クラス召喚で俺だけハズレスキルが二つ!〜国から追放されたけど、スキルがあまりハズレっぽくないので、魔王になって女神と勇者に復讐します!〜

ゴジゴジ

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冒険者編

第80話 追いかけっこ

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「いや、いい。事が済んだら、俺がジオを見つけていくから。……あぁ、でも、奇襲には気を付けろよ」
「?……わかったよ、じゃあ」
「あぁ」

 そう言ってから、ジオとゴジが角を曲がり見えなくなるまでアルバートの店で待ち続けた。

「さて、追いかけっこと行こうか」

 言うや否や、ジオと逆の方向に駆け出す。

「……ついてこれてるな」

 これでもジオが走れる最高速度なんだが……割と余裕そうだな。ちょっとだけ速くするか。

「おらっ」

 掛け声とともに加速すれば、俺を屋根上から追う達も慌てて加速した。

 あっちにとっては、これが丁度いいぐらいか。しばらくはこの速さで行こう。

 俺は体の制御を他の人格に預けて、思考にふけった。

 初めて、この“影”さん達に気づいたのは、今朝。串焼きを食ってた時だ。

 それが尾行が始まった時だろう。それ以前からついて来られてることはない。もしそうなら気づいているからだ。

 気配は消していたつもりだったろうが、異世界勇者のレベル3087を舐めるな。普通に気づくわ。

 串焼きを買った時から街に出るまで、そして街に戻ってから今まで、尾行されていた。ついて来なかった場所といえば、ギルドとアルバートの店ぐらいだろうか。

 まぁ、建物に入ったら気づかれる危険性と顔を見られる可能性が高くなるから、それは妥当な判断だ。

 逆に言えば、影さん達はこう言うことに慣れている。やった事があるんだろう。それも、相当な場数を踏んでいる。

「でも、やっぱりジオを帰らせといてよかったな」

 影さん達がどんな奴らだろうと、強いことは確かだ。今のジオでも一人が相手でも手こずっていただろうな。

 ジオにはゴジがいるから万が一にも死ぬことはないだろうが、億が一、兆が一が起こるのが戦場だと言うのも事実だ。

 幸運にも、追っ手は全員俺について来た。

 いや、本当に幸運なのか?俺だったら、よほどの理由がない限り、監視のためにジオにも刺客を送るのだが……もしかして、影さん達には“余程の何かが”あるのかもしれない。

 だとしたら、それは何なんだ?そもそも、こいつらの目的はなんなんだ?

 フォックスハント侯爵に送り込まれた刺客かもしれないし、そもそも俺を害するつもりはないのかもしれない。ギルマスが俺に監視をつけた線なんかがある。

 捕まえて聞くしかないか。……まぁ、先に遊んでもらうけど。

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