ありがとうございます!!」
「ただし」
喜び浮かれる少年少女達に俺は少し水を差す。
「俺はあくまで『荷物持ち』だ。基本、魔物の対処は君達でやるように」
「え? 何でですか??」
「君達の目に俺は、輝かしいダンジョン完全攻略者に映ってるかもしれないけど、実際その功績のほとんどは俺の相棒のものだよ」
あからさまにガッカリはしないけど、彼らの顔に戸惑いが広がる。
うん。ここで過剰な期待を持たせる方が罪深いからな。俺は敢えて真実を伝える。
「もともと俺は『レベル10』までしかなかった『荷物持ち』だから」
「で、でも! 大ダンジョンに挑んで『レベル30』に上がったって聞きました!」
「あー、うん、それはそうなんだけど………な」
まだ穢れない少年少女達に嘘をつくのは少し躊躇われるが、現在の俺は『レベル67』だ。
これは最後のロワとの濃厚な性交の賜物であって、俺の実力とは言い難い。実際、魔力を放出すれば減る数字だ。
冒険者カードの偽造は許される事ではないが、今はオルコギルド長公認で『レベル30』の数字を刻印されたカードの方を他人には見せるようにしている。
「とにかく! あくまでパーティーの主体は君らで、俺は『荷物持ち』として補助する形で参加するって事で」
俺の宣言に、彼らは顔を見合わせ相談し始めた。
「どうする?」
「俺達だけで大ダンジョン行ってみるか?」
「でも私達の手に負えない魔物が出たら?」
「そりゃあ……その時は逃げるんだよ!」
「だけど、その判断は? 逃げどきを間違えたらパーティー全滅するぞ。小ダンジョンや中ダンジョンとは違うんだから」
「確かに。私達のレベルだと、その可能性が無いとは言い切れないよね………」
「うーん…………………………」
しばし無言が続いた後、彼らは再びお互いの顔を見て頷き合った。
「ラントさん。それじゃあ『荷物持ち』での参加をお願いします!」
「よし、決定だ」
俺の言葉に、ワイワイはしゃぐ新人冒険者の少年少女達。
俺もこう言う時期があったかなと、冒険者の先輩としては微笑ましく見守る。
「………………」
大ダンジョン完全攻略後、ロワとのパーティーを解消して1人になった俺に、幾つかのパーティーから勧誘があった。
俺は大ダンジョンで大幅にレベルが上がったと言う理由で、表向きには『レベル30』だと公言しているから、パーティーメンバーとして加入条件を満たしたのだろう。
精気もロワに十分貰ったから、今は無意識に『魅了』を垂れ流すことも無い。『壊し屋』の汚名返上だ。
パーティーの勧誘には何故かあのゴルフォもいたが、「入れてやってもいい」と上から目線だったので、これは考える余地無くお断りした。
他に誘われたパーティーは、以前の俺だったら二つ返事で喜んで入っていた事だろう。
でも結局、俺はそれらの誘いを断った。
臨時の『荷物持ち』としてならともかく、ずっと行動を共にするパーティーメンバーとなると、俺の秘密がバレるかもしれないと言う懸念が主な理由だ。
他の理由は………俺の気分的な問題だ。
ダンジョンに挑み、艱難辛苦をパーティーメンバーと乗り越える。
それが俺の理想の生き方だった。今の俺なら容易に叶う事も知っている。
俺自身の価値は『レベル10』だった頃と比べれば雲泥の差だ。
だけど、彼を———ロワと共に過ごした日々を振り返ると、俺を欲してくれる他の冒険者の手を取る事が躊躇われた。
今更ながら、俺にとってロワは最高の相棒だったと思い知らされる。
どこかの貴族のお抱え魔法使いである彼が、冒険者として活動する理由はもう無いだろう。
ロワと過ごしたダンジョンでの日々は、俺の冒険者人生の中でも最高の思い出として、のちに振り返る事になるんだろうな……………。
だから俺は大ダンジョンから帰還し、完全攻略者として認定された後は、どこかのパーティーに所属する事なく、『荷物持ち』として臨時で参加する他は、新人冒険者の教育に日々明け暮れた。
それは平和だが変わり映えのしない毎日だった。
歳を取って身体が動かなくなり、冒険者として引退するまで、俺はこのままなんだろうなと達観し始めた頃———ロワと別れてから、ちょうど半年の月日が過ぎたくらいに、異変は前触れも無く訪れた。
「うん?」
いつものように冒険者ギルドで掲示板に貼られた依頼を見ていると、不意に外が騒がしくなった。
視線を入り口に向けると同時に、男が1人屋内に入って来た。
明らかに魔法職だと分かるローブ。しかも遠目からも仕立ての良さが分かる。
年齢は……25、6だろうか?
華やかに欠けるが嫌味のない上品な顔立ちで、ちょっとした振る舞いにも育ちの良さがうかがえる。
要するに、この冒険者ギルドに似つかわしく無い人物だった。
彼は自分に不躾にぶつけられる視線もなんのその、平気な顔でギルド内をぐるりと見回すと、ひたりと俺に目を止める。
「失礼ですが、あなたがラント様で間違いないでしょうか?」
穏やかな声で問い掛けられるが、俺の記憶にこんないかにも上流階級の知り合いはいない。
「そうだけど………あんたは?」
俺の不信感を露わにした答えにも、男は気を悪くした風も無く、むしろにこりと微笑んだ。
「ああ、申し訳ありません。自己紹介が遅れました。私はリスト・タールス。ロワ様の侍従です」
「ロワの!?」
いや、その前にこの男は家名を名乗った!
平民でも大きな商家は家名を名乗る事を許されているが、普通は貴族以上の特権だ。
だとすると、見立て通り彼は貴族という事になる。
そして、その貴族を侍従に持つロワは一体———
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