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冒険者編
第64話 解体場
しおりを挟む「グル?」
よほど難しい顔をしていたからか、ゴジが「大丈夫?」とでも聞くかのように、シャツの中から顔を出した。
「あぁ、ちょっと考え事をしてただけだ。ほら、いくぞ。ジオの方が終わったみたいだ」
「グルル、グル!」
「受付の方は終わったよ。常設じゃない依頼の達成ノルマはこれで達成だ。あとはこの紙を持って裏の解体場に行くだけかな」
「了解。『カエルムの門』はアイテムバッグで通すんだな?」
「そうだね。これほど異常なアイテム、バレたら大騒ぎだもん」
「確かに、女神のところまで情報が行くかもしれない。それはまだ避けたいな」
そう言って俺らが足を向けたのは、正面の入り口から見て建物の反対にある“解体場”という看板が掛けてある扉だった。
解体場に出れば、そこではでかい倉庫の中に解体台が並んでいて、奥の方には魔物の部位を箱に詰める職員とその箱が積み重なった山が見える。
受付ほど混んではいなかったので、すぐに空いている解体台を見つけられた。
「あ、解体と買取をお願いしたいんですけど……」
「あぁ。素材をここに並べていってくれ。受付からもらった紙はあるか?」
ジオが解体師のおっちゃんの相手をする合間にそそくさと解体台にオークを出す……が、ここで問題に直面してしまった。今日狩ってきたオークは上位種含め、五十体ほど。一つの解体だに乗り切るわけがない。
「あ、ここに……」
「確かに……よし、やるか」
どうしようか悩んでいる間にも、ジオ達の方では話が済んでしまった。そして、解体師のおっちゃんが振り返れば……
「うおっ!なんだこれは!?……オークが丸々一体!」
「あぁ。優秀なアイテムバッグでな、まだまだ入ってるぞ」
「本当か!?どこで見つけたんだ、そんな代物!」
「あれ?詮索って、マナー違反……」
「あ、あぁ!そうだったな。すまない……」
「いい。それより解体してくれ。まだいるから早く進めたい」
「おう!任せろ!これでもギルド1の解体師だ。オーク程度、すぐに終わらせる!」
「あぁ、頼んだ」
そう言って解体用のナイフを手に、解体師のおっちゃんがオークの死体を切り刻んで行った。
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