クラス召喚で俺だけハズレスキルが二つ!〜国から追放されたけど、スキルがあまりハズレっぽくないので、魔王になって女神と勇者に復讐します!〜

ゴジゴジ

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冒険者編

第81話 かくれんぼ

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「さて、まずはかくれんぼと行こうか」

 体の制御を今使ってる人格に戻しながら、一気に加速する。

 屋根上を走る影達も俺に合わせて加速するが、追いつけるわけがない。

 段々と引き離していけば、元は10メートル程度しかなかった距離が50メートル、100メートルと離れていく。125メートル離れたところで、右に曲がる。

 先は行き止まりだが、それは想定内。構わず突き進む。

 ~???side~

「な!?どうしてこんなに速いんだ!アイツはC級じゃなかったのか!」
「おかしいぞ!『俊足』を持ってる俺らが追いつけないだとっ!」
「あぁ、アイツは尋常じゃねぇ……しかも、さっきからずっと走ってんのに体力が尽きる素振りも見せねぇし……あんなんバケモンだろ」
「落ち着け、お前ら。アイツが強いのはむしろ都合がいいことだ。それだけいいアイテムを持ってることになる。……なに、自分たちより強い奴の相手をしたことなんていくらでもあるだろ。俺らの強みは足の速さだけじゃねぇって事、もう忘れたのか?」
「おい!加速したぞ!」
「喋るより足を動かせ!追いつくんだ!」
「「「「「「おう!」」」」」」

 そう言って、一気に加速する集団。いつもは個別に行動する奴らだが、今回は“大物が来た”との連絡を受けて、町中から集まって来た。

 いつもなら、参加した人員に対する報酬と仕事から得られた金額は釣り合わないため、こんな真似はしないが、今回はそんなことを考えなくて良いほどの仕事だった。しかも簡単な仕事。

 「C級冒険者一人の暗殺と強盗」……こんな良い仕事を断るわけがないと集まって来た彼らだが、その考えがどれほど甘かったかすぐに思い知らされる。

 明らかにC級以上の実力がある“彼”。

 こちらが全力で走っているというのに全く追いつけず、引き離されて、果てには見失う始末だ。

 しかし、ここまでやって諦めるわけにはいけない。

「『気配察知』に反応ありました!この先の行き止まりにいます!」
「やはり、この街になれてなかったか……すぐに囲め!絶対に逃がすな!」

 その号令で、全員がその行き止まりに集結した。リーダ格とその取り巻き達が行き止まりに入る。

 しかし……

「どこだ!いないぞ!」
「『気配察知』では確かにここに!」
「擬態しているのか!」
「あり得ん!スキルツリーは『完全再生』だ!そんなことできるわけがない!」
「落ち着け『気配察知』で感じる以上、近く––––」

 瞬間、その場にいた全員の背筋が凍った。誰も動かない。否、動けないのだ。

 途轍もない膨大な殺意が辺りに撒き散らされ、足が竦み、動けなかった。

「……ッ!」

 リーダー格の男が背後に明確な気配を感じ、振り返ったが、もう遅い。

「Peekaboo! I see you! (みぃつけたぁ!)」

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