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冒険者編
第69話 自然破壊
しおりを挟む軍人風(偏見)で気合を入れたら作戦会議だ。
「うっし、今日の目標はD級以上の魔物90体の討伐だ」
「え?90体?討伐はまだしも、見つけるのは難しいんじゃ……」
「確かに、ずっと探し回ってたら無理だろうな」
「グル?」
「そうだゴジ。罠だ。罠を作る」
「おぉ。で、どういうの?」
そこで、俺はゴジとジオに罠の形式を説明した。
まず、俺が辺りの木を全て伐る。
次に、その木材を使って新しく出来た更地でV字の形になるようにバリケードを作る。しっかりとしたものを作る必要はない。魔物たちが「越えるのが面倒だ」と思えば十分だ。
あとは木材で作ったVの一番下にジオを配置すれば罠の設置は完了だ。
追い込み漁をベースにしたアイデアだが、魔物相手にも有効だろう。あと必要なのは、魔物がこっちに来る理由。
それに関しては、とっておきの“恐怖”がある。
「ゴジ、お前は追い込み役だ。第三形態になって思いっきり吼えてくれ」
「グル!」
「任せて!」と言わんばかりに胸を張るゴジ。
まったく、べん––ゴホッゴホッ……頼りになる奴だ。
「じゃ、ゴジはあの方向に向かってくれ。随時、進化形態を変える許可を出す」
「グルッ!」
「俺は自然破壊担当。ジオは『フロストフィールド』を張り始めてくれ」
「りょう、かい?」
ジオは俺の言い方に違和感があったみたいだが、表現は間違ってはいない。俺がやるのはれっきとした自然破壊だ。
この世界だとまだ自然は豊富だろうから、問題はないだろうが。
「んじゃ、作戦開始!」
俺の掛け声と共に、皆動き出した。
ゴジは第二形態になり颯爽と森へ駆けていき、ジオは『フロストフィールド』を展開し、俺は刀を抜いて辺りの木へ伐りかかった。
罠の設置が完了する。
かかったのは僅か20分弱。今の俺のステータスを持ってすれば、自然破壊は想像以上に容易いようだ。
ゴジには50km以上離れろと言ってある。150k/hは容易いゴジならもうすぐ着くだろう。
「あと少しか」
「そうだね」
そう言ってバリケードを補強しながら待つこと数分。ゴジが向かった方向の遙か遠くで、一斉に鳥が飛び上がるのが辛うじて見えた。
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