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レイナ洞窟編
第18話 リビングアーマー
しおりを挟む「ありがとうございます。この刀、大切に使わせてもらいます」
それを聞いた師匠は安堵したようであった。その後すぐに師匠の仮面の奥の目の光が消えた。
ただ、ここで想定外のことが起こる。師匠が死んだと思うと、それまでオーガの形を保っていた侍の鎧が崩れ落ちたのだ。
少し驚いたが、すぐに納得が行った。
「師匠はとっくの昔に死んでいたのですね。しかし、剣術を伝えるまでは死ぬにも死に切れず、リビングアーマーになってまで、継いでくれる人を待っていたのですか。もう大丈夫です。安らかに眠っていてください。師匠の剣術は俺が守りますから」
これでやっと、『2倍返し』が効かない理由がわかった。アンデッドのリビングアーマーだと体に相当する部分がないから、効果が薄かったのか。
「グル!」
「あぁ、ゴジか。三ヶ月構ってやれなくて悪かったな。静かに見ていてくれてありがとう」
疲労のあまり、俺が倒れそうになったのを駆け寄ってきたゴジが支えてくれた。
ゴジはこの三ヶ月間師匠との戦闘を見守ってくれていた。食べ物は自分で狩ってきて食べていた。ただゴジも構ってもらえなかったのは寂しかったみたいで。撫でてくれとアピールしている。
にしても、人格を入れ替えていても疲れていたか。あぁ、寝てしまう。
ゴジを撫でながらそう考えていたのを最後に、意識が途切れてしまっていた。
目を覚ますとそこにはゴジがいた。ゴジは俺を守るように寝ていたのだろう。
「ステータス」
そうです。俺は、師匠との戦いが終わって最初にステータスを確認する人です。
疲れが酷すぎてレベルアップを伝えるアナウンスを聞き逃したようだ。
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