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冒険者編
第55話 正式な冒険者
しおりを挟む「いや、本当に一週間でクリアできないと思ったら…………この場でのジオの冒険者登録を拒否、そこから一週間パワーレバリングをしてジオがギルマスを余裕で倒せるまでに成長させる。そして一週間後にもう一回この試験をジオに受けさせて、俺と同じように特例進級スタートさせる…………ってとこかな」
さも当たり前かのように述べる。多少の荒技でもこれが俺の今用意したプランBだ。
「えげつねぇな、おい!ギルマスとして、そんなに簡単に越えられても困るんだけどなぁ」
「ノアは僕にどんな裏技をやらせるつもりだったんだよ……」
「まぁまぁ。多少きつくても、速く進むためには必要だろ?で、ギルマス、進級条件は?」
「あぁ。進級条件は最低100の依頼を成功率9割でこなすことだ。その上で、常設じゃない依頼を一つ成功させないといけない」
「常設っていうのはいつも依頼として出てる、オークとかウルフ系の魔物の討伐依頼のやつか」
「そういうことだ。ま、詳しくはカードを受け取る時、受付娘に聞いてみな」
「りょーかい。まぁできなくもないだろうし、これでいいか。じゃ、受付の方でカード貰って来るぞ」
「ありがとうございました。これからもお世話になります」
「グッルル!」
「おう!」
一旦別れると俺たちは受付の方に向かった。
冒険者カードを貰うために試験を受けた訓練所から受付まで行くと、そこには審判をしていた受付娘がいた。
あれ?速くね?ジオと俺が訓練所を出た時にはまでいたはずなんだが?関係者用の裏通路でもあるのかもしれない……。
そんな疑問を抱きながらも、こちらに気づいて手を振っている受付娘のところに行く。
「あ、来ましたね。こちらが冒険者カードになります」
え?発行する時間まであったの?
「ノアさんがこちらのC級のカードで、ジオさんはこのD級カードです」
「ほほう~」
「ありがとうございます」
これで正式に俺らは冒険者だ。
あぁ~冒険者!なんと言うファンタジー!異世界といったら冒険者。これはどんな異世界系主人公でも通る道と言っていい。
それに、ランクによって色とか素材とかが変わるこのカードもいい。多分俺の銀色のカードがシルバーで、ジオの少しくすんだ灰色のカードがアイアンなんだろう。
銃とか作った時に、ファンタジーなんてクソ喰らえと思ったのは……幻だろう。うん、幻だ。
「そして、お二方の冒険者登録に際し、冒険者協会のシステムについて説明をさせていただきます」
「ん?説明なら昨日、登録の書類を書いた時に受けたけど……?」
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