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プロローグ
第二の被害者1
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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。
《自室》
零時
「はぁ……」
自室のベッドに横たわり、やり場のないもやもやした気持ちをため息にして吐き出す。
《校門・夕方》
零時
「あの、ごめんなさい……」
羅斗
「…………どうして?」
零時
「あれ、俺が望んでできるもんじゃなくて……それに、そんなに簡単に他人の人生ころころ変えるなんて、俺には……」
羅斗
「俺が望んでるのに?」
零時
「それでも……よくないことですから……っ!」
羅斗
「あっ!」
《自室》
結局、草田先輩には下手な言い訳をして逃げてしまった。
自分でもよくやり方が分かっていないのは事実だが、きっとやろうと思えばできるのだろう。
だけど、俺にはその勇気が無い。
静香のことでよく思い知った。あれはよくないことだ。
どうしてあの先輩が性別を変えたがっているのかは知らないが、どんな理由があってもやらないほうがいい。
零時
「しかし……そんな簡単に諦めてくれなさそうだったな、あの人」
適当な人で童貞捨ててくるべきだろうか。
……いや、そんなことできるなら今童貞やってねーだろ。馬鹿か。
うっわ、考えたら虚しくなってきた。やめよやめよ。
静香は帰ってくるなり部屋に篭っちまったし、することもないし、寝るか。
せめて明日は何事も無く終わってくれよな……
《下駄箱》
零時
「ふあぁぁ……」
静香
「さっきから眠そうだな。昨日何かあったのか?」
零時
「いや、なんかよく眠れなくてさ……ふぁ……」
零時
「今日四限体育だったよな……終わったら即寝てやる」
静香
「昼休みの間だけにとどめておけよ」
静香
「…………体育?」
零時
「あ?」
静香
「た、体育!」
零時
「何度言うんだよ……わかってるっつーの」
静香
「分かってない! 僕はどうしたらいいんだ!?」
零時
「…………あ」
そ、そうだ、体育ってことは着替えとかあんじゃん。
静香
「どこで着替えたらいいんだ……無難にトイレの個室か?」
零時
「いやいやいや、男子トイレしかねーんだぞ。危ないだろそれは」
静香
「職員トイレなら女教師用もある。最近はそこを使わせてもらっているからな」
静香
「だが、さすがに別館にあるトイレに着替えに行っていては遅刻するか……」
静香
「なら適当な空き教室……いや無理だ、それこそ変なやつが入ってきたらおしまいだ」
零時
「そうだ、俺の胸の中でという手段が」
静香
「ぶっ殺すぞ」
零時
「ゴメンナサイ」
零時
「…………」
静香
「…………」
ど、どうすればいいんでしょうねぇ……
零時
「と、とりあえずこの問題は四限まで保留しようぜ。今考えても仕方ねぇ」
静香
「そうだな、時間になれば案外簡単に解決するかもしれん」
そんな話をしている間に俺達は教室の目の前まで来ていた。
とりあえずその問題は一旦保留し、教室の扉を開ける。
《教室》
俺達が教室に入ると、クラスメイトが一斉にこっちへと振り向いた。
零時
「え、な、なんだよ……」
クラスメイト1
「なんだ、レージとしずかちゃんかよ……」
クラスメイト2
「あービビッた。ビビッて損した」
静香
「おい今しずかちゃんって言ったの誰だ」
入ってきたのが俺と静香であることが分かった瞬間、全員の気が抜けていく。
零時
「なんかあったのか?」
クラスメイト1
「今日、伏嶋が登校してるらしいんだよ」
零時
「げ、マジかよ」
伏嶋というのは、このクラスにいる不良不登校問題児の名前だ。
今年の春ごろに転校してきたのだが、俺はまだ数回しか見たことが無い。
前の学校で暴力事件起こして退学になったとか、日々喧嘩のために町を練り歩いているだとか、悪い噂は耐えない。
多分草田先輩よりも名高く厄介な生徒だろう。できることなら一生関わらずに過ごしたいと誰もが思っている。
教室に来なきゃいいんだけど……多分来ないよな。春以降来てないんだし。
静香
「別にそこまで過敏になることでもないだろうに、大げさだな」
零時
「お前が一番気をつけないといけないのに何言ってんだっつーの!」
静香
「はぁ?」
零時
「お前な、不良なんて女いたらとりあえずズッコンバッコンしてる生き物だぞ。もうちょっと危機感持てよ」
静香
「言いすぎだろうそれは……」
零時
「そうでもねーよ!」
静香
「わ、わかった、気をつけるから離れろ……」
静香
「まったく……そんなだからあいつは来ないのでは……」
零時
「は?」
静香
「ほら、もうすぐ先生が来る。席に戻るぞ」
零時
「あ、ああ……」
今の言葉はどういう意味なんだろう……。
聞きなおしたかったが、静香はもう席に着いて教科書を広げ始めている。
あそこまで授業モードになったらもう話なんかしてくれないだろう。
ま、今度でいいか。
《廊下》《第三者視点》
零時
「じゃ、先に行ってるぜ」
静香
「ああ」
問題だと思われていた体育の着替え時間は、拍子抜けするほどに上手く事が進んだ。
クラスでは「男が先に着替えて出て行き、後で静香一人が着替える」ということですでに決まっていたのだ。
零時の魔法は本当に影響力が高く、静香の日常生活は思ったほどに困難ではなかった。
静香
(下手なことは心配せずともいいみたいだな)
誰もいなくなった教室で、一人着替えをはじめる。
自分の身体とはいえまだ女体に慣れていない静香は、制服を脱ぐだけでもかなりの覚悟と時間を要した。
気付けば服を脱ぐだけで五分以上も経過していた。
静香
(は、早く行かなきゃいけないというのに)
さっさと体操服を着て出て行こう。
そう思って着るべき服に手をかけた瞬間、教室の扉が開け放たれた。
静香
「なっ――!?」
騒
「あれ、しずかちゃん先輩まだいたんですか」
静香
「お、おとな……し?」
扉を開けたのは騒だった。中にいる静香を一瞥し、きょろきょろと教室を見回す。
その行動だけで騒の目当てが静香でないことはハッキリしているのだが、だからといって警戒しないわけにはいかない。
しかも静香は裸で、自分ですら見れない身体を他人に曝しているのだ。
静香
「は、馬鹿か貴様はっ! すぐ出て行け!」
騒
「別にあんたの裸見たところで欲情しねーっすから安心してくださいよー」
静香
「そういう問題ではないだろう!」
騒
「あれ、もしかして欲情されたかったっすか? いやーマジ勘弁。ホント無理なんで」
騒
「可愛いし綺麗なのは認めてあげますけど、だからって負けてやる義理ないんで」
静香
「は、はぁ!? 意味が分からんことを言うな!」
可愛い、綺麗、と慣れない言葉をかけられ、思わず否定してしまう。
しかも相手が自分を邪険にする騒なのだ。逆に説得力があって恥ずかしくなる。
居た堪れない空気が流れ、耐え切れずに静香は服を着て一目散に教室を飛び出した。
教室には騒一人が取り残される。
騒
「……いいなぁ、しずかちゃん先輩は。あんなに可愛くてさ」
静香が女になってから、騒の静香への対応は明らかに悪くなっている。
元々からかって遊んだりと後輩らしからぬことばかりしていたが、今はその非ではない。
執拗に睨んだり、暴言を吐いたり……嫌がらせと言われても否定できないだろう。
もちろん騒はそれを「いけないこと」だと理解している。
そんなことを続けても、仕方が無いのだと分かっている。
騒
(でも、あの人ばかりずるい……)
騒
(俺には先輩しか見えないのに、あんな人が側にいたんじゃ勝ち目なんてないじゃん)
そう、零時は勘違いをしているが、騒の想い人は四ッ橋零時本人だ。
元々ノーマルな思考の持ち主である騒が、同じ男である零時を想うのには、それ相応の理由がある。
焦らずにいけば、いつか上手くいくかもしれない。そう思い続けてここまできた。
だが、そんな悠長なことを言ってられる場合ではなくなった。
突然零時の隣に、可愛らしい女子が現れたのだから。
いや、騒の意識では突然というのは間違いだろう。魔法の効果で元々いるはずだったことになっているのだから。
それでも突然だと感じたのだ。自分でも戸惑っているが、だからといって指を咥えて見ていられるはずもない。
騒
(今はまだ互いに意識なんかしてなさそうだけど、時間の問題だろうし、絶対阻止してやらないと)
騒
(でも、あんなやり方じゃ先輩に嫌われそうだし……でも他にどうすればいいのか……)
騒
(俺には先輩しか希望がないんだ。先輩しか……)
騒
(…………)
ふと、零時の机が目に入った。
脱ぎっぱなしの制服がそのまま積んである。お世辞にも綺麗とは言えないが、騒の興味を引くには十分だ。
騒
(先輩の……)
胸の奥で欲望がずくんと疼いた。
騒
(もう授業始まるし、誰も来ないはず……)
騒
(シャツ、とか……先輩のニオイすごいのかな……うわ、どうしよう、どきどきしてきた)
一度考えてしまえばもう止められない。
目の前に好きなひとの服があって、ここには自分しかいなくて……
騒
(ち、ちょっとだけ……)
別に引き裂こうというわけじゃない。ちょっと嗅いだりしちゃうだけ。
そんなことを考える自分が気持ち悪くて吐き気がするけれど、身体は勝手に求めてしまう。
そっと服に手を伸ばし……触れる。
騒
「うわっ!?」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
太陽の光を直接見た時のように目が眩む。
しかしそれは一瞬のことで、気が付けばシャツを握り締めてへたり込んでいた。
騒
「な、なに……今の……」
騒
「…………先輩の……シャツ……」
騒
「………………」
ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。
《自室》
零時
「はぁ……」
自室のベッドに横たわり、やり場のないもやもやした気持ちをため息にして吐き出す。
《校門・夕方》
零時
「あの、ごめんなさい……」
羅斗
「…………どうして?」
零時
「あれ、俺が望んでできるもんじゃなくて……それに、そんなに簡単に他人の人生ころころ変えるなんて、俺には……」
羅斗
「俺が望んでるのに?」
零時
「それでも……よくないことですから……っ!」
羅斗
「あっ!」
《自室》
結局、草田先輩には下手な言い訳をして逃げてしまった。
自分でもよくやり方が分かっていないのは事実だが、きっとやろうと思えばできるのだろう。
だけど、俺にはその勇気が無い。
静香のことでよく思い知った。あれはよくないことだ。
どうしてあの先輩が性別を変えたがっているのかは知らないが、どんな理由があってもやらないほうがいい。
零時
「しかし……そんな簡単に諦めてくれなさそうだったな、あの人」
適当な人で童貞捨ててくるべきだろうか。
……いや、そんなことできるなら今童貞やってねーだろ。馬鹿か。
うっわ、考えたら虚しくなってきた。やめよやめよ。
静香は帰ってくるなり部屋に篭っちまったし、することもないし、寝るか。
せめて明日は何事も無く終わってくれよな……
《下駄箱》
零時
「ふあぁぁ……」
静香
「さっきから眠そうだな。昨日何かあったのか?」
零時
「いや、なんかよく眠れなくてさ……ふぁ……」
零時
「今日四限体育だったよな……終わったら即寝てやる」
静香
「昼休みの間だけにとどめておけよ」
静香
「…………体育?」
零時
「あ?」
静香
「た、体育!」
零時
「何度言うんだよ……わかってるっつーの」
静香
「分かってない! 僕はどうしたらいいんだ!?」
零時
「…………あ」
そ、そうだ、体育ってことは着替えとかあんじゃん。
静香
「どこで着替えたらいいんだ……無難にトイレの個室か?」
零時
「いやいやいや、男子トイレしかねーんだぞ。危ないだろそれは」
静香
「職員トイレなら女教師用もある。最近はそこを使わせてもらっているからな」
静香
「だが、さすがに別館にあるトイレに着替えに行っていては遅刻するか……」
静香
「なら適当な空き教室……いや無理だ、それこそ変なやつが入ってきたらおしまいだ」
零時
「そうだ、俺の胸の中でという手段が」
静香
「ぶっ殺すぞ」
零時
「ゴメンナサイ」
零時
「…………」
静香
「…………」
ど、どうすればいいんでしょうねぇ……
零時
「と、とりあえずこの問題は四限まで保留しようぜ。今考えても仕方ねぇ」
静香
「そうだな、時間になれば案外簡単に解決するかもしれん」
そんな話をしている間に俺達は教室の目の前まで来ていた。
とりあえずその問題は一旦保留し、教室の扉を開ける。
《教室》
俺達が教室に入ると、クラスメイトが一斉にこっちへと振り向いた。
零時
「え、な、なんだよ……」
クラスメイト1
「なんだ、レージとしずかちゃんかよ……」
クラスメイト2
「あービビッた。ビビッて損した」
静香
「おい今しずかちゃんって言ったの誰だ」
入ってきたのが俺と静香であることが分かった瞬間、全員の気が抜けていく。
零時
「なんかあったのか?」
クラスメイト1
「今日、伏嶋が登校してるらしいんだよ」
零時
「げ、マジかよ」
伏嶋というのは、このクラスにいる不良不登校問題児の名前だ。
今年の春ごろに転校してきたのだが、俺はまだ数回しか見たことが無い。
前の学校で暴力事件起こして退学になったとか、日々喧嘩のために町を練り歩いているだとか、悪い噂は耐えない。
多分草田先輩よりも名高く厄介な生徒だろう。できることなら一生関わらずに過ごしたいと誰もが思っている。
教室に来なきゃいいんだけど……多分来ないよな。春以降来てないんだし。
静香
「別にそこまで過敏になることでもないだろうに、大げさだな」
零時
「お前が一番気をつけないといけないのに何言ってんだっつーの!」
静香
「はぁ?」
零時
「お前な、不良なんて女いたらとりあえずズッコンバッコンしてる生き物だぞ。もうちょっと危機感持てよ」
静香
「言いすぎだろうそれは……」
零時
「そうでもねーよ!」
静香
「わ、わかった、気をつけるから離れろ……」
静香
「まったく……そんなだからあいつは来ないのでは……」
零時
「は?」
静香
「ほら、もうすぐ先生が来る。席に戻るぞ」
零時
「あ、ああ……」
今の言葉はどういう意味なんだろう……。
聞きなおしたかったが、静香はもう席に着いて教科書を広げ始めている。
あそこまで授業モードになったらもう話なんかしてくれないだろう。
ま、今度でいいか。
《廊下》《第三者視点》
零時
「じゃ、先に行ってるぜ」
静香
「ああ」
問題だと思われていた体育の着替え時間は、拍子抜けするほどに上手く事が進んだ。
クラスでは「男が先に着替えて出て行き、後で静香一人が着替える」ということですでに決まっていたのだ。
零時の魔法は本当に影響力が高く、静香の日常生活は思ったほどに困難ではなかった。
静香
(下手なことは心配せずともいいみたいだな)
誰もいなくなった教室で、一人着替えをはじめる。
自分の身体とはいえまだ女体に慣れていない静香は、制服を脱ぐだけでもかなりの覚悟と時間を要した。
気付けば服を脱ぐだけで五分以上も経過していた。
静香
(は、早く行かなきゃいけないというのに)
さっさと体操服を着て出て行こう。
そう思って着るべき服に手をかけた瞬間、教室の扉が開け放たれた。
静香
「なっ――!?」
騒
「あれ、しずかちゃん先輩まだいたんですか」
静香
「お、おとな……し?」
扉を開けたのは騒だった。中にいる静香を一瞥し、きょろきょろと教室を見回す。
その行動だけで騒の目当てが静香でないことはハッキリしているのだが、だからといって警戒しないわけにはいかない。
しかも静香は裸で、自分ですら見れない身体を他人に曝しているのだ。
静香
「は、馬鹿か貴様はっ! すぐ出て行け!」
騒
「別にあんたの裸見たところで欲情しねーっすから安心してくださいよー」
静香
「そういう問題ではないだろう!」
騒
「あれ、もしかして欲情されたかったっすか? いやーマジ勘弁。ホント無理なんで」
騒
「可愛いし綺麗なのは認めてあげますけど、だからって負けてやる義理ないんで」
静香
「は、はぁ!? 意味が分からんことを言うな!」
可愛い、綺麗、と慣れない言葉をかけられ、思わず否定してしまう。
しかも相手が自分を邪険にする騒なのだ。逆に説得力があって恥ずかしくなる。
居た堪れない空気が流れ、耐え切れずに静香は服を着て一目散に教室を飛び出した。
教室には騒一人が取り残される。
騒
「……いいなぁ、しずかちゃん先輩は。あんなに可愛くてさ」
静香が女になってから、騒の静香への対応は明らかに悪くなっている。
元々からかって遊んだりと後輩らしからぬことばかりしていたが、今はその非ではない。
執拗に睨んだり、暴言を吐いたり……嫌がらせと言われても否定できないだろう。
もちろん騒はそれを「いけないこと」だと理解している。
そんなことを続けても、仕方が無いのだと分かっている。
騒
(でも、あの人ばかりずるい……)
騒
(俺には先輩しか見えないのに、あんな人が側にいたんじゃ勝ち目なんてないじゃん)
そう、零時は勘違いをしているが、騒の想い人は四ッ橋零時本人だ。
元々ノーマルな思考の持ち主である騒が、同じ男である零時を想うのには、それ相応の理由がある。
焦らずにいけば、いつか上手くいくかもしれない。そう思い続けてここまできた。
だが、そんな悠長なことを言ってられる場合ではなくなった。
突然零時の隣に、可愛らしい女子が現れたのだから。
いや、騒の意識では突然というのは間違いだろう。魔法の効果で元々いるはずだったことになっているのだから。
それでも突然だと感じたのだ。自分でも戸惑っているが、だからといって指を咥えて見ていられるはずもない。
騒
(今はまだ互いに意識なんかしてなさそうだけど、時間の問題だろうし、絶対阻止してやらないと)
騒
(でも、あんなやり方じゃ先輩に嫌われそうだし……でも他にどうすればいいのか……)
騒
(俺には先輩しか希望がないんだ。先輩しか……)
騒
(…………)
ふと、零時の机が目に入った。
脱ぎっぱなしの制服がそのまま積んである。お世辞にも綺麗とは言えないが、騒の興味を引くには十分だ。
騒
(先輩の……)
胸の奥で欲望がずくんと疼いた。
騒
(もう授業始まるし、誰も来ないはず……)
騒
(シャツ、とか……先輩のニオイすごいのかな……うわ、どうしよう、どきどきしてきた)
一度考えてしまえばもう止められない。
目の前に好きなひとの服があって、ここには自分しかいなくて……
騒
(ち、ちょっとだけ……)
別に引き裂こうというわけじゃない。ちょっと嗅いだりしちゃうだけ。
そんなことを考える自分が気持ち悪くて吐き気がするけれど、身体は勝手に求めてしまう。
そっと服に手を伸ばし……触れる。
騒
「うわっ!?」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
太陽の光を直接見た時のように目が眩む。
しかしそれは一瞬のことで、気が付けばシャツを握り締めてへたり込んでいた。
騒
「な、なに……今の……」
騒
「…………先輩の……シャツ……」
騒
「………………」
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