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1章 人生逆転の一手
第4局 棋士に彼女は似合わない?
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休日が終わり学校が始まったけど、僕の頭の中はモヤモヤしていた。先日の彼女の件だ。
実は彼女が指したその先は病院だったんだ。だから彼女は元々体が弱いとかそんな理由で入院していたのかもしれない。だからそんな彼女がわざわざ外に出てまで僕に話しかけてきたのに僕はあんな塩対応をしてしまった。
「はぁ‥‥」
なんか罪悪感が凄い。名前聞いてなかったからお見舞いにも行けないしな‥‥。
「天野君どうしたの?」
「ぅわぁ!!」
唐突に真瀬さんが顔を出すもんだからつい変な声を出してしまった。
くぅ、恥ずかしい‥‥。
「アハハハ、天野君顔赤い~」
「だ、誰のせいだと思ってるんですか!」
「だってぇ、天野君さっきからずっと元気なかったでしょ?」
ハハ、そうかい。全くあんたには完敗だよ。
「お、天野君元気出た!?」
「まあね、おかげさまで」
そんなこんなをしている内に時間はたっていた。ホームルームの時間だ。
「おはようございます。早速ですが皆さんのクラスに1つ席が空いているのはご存知でしたか?そこの席には今まで入院していた皆さんのクラスメイトの席です。そして先週に退院されましたので今日からこのクラスに入ります。ではどうぞ」
先生の話から大体は想像できていた。しかしまぁ偶然って本当に怖いな
「仲村 楓です。今日からよろしくお願いします」
同一人物じゃないか‥‥。
でも、あの人には正直悪いことしたしなぁ‥‥謝っておくか。
~ホームルームが終わり~
「あの仲村さん」
「あぁ!貴方は。まさか同じクラスだったんですね」
「う、うん。あとね仲村さん」
「貴方と同じクラスだなんてこんな嬉しいことあるんでしょうか。あ、あとお名前をお聞きになってもいいですか?」
き、キレちゃいけない。キレちゃ‥‥。
「う、うん。名前は天野 翔太です。お気軽に呼んでもらえたらいいです」
「分かりました。して翔太様も私にご用件があるのでは?」
「うん、それが先週のことなんだけど。あの時はあんな塩対応とってしまって本当にごめん。傷ついたなら責任とるよ。何でもいって」
自分が言っていることが無茶苦茶に思えるけど僕には分からない。ここでどうすれば好手なのか将棋なら分かったはず。でもこれは将棋じゃない。だから僕にはこんな疑問手しか指せない。
「ふふ、やはり面白いですね翔太様は。別にそんな気遣いは必要ありませんわ」
「で、でも‥‥」
そんなことを言いながらも内心はホッとしていた。
安心していた。でも、何でだろうな。そんな自分に腹が立ってきた。今になって何となく真瀬さんの気持ちが少し分かった気がした。
だから僕は
「お願いだ。僕は自分が許せないんだ。ここで君に責任をとらないと僕は僕を!!」
あまり感情を表に出さない僕がこれだけ感情を表に出すもんだから全員が動揺していた。
「もういいですよ。分かりました。それならきっちり責任とって下さいね」
「うん、ありがとう!んで僕は何をすればいい?」
「そうですねぇ。それじゃあ私とデートしてください」
耳元に小声でそう囁かれた僕はしばらく彼女に顔を合わせることができなかった。
(注意)
・ここからは本編とは関係ありません
~前回の詰将棋の答え~
▲4二金打で詰みです
実は彼女が指したその先は病院だったんだ。だから彼女は元々体が弱いとかそんな理由で入院していたのかもしれない。だからそんな彼女がわざわざ外に出てまで僕に話しかけてきたのに僕はあんな塩対応をしてしまった。
「はぁ‥‥」
なんか罪悪感が凄い。名前聞いてなかったからお見舞いにも行けないしな‥‥。
「天野君どうしたの?」
「ぅわぁ!!」
唐突に真瀬さんが顔を出すもんだからつい変な声を出してしまった。
くぅ、恥ずかしい‥‥。
「アハハハ、天野君顔赤い~」
「だ、誰のせいだと思ってるんですか!」
「だってぇ、天野君さっきからずっと元気なかったでしょ?」
ハハ、そうかい。全くあんたには完敗だよ。
「お、天野君元気出た!?」
「まあね、おかげさまで」
そんなこんなをしている内に時間はたっていた。ホームルームの時間だ。
「おはようございます。早速ですが皆さんのクラスに1つ席が空いているのはご存知でしたか?そこの席には今まで入院していた皆さんのクラスメイトの席です。そして先週に退院されましたので今日からこのクラスに入ります。ではどうぞ」
先生の話から大体は想像できていた。しかしまぁ偶然って本当に怖いな
「仲村 楓です。今日からよろしくお願いします」
同一人物じゃないか‥‥。
でも、あの人には正直悪いことしたしなぁ‥‥謝っておくか。
~ホームルームが終わり~
「あの仲村さん」
「あぁ!貴方は。まさか同じクラスだったんですね」
「う、うん。あとね仲村さん」
「貴方と同じクラスだなんてこんな嬉しいことあるんでしょうか。あ、あとお名前をお聞きになってもいいですか?」
き、キレちゃいけない。キレちゃ‥‥。
「う、うん。名前は天野 翔太です。お気軽に呼んでもらえたらいいです」
「分かりました。して翔太様も私にご用件があるのでは?」
「うん、それが先週のことなんだけど。あの時はあんな塩対応とってしまって本当にごめん。傷ついたなら責任とるよ。何でもいって」
自分が言っていることが無茶苦茶に思えるけど僕には分からない。ここでどうすれば好手なのか将棋なら分かったはず。でもこれは将棋じゃない。だから僕にはこんな疑問手しか指せない。
「ふふ、やはり面白いですね翔太様は。別にそんな気遣いは必要ありませんわ」
「で、でも‥‥」
そんなことを言いながらも内心はホッとしていた。
安心していた。でも、何でだろうな。そんな自分に腹が立ってきた。今になって何となく真瀬さんの気持ちが少し分かった気がした。
だから僕は
「お願いだ。僕は自分が許せないんだ。ここで君に責任をとらないと僕は僕を!!」
あまり感情を表に出さない僕がこれだけ感情を表に出すもんだから全員が動揺していた。
「もういいですよ。分かりました。それならきっちり責任とって下さいね」
「うん、ありがとう!んで僕は何をすればいい?」
「そうですねぇ。それじゃあ私とデートしてください」
耳元に小声でそう囁かれた僕はしばらく彼女に顔を合わせることができなかった。
(注意)
・ここからは本編とは関係ありません
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▲4二金打で詰みです
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