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冒険者編
第56話 冒険者について
しおりを挟む「そして、お二方の冒険者登録に際し、冒険者協会のシステムについて説明をさせていただきます」
「ん?説明なら昨日、登録の書類を書いた時に受けたが……?」
「昨日受けていただいた説明は、冒険者の活動内容についてが中心でして、その中ではあまり冒険者協会という組織のシステムについて触れていなかったはずです。なので冒険者カードを受け取る時に、もう一回説明を受けてもらう決まりです」
「そういうことでしたか。確かに、僕とノアはまだ活動内容についての説明しか受けていませんでした」
「確かにな」
俺が持ってる知識は基本、地球側の人間が考えた物語のものだ。もしかしたら俺の認識と違う点があるかもしれない。
「ではまず、冒険者協会そのものについて説明させていただきます。冒険者協会は国境を超えた組織です。現在確認されているすべての国に支部がある組織で、その分強大な影響力があります。しかし、冒険者自身がある国に味方することがあっても、冒険者協会自体は正式にはどの国にも属していませんし、戦争に参加することも原則としてありません。これは冒険者の主な敵が人類共通の敵でもある魔物であって、そのための強者を育てることが役目だとされているからです」
「ほう~」
「へぇー」
今のところは俺の知ってる冒険者協会と大体同じだ。
でもこの言い方だと、冒険者協会自体が戦争に参加しなくとも、冒険者個人が戦争に参加するのはアリってことだな。強力な冒険者を愛国心かなんかで自国の駒に出来たりもするのか。
「そんな力ある人を評価し、手助けするために設けられたのが級やランクと呼ばれる制度です」
「手助け?」
ジオが疑問形の声を出す。
確かに、ランク制が冒険者を評価するのはわかるが手助けはどういうことだ?評価による待遇の変化とかだろうか?
「はい、手助けです。冒険者の世界は言わば”暴力”の世界。しかし、この世界には暴力という力が適用しない場面もあります。そこで冒険者協会では、ランクに応じて”権力”を爵位という形で与えています。国と渡り合う力がある冒険者協会ならではの制度といえるでしょう。冒険者のランクで手に入れた爵位はその他の国で得られる爵位と同レベルの権力を誇ると考えてください」
なんと、爵位がもらえるらしい。具体的には
オリハルコン級 SSランク 爵位:大公
アダマンタイト級 Sランク 爵位:公爵
ミスリル級 Aランク 爵位:伯爵
ゴールド級 Bランク 爵位:男爵
といった感じだ。
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