クラス召喚で俺だけハズレスキルが二つ!〜国から追放されたけど、スキルがあまりハズレっぽくないので、魔王になって女神と勇者に復讐します!〜

ゴジゴジ

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冒険者編

第57話 黒氷

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 俺はあと一級上がればBランク、つまり男爵だ。

 異世界に来たら一回はしてみたかった貴族の仲間入り。思ったより早くできるみたいだ。

 そういや、ジオは元々はフォックスハント侯爵家の人だったな。貴族の作法とか教えてもらう。

「説明はこれで以上になります。何か質問はございますか?」
「いや、俺は特に」
「僕もないよ」
「グッル!」

 ゴジ……その自信満々の答えはどこから来た?受付娘の人、多分お前に聞いてないんだよ。

「では、このまま依頼を受けていきますか?」
「あぁ、そっかまだ昼前だしな。受けていくか、ジオ?」
「えっと……ノアに任せるよ。育成ぷらん?っていうのを組んでるんでしょ」
「了解。じゃ、この『オーク集落の殲滅』の依頼を受けるか」

 依頼を指名すると、受付娘が一瞬キョトンとしてから慌てて答えた。

「え、えっと……ですね。確かにオークはC級の魔物ですし、ノアさんだけなら理屈の上では受けられます。しかし……これはC級の中でも難しい依頼です。それに、ジオさんはランクがまだ低いので受けられません」

 そうだろうけど……正直言って、オークの上位にいるオーガを相手にしている時点でオークはただの雑魚だ。それに……

「俺とジオがパーティーを組めば、ランクの問題は解消できるか?」
「えぇ、まぁ、確かにそうですが」
「ならパーティー申請、頼む」
「はぁ、分かりました。ここに、使役している魔物を含め、種族と名前そしてパーティー名を入れてください」
「分かった」

 本当はしたくないけど、さっきのギルマスとの戦いを見ているから俺らの実力を信じて、渋々と言ったところか。これでも、正式な冒険者協会側として動く受付娘さんにしてはかなり融通を図ってもらってる方だろう。

 今日入ったばかりの新人がいきなり自分が受けられる最高難易度の依頼を受けるのは、ギルドとしてもやめてもらいたい事だ。

 そうこう考えながらパーティー申請の紙を埋めていくと、ある箇所で手が止まる。

「そういやジオ、パーティー名なんにする?」
「え?あぁ、決めないとだね。そうだなぁ、近い未来パーティーメンバーを増やす予定もないし、僕らを表す言葉を一つずつ入れたらどうかな?」
「おぅ。それいいな」

 ただ、自分で自分を表す言葉を見つけるのは意外と難しいな。

 あぁ、こうしよう。

「じゃ、互いに相手を表す言葉を一つ考えて、それを組み合わせようか」
「おっ!それがいいね」
「じゃ、ジオはそうだな…………『氷』だと思う」
「おぉ、ありがとう。かっこいいよ。そうだね…………ノアは『黒』かな」
「へ?」
「え?あ!……嫌だった?」
「あ、いやいや。ありがとうな。めっちゃかっこいいぜ」

 黒?まじで?自称ソロのハーレムマスターみたいな?

 名誉なのか、不名誉なのか。多分名誉だろうな。

「じゃ、パーティー名は『黒氷』でいいな」
「おぉ、かっこいい」
「グッル!グルグルル!」

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