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第十五章 ウサギに乗った女王様
第379話 こいつが諸悪の根源だったなんて…
エチゴヤを訪れると、店主マイドの部屋に通されたおいら達。
席に着くと直ぐにマイドはおいらに袖の下を差し出してきたんだ。
貴重な金塊を、菓子箱くらいの木箱一杯に詰めて。
そして、色々な物品に関するエチゴヤの独占を解くとしたお触れを破棄するように要求して来たんだ。
どうやら、賄賂を持って来ないエチゴヤに対し、おいらが腹いせにそのお触れを出したと思われたみたいだよ。
心外だな…。
「オッチャン、何言ってるの?
おいらは、賄賂なんていらないし。
これ以上、エチゴヤの独占を許すつもりは無いよ。
だいたい、一月前に物品に対する税を撤廃したのに。
エチゴヤはその分の値を下げていないじゃない。
税の分を着服しているでしょう。
そんなの許しておけないもん。」
おいらが、賄賂を突っぱねると…。
「そんな、建前は言わんでもいいやないでっか。
民のために、陛下御自ら、一商人のところへ来るなんて誰が信じまっか。
これでは、いささか、少な過ぎましたかな。
そんないけずは言わんと、もっと寄こせと言ってくださればよいのに。
陛下もお人が悪い。」
エチゴヤはそう言って、番頭にもっと金塊を持って来いと指示したんだ。
どうやら、賄賂が少ないことにおいらが不満を持っていると解釈したみたいだよ。
と言うか、こいつ、常日頃からこうしてキーン一族や貴族達を買収していたんだね。
「幾ら、賄賂を積んでも無駄だよ。
物が値上がりしている事に、民の不満が溜まっているんだ。
これ以上、エチゴヤがだけが肥え太るような制度は放置できないもん。
おいらは、今日、エチゴヤの責任を追及しに来たんだよ。」
おいらは、再度、賄賂を突っぱねると。
露店の営業を妨害したことや剣の不法所持について責任を追及しに来たことを告げたんだ。
「まあ、まあ、陛下、そないに喧嘩腰にならんでも。
陛下が、ここへ摘発に来たことは分かりました。
せやけど、少し考えてみてくだされ。
民の人気を取ったところで、ちぃとも陛下の懐は温まりまへんで。
その点、ワイらみたいな商人に便宜を図って頂ければ幾らでも謝礼は弾みます。
ワイは儲かって、陛下の懐は温まる。
双方ええことずくめでは無いでっか。
昔から言うやないでっか、民は生かさず殺さずと。
民なんて、そのくらいに考えておけばええんでっせ。」
おいらが拒絶すると、マイドったら今度はおいらを説得に掛かったよ。
民は生かさず殺さずって、ホント、キーン一族の考えそっくりだ。
さぞかし、意気投合したことだろうね。
きっと、こいつらキーン一族に取り入って随分と甘い汁を啜ったんだと思う。
「うん? おいら、お金に困ってはいないし、そんな贅沢もしたいと思わないよ。
おいらの懐を温めるより、この国に暮らす全ての民がより良い暮らしが出来る方が大事じゃない。
そのためには、王侯貴族に取り入って私腹を肥やす商人は邪魔なんだ。
袖の下を使って、便宜を図ってもらおうなんて商人は以ての外だよ。」
おいらが三たび、エチゴヤの誘いを拒絶すると。
「ちっ、融通の利かないガキやな。
民の暮らしヒイキで、特定の商人の便宜は図らへんって。
ヒーナル陛下が王位に就く前の王にそっくりやあらへんか。
ヒーナル陛下に投資した資金の回収も終わってへんのに困ったもんや。」
胡散臭い笑顔を引っ込めてブツクサとそんな事を言い出したよ。
これから、おいらをどうあしらうか考えているみたいで、何やら独り言をブツクサ言ってた。
**********
これ以上は時間の無駄だし。
取り敢えず、エチゴヤが雇った者がおいらに剣を向けた罪でマイドと番頭もしょっ引こうかと思ったんだ。
アルトが良く使う監督責任ってやつを建て前にしてね。
でも、その時…。
「『シマリス』の魔王が冬眠すると教えてやって、痺れ薬もロハで用立ててやって。
やっと、ヒーナルを御輿に担いで簒奪に漕ぎ着けたのに…。
あの『魔王』に使った痺れ薬だけでもどんだけ金が掛かったと思うとんねん。
まさか、たった九年でずっこけるなんてとんだ計算違いやで。」
思考に没頭して、おいら達が目の前にいることを忘れているのか、はたまた無意識に言葉に出しているのか。
そんな聞き捨てのならないことを呟いたんだ。
更に。
「そう言えば、トーアール国の騎士を唆しぃ『魔王』を倒させたはずやのに…。
あれも、その後何の音沙汰もないな。
あれほど苦労して虫取り菊をかき集めてやったと言うのに礼の一言もありやせぇへん。
愚か者だとは思うとってんけど、あれほど礼儀知らずだとは…。」
「畜生、あれからケチが付いちまって、この二年、ついてへんことばかりやで。
おかげで、トアール国への進出計画も進みやせぇへん。
そこに持って来て、ヒーナルがコケて、こんな厄介なガキが王になるなんて。
足元まであやしくなってきおった。
ワイ、何ぞ、呪われとんのとちゃうか…。」
なんて、愚痴が零れてきたよ。
「オッチャン、ヒーナルは『シマリス』の魔王が冬眠するって知らなかったの?」
おいらがさりげなくマイドに問い掛けると。
思考に没頭しているマイドは、おいらの方を見ようともせず。
「あの愚か者が、『シマリス』の生態なんぞ知る訳なかろうが。
ワイが偶々文献で見つけて、教えたってん。
常日頃、王位を手に入れたいとの野望を隠してへんかったんでな。
スタンピードを利用しぃ、配下の騎士の底上げしろって助言したのもワイやで。」
無意識なんだと思うけど、隠そうともせずに答えてくれたよ。
「オッチャン、トアール国にも店を出そうと思ってたの?」
更に尋ねると。
「店? そんな効率の悪いことようせんわ。
ワイの指導で冒険者ギルドを唆して甘味料を独占させたんや。
行く行くはワイの手下にそこを乗っ取らせるつもりやったんやけど。
ギルドの連中が急に手ぇ引きおって、ポシャってしまいおった。…『スイーツ団』。
騎士団長を一人抱え込もかと思うとったのもあんばいよういかへんし…。
踏んだり蹴ったりや。」
こいつが諸悪の根源か…。
依然として思考に没頭していて、おいらの問い掛けに答えていると言う意識が無いんだろうね。
まるっと白状してくれたよ。
ヒーナルの反乱の話を聞いた時、直感的にモカさんの息子キャラメルがした手口と似てると思ったんだけど。
まんま、こいつが糸を引いてたんじゃないか。
しかも、『スイーツ団』までこいつの入れ知恵だったなんて…。
**********
「オッチャン、キャラメルから連絡が無いのは仕方がないよ。
あいつ、『ハエ』の魔王を倒してすぐに捕まっちゃって。
新しい『ハエ』の魔王を生むための餌になっちゃったから。
因みに、ヒーナルが『シマリス』の魔王から奪った『生命の欠片』も。
新しい魔王を生みだすための糧になっちゃったよ。」
キャラメルから例の一言も無いと愚痴ってたから、おいらが教えてあげたんだ。
「なんで、それを知っとるんや?」
流石に聞き捨てならなかったようで、マイドは思考から抜けだしておいらの顔を睨んだよ。
「だって、トアール王に剣を向けたキャラメルを捕えたのはおいらだもの。
因みに、『スイーツ団』を潰したのおいら達だよ。
おいら達が出してた露店の妨害をして来たんだ。
ちょうど、今日のエチゴヤみたいに。
意趣返しに潰しちゃったよ。」
「オノレが疫病神か!」
疫病神なんて失礼な。
それに、おいら、一応この国の女王だよ、オノレって呼び方は無いんじゃない。
「ジェレ姉ちゃん、今のマイドの言葉を聞いてたかな?」
「はい、しかとこの耳で聞きました。」
「そう、じゃあ、マイドを罪に問うことはできるかな?」
「はい、内乱幇助、いえ、内乱教唆かも知れませんが。
確実に罪に問うことは出来るかと、間違いなく死罪です。
しかし、それ以前に、陛下に対する無礼の数々、赦しておけません。
命じてくだされば、この場で斬り捨てて見せますが。」
いや、いや、それじゃ、恐怖政治になっちゃうから。
ちゃんと法に照らし合わせて、罪に問わないと。
今にも剣を抜こうとしているジェレ姉ちゃんを宥めるのは大変だったの。
凄い剣幕のジェレ姉ちゃんに、マイドも胡散臭い笑顔を引っ込めてガクブルだったよ。
席に着くと直ぐにマイドはおいらに袖の下を差し出してきたんだ。
貴重な金塊を、菓子箱くらいの木箱一杯に詰めて。
そして、色々な物品に関するエチゴヤの独占を解くとしたお触れを破棄するように要求して来たんだ。
どうやら、賄賂を持って来ないエチゴヤに対し、おいらが腹いせにそのお触れを出したと思われたみたいだよ。
心外だな…。
「オッチャン、何言ってるの?
おいらは、賄賂なんていらないし。
これ以上、エチゴヤの独占を許すつもりは無いよ。
だいたい、一月前に物品に対する税を撤廃したのに。
エチゴヤはその分の値を下げていないじゃない。
税の分を着服しているでしょう。
そんなの許しておけないもん。」
おいらが、賄賂を突っぱねると…。
「そんな、建前は言わんでもいいやないでっか。
民のために、陛下御自ら、一商人のところへ来るなんて誰が信じまっか。
これでは、いささか、少な過ぎましたかな。
そんないけずは言わんと、もっと寄こせと言ってくださればよいのに。
陛下もお人が悪い。」
エチゴヤはそう言って、番頭にもっと金塊を持って来いと指示したんだ。
どうやら、賄賂が少ないことにおいらが不満を持っていると解釈したみたいだよ。
と言うか、こいつ、常日頃からこうしてキーン一族や貴族達を買収していたんだね。
「幾ら、賄賂を積んでも無駄だよ。
物が値上がりしている事に、民の不満が溜まっているんだ。
これ以上、エチゴヤがだけが肥え太るような制度は放置できないもん。
おいらは、今日、エチゴヤの責任を追及しに来たんだよ。」
おいらは、再度、賄賂を突っぱねると。
露店の営業を妨害したことや剣の不法所持について責任を追及しに来たことを告げたんだ。
「まあ、まあ、陛下、そないに喧嘩腰にならんでも。
陛下が、ここへ摘発に来たことは分かりました。
せやけど、少し考えてみてくだされ。
民の人気を取ったところで、ちぃとも陛下の懐は温まりまへんで。
その点、ワイらみたいな商人に便宜を図って頂ければ幾らでも謝礼は弾みます。
ワイは儲かって、陛下の懐は温まる。
双方ええことずくめでは無いでっか。
昔から言うやないでっか、民は生かさず殺さずと。
民なんて、そのくらいに考えておけばええんでっせ。」
おいらが拒絶すると、マイドったら今度はおいらを説得に掛かったよ。
民は生かさず殺さずって、ホント、キーン一族の考えそっくりだ。
さぞかし、意気投合したことだろうね。
きっと、こいつらキーン一族に取り入って随分と甘い汁を啜ったんだと思う。
「うん? おいら、お金に困ってはいないし、そんな贅沢もしたいと思わないよ。
おいらの懐を温めるより、この国に暮らす全ての民がより良い暮らしが出来る方が大事じゃない。
そのためには、王侯貴族に取り入って私腹を肥やす商人は邪魔なんだ。
袖の下を使って、便宜を図ってもらおうなんて商人は以ての外だよ。」
おいらが三たび、エチゴヤの誘いを拒絶すると。
「ちっ、融通の利かないガキやな。
民の暮らしヒイキで、特定の商人の便宜は図らへんって。
ヒーナル陛下が王位に就く前の王にそっくりやあらへんか。
ヒーナル陛下に投資した資金の回収も終わってへんのに困ったもんや。」
胡散臭い笑顔を引っ込めてブツクサとそんな事を言い出したよ。
これから、おいらをどうあしらうか考えているみたいで、何やら独り言をブツクサ言ってた。
**********
これ以上は時間の無駄だし。
取り敢えず、エチゴヤが雇った者がおいらに剣を向けた罪でマイドと番頭もしょっ引こうかと思ったんだ。
アルトが良く使う監督責任ってやつを建て前にしてね。
でも、その時…。
「『シマリス』の魔王が冬眠すると教えてやって、痺れ薬もロハで用立ててやって。
やっと、ヒーナルを御輿に担いで簒奪に漕ぎ着けたのに…。
あの『魔王』に使った痺れ薬だけでもどんだけ金が掛かったと思うとんねん。
まさか、たった九年でずっこけるなんてとんだ計算違いやで。」
思考に没頭して、おいら達が目の前にいることを忘れているのか、はたまた無意識に言葉に出しているのか。
そんな聞き捨てのならないことを呟いたんだ。
更に。
「そう言えば、トーアール国の騎士を唆しぃ『魔王』を倒させたはずやのに…。
あれも、その後何の音沙汰もないな。
あれほど苦労して虫取り菊をかき集めてやったと言うのに礼の一言もありやせぇへん。
愚か者だとは思うとってんけど、あれほど礼儀知らずだとは…。」
「畜生、あれからケチが付いちまって、この二年、ついてへんことばかりやで。
おかげで、トアール国への進出計画も進みやせぇへん。
そこに持って来て、ヒーナルがコケて、こんな厄介なガキが王になるなんて。
足元まであやしくなってきおった。
ワイ、何ぞ、呪われとんのとちゃうか…。」
なんて、愚痴が零れてきたよ。
「オッチャン、ヒーナルは『シマリス』の魔王が冬眠するって知らなかったの?」
おいらがさりげなくマイドに問い掛けると。
思考に没頭しているマイドは、おいらの方を見ようともせず。
「あの愚か者が、『シマリス』の生態なんぞ知る訳なかろうが。
ワイが偶々文献で見つけて、教えたってん。
常日頃、王位を手に入れたいとの野望を隠してへんかったんでな。
スタンピードを利用しぃ、配下の騎士の底上げしろって助言したのもワイやで。」
無意識なんだと思うけど、隠そうともせずに答えてくれたよ。
「オッチャン、トアール国にも店を出そうと思ってたの?」
更に尋ねると。
「店? そんな効率の悪いことようせんわ。
ワイの指導で冒険者ギルドを唆して甘味料を独占させたんや。
行く行くはワイの手下にそこを乗っ取らせるつもりやったんやけど。
ギルドの連中が急に手ぇ引きおって、ポシャってしまいおった。…『スイーツ団』。
騎士団長を一人抱え込もかと思うとったのもあんばいよういかへんし…。
踏んだり蹴ったりや。」
こいつが諸悪の根源か…。
依然として思考に没頭していて、おいらの問い掛けに答えていると言う意識が無いんだろうね。
まるっと白状してくれたよ。
ヒーナルの反乱の話を聞いた時、直感的にモカさんの息子キャラメルがした手口と似てると思ったんだけど。
まんま、こいつが糸を引いてたんじゃないか。
しかも、『スイーツ団』までこいつの入れ知恵だったなんて…。
**********
「オッチャン、キャラメルから連絡が無いのは仕方がないよ。
あいつ、『ハエ』の魔王を倒してすぐに捕まっちゃって。
新しい『ハエ』の魔王を生むための餌になっちゃったから。
因みに、ヒーナルが『シマリス』の魔王から奪った『生命の欠片』も。
新しい魔王を生みだすための糧になっちゃったよ。」
キャラメルから例の一言も無いと愚痴ってたから、おいらが教えてあげたんだ。
「なんで、それを知っとるんや?」
流石に聞き捨てならなかったようで、マイドは思考から抜けだしておいらの顔を睨んだよ。
「だって、トアール王に剣を向けたキャラメルを捕えたのはおいらだもの。
因みに、『スイーツ団』を潰したのおいら達だよ。
おいら達が出してた露店の妨害をして来たんだ。
ちょうど、今日のエチゴヤみたいに。
意趣返しに潰しちゃったよ。」
「オノレが疫病神か!」
疫病神なんて失礼な。
それに、おいら、一応この国の女王だよ、オノレって呼び方は無いんじゃない。
「ジェレ姉ちゃん、今のマイドの言葉を聞いてたかな?」
「はい、しかとこの耳で聞きました。」
「そう、じゃあ、マイドを罪に問うことはできるかな?」
「はい、内乱幇助、いえ、内乱教唆かも知れませんが。
確実に罪に問うことは出来るかと、間違いなく死罪です。
しかし、それ以前に、陛下に対する無礼の数々、赦しておけません。
命じてくだされば、この場で斬り捨てて見せますが。」
いや、いや、それじゃ、恐怖政治になっちゃうから。
ちゃんと法に照らし合わせて、罪に問わないと。
今にも剣を抜こうとしているジェレ姉ちゃんを宥めるのは大変だったの。
凄い剣幕のジェレ姉ちゃんに、マイドも胡散臭い笑顔を引っ込めてガクブルだったよ。
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