男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組

葉鳥(はとごろTIMES)

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早乙女静香ルート

たくさんのものを見て

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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
 ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
 原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
 PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
 詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
 また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。



《教室》

「せーんぱい、帰りましょー」
零時
「うおっ!? こら後ろから飛びつくなあぶねぇ!」

「はあぁ~、先輩のぬくもりも匂いも最高……ふんふんしちゃいますぅふんふん」
桃滋楼
「こいつ、静香がいなくなった途端にこれかよ」
羅斗
「じゃー私も便乗して前からどーーーん!」
零時
「ぐふうっ!?」
み、鳩尾にダイブしやがったこのビッチ……!

「ちょっと何しやがんですかこのクソビッチ! しずかちゃん先輩がいない間しかできないんだから邪魔すんなです!」
羅斗
「やーだねっ。私もオッパイ擦り付けてふんふんしちゃうー」
桃滋楼
「駄目だこいつら、馬鹿だ。静香がいないと馬鹿しか残らねぇ」
零時
「俺はさっさと校門に行くんだから邪魔しないでくれませんかねえぇ!」
新学期、俺は進級し三年生になった。
伏嶋ともまた同じクラス。騒も後輩。
草田先輩は……なんと留年して隣のクラスにいる。まぁ問題ばっかり起こしてるから特に驚くことでもないけど。
そして静香だが、あいつはもうこの学校にいない。
今年の春を目処に、少し離れた場所にある女子校へと転校することになった。

「学校から出るまでしか一緒にいられないんだから、少しくらいべったりさせて下さいよぉ」
零時
「あいつが転校してからは普通にお前らと一緒にいる時間の方が長いからな。むしろ遠慮しろそこは」
羅斗
「転校、止めなかったの?」
零時
「まあ……時間の長さはあんま問題じゃないっていうか……」
羅斗
「うわ、もしかしてノロケ? 愛があれば離れてても一緒ってやつ?」

「相変わらずラブラブなようで何よりですー。唾つけたりましょうかぺっぺっ」
零時
「あーこら何しやがる!」
桃滋楼
「俺も静香に会いたい……あいつだけが癒しだった」
零時
「伏嶋、前々から言ってるけど静香は俺の彼女だからな」
桃滋楼
「お前最近俺に釘刺しすぎだからな。とらねーよアホか」
桃滋楼
「つーか、そろそろいい時間だけど」
零時
「え……あ、やっべ! じゃー俺行くから!」
先輩と騒を振りほどき、急いで校門まで走る。



《校門》
静香
「遅いぞ」
零時
「ごめん、先輩と騒が……」
校門で名門女子校の制服を来た静香と落ち合う。これが静香が転校してからの日課だった。
静香
「なに、謝ることはない。こうして外でお前を待つというのも、少し楽しい」
静香
「これは近くに居続けたら経験できなかったことだな」
零時
「かもな」
静香
「それより、今日も何もなかっただろうな? 草田先輩と音無には油断するなよ」
零時
「信用ねー……ちゃんと逃げ切ってるよ。俺の身体はお前専用ごめんなんでもない」
静香
「だから恥ずかしいなら言うなと……」
零時
「お前のほうこそ何もなかっただろうな?」
静香
「女子校だぞ、何があると言うのだ。体育すらお遊戯じみているというのに」
零時
「おおう、それはすげぇ」
静香はくすくすと笑う。そしてくるりと回って、俺と真正面から向き合った。
静香
「なあ零時、僕らはきっと視野が狭かったんだな」
零時
「え?」
静香
「こうしてお前と離れてみて、はじめて見えるものがたくさんある。そういう物から目をそらしていたんだ」
静香
「目の前にある手の届かないものばかり追いかけて、それが幸せだと信じて……」
零時
「せい、か……」
静香
「こうやって校門でお前を待っているのは、恋人らしくてドキドキした」
静香
「夕方になってはじめてお前と顔をあわせるのも新鮮だ」
静香
「それから、こんな風に一緒に過ごす、変わらない時間もやっぱり楽しい」
静香
「幸せというのは、こういうものだったんだな」
静香
「見かたを変えるだけで、こんなにも当たり前に手に入る」
零時
「そうだな……」
ずっと、あたりまえを見失っていた静香。
静香の目を塞いでいた母親との関係を解消したことで、ようやく見つけられるようになったんだ。
静香
「零時、前約束してくれたことがあるよな」
零時
「デートか? 今から行ってもいいけど」
静香
「それよりは後の約束だ」
零時
「……お前のこと、殺してやるってやつ?」
静香
「うん」
零時
「悪いけど、あれはお前が挫けた時の話だからもうナシだぜ」
静香
「うん、お前ならそう言うと思った」
静香
「それはナシでいいから、代わりになる約束がほしいんだ」
零時
「なんだよそれ」
静香
「僕のこと、ずーっと生かして。零時もずーっと一緒に生きてほしい」
静香
「あの約束、実は割と好きだったんだ。あれのおかげで行動できたと言っても過言ではない」
零時
「お前……意外と変な性癖あんのな」
静香
「これも新しい発見だな」
零時
「つーか、んなこと約束するまでもねーけど」
静香
「じゃあ言ってみてくれ」
零時
「……俺がお前を生かしてやる。お前を生かして俺も生きる」
零時
「うわ、なんかこれ変じゃね? かっこ悪くなったぞ」

ふと、

唇に何かが触れた。

静香
「かっこ悪くていい。僕だけが分かる約束だ」
零時
「静香、おま……」
静香
「そういえばキスしたことなかったな。今更な気もするが、かなりいいぞ」
零時
「あーそうですか、それは何よりです」
静香
「嫌だったか?」
零時
「ご飯三倍はいける」
静香
「お前も嬉しいんじゃないか」
零時
「嬉しすぎるから今度もっとするぜ。ディープなのも」
静香
「そ、そう宣言されると恥ずかしい……けど、楽しみに、しておく」
静香は全てを捨ててしまったけれど、俺達ならここからはじめていける。
もう自分を閉じ込めたりしない。たくさんのものを見て、当たり前な幸せを続けていこう。
零時
「……なあ静香。今、幸せか?」
静香
「そんなの、当たり前だ!」



END


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