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第十六章 里帰り、あの人達は…
第496話 またまた、王宮に乗り込んだよ
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おいら達は、場所を移して昨夜の報告と今後の対応を話し合ったの。
モカさんの口から状況説明があり、おいらが『積載庫』の中に預かっていた証拠の一部を差し出したよ。
「何だって! 二十人近い貴族が『ラリッパ草』を服用しながら淫蕩に耽っておっただと。
しかも、首謀者は屋敷の中で、『ラリッパ草』をはじめご禁制の薬草を多数栽培しておったとな。
何と、嘆かわしいものだ。我が国の貴族がそれほどに退廃しておったとは…。」
公爵が捕縛された貴族の所業を嘆く一方で、第一騎士団長は。
「それより、ワイバーンの襲来の方が大事ですぞ。
『ラリッパ草』にワイバーンは惹かれるなど、思いもしませんでしたが。
エロスキー子爵の愚行により十万を超える王都の民が危険に晒されたのです。
子爵を死罪とするのは勿論のこと。
一族根切りの上、私財没収でも済まされん不始末ですな。」
一族根切りって、犯罪を起こした当人だけではなく、一族の全員が処刑されるんだって。
叛逆罪などに適用される一番重い刑罰らしくて、今まで殆ど例がないそうだよ。
そもそも、国王は一族根切りなんて判断を下したがらないみたい。
一族根切に処すような不祥事が起こること自体が、時の王にとって不名誉なことなんだって。
それは、自分の統治能力の無さを曝け出すようなものだから。
一方で、エロスキー子爵から押収した顧客名簿をパラパラと捲っていたミントさんだけど。
顧客名簿のある頁で手を止めたかと思ったら、ニヤッと笑い…。
「アルト様、ウルシュラちゃんを出して頂けますか?」
アルトに積載庫に居るウルシュラ姉ちゃんをこの場に出して欲しいとお願いしたんだ。
ミントさんの要望に応えて、ウルシュラ姉ちゃんが姿を現すと。
「ウルシュラちゃん、あなた、父親が誰か分かるかしら?」
「いえ、お母さんは、一切、その話をした事がございません。
お母さんにとっては、思い出したくもない深い心の傷のようで…。」
ミントさんの問い掛けに、父親が誰かは聞かされていないと返したウルシュラ姉ちゃん。
「あら、それじゃ、話しを蒸し返すのは酷かしら…。
でも、横暴な貴族を懲らしめる良い機会だし。
あなたのお母さんに対して償いをさせることもできると思うの。
少し協力してもらえれば有難いわ。」
「どのような協力をすれば良いのか知りませんが。
お母さんのような仕打ちを受ける娘が減るのであれば。
協力するように、お母さんを説得してみますが…。」
ウルシュラ姉ちゃんが前向きな返答をすると、ミントさんはここに母親を呼んで来て欲しいとお願いしたんだ。
ウルシュラ姉ちゃんの故郷は王都のすぐそばにある農村らしいけど。
場所を確認すると、時間節約のためにアルトが連れて行ってくれたよ。
**********
そして、待つこと一時間ほど…。
アルトは本当に急いでくれたみたいで、あっと言う間にウルシュラ姉ちゃんと母親を連れて戻って来たよ。
ウルシュラ姉ちゃんと一緒に積載庫から降ろされたのは、みすぼらしい服装の娘さんだった。
そう、娘さん…。
「ねえ、ウルシュラ姉ちゃん、迎えに行ったのはお母さんだよね。
おいらには、お姉さんに見えるんだけど。」
思わず聞いちゃったよ、どう見ても二十歳前後の娘がいるご婦人には見えないもの。
「間違いなく、私のお母さんですよ。
小柄で童顔なので、子供のように見えますが。
今年で、二十八歳になりますから…。」
ウルシュラ姉ちゃんは平然と答えたの。
おいらはそんなものかと、納得しちゃったんだけど…。
「今年で二十八歳って…。
ウルシュラちゃん、あなた、今、幾つ…。
いえ、今はそんなことにかまってはいられませんね。」
ミントさんには、ウルシュラ姉ちゃんの答えにツッコミどころがあったみたい。
でも、ミントさん、母親を呼んだ本題の方が重要だと思った様子で。
「辛いことを思い出させるようで申し訳ないけど。
ウルシュラちゃんの父親が誰か覚えているかしら。」
ウルシュラ姉ちゃんの母親に向かって尋ねたんだ。
「忘れる訳がないじゃないですか。
私の人生を台無しにした、憎んでも憎み切れない男ですから。
あいつの名前は…。」
ハッキリと告げられた貴族の名前、それを聞いたミントは満面の笑みを浮かべていたよ。
他人の不幸に関する怨み言を聞いて、笑うのもどうかと思うけど…。
どうやら、ミントさんの予想通りの名前が出て来たみたい。
その証拠に、手にした顧客名簿の頁はさっき開いた頁のままだった。
そして、この後の段取りを打ち合わせしたのだけど。
連れて来たウルシュラ姉ちゃんの母親にも役割を振っていたよ。
**********
アルトの積載庫に乗せてもらって王宮へ着いたのは昼前だった。
おいら、前日から寝てないんで、うたた寝しちゃいそうだったよ。
王宮の窓から、いきなり王様のいる部屋に乗り込んだアルト。
そこで、モカさんだけを降ろしたの。
「モカ、おまえ、今までいったい何処をほっつき歩いていたのだ。
昨晩から王都の外にワイバーンが次から次へと飛来しているようで。
儂は生きた心地がしなかったぞ。」
モカさんの顔を見て文句を言った王様は珍しく武装をしていたよ。
宰相から、何時でも出陣できるようにと、言われたんだって。
国の危機に際しては、王様が矢面に立つことになっているからね。
そのために、どの国でも国王が一番高いレベルを有しているんだから。
でも、目の前の国王にそんな気概は無さそうだね…。
ワイバーンにびびって、モカさんの帰りを待ちわびていたみたいだもん。
「ご安心してください、陛下。
ワイバーンは既に討伐済みですので。
王太子殿下とハテノ領の騎士達が討伐してくださいました。
王都の民にも既に伝えてあり、王都は平穏を取り戻しています。」
「おお、でかしたぞ、モカよ…。
って、カズヤとハテノ領の騎士だと?
いったい、なんで、そんな事になっておる?」
自分で出陣する必要が無くなったと安心したのか。
モカさんの答えに、ホッとした表情を見せた王様だけど。
討伐したのがカズヤ殿下とハテノ領の騎士だと聞き、おかしいと感じたみたい。
すると、アルトは第一騎士団長をモカさんの後ろに降ろし。
次いで捕らえていた男達を王の面前に放り出したの。
「うわっ、何だ、この者達は!
儂の面前に素っ裸の者を放り出すとは無礼であろう!
何なんだ、こ奴ら、とんでもなくイカ臭いぞ。
鼻が曲がりそうだわ!」
ゴロゴロと床に転がり出た男共を見て、王様が不機嫌そうに文句を垂れていたよ。
因みに、こいつ等、アルトの積載庫に入れて時間を止めといたから、アブナイ葉っぱが効いたままだよ。
全員が、酩酊状態でトロンとした、いっちゃった目をしてたの。
「こ奴らが、ワイバーンを引き寄せた元凶の一部です。
ハテノ男爵の告発により。
王都に大規模な『ラリッパ草』の流通組織があることを知りました。
我等は、ハテノ領の騎士の協力のもと、その摘発に入りました。
まさにその時、ワイバーンの襲撃に遭遇したのです。」
モカさんは、エロスキー子爵や裸で転がる男達の名を明かさずに事件の経緯だけを淡々と報告したの。
モカさんの報告が、ご禁制の葉っぱを手広く栽培・販売していたこと。
更には、ワイバーンが『ラリッパ草』を好物とし、その匂いに惹かれて飛来したことに及ぶと。
王様は怒りに顔を真っ赤にしていたよ。
「そこに転がる愚か者共のせいで、儂の命が脅かされるところだったのか。
危うく、儂がワイバーンに立ち向かわなければならぬところだったぞ。
そ奴ら、何者か分からんが赦してはおけぬ
即刻首を刎ねよ。
モカ、そ奴らの背後関係やご禁制の薬の流通経路を一つ残らず突き止め。
関係者全員を極刑に処すのだ。」
この王様、本当に迂闊だし、短慮だよね。
危うく自分がワイバーン討伐に駆り出されそうになって、冷静さを欠いてるんだもん。
何で、こいつ等の名前を質さないのだろう。
「陛下、本当によろしいのですか?」
モカさんが親切に確認してあげているのに。
「儂に二言は無いわ。
サッサとこいつ等の首を刎ね、関係者を一掃するのだ。」
王様はモカさんの言わんとする事を考えもしなかったよ。
「第一騎士団長、陛下の命は聞いたな。
私は、ここに居る連中の処刑に立ち会う。
そなたは、手筈通り第一騎士団を総動員して摘発を行ってくれ。」
モカさんの指示を受けて、第一騎士団長は速足で部屋を立ち去っていったんだ。
それを目にして…。
「おっ、おい、第一騎士団総動員って…。」
王様は慌てていたよ。
まさか、第一騎士団を総動員する程の大事になるとは思わなかったみたい。
第一騎士団って、千人以上いるらしいからね。
でも、モカさん、そんな王様の狼狽は無視して言ったの。
「陛下、この愚か者共、民衆の前で公開処刑とすべきです。
二度とこのような真似をする者が出て来ぬよう。
『ラリッパ草』を栽培、流通などしようものならどんな目に遭うか。
こ奴らを見せしめとすることが良かろうかと。
ついては、陛下に臨場を賜れればと存じます。」
モカさんは主張したんだ。
『ラリッパ草』に関わることは、国王が直々に処断するほどの大罪だと広く知らしめるべきではないかと。
モカさんのそのセリフ、凄く気迫が籠っていたものだから。
王様はたじろいじゃって、嫌と言えなかったよ。
結局、王様も一緒にアルトの積載庫に乗せてもらって、王都の中央広場に向かったの。
王様、まんまと、公爵やモカさんの罠にハマっちゃたよ。
モカさんの口から状況説明があり、おいらが『積載庫』の中に預かっていた証拠の一部を差し出したよ。
「何だって! 二十人近い貴族が『ラリッパ草』を服用しながら淫蕩に耽っておっただと。
しかも、首謀者は屋敷の中で、『ラリッパ草』をはじめご禁制の薬草を多数栽培しておったとな。
何と、嘆かわしいものだ。我が国の貴族がそれほどに退廃しておったとは…。」
公爵が捕縛された貴族の所業を嘆く一方で、第一騎士団長は。
「それより、ワイバーンの襲来の方が大事ですぞ。
『ラリッパ草』にワイバーンは惹かれるなど、思いもしませんでしたが。
エロスキー子爵の愚行により十万を超える王都の民が危険に晒されたのです。
子爵を死罪とするのは勿論のこと。
一族根切りの上、私財没収でも済まされん不始末ですな。」
一族根切りって、犯罪を起こした当人だけではなく、一族の全員が処刑されるんだって。
叛逆罪などに適用される一番重い刑罰らしくて、今まで殆ど例がないそうだよ。
そもそも、国王は一族根切りなんて判断を下したがらないみたい。
一族根切に処すような不祥事が起こること自体が、時の王にとって不名誉なことなんだって。
それは、自分の統治能力の無さを曝け出すようなものだから。
一方で、エロスキー子爵から押収した顧客名簿をパラパラと捲っていたミントさんだけど。
顧客名簿のある頁で手を止めたかと思ったら、ニヤッと笑い…。
「アルト様、ウルシュラちゃんを出して頂けますか?」
アルトに積載庫に居るウルシュラ姉ちゃんをこの場に出して欲しいとお願いしたんだ。
ミントさんの要望に応えて、ウルシュラ姉ちゃんが姿を現すと。
「ウルシュラちゃん、あなた、父親が誰か分かるかしら?」
「いえ、お母さんは、一切、その話をした事がございません。
お母さんにとっては、思い出したくもない深い心の傷のようで…。」
ミントさんの問い掛けに、父親が誰かは聞かされていないと返したウルシュラ姉ちゃん。
「あら、それじゃ、話しを蒸し返すのは酷かしら…。
でも、横暴な貴族を懲らしめる良い機会だし。
あなたのお母さんに対して償いをさせることもできると思うの。
少し協力してもらえれば有難いわ。」
「どのような協力をすれば良いのか知りませんが。
お母さんのような仕打ちを受ける娘が減るのであれば。
協力するように、お母さんを説得してみますが…。」
ウルシュラ姉ちゃんが前向きな返答をすると、ミントさんはここに母親を呼んで来て欲しいとお願いしたんだ。
ウルシュラ姉ちゃんの故郷は王都のすぐそばにある農村らしいけど。
場所を確認すると、時間節約のためにアルトが連れて行ってくれたよ。
**********
そして、待つこと一時間ほど…。
アルトは本当に急いでくれたみたいで、あっと言う間にウルシュラ姉ちゃんと母親を連れて戻って来たよ。
ウルシュラ姉ちゃんと一緒に積載庫から降ろされたのは、みすぼらしい服装の娘さんだった。
そう、娘さん…。
「ねえ、ウルシュラ姉ちゃん、迎えに行ったのはお母さんだよね。
おいらには、お姉さんに見えるんだけど。」
思わず聞いちゃったよ、どう見ても二十歳前後の娘がいるご婦人には見えないもの。
「間違いなく、私のお母さんですよ。
小柄で童顔なので、子供のように見えますが。
今年で、二十八歳になりますから…。」
ウルシュラ姉ちゃんは平然と答えたの。
おいらはそんなものかと、納得しちゃったんだけど…。
「今年で二十八歳って…。
ウルシュラちゃん、あなた、今、幾つ…。
いえ、今はそんなことにかまってはいられませんね。」
ミントさんには、ウルシュラ姉ちゃんの答えにツッコミどころがあったみたい。
でも、ミントさん、母親を呼んだ本題の方が重要だと思った様子で。
「辛いことを思い出させるようで申し訳ないけど。
ウルシュラちゃんの父親が誰か覚えているかしら。」
ウルシュラ姉ちゃんの母親に向かって尋ねたんだ。
「忘れる訳がないじゃないですか。
私の人生を台無しにした、憎んでも憎み切れない男ですから。
あいつの名前は…。」
ハッキリと告げられた貴族の名前、それを聞いたミントは満面の笑みを浮かべていたよ。
他人の不幸に関する怨み言を聞いて、笑うのもどうかと思うけど…。
どうやら、ミントさんの予想通りの名前が出て来たみたい。
その証拠に、手にした顧客名簿の頁はさっき開いた頁のままだった。
そして、この後の段取りを打ち合わせしたのだけど。
連れて来たウルシュラ姉ちゃんの母親にも役割を振っていたよ。
**********
アルトの積載庫に乗せてもらって王宮へ着いたのは昼前だった。
おいら、前日から寝てないんで、うたた寝しちゃいそうだったよ。
王宮の窓から、いきなり王様のいる部屋に乗り込んだアルト。
そこで、モカさんだけを降ろしたの。
「モカ、おまえ、今までいったい何処をほっつき歩いていたのだ。
昨晩から王都の外にワイバーンが次から次へと飛来しているようで。
儂は生きた心地がしなかったぞ。」
モカさんの顔を見て文句を言った王様は珍しく武装をしていたよ。
宰相から、何時でも出陣できるようにと、言われたんだって。
国の危機に際しては、王様が矢面に立つことになっているからね。
そのために、どの国でも国王が一番高いレベルを有しているんだから。
でも、目の前の国王にそんな気概は無さそうだね…。
ワイバーンにびびって、モカさんの帰りを待ちわびていたみたいだもん。
「ご安心してください、陛下。
ワイバーンは既に討伐済みですので。
王太子殿下とハテノ領の騎士達が討伐してくださいました。
王都の民にも既に伝えてあり、王都は平穏を取り戻しています。」
「おお、でかしたぞ、モカよ…。
って、カズヤとハテノ領の騎士だと?
いったい、なんで、そんな事になっておる?」
自分で出陣する必要が無くなったと安心したのか。
モカさんの答えに、ホッとした表情を見せた王様だけど。
討伐したのがカズヤ殿下とハテノ領の騎士だと聞き、おかしいと感じたみたい。
すると、アルトは第一騎士団長をモカさんの後ろに降ろし。
次いで捕らえていた男達を王の面前に放り出したの。
「うわっ、何だ、この者達は!
儂の面前に素っ裸の者を放り出すとは無礼であろう!
何なんだ、こ奴ら、とんでもなくイカ臭いぞ。
鼻が曲がりそうだわ!」
ゴロゴロと床に転がり出た男共を見て、王様が不機嫌そうに文句を垂れていたよ。
因みに、こいつ等、アルトの積載庫に入れて時間を止めといたから、アブナイ葉っぱが効いたままだよ。
全員が、酩酊状態でトロンとした、いっちゃった目をしてたの。
「こ奴らが、ワイバーンを引き寄せた元凶の一部です。
ハテノ男爵の告発により。
王都に大規模な『ラリッパ草』の流通組織があることを知りました。
我等は、ハテノ領の騎士の協力のもと、その摘発に入りました。
まさにその時、ワイバーンの襲撃に遭遇したのです。」
モカさんは、エロスキー子爵や裸で転がる男達の名を明かさずに事件の経緯だけを淡々と報告したの。
モカさんの報告が、ご禁制の葉っぱを手広く栽培・販売していたこと。
更には、ワイバーンが『ラリッパ草』を好物とし、その匂いに惹かれて飛来したことに及ぶと。
王様は怒りに顔を真っ赤にしていたよ。
「そこに転がる愚か者共のせいで、儂の命が脅かされるところだったのか。
危うく、儂がワイバーンに立ち向かわなければならぬところだったぞ。
そ奴ら、何者か分からんが赦してはおけぬ
即刻首を刎ねよ。
モカ、そ奴らの背後関係やご禁制の薬の流通経路を一つ残らず突き止め。
関係者全員を極刑に処すのだ。」
この王様、本当に迂闊だし、短慮だよね。
危うく自分がワイバーン討伐に駆り出されそうになって、冷静さを欠いてるんだもん。
何で、こいつ等の名前を質さないのだろう。
「陛下、本当によろしいのですか?」
モカさんが親切に確認してあげているのに。
「儂に二言は無いわ。
サッサとこいつ等の首を刎ね、関係者を一掃するのだ。」
王様はモカさんの言わんとする事を考えもしなかったよ。
「第一騎士団長、陛下の命は聞いたな。
私は、ここに居る連中の処刑に立ち会う。
そなたは、手筈通り第一騎士団を総動員して摘発を行ってくれ。」
モカさんの指示を受けて、第一騎士団長は速足で部屋を立ち去っていったんだ。
それを目にして…。
「おっ、おい、第一騎士団総動員って…。」
王様は慌てていたよ。
まさか、第一騎士団を総動員する程の大事になるとは思わなかったみたい。
第一騎士団って、千人以上いるらしいからね。
でも、モカさん、そんな王様の狼狽は無視して言ったの。
「陛下、この愚か者共、民衆の前で公開処刑とすべきです。
二度とこのような真似をする者が出て来ぬよう。
『ラリッパ草』を栽培、流通などしようものならどんな目に遭うか。
こ奴らを見せしめとすることが良かろうかと。
ついては、陛下に臨場を賜れればと存じます。」
モカさんは主張したんだ。
『ラリッパ草』に関わることは、国王が直々に処断するほどの大罪だと広く知らしめるべきではないかと。
モカさんのそのセリフ、凄く気迫が籠っていたものだから。
王様はたじろいじゃって、嫌と言えなかったよ。
結局、王様も一緒にアルトの積載庫に乗せてもらって、王都の中央広場に向かったの。
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