男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組

葉鳥(はとごろTIMES)

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プロローグ

草田羅斗の願い3

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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
 ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
 原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
 PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
 詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
 また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。



《教室》《チャイム》
一日の終わりを告げる鐘の音に、ようやく終わったと背筋を伸ばす。
零時
「はー疲れた。静香、帰ろうぜー」
静香
「悪いが今日は仕事がある。先に帰れ」
零時
「そか、了解」
量産型委員長タイプの静香は、そのイメージのせいで昔からクラス委員長を任されることが多い。
本人は面倒だと嫌がるのだが、いつの間にか祀り上げられてしまうのだ。
このクラスでも例により、委員長制度がないにも関わらず担任から雑用を頼まれたりと委員長業務をこなしている。
静香
「そのうち生徒会とかにされそうで怖い……」
零時
「ありそうで笑えないな」

「せーんぱーい! 帰りましょー!」
零時
「うおっ!?」
いつの間にか騒が俺の腕を引っ張っていた。

「あれ、しずかちゃん先輩は帰らないんですか?」
静香
「まだ用事があるからな」

「そーですかー残念ですねー。仕方ないから俺が先輩と二人で帰ってあげますから安心して引っ込んでてください」
そして相変わらず毒舌健在……
静香
「はぁ……さっさと去れ。好きにしろ」

「言われなくてもそうしますけど。さ、先輩行きましょう!」
零時
「あ、ああ……」
そのままぐいぐいと引っ張られ、教室の外に出る。
ま、静香とはまた家で会うわけだし、いちいち別れの挨拶とかいらねーか。



《校門》
騒と二人というのは昼休みぶりだが、昼が昼だっただけに緊張する。
いつも名前の通り騒いでいる騒も、今日は妙に静かだし……
二人とも会話が無いのに、気まずくて足を速めることも出来ない。
校門までゆっくりゆっくり歩いて、そこでようやく騒は口を開いた。

「……ホントにあの人、文句の一つも言わないんだ」
零時
「あ?」

「ねぇ先輩。昼に聞けなかったことなんですけど……なんか、こんなこと聞くのすっげーおかしいかもですけど、いいですか?」
零時
「な、なんだよ……」

「えっと……しずかちゃん先輩って、前からあんな容姿してました?」
零時
「え……?」

「いやあの、おかしいこと聞いてるのはわかってます……別に俺が変になったとかじゃなくてですね」

「ああもう、なんて言ったらいいんだろこれ。その、違うんです。いや何が違うんだって話ですけど」
零時
「な、なんかよくわかんねーけど、落ち着けよ……」

「き、昨日まで、あんなじゃなかったってゆーか……あんな、かわいくて、きれーなんて…………ち……ない……」
か、可愛くて綺麗とまで言いますか……いやその通りなんですけど。

「ごめんなさい、わけわかんないですよね……俺もわけわかんねーです」
零時
「いや、言いたいことはなんとなく分かるからさ」
騒はきっと、他の奴らより静香に対しての想いが強かったんだ。
それが友情だったのか、憧れのようなものだったのかは分からないが、魔法なんてワケのわからないものでは誤魔化しきれなかったのだろう。
そうか、こういう所にも影響しちまうんだな、俺の力。
ほんと、いいことなんてない。厄介なだけだ。

「先輩……はは、その言葉だけで、けっこう救われた気分になるかも」
零時
「なんか……ごめんな」

「なんで先輩が謝るんですか……」
零時
「いや……そうだな……おかしいな」

「なんすかそれ、変なせんぱい」
零時
「お前も十分変だけどな」

「あー酷いですそれ! 事実なだけに何も言い返せないじゃないっすかー!」
零時
「認めるのかよ」

「そういう潔さが俺のいいところっすよ~」
自分で言うか。

「ま、今しずかちゃん先輩のこととか超どうでもいいっすね。そんな話やめです」

「今日は俺と二人なわけなんですから」
何故二人を強調した……

???
「ところがどっこい、実は三人目が潜んでいたのであった」

「うぎゃっ!?」
零時
「いっ!?」

どこから湧いてきたのか、気が付いたらそいつはそこにいた。
俺と騒の間に入り、にやにやと厭味ったらしく笑う。揺れる金の髪に、一筋の赤がとても映えていた。

「だ、誰っ!?」
羅斗
「あれ、キミも俺の事知らないの? 結構有名になったと思ってたのにショックだなー」
零時
「く、草田先輩……」

「! 草田って、あの噂の……」
羅斗
「いかにも、×××狂いの羅斗とは俺のこと!」

「誰もそこまで言ってない!」
羅斗
「いや~その反応いいよねぇ。有名になった甲斐があるよ」

「どうしてここに……何の用で……」
羅斗
「ん~……こういう用事?」
零時
「ヒッ!」
にたーと口を歪めながら、するりと俺の腕を捕まえる。
そのまま自分の腕と絡ませ、腕を組んでいる状態に。
う、うわあああああ何この人怖い近い怖い! つーか男と腕組みとかマジ勘弁して!
羅斗
「うっひゃー、そのドン引きしてる顔そそるかも。萎えたままのを無理矢理くわえ込んでやりたいね」
ヒイイィィイィィィィィッ!! 嫌だこの人めっちゃ怖い! いやマジで怖い!

「まさか先輩狙いなわけ!? ふざけないでください!」
羅斗
「ふざけてないし大真面目。えーと、なんだっけ。ショーゴ君? ちょっと俺と大事なお話しようよ」
零時
「い、嫌ですマジで困ります!」

「先輩引いてんじゃん! 離れろってば!」
羅斗
「こっちは引けないんだよ。邪魔しないでくれない?」

「邪魔してるのはそっち……」
羅斗
「ショーゴ君の教室覗いてきたけど、一人残ってるのってキミ達の大事な人だろ?」
零時
「なっ……!」
教室に一人、という言葉はすぐに静香を連想させた。
あいつ以外に教室に残る理由のあるヤツはいないだろう。皆さっさと部活に行くなり帰るなりする。
それは騒も悟ったようだ。さっきまでの威勢は一気になくなり、困ったように立ち尽くしている。

「し、しずかちゃん先輩が、なんなんですか……」
羅斗
「ショーゴ君が俺の相手してくれないなら、今から戻って彼女に遊んでもらおうかなぁ」

「な……っ!?」
羅斗
「女の子相手にすんのは好きじゃないけど、間接的にキミの心を犯すっていうシチュは燃えるじゃない?」
あまりに直接的で、これ以上ないほど効果的な脅しに思わず閉口してしまう。
こいつ……なんで、よりによって俺に目をつけんだよ……
俺と騒が教室を出てから、もうだいぶ時間が経過している。多分助けを呼んでも誰にも聞こえないだろう。
それに、静香は恐らく助けなんか呼ばない。
こいつが俺の名前を出せば、特に。
……従うしか、ないか。

「先輩……」
零時
「騒、先に帰っててくれ」

「あ……は、はい」

「く、草田先輩。俺が帰ったら、しずかちゃん先輩に手出ししないですか?」
羅斗
「うん、約束してあげる」

「……破ったら、絶対許さないですから」
羅斗
「安心してよ。俺、膜は破っても約束は破らないから」
羅斗
「って、俺膜ないかー」
わ、笑えねぇ……ここまで笑えない冗談って無いぜ……

「それじゃあ先輩、また明日です」
零時
「お、おう……」
本当はもっと言いたいことがあるのだろうが、それを全て堪えて騒は走り去る。
さて……どうしたものか。
羅斗
「邪魔者もいなくなったし、とりあえず一発ヤッとく?」
零時
「嫌です無理ですごめんなさい」
羅斗
「冗談だってば。どーせ俺相手になんか勃たないだろうしさ」
羅斗
「そんなことより……」
絡められていた腕が離され、向き合うように立たされる。
羅斗
「もしかしてさ、しずかちゃんのことを女の子にしたの……キミ?」
零時
「は……な、なに……を?」
突然図星を突かれ、全身から冷や汗が噴き出した。
聞き様によっては大きな誤解を招きそうな言葉だったが、妙な力を持ってしまった今の俺には一つの意味にしか聞こえない。
女の子にした。そのままの意味だ。
こいつ、静香が男だって覚えてるのか? しかも、女の子にしたとまで……
くすりと笑われる。その妖艶な笑みは、まるで俺の心を奥から覗き込んでいるようだ。
全てを見透かされそうで、つい目を逸らしてしまう。
それが肯定しているのと同じようなものだと気付きもせずに……
羅斗
「ふぅん……事実なんだ」
零時
「そ、そんなわけ……」
羅斗
「そりゃありえない話してると思うけどさ……事実彼は彼女になってるわけでしょ?」
羅斗
「周りは元々女だったみたいなこと言ってるけど、その方がありえないじゃん」
羅斗
「それに、俺はキミにそういう力があるんだって信じたいんだ」
零時
「え……」
羅斗
「ねぇ、ショーゴ君」
ずっと張り付いていた、からかうような笑みが消える。
真剣な眼差しを向けられ、背けることすらできなくなる。
羅斗
「俺を、女の子にして欲しい」
零時
「はっ……!?」
まっすぐにそんな言葉をぶつけられ、思わず間抜けな声が出てしまった。
それでも草田先輩は茶化さない。ただじっと俺を見て、願っていた。
羅斗
「してくれるなら何でもする。付き合って、一生添い遂げてもいい」
羅斗
「使い捨ててくれたって構わない。肉便器にしたけりゃどうぞご勝手に」
零時
「いやしないし、そんなこと……」
羅斗
「頼むよ、ショーゴ君……」
零時
「………………」
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