クラス召喚で俺だけハズレスキルが二つ!〜国から追放されたけど、スキルがあまりハズレっぽくないので、魔王になって女神と勇者に復讐します!〜

ゴジゴジ

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冒険者編

第83話 みぃつけたぁ!

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 動機は「金」だ。俺が身につけている何かが金になると判断し、この作戦を決行したんだろう。

 確かに、騎士に自分がお忍び貴族だと思わせられるぐらいの身なりはしている。が、俺の服一式のためだけにここまでやるとは思えない。

 影さんはざっと数えて数十人。そんな人数を用意して、服を取るだけだったら、大赤字だ。

「俺の“アイテムバッグ”か」

 『カエルムの門』が古代竜に守られていた遺物だと知らなくとも、アイテムバッグとしての性能だけを見れば優秀なものだ。

 そもそもこの世界のアイテムバッグはただで高いうえに、性能にはピンキリがある。その中でも5m3辺りが平均的なものだ。とても、魔物が214体入るスペースではない。

 俺らが解体大会になる量の魔物を持って帰って来れたところを見て、最上級のアイテムバッグが手に入ったと考えたのだろう。

 そしてここまで入念に準備し、一日中付き纏い、隙を見て行った計画だ。相手が俺じゃなかったら、手に入ったのだろう。

「んじゃ、行くか」

 今の思考を刹那のうちに終わらせ、戦闘用の人格に切り替え、全力の殺意を辺りにぶちまける。

「落ち着け『気配察知』で感じる以上、近く––––」

 もはや人間離れしたステータスを駆使し、屋根のオーバーハングの下からリーダー格の後ろに飛んだ。

「Peekaboo! I see you! (みぃつけたぁ!)」
「ひぃ!?」

 リーダー格のやつが情けない声を上げる。漏らしたようだ。

「クセェな。安心しろ。殺しはしない……今はまだ、な」

 安心させるような満面の笑みで、微笑みかけてやる。

「な、なんでもする!や、やめてくれぇ~!」

 しかし俺の笑いは逆効果のようで、泣きながらうずくまってしまった。

「つまんねぇなぁ」

 面白くない反応で興が醒めてしまった俺は、八つ当たり気味に行き止まりの路地にいた残り4人を殺すことにした。

 俺の殺気に当てられているため動けない4人に向き直る。

「これはもう、処刑だな」

 腰につけていたバタフライナイフを開きながら放ち、一人の首筋に突き刺す。

「……!」
 
 声帯を貫かれ、声にならない声を出しながら死んだ。

 続いてナイフと同時に振り放っていた鎖を壁に向かって打ち出せば、壁に跡を残し威力を削がれながらも跳ね返る。まだ十分威力を保ったまま、鎖は残り3人が一直線上に重なる点を突き進んだ。

「ぐわっ!」
「っんぐ!」
「がはっ!」

 3人とも一息に貫通され、音を立てて死んでいく。

「さて、俺らの話に戻ろうか」

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