クラス召喚で俺だけハズレスキルが二つ!〜国から追放されたけど、スキルがあまりハズレっぽくないので、魔王になって女神と勇者に復讐します!〜

ゴジゴジ

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冒険者編

第78話 チグハグな思考回路

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 純粋な疑問、か。確かに今の説明じゃ、足りないな。

「そうだな……まずジオには、俺の思考回路が普通の人間のものと異なることを理解してもらいたい」
「それならもう、知ってるけど……」
「違う。発想力の豊かさは、俺が異世界人だからあるものだ。俺が話しているのは、俺の価値観のこと……俺がものを判断するにあたって、他人とは違う考え方をすること。それを理解してもらわないといけない」
「う、うん。わかったよ」

 なんとか理解しようと、俺の話に集中するジオ。

「俺はまずジオと会った時、仲間にしようと思った理由は単純にそれが一番俺に利益があったから……この世界の習慣とか基礎知識を全く知らない俺だ。ガイドが必要だと思っていてな、洞窟を出たら同行者を見つけようと思っていた」
「そこに丁度よく、僕がいたってわけね」
「そうだ。ジオには戦いの才能があり、元貴族だから最低限でも読み書きは出来、俺に恩義を感じ、そして俺らの似た環境ゆえに信頼も出来た。まさに完璧の候補でな、だから俺はすぐにジオに話を打ち明け、ジオにも自分の過去を話すよう促した。“共有する秘密が大きいほど、裏切りにくくなる”……その点、俺らはどちらも悲惨な過去を持ち合わせていて」
「自分の目的に共感させやすかった、ってこと?」
「そうだな」

 一瞬間を置いてから、続ける。

「ジオは居場所を失い、心が乱れていた。それは貴族の私兵に追われてた時にわかった事だ。あの時助けたのは、その弱っている心に付け入るため。俺が、ジオが“使えるかもしれない”と思わなかったら、今頃森で死体として腐ってただろうな」
「……そう、だったんだね……僕は、利用されるために今生かされてるの、か」
「でもな、ひとつ勘違いしないでほしい。もちろん俺の第一目標はアリスだが、ジオの燃えるに気づいた時、俺の中から打算的な気持ちは消えた。あの時、お前にできるだけ力を貸そうとと思ったんだ。俺と同じだったからな」
「そんな、チグハグな思考回路。やっぱりノアはおかしいよ」

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