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第7章 二度目の夏休み、再び帝国へ
第168話 ヴェストエンデ伯爵 ①
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今日はミルトさんとノイエシュタット侯爵と一緒にヴェストエンデに来ている。
ヴェストエンデ伯爵に話を聞くためだけど、何故か子供の中でわたし一人が連れて来られた。
帝国で見たことを話してもらうかも知れないとのことで連れて来られたの。
皇女のハイジさんを連れて来る訳にはいかないし、気の弱いミーナちゃんでは伯爵の前で話すのは荷が重いという事で、私に白羽の矢が立ったの。わたしにも荷が重いよ…。
館というより城という感じの堅固な領主館に入るとすぐに応接室に通された。
広い応接室は王宮でミルトさんが使っているいる応接室よりも見た目は豪華だった。
意匠を凝らした調度品のあちこちに金箔が貼られ目がチカチカするくらいだよ。
ソファーも革張りの立派な物だが座り心地は硬くて、わたしが使っている物の方が数段良く感じた。
豪華は豪華なんだけど…、なんていうか・・・、悪趣味?
「これはこれは、皇太子妃殿下に度々足を運んでいただき恐縮でございます。
此度はノイエシュタット侯爵もご一緒のようですが何かございましたかな。」
ほどなくして現れた伯爵が愛想の良い笑顔でミルトさんに問い掛けた。
「ええ、かねてから魔晶石の不正流通を行っている者を追っていたのですが、先日その犯人を摘発しました。
その犯人グループの拠点が伯爵の領地を抜けた瘴気の森に在ったものですからご報告とお話を聞きに参ったのです。」
ミルトさんの言葉に伯爵は一瞬驚いたような表情を見せたが努めて冷静に、
「そうですか、懸案になっていたことが解決したようでなりよりです。
して、私に聞きたい事というのはどのようなことでしょうか。」
と言った。
「伯爵、プッペという商人をご存知かと思いますが、どのようなご関係ですか?」
「プッペというのは王都の商人のことでしょうか?
彼でしたら『今帝国の帝室や貴族の間で評判の家具』だといって献上品を持ってきた者ですな。
執務机に、テーブル、椅子でしたかな。
私室に置いたら体の中の魔力が充実した気がし、疲れが取れやすくなったのですよ。
帝国で評判になっているというのも頷けましたよ。
それで、我が国でも生産したいから協力して欲しいと話を持ち掛けてきたのです。」
自慢の黒髪に手をやり、ほら心なしか髪も艶々しているでしょうと伯爵は言った。
「それで、伯爵はそのプッペという人物にどのような協力を頼まれたのですか?」
「私が頼まれたのは調度品を製作する作業所を作るために木材を売って欲しいと言うことと工事現場に護衛として雇う若者を馬車で定期的に送迎して欲しいと言う事でした。」
プッペは伐採してもかまわない森を指定すればその森の木を全て買い取ると申し出たそうだ。
伐採もプッペの方ですると言われ伯爵にとっては伐採、製材の手間がかからない好条件みたい。
寝かせておいても金にならない森の木に大金を提示されたので喜んで協力したとのことだ。
伯爵は自慢げに話していた。あれ、この人、犯罪に加担していると思っていないのかな?
「伯爵、プッペが何処に作業所を作ろうとしていたかは聞いていないのですか?」
「わが領地の西の外れにある村の傍に作ると聞いていますが、それがどうかしましたか。」
「その場所が法で開発を禁じている場所だと言うことは知らなかったのですか?」
「いえ、現状では法に抵触することは知っていました。
しかし、プッペが作業所を開業するまでには国の許可を取れるようにすると言ったのです。」
プッペは法を変えさせてから許可を取って、それから作業所を作り始めたのでは時間が掛かりすぎると言ったそうだ。
作業所を作りながら並行して法を変えさせるように働きかけると伯爵に対して説明したらしい。
プッペの商会の後ろ盾に帝国の大きな商会があり、そこは皇帝がスポンサーになっていて、この国も貴族にも顔が聞くから絶対に上手くいくと伯爵を説得したらしい。
「では、プッペが作っていた施設が魔晶石の不正流通の拠点で、プッペがその首謀者の一人だと言うことは知っていたのですか?」
ミルトさんの問い掛けに伯爵は狼狽の表情を見せやや上ずった声で答えた。
「いや、それは聞いていない、魔晶石を国内で不正に販売するとは一つも聞いていないぞ。」
「しかし、若者を工事現場の護衛として雇うと聞いていたのですよね。
瘴気の森で護衛といえば魔獣を狩るものと予想できるのではないですか。
魔獣を倒せば魔晶石が手に入ると言うのは容易に思いつくでしょう。」
「私は魔獣を狩って得られた魔晶石は伐採した木材を製材する魔導具を動かすために使うと聞いていた。
製材の魔導具は魔晶石を大量に消費するので購入していたら割りにあわないから、魔獣を狩って自前で調達すると聞いていたんだ。」
それも、法に反しているんだけどね…。作業所内で消費してしまえばバレないと思ったようだ。
そもそも、この国では領主が抱える騎士団に一定期間しか魔晶石の採取を認めていないのだもの。魔獣狩りを騎士団以外にやらせた時点で法に違反しているよ。
伯爵が言うプッペ支配人から聞いた計画というのは色々とザルな所があるけど、伯爵はこれを信じたのだろうか。それとも、プッペ支配人からもしものときはこう答えろと事前に言われてたのかな。
**********
伯爵の話をだいたい聞き終えたミルトさんは言った。
「もうわかっていると思うけど、プッペ及びその部下を開発禁止区域の不正開発及び魔晶石の不正流通の現行犯で逮捕拘束しました。
また、施設は接収のうえ立ち入り禁止に、施設内のものは証拠物件として全て押収しました。
後日専門の捜査員が証拠物件を精査の上、伯爵のお話を聞きに来ると思いますがその際はご協力をお願いします。
あと、先日の摘発に際して私の要請で、ノイエシュタット候の兵が伯爵の領地を通過しました。
事後報告になりますがご了承ください。」
あれ、わたしが一緒に来た意味あった?
ヴェストエンデ伯爵に話を聞くためだけど、何故か子供の中でわたし一人が連れて来られた。
帝国で見たことを話してもらうかも知れないとのことで連れて来られたの。
皇女のハイジさんを連れて来る訳にはいかないし、気の弱いミーナちゃんでは伯爵の前で話すのは荷が重いという事で、私に白羽の矢が立ったの。わたしにも荷が重いよ…。
館というより城という感じの堅固な領主館に入るとすぐに応接室に通された。
広い応接室は王宮でミルトさんが使っているいる応接室よりも見た目は豪華だった。
意匠を凝らした調度品のあちこちに金箔が貼られ目がチカチカするくらいだよ。
ソファーも革張りの立派な物だが座り心地は硬くて、わたしが使っている物の方が数段良く感じた。
豪華は豪華なんだけど…、なんていうか・・・、悪趣味?
「これはこれは、皇太子妃殿下に度々足を運んでいただき恐縮でございます。
此度はノイエシュタット侯爵もご一緒のようですが何かございましたかな。」
ほどなくして現れた伯爵が愛想の良い笑顔でミルトさんに問い掛けた。
「ええ、かねてから魔晶石の不正流通を行っている者を追っていたのですが、先日その犯人を摘発しました。
その犯人グループの拠点が伯爵の領地を抜けた瘴気の森に在ったものですからご報告とお話を聞きに参ったのです。」
ミルトさんの言葉に伯爵は一瞬驚いたような表情を見せたが努めて冷静に、
「そうですか、懸案になっていたことが解決したようでなりよりです。
して、私に聞きたい事というのはどのようなことでしょうか。」
と言った。
「伯爵、プッペという商人をご存知かと思いますが、どのようなご関係ですか?」
「プッペというのは王都の商人のことでしょうか?
彼でしたら『今帝国の帝室や貴族の間で評判の家具』だといって献上品を持ってきた者ですな。
執務机に、テーブル、椅子でしたかな。
私室に置いたら体の中の魔力が充実した気がし、疲れが取れやすくなったのですよ。
帝国で評判になっているというのも頷けましたよ。
それで、我が国でも生産したいから協力して欲しいと話を持ち掛けてきたのです。」
自慢の黒髪に手をやり、ほら心なしか髪も艶々しているでしょうと伯爵は言った。
「それで、伯爵はそのプッペという人物にどのような協力を頼まれたのですか?」
「私が頼まれたのは調度品を製作する作業所を作るために木材を売って欲しいと言うことと工事現場に護衛として雇う若者を馬車で定期的に送迎して欲しいと言う事でした。」
プッペは伐採してもかまわない森を指定すればその森の木を全て買い取ると申し出たそうだ。
伐採もプッペの方ですると言われ伯爵にとっては伐採、製材の手間がかからない好条件みたい。
寝かせておいても金にならない森の木に大金を提示されたので喜んで協力したとのことだ。
伯爵は自慢げに話していた。あれ、この人、犯罪に加担していると思っていないのかな?
「伯爵、プッペが何処に作業所を作ろうとしていたかは聞いていないのですか?」
「わが領地の西の外れにある村の傍に作ると聞いていますが、それがどうかしましたか。」
「その場所が法で開発を禁じている場所だと言うことは知らなかったのですか?」
「いえ、現状では法に抵触することは知っていました。
しかし、プッペが作業所を開業するまでには国の許可を取れるようにすると言ったのです。」
プッペは法を変えさせてから許可を取って、それから作業所を作り始めたのでは時間が掛かりすぎると言ったそうだ。
作業所を作りながら並行して法を変えさせるように働きかけると伯爵に対して説明したらしい。
プッペの商会の後ろ盾に帝国の大きな商会があり、そこは皇帝がスポンサーになっていて、この国も貴族にも顔が聞くから絶対に上手くいくと伯爵を説得したらしい。
「では、プッペが作っていた施設が魔晶石の不正流通の拠点で、プッペがその首謀者の一人だと言うことは知っていたのですか?」
ミルトさんの問い掛けに伯爵は狼狽の表情を見せやや上ずった声で答えた。
「いや、それは聞いていない、魔晶石を国内で不正に販売するとは一つも聞いていないぞ。」
「しかし、若者を工事現場の護衛として雇うと聞いていたのですよね。
瘴気の森で護衛といえば魔獣を狩るものと予想できるのではないですか。
魔獣を倒せば魔晶石が手に入ると言うのは容易に思いつくでしょう。」
「私は魔獣を狩って得られた魔晶石は伐採した木材を製材する魔導具を動かすために使うと聞いていた。
製材の魔導具は魔晶石を大量に消費するので購入していたら割りにあわないから、魔獣を狩って自前で調達すると聞いていたんだ。」
それも、法に反しているんだけどね…。作業所内で消費してしまえばバレないと思ったようだ。
そもそも、この国では領主が抱える騎士団に一定期間しか魔晶石の採取を認めていないのだもの。魔獣狩りを騎士団以外にやらせた時点で法に違反しているよ。
伯爵が言うプッペ支配人から聞いた計画というのは色々とザルな所があるけど、伯爵はこれを信じたのだろうか。それとも、プッペ支配人からもしものときはこう答えろと事前に言われてたのかな。
**********
伯爵の話をだいたい聞き終えたミルトさんは言った。
「もうわかっていると思うけど、プッペ及びその部下を開発禁止区域の不正開発及び魔晶石の不正流通の現行犯で逮捕拘束しました。
また、施設は接収のうえ立ち入り禁止に、施設内のものは証拠物件として全て押収しました。
後日専門の捜査員が証拠物件を精査の上、伯爵のお話を聞きに来ると思いますがその際はご協力をお願いします。
あと、先日の摘発に際して私の要請で、ノイエシュタット候の兵が伯爵の領地を通過しました。
事後報告になりますがご了承ください。」
あれ、わたしが一緒に来た意味あった?
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